小説作品一覧

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  • さよならは、カンパリ・ソーダ
    -
    キーンとよく冷えたトロピカルカクテルのようなラヴ・ストーリー。 たった30秒のコマーシャル・フィルムに命を賭けて来た著者ならではの軽快で簡潔な文章、そしてストーリー展開。しかし、そこにはちょっぴりホロ苦い、男と女の機微が滲み出ている。 日本初の横組み小説で話題を呼んだ、著者出世作。
  • 望湖荘の殺人
    3.0
    大型家電量販店の経営者・二宮大蔵に毒の塗られた剃刀と殺人予告の脅迫状が届いた。いったい誰が……? 大蔵は、ある人物の協力を得て容疑者を五人にしぼり、信州の山荘パーティーに招待した。目的は殺人者の抹殺!――大型台風が山荘を襲った夜、招待客が次々に死んでいく。生き残るのは誰だ!? 結末が最終ページまでわからない本格推理、堂々の登場!
  • 「白鳥」の殺人
    -
    新潟県親不知(おやしらず)で、河田光雄が特急「白鳥」に飛び込み、死亡! さらに、東京で彼の上司・横山修司係長の死体が発見された。不正の疑いで証券会社を解雇された光雄が、不正の黒幕と噂される横山を殺し、自殺を……? 光雄に求婚されていた石野亜矢子は、彼の兄・河田次郎とともに、事件の真相を探る旅に出た。特急に仕組まれた謎は解けるか? 衝撃の結末が!(『白鳥は虚空に叫ぶ』改題)
  • アメリカ村の黄昏
    -
    ガキの街、大阪・アメリカ村。そこに巣くう組織(チーマー)・クラッシュのメンバー、満(みつる)。だが、暴力に怯(おび)え、パシリ、かっ払いを請け負う日々だった。救いは満の全てを受け入れてくれるかおりだけ。ある日、リーダーの李(り)から、満は馴染みの古着屋での窃盗を命じられる。この窃盗の背後には、アメリカ村の利権を巡るどす黒い思惑が! 暴力、性愛、裏切り、逃亡……十代の生き様を鮮烈に描く!(『聖・少年』改題)
  • 血まみれの野獣
    -
    世界最速と謳われた天才二輪ライダー・鶴田敏夫の前途に翳りなど微塵もなかった。ところが、悪徳金融業者の罠に陥ちた両親が自殺する悲劇が! さらに敏夫は恋人と引き離され、レース界を追放される羽目に! 両親の墓前に再起と復讐を誓った敏夫。数年後、F1界の頂点に彼の姿があった! 復讐の結末は? 三億円事件のモデルと噂された衝撃作。
  • 走る密室
    3.0
    マンションの一室で若妻が絞殺体(こうさつたい)で発見された。被害者の夫自身が捕まえてきた容疑者は、なんと16歳の少年だった! しかも2人の共犯者がいて、自白もしているというのだ。少年の母親から依頼を受けた弁護士・朝日岳之助の前に、少年事件ゆえの厚い壁が立ちはだかる! 朝日は彼らの無実を証明できるのか? 少年法の矛盾(むじゅん)に真っ向から斬り込んだ渾身(こんしん)の法廷ミステリー!
