国内文学作品一覧

  • 青木周蔵自伝
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    1巻2,970円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 青木周蔵は明治期の「ドイツ派」外交官。その自伝は,条約改正,大津事件,三国干渉の経緯など明治外交の裏面史を伝えるとともに,明治顕官の人生記録としても興味ぶかい。

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  • ゴシック名訳集成 西洋伝奇物語 伝奇ノ匣7
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    1巻1,257円 (税込)
    ゴシックの名作が、格調高き名訳名調子でよみがえる! ウォルポール「おとらんと城奇譚」(平井呈一訳)、ポオ「大鴉」(日夏耿之介訳)、ドウニイ「怪の物」(黒岩涙香訳)など、永遠に読みつがれるべき名著の数々を堂々復刻。永久保存版!

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  • でもくらてぃあ 【小田実全集】
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    1巻1,980円 (税込)
    「難死の思想」、「法人資本主義」、「殺すな」、「異質の価値の共生」、「人間は殺されてはならない」などの言葉は、「近代天皇制国家」から「近代民主主義国家」へと移行した戦後日本の思想的座標軸を示す概念でもある。本書は、1992~94年の米国滞在中から阪神大震災直後まで書きつがれた「される」側の人間のあり様、意志に基本をおいた「される」側の思想書。今、「殺す」文明のかたちが世界にはびこる中、著者の「非暴力・平和主義」の原理を再考する必要がある。
  • 被災の思想 難死の思想 【小田実全集】
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    1巻1,760円 (税込)
    戦後日本の安全神話を最初に覆した阪神大震災。「防災モデル都市」が狂奔した経済開発は「人災」をよぶ。そして「天災」によって明らかになった行政不実と「棄民」の実状。被災者の心に寄り添い、具体的、克明に「土建屋政治」の虚飾をはぎとった。約六千人の「難死」と数十万以上の「難生」の意味を、戦前から明治にまでさかのぼって考察したこの国の姿。戦後日本がめざした「平和憲法」の原点として、「市民の防災」を考える。「難死」を拒み、共助・共生社会を再興させる指針書。
  • 源氏物語入門 新版
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    約一千年前に書かれたこの物語がなぜ人々を捉えるのか。その物語の魅力、紫式部の人物像などの謎を探って、しかも作品鑑賞の手引書を目ざすという希有な試みを両立させ、「源氏学の泰斗」と称されるにふさわしい名著。

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  • 小田実小説世界を歩く 【小田実全集】
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    端正でそつがなく、世に名文と呼ばれている文章より、「ヘタ」で「ういういしい」、ザックリとした豊かさを放つ文章を選びとった明治から昭和までの小説群。谷崎潤一郎から始って、有島武郎、武田麟太郎、長塚節、徳田秋声、徳永直、前田河広一郎、金史良、徳冨蘆花、夏目漱石、嘉村礒多、壺井栄、原民喜、そしてジョン・オカダまでの小説を、著者が一人の読者としてたっぷりと愉しみながら、ゆるりゆるりと文体を含味し、考えぬいたユニークな文学論。小説の醍醐味と効用を教えてくれる。
  • 「民」の論理、「軍」の論理 【小田実全集】
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    原子爆弾を積んだB―29機が飛び立ったことで知られる中部太平洋のテニアン島で聞いた村長の話から始まって、ベトナム戦争終結後、アメリカのアジア太平洋地域における戦略の再編、中近東やインドシナの紛争、そして第三世界とアジア・アフリカなどの世界構図と動きを説き明かした内容は、今日、世界が直面する混迷と危機の出発点を照らしているようで新鮮だ。「軍」=「国家」の論理の壁の前で、「民」=「市民」の論理が恢復するには市民の「自立」と「自律」が肝要という「政治学」の書。
  • タコを揚げる 【小田実全集】 ある私小説
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    亡命者やヒッピーはどこかに「目的地」をもつ「途中者」。国家で充満している地球世界にあって「無国人」には「目的地」がない。空と大地の間で浮揚する凧のようだ。秩序からはみだし、「らしさ」からはみだす心優しき者たちのタメ息と感動がうめき声となって聞こえてくる小説の展開に、人はなぜ凧を揚げようとするのかを知ることができる。うまく揚がらず地上にはいずりまわる凧に「途中」と「途中者」を見、それでも「生きつづける」ことの大切さを再び語りかける、滋味深い私小説。
  • あめりか物語
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    1巻770円 (税込)
    この作品は1903~07年(明治36~40年)の4年間、荷風が渡米したときの旅行記ともいえる短編集。そこに移民として、あるいは会社員、留学生として暮らした日本人を中心として、当時のアメリカ社会の一断面が、鮮やかに描きだされている。明治41年、発表と同時に大きな話題となり、荷風の名を有名にした処女作。「ふらんす物語」と姉妹編をなす。「ただ行かんがために行かんとするものこそ、真個(まこと)の旅人なれ。心は気球の如くに軽く、身は悪運の手より逃れ得ず……」このボードレールの詩が巻頭を飾っている。

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  • 好色五人女
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    1巻330円 (税込)
    当時、親の目を盗んでの恋愛は不義密通の名で呼ばれ、これを犯した者は勘当され、それが自分の娘であった場合は、親はお上に訴えて打首、あるいは島流しにすべしという法令までできていた。まして人妻の恋愛となれば、現場で討ち果たすべしという法令があり、逃げても捕まれば磔刑(はりつけ)であった。五人女は、そういう道徳や制度と対決して、愛に生き、かつ死んだ。

