作品一覧 2023/08/24更新 黄夫人の手 試し読み フォロー 俺の自叙伝 試し読み フォロー 人生見物 試し読み フォロー 人間開業 試し読み フォロー 人間廃業 試し読み フォロー 山の人生 上 試し読み フォロー 1~6件目 / 6件<<<1・・・・・・・・・>>> 大泉黒石の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 俺の自叙伝 大泉黒石 なんかすごいもの読んじゃったな…という感想。 まず少年時代からして激動かつ波瀾万丈の人生すぎる。 トルストイに会った!病弱な窓の少女に恋をした!パリに行って悪友と大暴れした!ロシア革命で保護者気取りの女性が撃たれて、いのちからがら日本にやってきた!みたいな感じで、飾り気の少ない文章から繰り出される人...続きを読む生が凄まじい。 ただし解説にある通り、無頼系なる人物伝が流行ったというか、時代が求めたキャラクターに黒石自身が乗っかって売り込んだのだと思う。後半になればなるほどわかるが、黒石は何度も騙されていくうちに、自分も生きるためならなんでもやってやろうと覚醒していく。 書くことも同じ。生活のために自分の文章を書き上げて、編集者に持ち込んでいる。書きたくて書いてるのではなく、生きるために書いている貪欲さがグッとくる。 ムカつく友達に会った時とか、読んでおくと元気になるかも。 Posted by ブクログ 黄夫人の手 大泉黒石 大泉黒石という作家の存在そのものも興味深いけれど、彼の紡ぎだす言葉と世界にすっかり魅惑されてしまいました。 物語によって語り方を変えているのかなと思うその手管が素晴らしい。 タイトルを含む終わり二編には参りました。 怪異の正体をぐるぐると追いかけまわしているうちにすっかり迷い、目が回り始めた頃にぽー...続きを読むんと出口に放り出される。 今まで嗅いでいた恐怖と魅惑の香りだけが鼻先に残り、もう一度帰りたいと思うのにもうその迷路は消えてしまっている。 不親切な作家だと思うけれどつれないところが素敵。 埋もれた作家の再発見、万歳です。 Posted by ブクログ 黄夫人の手 大泉黒石 大泉黒石の短編から怪談綺談に準ずる作品を8作まとめたもの。どこかの書評で紹介されていたんだと思いますが、覚えてない。長崎生まれの父親がロシア人、母親が日本人という背景でだいぶ苦労した明治生まれの作家さんです。どの作品も文体なのか作風なのか分かりませんが、フワフワしてて掴みどころがない感じです。読み進...続きを読むめるうちに物語に置いていかれて、どこが出口か分からなくなる感じ。これを読みにくさと感じるか、味と感じるか微妙なライン。本作の中だと「眼を捜して歩く男」が一番面白かったです。 Posted by ブクログ 黄夫人の手 大泉黒石 多少読み難さはあるにせよ、面白かったです。ただこういう本はすぐに絶版になりそうで、そっちの方が恐い。 Posted by ブクログ 大泉黒石のレビューをもっと見る