  • 巴里祭
    -
    かの子の特異な学的資質が豊かに開花している「巴里祭」は、抒情風のリズムのうちに芸術家かの子の眼に映ったパリーの姿が、単なる旅行者の観察を越えて内面からとらえられている。「河明かり」はかの子の女性観が表白されている点で最も成功した作であり、「雛妓」は芸術家の誕生を主題とした名品である。
  • 白痴・二流の人
    3.8
    敗戦間近の耐乏生活下、隣人の白痴女と奇妙な交際を続ける独身の映画演出家。極限の虚無と孤独を描き、世人に多大な共感を与えた昭和21年発表の「白痴」。優れた知略を備えながら二流の武将に甘んじた黒田如水の悲劇を浮彫りにする歴史小説「二流の人」。その他、坂口文学の代表作である「木枯の酒倉から」「風博士」「紫大納言」「真珠」「風と光と二十の私と」「青鬼の褌を洗う女」を収録。
  • 薄田泣菫詩集
    -
    藤村・晩翠時代の後を承けて泣菫有明時代を作った詩人泣菫が、日本王朝文化の深い教養と西欧詩人の研究をもとにして織り上げた古典主義的技法は、「若菜集」以来の感動を詩壇に与え、日本近代詩に革命的展開をもたらした。ここに収めた作品は現在の若い読者の理解と鑑賞に堪え得るよう精選したものである。「暮笛集」「ゆく春」「二十五絃」「白羊宮」「十字街頭」を収録。
  • エバーグリーン
    4.1
    漫画家になる夢をもつアヤコと、ミュージシャンを目指すシン。別々の高校に進学することになったふたりは、中学校の卒業式で、10年後にお互いの夢を叶えて会おうと約束をする。そして10年。再会の日が近づく。そのとき、夢と現実を抱えて暮らすふたりの心に浮かぶものは……。単行本刊行時、大反響を呼んだ青春小説の傑作がついに文庫化。恋と夢と現実のはざまで揺れ動くあなたに贈る物語。
  • 寝台特急「紀伊」殺人行
    2.8
    女性を暴行し自殺に追いやり、故郷南紀を飛び出した中西明は、両親の遺骨を抱いて十年ぶりに帰郷した。中西を迎えたのは、墓石や駅の伝言板に書かれた不気味な脅迫文と知人の怪死であった。そして、現地で逢う予定の婚約者も寝台特急「紀伊」から忽然と姿を消した。中西の帰郷が動かす黒い影…。十津川の指示のもと亀井が暴く意外な真相とは。
  • ココロ・ファインダ
    3.8
    高校の写真部に在籍する4人の少女、ミラ、カオリ、秋穂、シズ。それぞれの目線=ファインダーで世界を覗く彼女たちには、心の奥に隠した悩みや葛藤があった。相手のファインダーから自分はどう見えるの? 写真には本当の姿が写るの?――繊細な思いに惑う彼女たちの前に、写真に纏わる4つの謎が現れる。謎を解くことで成長する少女たちの青春を、瑞々しく描く。
  • 紅き虚空の下で
    3.0
    時代小説作家として人気の高橋由太は、本格ミステリーでも驚くべき傑作を書き上げていた! オカルトマニアの少女が絞殺され、両手首を切り落とされた姿で発見された。奇想天外な設定とひねりの利いた展開、絶妙なユーモア感覚が光る表題作。人里離れた山奥に捨てられた少年を襲う残酷で哀しい運命を描く「兵隊カラス」。一読、忘れがたい強烈な印象を残す全4編。
  • ベストフレンズ
    3.3
    朝倉風香は追いつめられていた。病気退職からの不運続きで、今やホームレス同然の身だ。そんな時、深夜のファストフード店で、中学時代のいちばんの親友・河野桜と再会する。だが、それがさらなる悲劇の幕開けだった。桜が、はずみで人を死なせてしまったのだ! 女たちのあてなき逃避行が始まる。未来のない旅路の果てに二人を待ち受ける、衝撃の運命とは?