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  • 平家物語
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    1巻838円 (税込)
    『平家物語』の無常の世界に、みずから仏教体験をもつ作家水上勉が挑んだ作品。12世紀末の「末法」の世の動乱期に翻弄された人々のドラマ、とりわけ、わが世を謳歌した平家一門の没落と、女性たちの悲劇はあわれをさそってやまない。

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  • 「ベ平連」・回顧録でない回顧【小田実全集】
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    1巻1,760円 (税込)
    古代アテナイ文学と思想を学んだ作家が現代の日本のデモクラシーに挑んだ。激化するベトナム戦争に反対し、当面する社会問題を自分に引きつけて考え行動する「個人原理」の追求と考察は、近代国家成立以来、日本が抱えた歴史的課題であった。多様性の中の「個」が無数に横へ広がり繋がる『「われ=われ」のデモ行進』は、それに対する哲学的・思想的答えの一つであった。全国津々浦々に広まった「べ平連」とは何か? この運動の代表者自らが省察した真摯で率直な言説は重くて眩しい。
  • 初期ノート
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    昭和20年、敗戦。その衝撃は早熟な文学青年の精神を粉々にした。混乱のなか訪れたのは死よりも辛い虚無であった。しかし、立ち上がらなければならない。二度と過(あや)またないために。「世界」を捉える方法の獲取(かくしゅ)に向けて、思考は零(ゼロ)から自力で開始される。純粋に痛切に綴られる詩人の初源の魂の叫び。壮大な思想の出発点を為す極寒に燃える言葉たち。歴史的著作!

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  • にごりえ・たけくらべ
    -
    1巻330円 (税込)
    菊の井という曖昧屋の酌婦に身をおとしたお力(りき)の精一杯の生きざまを見事に浮き彫りにした「にごりえ」、吉原遊廓の四季のうつりかわりと暮らしのなかに、美登利、信如、正太郎ら少年少女たちの初々しく幼き恋を、きめ細かな観察と流麗な筆致で描きあげた「たけくらべ」…一葉の代表作2編。

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  • ふらんす物語
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    1巻660円 (税込)
    異国趣味、なかでもフランスに対する憧れと思い入れに横溢する若き日の荷風の代表作であり、耽美派の源流をかたちづくった記念すべき作品。だが、インドへ出稼ぎに行くイギリス人の鉄道工夫たちがロンドンの下町で聞くような流行歌を歌うのを帰路の船中で聞いたとき、荷風はこう書く…「幸福な国民ではないか。イギリスの文明は下層の労働者にまで淋しい旅愁を託するに適すべき一種の音楽を与えた。明治の文明。それは吾々に限り知られぬ煩悶を誘(いざな)ったばかりで、それを訴うべく託すべき何物をも与えなかった」と。

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  • 平家物語
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    著者は源平合戦の話を祖父から聞かされて育ったという。平家物語はいわば著者にとって歴史のアイデンティティーを辿る研究でもあっただけに、「語り物」としての古典の特徴が見事に再構成され、読物に昇華されている。

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  • 美しくもしたたかな女たちの源氏物語
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    1巻594円 (税込)
    案外芯の強い野心家の女(桐壺の更衣)、面白くもなんともない女(夕顔)、やんごとないブサイクな姫君(末摘花)、源氏物語随一の恋愛体質女(朧月夜)、自分の魅力を知りつくした賢女(空蝉)、欲張りだからこそ自己主張しない女(浮舟)──源氏物語全54帖のエッセンスを女性像から読み解く。セキララで冷徹な源氏物語キャラクター論に、当時の時代背景がわかるコラムを収録。誰が一番賢女だったのか? 女子目線でわかる源氏物語!
  • 四谷怪談
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    幽霊話で江戸庶民をふるえあがらせ、同時に熱狂的にむかえられたのが、四世鶴屋南北の『東海道四谷怪談』であった。悪のヒーロー民谷伊右衛門、お岩の顔の変貌、意表をつくさまざまな趣向など、『四谷怪談』は興味のつきない作品である。まさに怪談話の最高傑作とよぶにふさわしい。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
  • オモニ太平記 【小田実全集】
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    日本と朝鮮半島の長くて重い歴史、非情な政治を、家族の温かい涙と笑い、希望、感動にのせて洞察した超傑作エッセイ。
  • 能・狂言
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    能と狂言は、いまなお多くの能楽堂で演じつづけられている、現代に生きる演劇だ。人々の霊や、神、鬼などを通して、現世をはなれ、幽玄の風情にひたれる詩劇<能>。おなじみの太郎冠者や次郎冠者が登場し、生き生きとしたことばで、おおらかな笑いにつつんでくれる対話劇<狂言>。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
  • おとぎ草子・山椒太夫 ほか
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    おとぎ話でおなじみの『おとぎ草子』。「山椒太夫」に代表される『説経集』。どちらも中世に成立した、庶民のための“語りの文学”だ。空想や教訓、信仰心を盛りこみ、同じ下層の語り手によって生き生きとした言葉で表現されてきた物語は、混沌の時代に庶民を楽しませ、勇気づけた。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
  • 西鶴名作集
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    元禄時代、経済力で武士にかわって社会の表舞台におどりでた商人たちの生き方を、鋭く、ときには滑稽に描いた井原西鶴の代表的名作を集める。封建社会の掟に刃向かう命がけの純愛物語『好色五人女』、たいせつな金を知恵と才覚でふやして大金持ちになる成功秘話『日本永代蔵』。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
  • 日本笑話集
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    笑話は昔話のなかのひとつのジャンルで、日本人が本来おおらかな民族性であったことを伝えている。真似そこない話、おろか者の話、大話、業くらべ、智巧譚などを、方言、語り口をいかして収録。終章で、笑話の起源と変遷を辿る。

