大泉黒石のレビュー一覧

  • 俺の自叙伝
    なんかすごいもの読んじゃったな…という感想。
    まず少年時代からして激動かつ波瀾万丈の人生すぎる。
    トルストイに会った!病弱な窓の少女に恋をした!パリに行って悪友と大暴れした!ロシア革命で保護者気取りの女性が撃たれて、いのちからがら日本にやってきた!みたいな感じで、飾り気の少ない文章から繰り出される人...続きを読む
  • 黄夫人の手
    大泉黒石という作家の存在そのものも興味深いけれど、彼の紡ぎだす言葉と世界にすっかり魅惑されてしまいました。
    物語によって語り方を変えているのかなと思うその手管が素晴らしい。
    タイトルを含む終わり二編には参りました。
    怪異の正体をぐるぐると追いかけまわしているうちにすっかり迷い、目が回り始めた頃にぽー...続きを読む
  • 黄夫人の手
    大泉黒石の短編から怪談綺談に準ずる作品を8作まとめたもの。どこかの書評で紹介されていたんだと思いますが、覚えてない。長崎生まれの父親がロシア人、母親が日本人という背景でだいぶ苦労した明治生まれの作家さんです。どの作品も文体なのか作風なのか分かりませんが、フワフワしてて掴みどころがない感じです。読み進...続きを読む
  • 黄夫人の手
    多少読み難さはあるにせよ、面白かったです。ただこういう本はすぐに絶版になりそうで、そっちの方が恐い。