  • 白馬岳殺人事件
    -
    その日、取り引き先のOL・石塚渚左との逢瀬から帰宅した久我を待っていたのは、妻の史子が登山した白馬岳で行方不明になったという報せだった。翌朝、発見された史子の遺体には不審な点があり、解剖の結果、何者かに絞殺されたことが判明する。刑事とともに調べた史子の持ち物からは、久我の知らない男が写った一枚の写真が見つかり、その男が唯一の手がかりと思われたが、三週間後、その男もまた遺体となって発見される――。久我は会社を辞め、妻の死の謎を追うことを決意する! 斯界の第一人者が描く長編山岳ミステリー。
  • このワガママな僕たちを
    4.1
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【イラスト詩集】かわいらしいウソつき、かわいらしい潔癖さ、ああ、ワガママは僕達。
  • 烙印の森
    3.2
    私は犯罪現場専門のカメラマン。特に殺人現場にこだわるのは、“フクロウ”と呼ばれる殺人者に会うためだ。その姿を見た生存者はいない。何者かの襲撃を受けた私は、本当の目的を果たすため、戦いに臨む。
  • 晩年
    3.7
    1巻550円 (税込)
    「美しさは、人から指定されて感じるものではなくて、自分で、自分ひとりで、ふっと発見するものです」昭和8年から11年にかけて発表した作品15篇を集めたこの第一創作集を、作者は自分の生涯の唯一の遺著になる思いで「晩年」と名付けた。「私はこの本一冊を創るためにのみ生れた」。
  • 麦の道
    3.8
    津田尚介は、県立高校の受験に失敗し、創立2年目の“落ちこぼれ救済”の市立高校に滑り込む。最初は「まあいいやどうだって……」とすべてに醒めていた尚介だったが、親友ができ、打ち込めるスポーツをみつけ、気になる女学生が現れ、しかも喧嘩相手には事欠かず――と、その高校生活は徐々に熱くなって行く。喧嘩と柔道に明け暮れた高校時代を、パワフル&爽やかに描く、自伝的熱血青春小説。
  • サラマンダー
    -
    1巻550円 (税込)
    総合職社員として中堅商社に勤める二十代半ばの萩原摩耶は、同僚の失踪から社内で行われている不正行為を知る。高校時代の陰惨な事件を知る旧友の助けを借り、再び悪辣な陰謀に戦いを挑む。自らの秘められた能力を知る摩耶は積極的に敵地に乗り込む。善悪を超越したヒロインの活躍を描く連作サスペンス第二弾。
  • ろくでなし奮闘~淫邪教団を潰せ!~
    -
    味木法律事務所の調査員・通称“ろくでなし”こと三橋玄章は、テレビプロデューサーの北川から、新興宗教の調査を頼まれた。夜ごと、集団で淫靡な踊りを舞いながら、UFOを呼ぶというのだ。三橋は、偶然知り合った城之内千春がその霊能舞踊の会の会員だと知り、探りを入れる。が、彼女は忽然と消えてしまう。千春の行方は? 教団の真の目的とは!? 痛快悪党小説(ピカレスク・ロマン)!
  • 鬼 の 都
    -
    新宿で全身を六つに切断され、局部を切り取られた凄惨な死体が発見された。さらに横浜、秋川渓谷でも……人か、鬼か!? 犯行には筋弛緩剤が使われたらしい。警視庁捜査一課から中丘記文と検見保行刑事が所轄署応援に参加。だが、捜査中に検見が鬼に啖(くら)われ、中丘にも尾行者の一群が忍び寄る。復讐に燃える刑事と鬼との死闘を描いた、著者渾身のハード・バイオレンス!
  • 風と雲の街
    -
    元刑事・鳴神一介と風来坊の去来正成は、警察で手に余る事件を請け負う、「危機管理サービス」を始めた。最初の依頼は、突然失踪した人妻の捜索。その道すがら出会った超嗅能力犬・頑鉄。臭いを嗅覚でなく脳で嗅ぎとる頑鉄に導かれ、人妻の行方を追う二人は、旧日本帝国陸軍の極秘研究に突き当たった! 過去の恐るべき“闇の遺産”を描いた、驚愕のサスペンス!
  • 天使か女か
    -
    「それであたし、今夜はだれと寝るの?」──現在の恋人・杉山と、以前関係のあった今西。福井県東尋坊(とうじんぼう)の夜、則子(のりこ)は二人のうち、どちらを選ぶか迷っていた。(久しぶりだから、今夜は今西さんと楽しんでみたいわ)と思う則子を、杉山は許してくれるのだが……?〈「北国の夜」〉 惑いながらも、禁忌をこえる男と女。人間の葛藤を鮮やかに描きだす富島文学の珠玉集!