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  • 徒然草・方丈記
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    『徒然草』は乱世の鎌倉時代に生きた吉田兼好が残した“言葉”。宝島の地図のように魅力的で、誰もが一度は目を通したくなる。『方丈記』は、鴨長明が人の世の無常を語りながらも、生きることの素晴らしさも教えてくれる。この2冊は枕草子に並び「日本三大随筆」と称される。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
  • 東京近郊 一日の行楽
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    日露戦争のとき写真班として従軍し、その従軍記を著すなど紀行文を多く残した。時代は明治後期から大正初期。東京近郊の風景・風俗、事件・事故、花鳥風月、事物の来歴、文学的エピソードがこれでもかと盛り込まれた、なつかしい東京。

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  • 日本怪談集 幽霊篇
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    科学上の常識では実在しないはずが、なぜ人は幻視・幻覚をかくも長い歴史のあいだ経験し続けてきたのか。それがなぜ、伝承や文芸として同じように造形化されたのか。民俗学的視点からまとめられた、日本初の「幽霊体験資料集」。

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  • 雨月物語・春雨物語
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    歌人、茶人、浮世絵草子・譚本作者で江戸中期の国学者上田秋声の短篇怪奇譚集の現代語訳。中国や日本の古典を素材として怪異出現の必然性、怪異描写の迫真性は類をみない。超現実・非現実の奥行きを読む格好の書。

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  • 池波正太郎劇場
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    鬼平こと長谷川平蔵、老剣客・秋山小兵衛、そして仕掛人・藤枝梅安――。池波正太郎の作品が読者を惹きつけてやまないのは、登場人物のキャラクターとそれを描写する「ことば」に魅力があるからだろう。本書は、小説だけでなく、脚本やエッセイにも広がる多彩な「池波ワールド」を、作中の登場人物たちと、作家・池波を取り巻く実在の人々を手がかりに探索していく。「人間 池波正太郎」の生い立ちから、作品誕生の舞台裏まで描いた、池波正太郎読本の決定版。

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  • 日本の民話(東北・北海道編)
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    1巻660円 (税込)
    東北・北海道地方に伝わる代表的な昔ばなし47編を集めています。新潟14編・福島13編・宮城5編・山形2編・秋田3編・岩手6編・青森1編・北海道3編からなります。

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  • 日本の民話(関東編)
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    1巻660円 (税込)
    関東地方に伝わる代表的な昔ばなし40編を集めました。東京17編・神奈川5編・埼玉8編・千葉5編・茨城2編・栃木2編・群馬1編からなります。

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  • 日本の民話(中部編)
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    1巻660円 (税込)
    中部地方の伝わる代表的な昔ばなし46編を集めています。長野10編・山梨9編・静岡3編・愛知3編・三重2編・岐阜3編・滋賀4編・福井5編・石川5編・富山2編からなります。

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  • 日本の民話(近畿・中国地方編)
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    1巻660円 (税込)
    近畿地方と中国地方に伝わる代表的な昔ばなし57編を収録。京都20編、大阪7編、奈良9編、兵庫4編、岡山3編、広島4編、山口1編、島根8編、鳥取1編からなります。

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  • 八ケ嶽の魔神
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    1巻660円 (税込)
    「……私は故郷は信州諏訪です。そこから八ケ嶽がよく見えます。……八ケ嶽と反対の方角に、一連の山脈がございます。……可愛らしい山脈ですが、これを越すと伊那へ行かれます。この二連山に囲まれてみるのが所謂諏訪の平であり、そこにあるのが諏訪湖です。で此三ツを材料にして、作為を構へたのが『八ケ嶽の魔神』で、勿論全然空想の作で、史実など毫もありません」作者はこう語る。1924~26年(大正13~15)に「文芸倶楽部」に発表されたこの作品は発表時、「平安朝時代より明治大正に及ぶ怪奇伝」とうたわれた通り、八ケ嶽の窩人族と諏訪湖の水狐族との、長大な「確執・怨念・復讐」の物語である。

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  • 自転車日記
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    1巻330円 (税込)
    漱石は折に触れて身辺の随想・感想・旅行記ふうの読み物などを書いた。本書はこうした「雑文集」であるが、漱石のまた別の面が明らかになる面白さにあふれている。ここには、「倫敦消息」「自転車日記」「京に着ける夕」「入社の辞」「満韓ところどころ」「元日」「余と万年筆」「博士問題とマードック先生と余」「マードック先生の『日本歴史』」「博士問題の成行」「ケーベル先生」「ケーベル先生の告別」「文士の生活」の13編を、ほぼ発表された年代順に収録してある。