  • 南部殺し唄
    3.0
    御無沙汰いたしました。滝沢紅子でございます。わたしと友人の春江さん、岩手県の遠野を旅していま盛岡にいるんです。父の用事も兼ねて、物見遊山にやって来たのに、座敷わらしが出るっていう旧家の土蔵で、お婆さんが消えてしまったり、殺人事件が起こったりで、もう大変! でも犯人は私たちが探り当てなくっちゃ……。
  • 魔殺指鬼
    -
    1~3巻550円 (税込)
    「ああああああ、内部(なか)に、私の内部に蛇がああああ」……見よ、みるみる上気する白い女体の表面に次々と隆起が生じていく。指一本で相手を倒し、人間に取り憑いた魔性のものを“揉み出す”整体師二人。中年の男の名は蘭城(らんじょう)。相棒の美青年は猫馬(びょうま)。彼等は京都の資産家、葉月家の虫を揉み出しにかかるが、その背後には強力な妖術使いが!「指殺」を操る新ヒーロー登場!
  • 紅蜘蛛男爵
    5.0
    ご存知、揉め事処理屋(トラブル・シューター)・醍醐蘭馬。この美しき魔人にささやかれた女性は皆、恍惚の表情を浮かべ、烈女(ヒロイン)に変身する──。彼の前に立ちはだかる長年の宿敵は、紅蜘蛛男爵こと紅蓮田十馬(ぐれんだとうま)。奥秩父に建つ謎の洋館で繰り広げられる毒蜘蛛VS毒蜘蛛の凄絶な死闘(バトル)! さしもの蘭馬も絶体絶命の危機に陥る! 疾風怒濤の面白さ、傑作スーパー伝奇バイオレンス長編!
  • 聖杯魔団
    -
    最後の晩餐で用いられ磔刑後のキリストの血を受けたといわれる「聖杯」。妖気に充ちたその杯を求めて、永劫の時を漂う古代の騎士・ぺるしゅばる。その魔手に、“死なずの醍醐”の甥・蘭馬が挑む。近未来の東京に巻き起こる、「聖杯」をめぐる凄惨な闘いの行方は! 「聖杯」に秘められた謎の力とは何か? 美貌のもめ事処理屋(トラブル・シューター)が活躍する傑作伝奇バイオレンス!
  • 抗争~ごろつき~
    -
    有栖川組の若頭・砂田が、ヒットマンに狙われた。跡目相続を巡る抗争が勃発したのだ。一方、一度は極道の世界から抜け出したものの、悪の魅力が忘れられず、組に戻った瞳(あきら)と涼の前にまたもや事件が! だが、仲間を目の前で殺されたとき、二人の中で何かが弾けた! 熾烈な報復、リンチ! 二人の運命は? 現代ヤクザ社会に生きる若者をリアルに描く傑作異色長編第2弾!(『ごろつき 2 (抗争)』改題)
  • やすらいまつり
    4.0
    「やすらい花や――」春の京都に響く踊り子たちの掛け声、囃子(はやし)と笛の音。玉村修(たまむらおさむ)はかつて過ごした地にやって来た。決して拭(ぬぐ)えぬ罪の意識を抱えながら。残酷なほどに運命を変えた女に再会するとも知らず……(「やすらいまつり」)。京都の祭りの裏側で激しく燃えさかる欲望の炎。京女の情念と男女の愛憎を、艶やかに優美な筆致で描いた表題作含む6編の官能短編集。
  • 鬼譚
    -
    古来よりひとは人知のおよばぬ禍事を鬼の祟りとし、鬼はそれを恨んだ。時を超え、姿を変え、魂を狙う鬼と柳生十兵衛の攻防(鬼柳生)、古城に巣食う鬼の罠にはまった三人の男女の運命(幽霊城)、鼠小僧と勝海舟の父・小吉の意外な親交と鬼退治(熊と鼠)ほか、一条戻り橋から始まったひとと鬼との死闘を描く、珠玉の鬼譚5編を収録。息詰まる、前代未聞の時代サスペンスホラー!