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  • 西ベルリンで見たこと 日本で考えたこと 【小田実全集】
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    1巻1,100円 (税込)
    1989年、東西冷戦の象徴である壁が壊れるまで西ベルリンは、法的に第二次大戦時の四連合国、米英仏ソの占領下にあった。ドイツの戦後は、ナチ・ドイツの戦争の歴史を直視し、それを克服することにあった。’85年から約二年間、著者が暮らした西ベルリンは、移民をも包摂する開かれた社会を求めてたたかう若者の力がみなぎっていた。近代国家成立以来、多くの点で相似する日独両国の歩みを、暮らしの目線から分析し、「強者の政治から弱者の政治」へと新たな方向性を示す。
  • 殺人流線型
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    1巻924円 (税込)
    二葉亭四迷や夏目漱石にも師事した大倉てる子(1886-1960)は、外交官と結婚して渡欧、現地でコナン・ドイルの作品に触れた。帰国後、わが国初の女流探偵小説家に転身してでデビュー。本書は1935年に刊行された初の長編小説。 映画会社社長、團野求馬の妻が寵子が誘拐され、百万円の身代金を要求した手紙が届く。差出人は「影なき女」。この女は印度の秘密結社紫魂團の教祖、薊罌粟子(あざみ・けしこ)なのか。しかし、彼女はすでに死亡していた。真相不明のまま起こる殺人の連鎖。 近年、復刻本も出ている大倉作品だが、本書は初版本以外に入手方法がなく、古書市場では10万円前後の値段もつくこともある超希少本の電子化。立読み版は「http://bit.ly/zP9W4h」で公開中です。

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  • 人生見物
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    1巻440円 (税込)
    ロシア人の父と日本人の母との間に生まれたアナキスト作家にしてロシア文学者の大泉黒石(1893-1957)。自称、「国際的居候」。本書は時系列的には、その破天荒な自叙伝、『人間開業』と『人間廃業』の間に位置する作品。今回は友人とともに、下関から釜山に渡り、ハルピン経由でシベリアを目指す。行く先々で巻き起る騒動とともに、大正年間における日本のシベリア出兵という騒然とした世相がくっきりと浮かび上がる。立読み版は「http://bit.ly/wBSJQc」で公開中。

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  • 人間廃業
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    1巻440円 (税込)
    「これしきのことに、口惜しがるほど、亭主想いのご婦人をマダムに持ち合わせて、お仕合わせの限りですと羨む人があったら言って置きたい。前へ出ろ、馬鹿野郎。」 圧倒的な語り口で紡ぎ出される文章。貧乏のどん底で繰り広げられる人間活劇は、ニヒリズムをベースにしながらも抱腹絶倒、まるで古典落語のような面白さ。 ロシア人の父と日本人の母を持つアナキスト作家、大泉黒石(おおいずみ・こくせき/1893-1957)。『人間開業』と裏表をなす自叙伝の傑作。立読み版は「http://bit.ly/zoAQ4S」。

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  • 夢十夜
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    1巻110円 (税込)
    夏目漱石は世の中に何を伝えたかったのか。彼の不安、焦燥、提言が隠されているといわれる十の夢物語を、原文のまま読みやすく改編致しました。

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  • 今昔物語
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    原典は全31巻、天竺(印度)、震旦(中国)、本朝(日本)の3部で構成される。多くを占める仏教説話より世俗説話に光り当てて王朝文学に対する庶民を物語る60篇を収録。説話文学の調子をそこなうことなく現代語訳。

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  • 「うそ」で読み解く源氏物語
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    ■内容紹介 源氏物語は単なる恋愛小説ではなかった。光源氏の巧妙な「うそ」、女性たちの苦しみ、僧都の権力者へのへつらいなどを掬い取るうちに、成熟した社会の病が見えてくる。物語には、貴族社会への批判と警鐘がひそんでいたのだ。源氏物語をより楽しむための恰好の指南書。 ■著者紹介 田中 宗孝(たなか むねたか) 1941年、奈良県生まれ。64年、東京大学法学部を卒業。国家公務員・地方公務員を経て、99年、日本大学法学部教授になり、11年10月、退職する。著書に『政治改革六年の道程』(ぎょうせい)、共著に『源氏物語解読「うそ」の世界からの脱出』『宇治十帖解読 菩提と煩悩の間でさまよう人々』(幻冬舎ルネッサンス)がある。

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  • schoolgirl
    -
    1巻792円 (税込)
    太宰治を日本文学のメインストリームに押し上げた作品の、待望の新英訳版。太宰文学を本格的な英文で味わえる。

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  • 万葉名歌
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    数多い類書と比べ本書の最大の特色は、各巻からの抜粋ではなく、年代順に鑑賞・研究するところにあることと、何よりアララギ派の実作者である著者の感性が解説・注釈、歌の選択にも生かされているところである。

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  • 走れメロス
    -
    1巻110円 (税込)
    自分が戻らなければ、王との約束で友人が殺される。メロスはくじけそうになりながらも、走り続けた……。 太宰治の名作を、原文のまま読みやすく改編しました。

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  • 鼻

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    1巻110円 (税込)
    鼻の形が大きくて長いことに悩む主人公。だが、プライドが邪魔をして、自分の弱みは見せられない。そこへ治す方法があるといわれ……。 芥川龍之介の名作を、原文のまま読みやすく改編しました。

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  • 檸檬
    -
    1巻110円 (税込)
    病で微熱が続き、憂鬱な気分がぬぐえない主人公。あるとき店先で見つけた檸檬に引き寄せられる……。 梶井基次郎の名作を、原文のまま読みやすく改編しました。

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  • チャンス
    -
    1巻110円 (税込)
    太宰治が男女の出会いについて繰り広げた恋愛論。なるほどと、思わずうなずいてしまう人も多いはず。 太宰治らしい作品を原文のまま読みやすく改編しました。

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  • われ=われの哲学 【小田実全集】
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    安定と平穏無事の壁に守られた「場」では社会の矛盾が見えないが、理不尽に満ちた不安定な「現場」ではその本質が見える。人間は社会的・政治的関係性の中で生きているのだ。「場」から「現場」に身を置き、自らの存在価値を再認識し自覚する。「われ=われ」とは、「よりよい明日」のため、社会の問題を解決しようと互いを支え合う自立した市民の繋がりを示す新しい市民概念。冷戦崩壊直前、西ベルリンの壁ぎわから、自らの市民運動の思想を再考し深めることで辿りついた、市民の哲学。
  • 注文の多い料理店
    -
    1巻110円 (税込)
    お腹が空いたと、ちょっこり立ち寄った森の中にあるレストランでしたが……。宮沢賢治の名作を、読みやすく改編しました。

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  • 毛沢東 【小田実全集】
    -
    1巻1,100円 (税込)
    エドガー・スノーの『中国の赤い星』によって世界で初めて知られた毛沢東と中国革命の存在。清新の気あふれた革命直後の社会主義建設と「大躍進」などの数々の試みは矛盾に満ち、「文革」は自壊。革命と「文革」の高揚・流行が終った’84年、著者は半年間中国に滞在。本書は、毛沢東の矛盾と実践を少数民族や第三世界を含め普通の人々の眼で考えた「人びとの毛沢東」論である。革命はどんなに見事な理由づけがあろうと人間性や愛に根づかない限り、意味はないという著者の魂が全編を貫く。
  • 私の個人主義―漱石講演集
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    1巻330円 (税込)
    漱石は、座談や講演の名手として定評があった。身近なことがらを糸口に、深い識見や主張を盛り込み、やがて独創的な思想を展開する。その語り口は機知と諧謔に富み、聴く者を決してあきさせない。本書に収めた五つの講演も、そのような魅力にあふれたものばかりである。漱石の根本思想である近代個人主義の考え方を論じた「私の個人主義」、先見に富む優れた文明批評「現代日本の開化」、他に「道楽と職業」「中味と形式」「文芸と道徳」を収録した。

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  • 李陵―中島敦名作集
    -
    1巻440円 (税込)
    漢学者を祖父にもち、漢学の教養と広い読書に支えられた知性と感性を身に付けた中島敦は、前人未到の高い芸術性をもった作品群を残して夭折した。ここには「李陵」「弟子」「名人伝」「山月記」「文字禍」「悟浄出世」「悟浄歎異」「牛人」「光と風と夢」の代表作9編をおさめた。

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  • 定本ベストセラー昭和史
    -
    1巻943円 (税込)
    昭和は“円本”に始まり、『ノルウェイの森』に終わった…。激動の64年を彩った、「あの本」の誕生物語。

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  • 風流夢譚
    -
    1巻346円 (税込)
    雑誌「中央公論」1960年12月号にただ一度だけ掲載された短編小説。当時、その皇室表現を巡って殺傷事件(嶋中事件)まで起きてしまったため、以後、海賊版以外で活字化されることはなく、読む手段のなかった小説を初の電子化。

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  • 「ベトナム以後」を歩く 【小田実全集】
    -
    ベトナム戦争終結後、著者が約十年目に訪れたベトナムは「惨勝」の末、「ふつうの国」となった。統制経済と闇市経済の中に生きる人びとの貧しさ、官僚主義や腐敗、女性差別、戦争中に撒かれた枯葉剤の残酷な被害。そしてカンボジアの処刑場で見た頭蓋骨。東西冷戦中、「惨勝」したベトナムの辛い戦後期を歩き、深く省察。ベトナム戦争以後、米国のアジア太平洋戦略は大きく変った。核戦争の危機、強制収容所という破滅への道を避けるため、新たな「非同盟」的世界秩序の構築を求める。
  • 夜明け前(巻一)
    -
    1~4巻550円 (税込)
    「夜明け前」は何度読んでもぼくを感動させる。陶酔はますます深まり、ぼくの月並みな思念は千々にみだれ、目前の言葉と言葉の合間に、意味しえぬ意味がひろやかに、しかも幾重にも層をなして透けてくるように思える。陶酔から醒めたときに、ぼくははるかなる彼方をかえりみるように、あるいは遠い昔のことを思いだすようにして、この小説がぼくに経験させてくれたものの意味を考えようとする。ぼくが想いみたものは、あるときは、ありとあらゆるものを食い尽してゆく時間についての作者の毅然たる形而上学であり、あるときは主人公青山半蔵の悲槍な劇的生涯であり、またあるときは、ぼくたちの祖国が、黒船の到来とともにヨーロッパから押し寄せてきた近代の巨大な波濤に、身をさらしながら切り拓いてきたぼくたち自身の近代の困難さであった。……篠田一士。