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  • 旅路(上)
    4.0
    1~3巻550円 (税込)
    北海道の鉄道を舞台に、大戦をはさんだ激動の時代を力強く生きる人々を描く、愛と感動のドラマ。大正14年11月の朝、室伏雄一郎は、父と母の二つの骨壺を持って函館本線の乗客になった。父嘉一が死んだのは10年前、雄一郎が10歳のときだった。嘉一は故郷の須賀利を出て死ぬまで25年間、一度も故郷に帰らなかった。5年前に胃潰瘍で死んだ母も同様だった。雄一郎は無給の駅員見習のちにやっと本雇になり、今、故郷の南紀州の墓に両親の骨を納めるために旅立つのであった。
  • 死の逆転─京都が危ない
    4.0
    浪速の司法書士・石丸伸太(ブーやん)に亡父の戦友からの手紙が届いた。地上げ屋の度重なる横暴に苦しんでいるという。人情厚いブーやんは早速、背高ノッポの妹・由佳と京都へ向かう。ところが、二人を待ち受けていたのは突然の依頼撤回だった……。手のひらを返すような仕打ちの意図も解らぬまま、更に驚くべき事件が起こる。今度は、地上げに反対する女性が死体で発見されたのだ! 苦慮の末の自殺か? それとも――。乱開発続く京都を舞台に、凸凹コンビが活躍する社会派推理。
  • 女の四季
    -
    久仁子は母の戸美子に夫との同居を持ちかけたが、戸美子は別居を主張した。戸美子は佐賀錦の教室を都内に三つ持っていて毎日多忙らしく、久仁子たちの新居には十日に一度ほどしか来なかったが、孫の英子が生まれると二日おきくらいに顔を出すようになった。この新居の費用の多くも戸美子が出した。しかも、時々久仁子が渡すお金も久仁子の名前で貯金してしまっている。そんな戸美子の還暦祝いのことでちょっとした事件が持ち上がった。(「秋の日」) 女の翳と人情が織りなす短編集。
  • 詩とエッセー 煌めきの瞬間
    -
    1巻550円 (税込)
    私たちの育った時代はテレビが普及する前のラジオの時代で、月刊漫画雑誌の人気漫画が劇になって放送されていたりしました。また、一家団欒は高座の落語中継や講談、浪花節をラジオで聴くことでした。テレビは駅前の電気屋さんで見せてもらうか、お金持ちの家に見せてもらいに行くのが普通でした。そのような体験は現代の日本では考えられません。しかし発展途上と言われる国の殆どの国民が、私たちの子供時代と変わらない生活を送っていることを、これもまたテレビが教えてくれます。 そのことを考えると、豊かさを享受し、全てが揃っているのを当然のこととして暮らしている現代の日本の若者たちが、私たちおじさん世代の感性に触れることで、自分とは異なる環境で生きてきた人たちの感性を知るきっかけになるのではないかと思います。または劇的な変化を体験してきた我々と同世代の人たちにも、共感してもらえることがあったり、ある種の郷愁を感じていただけるのではないかと思い、この本を出そうと考えたわけです。 私の詩やエッセーを読んで、共感したり楽しんだりしてもらえれば嬉しいです。 おじさんにだって青春があって、人生について考えたり、人を愛して悩むこともある。そうやって感性を研ぎ澄ましてきたのだと知ってもらいたい。そう願っています。 (はじめに より)
  • ホノルル臨時探偵局 過酷な楽園
    3.0
    1巻550円 (税込)
    ハワイを舞台にした痛快探偵物語。 ワイキキ中を駆け回り、知恵と度胸で問題を解決します。 読めばよむほど、快適なハワイの風を感じることができます。 ハワイ好きの方はもちろん、ミステリーファンにも楽しんでいただけるでしょう。
  • 書詩感哲
    -
    1巻550円 (税込)
    日常を積み重ねた思いを走り書きした飾りのない素の心を言葉と文字で表した散文。 文字の表現と言葉の表現を視覚的にも楽しめる詩画集のような一冊です。 だれかの日記を見るような、自分の日記を見るような、そんな普遍的な言葉の印象をお楽しみください。