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  • 岡本かの子名作集
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    1巻550円 (税込)
    「このように大きく豊かで深い女人は、今後いつまた文学の世界に生まれてくれるであろうか」(川端康成)。「渾沌未分」「過去世(かこぜ)」「夏の夜の夢」「金魚撩乱」「東海道五十三次」「老妓抄」「家霊(かれい)」「河明り」の代表作8編を収録。新字現代仮名遣い。

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  • 宮沢賢治珠玉童話集
    -
    1巻990円 (税込)
    言葉の魔術師宮沢賢治の珠玉の創作童話選集。「注文の多い料理店」「セロ弾きのゴーシュ」「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」など賢治ワールドの代表作を網羅して、全36編を1冊にまとめた愛蔵版。新字現代仮名づかい。

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  • 金色夜叉
    -
    1巻660円 (税込)
    鴫沢宮(しぎさわみや)はカルタ会で銀行家の息子富山に見染められ、その求婚になびく。宮のいいなづけ間貫一(はざまかんいち)は、熱海の海岸でそれを知る。「おのれ姦婦、やい! 貴様のな、心変りをしたばかりに間貫一の男一匹(いっぴき)はな、失望の極発狂して、大事の一生を誤って了(しま)うのだ。学問も何ももう廃(やめ)だ。この恨みの為に貫一は生きながら悪魔になって、貴様のような畜生の肉を啖(くら)ってやる覚悟だ……」貫一は高利貸しの手代となって復讐を誓う。明治文学を代表する一大ロマン。

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  • 墨東綺譚
    -
    1巻330円 (税込)
    隅田川の川向こう(墨東の地)向島の私娼屈「玉の井」を舞台に、小説家大江とお雪との出会いと別れを描き、荷風の代表作となった作品。それは梅雨明けから秋の彼岸までのわずか半年間の出来事だった。新聞連載当時の木村荘八の挿画をいれてある。

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  • 基底にあるもの 【小田実全集】
    -
    1巻1,320円 (税込)
    「知る」ということは「存在」そのものを想像や「参加」によって既存のものから高い認識へと引き上げるもの。一九七四年から八〇年にかけて著者が「知る」という意味をめぐり、人びと、世界、文学を語った文集。人と人とが繋がり合う「あるべき」世界とは自由な精神をもつ市民どうしの魂の、血縁、地縁、時空のわくを越えた人類史の共生だ。長い間深く判らなかったギリシャ悲劇の主題=国家と人間と運命のからみ合いや崇高について、ベ平連の脱走兵援助活動をした結果、見えてきた。
  • 日本の民話(九州編)
    -
    1巻330円 (税込)
    九州と沖縄地方に伝わる代表的な昔ばなし23編を集めました。長崎2編、佐賀3編、福岡3編、熊本3編、大分3編、宮崎2編、鹿児島5編、沖縄2編の全部で23編の、地方色のよく出た昔ばなしばかりです。「彦一」や「吉四六(きっちょむ)」も、もちろん含まれています。

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  • 日本の民話(四国編)
    -
    1巻330円 (税込)
    四国地方に伝わる代表的な昔ばなしを集めました。徳島8編、香川4編、愛媛3編、高知5編の全部で20編の、バラエティ豊かな昔ばなしを収録しています。

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  • 日本の民話(全国編)
    -
    1巻330円 (税込)
    この全国編には、日本全国どこに住んでいる人でも知っているような「かぐや姫」「浦島太郎」「「瘤(こぶ)とりじいさん」「桃太郎」「金太郎」「はちかつぎ姫」「一寸法師」「花咲(はなさか)じじい」「舌きり雀」などの有名な昔ばなし12編を集めています。

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  • 日本の民話(神話編)
    -
    1巻330円 (税込)
    この「日本の民話」は「日本の神話と昔ばなし」のシリーズで、日本の伝説・童話の研究に一生を捧げた著者による「日本伝承民俗童話全集」の電子ブックです。神話編、全国編、四国編、九州編、近畿・中国地方編、中部編、関東編、東北・北海道編の8巻からなります。この神話編には、「天の岩戸」「八岐(やまた)のオロチ」「因幡(いなば)の白兎」など、「古事記」や「風土記」など古い書物のなかの神話を集めました。

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  • 入れ札
    -
    1巻440円 (税込)
    油の乗りきった時期に一気に書かれた「蘭学事始」「入れ札」「島原心中」「乱世」「仇討三態」「船医の立場」のほか、後年の2編を収録。「入れ札」は会心の作と評判をとった。

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  • 忠直卿行状記
    -
    1巻440円 (税込)
    処女作「身投げ救助業」から出世作「忠直卿行状記」を含め「恩を返す話」「無名作家の日記」「恩讐の彼方に」「出世」「勝負事」など、菊池寛の初期の小説の代表作を集めた。

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  • 風琴と魚の町
    -
    1巻550円 (税込)
    処女短編「風琴と魚の町」から「耳輪のついた馬」「魚の序文」「清貧の書」「泣虫小僧」をへて「牡蠣」「河沙魚(かわはぜ)」、晩年の「晩菊」「下町」まで、林芙美子の生涯の代表作9編を収めた傑作選。新字現代仮名遣い。

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  • 大和路・信濃路
    -
    1巻330円 (税込)
    古典的な美へのあこがれと、近代的な感覚を研ぎすまして、「大和路」を歩いた際の小品集・随想集と、同じく旅の記録「信濃路」をまとめて1巻とした。堀辰雄の資質を知るための鍵となる作品。

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  • 風立ちぬ
    -
    1巻330円 (税込)
    「それらの夏の日々、一面に薄(すすき)の生い茂った草原の中で、お前が立ったまま熱心に絵を描いていると、私はいつもその傍らの一本の白樺の木蔭に身を横たえていたものだった」…散文で描かれた最も純粋な詩と称えられた「風立ちぬ」と、精神的危機からの脱皮を描いた「美しい村」の堀辰雄の代表作2編。

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  • グッド・バイ
    -
    1巻330円 (税込)
    敗戦の経験は太宰をどう変えたのか…未曾有の変転のなかで最後の炎を燃やしつくして未完成に終わった「グッド・バイ」のほか、最後期の作品14編を収録。

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  • 晩年
    -
    1巻330円 (税込)
    遺書のつもりで自ら「晩年」と名づけたという最初の作品集から、「葉」「魚服記」「列車」「猿面冠者」「彼は昔の彼ならず」など13編を収録。

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  • 新ハムレット
    -
    1巻242円 (税込)
    「人物の名前と、だいたいの環境だけを、シェイクスピアの「ハムレット」から拝借して、一つの不幸な家庭を書いた」。原作のドラマ形式を生かしながら、現代の悪と心理的な葛藤を盛り込んだ、太宰の意欲作である。

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  • 夢十夜
    -
    1巻330円 (税込)
    「大阪朝日新聞」の依頼を受けて書かれた小品集。「こんな夢を見た…」で始まる十のファンタジックな夢を語る「夢十夜」、小鳥の死を淡々と描いて名作といわれる「文鳥」、日常雑記といってよいエッセイ「永日小品」の3編からなる。

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  • 倫敦塔
    -
    1巻330円 (税込)
    処女作「我輩は猫である」を執筆中、他の雑誌に発表された漱石初期のロマンティシズムあふれる短編。「倫敦(ロンドン)塔」「カーライル博物館」「幻影(まぼろし)の盾」「一夜(いちや)」「琴のそら音」の5編を収録してある。

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  • 硝子戸の中
    -
    1巻330円 (税込)
    一日中、書斎の硝子戸の内にこもり、頭にうかぶあれこれを、そのつど気分の変わるままに綴ったエッセイ。話題は身辺のなんでもない出来事、人生と社会に関するものなどバラエティに富む。漱石の日常をうかがい知る好編。

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  • ヴィヨンの妻
    -
    1巻330円 (税込)
    表題作のほか、「親友交歓」「トカトントン」「父」「母」「おさん」「家庭の幸福」、絶筆となった「桜桃」を収録。太宰をしのぶ「桜桃忌」は6月19日。

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  • お伽草紙
    -
    1巻330円 (税込)
    民話「瘤(こぶ)取り」「浦島」「カチカチ山」「舌切雀」が見事な風刺文学に変身! 面白さ折り紙つきの「日本文学の傑作」!

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  • 津軽
    -
    1巻374円 (税込)
    1944年、太宰治は初めて故郷の津軽地方を一周する旅に出た。本書は紀行文でもあり、ユーモアをまじえた自伝的な小説ともとれる異色の代表作。

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  • ダス・ゲマイネ
    -
    1巻330円 (税込)
    最も初期の作品であるが、太宰の特色がよく発揮され今日でも前衛的な「ダス・ゲマイネ」、聖書のユダの心情をえぐった異色作「駈込み訴え」の2編と、作者の自伝的小説「東京八景」を収録。

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  • 走れメロス
    -
    1巻330円 (税込)
    力強く簡潔な文体で友情をうたいあげた「走れメロス」、女性独白体形式の傑作「女生徒」、「富士には、月見草がよく似合う」という名文句で名高い「富嶽百景」の3編を収めた太宰治の珠玉の短編集。

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  • 斜陽
    -
    1巻352円 (税込)
    人間は、恋と革命のために生まれて来たのだ…貴族的雰囲気の家庭を舞台に没落していく人間像を描いて、雑誌連載時から大反響を呼び、「斜陽族」という流行語まで生んだ太宰治の代表作。

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  • 人間失格
    -
    1巻330円 (税込)
    「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」…ありのままの自分をさらけ出すことができず、廃人みたいな暮らしを送る男を描いた太宰の代表作。太宰治の自伝的作品とも見られている。

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  • 牛肉と馬鈴薯
    -
    1巻330円 (税込)
    牛肉(現実)か馬鈴薯(理想)か、どちらを食うのがいいのか、という問題を提出する「牛肉と馬鈴薯」、人間の孤独を探求した「酒中日記」ほか、「富岡先生」「少年の悲哀」「空知川の岸辺」「運命論者」「春の鳥」「号外」「窮死」「竹の木戸」「二老人」…独歩中期の代表作11編を収めた。

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  • 神州纐纈城
    -
    1巻770円 (税込)
    武田信玄のお気に入りの家臣土屋庄三郎は、ふらりと思い立った夜桜見物で、老人から声をかけられ、見事な深紅の布を売りつけられた。これは、古く中国で人血で染められたという纐纈布だった! だがこの紅巾には、今は行方知れずの庄三郎の父の名が浮いて見え、ひらひらと飛ぶ紅巾に操られて、庄三郎はいつしか富士山麓をさまよっていた。そこには、仮面の城主が君臨する纐纈城があり、神秘的な宗教団、不思議な女能面作り師が隠れ棲み、毎日人を斬らずにはすまない陶器師がうろつき、まさに魑魅魍魎の跋扈する魔界だった。怪異と妖美の世界をめくるめく筆致で描いた、不滅の伝奇文学。

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  • 風の又三郎
    -
    1巻396円 (税込)
    どっどど どどうど どどうど どどう…青いくるみも吹きとばせ…山村の小学校に風のように現われた転校生が巻き起こす騒動を描く表題作のほか、賢治の童話10編。

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  • セロ弾きのゴーシュ
    -
    1巻396円 (税込)
    未熟な少年音楽家セロ弾きのゴーシュのもとに動物たちが訪れ、ゴーシュは突然、芸術に開眼する。感動的なこの表題作のほか、詩でも大人の読む童話でもある賢治の名編8編を収録。

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  • 銀河鉄道の夜
    -
    1巻418円 (税込)
    孤独な少年ジョバンニと親友カムパネラの夜空の旅を描いた未刊の最長編「銀河鉄道の夜」ほか、「よだかの星」「いちょうの実」「おきなぐさ」、異色作「雁の童子」など広大な賢治童話の世界にふれる9編を収録。

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  • 注文の多い料理店
    -
    1巻330円 (税込)
    賢治がみずからの手で編集し出版した生前唯一の童話集。表題作のほか、「どんぐりと山猫」「烏の北斗七星」「月夜のでんしんばしら」「鹿(しし)踊りのはじまり」など9編に、賢治自身の手になる「序」がついている。

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  • 檸檬 梶井基次郎傑作集
    -
    1巻330円 (税込)
    病魔と闘いながら、鋭敏な感受性を駆使してすくい取られた小品の数々。梶井基次郎の作品は日本近代文学史上に異彩をはなっている。ここには、「檸檬」「城のある町にて」「泥濘(でいねい)」「路上」ほか、15編の代表作を収めた。

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  • 侏儒の言葉
    -
    1巻308円 (税込)
    生来の警句好きを縦横に活かして、最晩年にまとめたアフォリズムの快作「侏儒の言葉」と、生涯の総決算と目される「西方の人」「続西方の人」を収録した短編第六集。

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  • 或阿呆の一生
    -
    1巻308円 (税込)
    生涯のさまざまな出来事と心情を印象記ふうにつづった芥川晩年の代表作「或阿呆の一生」のほか、同じく晩年の風刺詩といってもよい「河童」「歯車」を収録した短編第五集。

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  • 杜子春
    -
    1巻275円 (税込)
    童話風な作「杜子春(とししゅん)」「魔術」「蜜柑」のほか、「妖婆」「鼠小僧次郎吉」「舞踏会」「南京の基督(きりすと)」の7編を収録した短編第四集。

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  • 蜘蛛の糸
    -
    1巻275円 (税込)
    異常な天才絵師の執念を描いた「地獄変」、切支丹ものの代表作「奉教人の死」「きりしとほろ上人伝」のほか、「蜘蛛の糸」「開化の殺人」「枯野抄」の6編からなる短編第三集。

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  • 戯作三昧
    -
    1巻275円 (税込)
    馬琴に託して自分を語った「戯作三昧」のほか、「偸盗(ちゅうとう)」「或日の大石内蔵助」「首が落ちた話」「世之助の話」「袈裟(けさ)と盛遠(もりとお)」の6編を収録した短編第二集。

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  • 羅生門・鼻
    -
    1巻275円 (税込)
    処女作「老年」にはじまり、今昔物語に想をえた「羅生門」「鼻」「芋粥(いもがゆ)」などのほか、「手巾(ハンケチ)」「煙草(たばこ)と悪魔」「煙管(きせる)」「運」「忠義」の9編を収録した短編第一集。

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  • 草枕
    -
    1巻330円 (税込)
    智に働けば角(かど)が立つ。情に棹(さお)させば流される…青年画家の前にあらわれる謎めいた美女。「非人情の美学」を具象化した初期の名作。

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  • こころ
    -
    1巻330円 (税込)
    親友を裏切っての恋の勝利は、親友の自殺によって、主人公の「先生」に極度の罪悪感をもたらす。そうして「先生」が行き着いた先は? 漱石のひとつの到達点をしめす代表作。

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  • 門

    -
    1巻330円 (税込)
    「三四郎」「それから」につづく3部作の最終編。「それから」で親友を裏切りその妻と結ばれた二人は、この作では宗助とお米という名に変わっている。罪を意識する宗助は宗教に救いを求めるが…

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  • それから
    -
    1巻330円 (税込)
    主人公代助は友人の妻に懸想し、社会を相手に戦わざるをえなくなる。前作「三四郎」の続編で、次作「門」へとつづく漱石の三部作の第二編。

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