  • 仮面の女
    3.5
    国道沿いにあるコーヒー店。店の名前は絵里花。落ち着いた雰囲気だし、何よりもコーヒーが旨いので、広告代理店の編集部員をしている木原は、週に三度はこの店に通ってくる。木原はそこで、お坊ちゃん育ちの貝崎夫妻と知り合った。だが木原は、その美しい夫人と前に一度だけ会ったことがあった……。女性はいろいろな顔を持っている。恋人の前、知人の前、他人の前で様々な役を演じている。仮面の下に隠された女の小さな秘密とは? 阿刀田高のオリジナル・ブラックユーモア集。
  • みずうみ/三色すみれ
    -
    シュトルムの異なる側面を代表する中編3つを収める。「みずうみ」は老人が青春時代を回想する形式のうちに、予期せぬ人と結婚した若き日の愛人に湖のほとりで再会する哀愁をこめた物語。「三色すみれ」は継母とままこの心の葛藤から明るい和解へいたる道を描く人間味あふれる物語。「アンゲーリカ」は時代と社会の大きな波のまにまにただよわされる人間の運命を描く、フランス心理小説的な佳品。

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  • ねじの回転
    -
    邪悪な男女の亡霊が、うぶな子どもたちを悪へと誘う。それを救おうと孤独な闘いをつづける女家庭教師。虚構と現実が渾然ととけあい、緊迫感あふれるシーンがつぎつぎと展開して、物語は一気に破局へ。心の奥にひそむ悪をテーマにした「亡霊物語」の傑作。

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  • 公安機動捜査官
    -
    新宿のデパートで発見された絞殺死体は、まるで人間生け花であった! 被害者の華道師範・羽鳥早苗は、なんと水盤の上に立ったまま殺されていたのだ。彼女が属していた睦月流は、過激な手段を用いて流派を急激に拡大していた。公安機動捜査隊は、直ちに捜査を開始。だが、再び美貌の師範が異様な死体となって発見された……!? 絶賛「捜査官」シリーズ。
  • オワスレモノ
    3.3
    人身事故のため、停車中の通勤電車内。男は網棚付近に漂う黒い靄(もや)のようなものを目撃する。他の誰も気づかないが、禍々(まがまが)しい気配を放つ何か……。やがてそれが男に向けて迫ってきたとき、彼を襲った身の毛もよだつ出来事とは?(表題作)実話怪談の名手でもある著者が描く、日常の隙間(すきま)から立ち現れる怪異の数々! 全8編を収録。
  • 口 唇 紋~北多摩署純情派シリーズ8~
    -
    東京・立川(たちかわ)の銀行で強盗事件が発生。犯人の女が現場のガラスドアに残した「口唇紋」を手がかりに、北多摩署刑事・相馬(そうま)が必死の捜査を続ける。一方、作家・釣部渓三郎(つるべけいざぶろう)が一夜を共にした未亡人・八重川小夜子(やえかわさよこ)の娘が誘拐された。犯人の要求は身代金4億円! 二つの事件が奇妙な繋がりを見せた先に、意外な真相が浮かび上がった……。
  • やっとかめ探偵団と鬼の栖
    3.3
    夜な夜な子供の泣き声が聞こえたアパートの一室から、親子3人の姿が消えた。名古屋のミス・マープルこと波川まつ尾(74歳)の駄菓子屋に集う婆ちゃんたちは、夜逃げだ、幼児虐待だと大騒ぎ。そんな時、山深い林道から母親の死体が発見された。「どえりゃーことだがね」まつ尾の指示で、ご近所情報収集に向かう婆ちゃんたち。やがて意外な真相が……(表題作)。
  • 餓鬼岳の殺意
    3.0
    恋人の上条アキが若い男と婚約、涙をこらえながら釣部渓三郎に別れを告げた。北アルプスの孤峰・餓鬼岳への“お別れ山行”を突然襲った猛吹雪――10日間のビバーク後、二人はピッケルを胸に突き刺された男の死体に出合ってしまう! さらに多摩川で、南八ガ岳で起こる新たな殺人……。釣部は、それらの事件を繋ぐ一本の線を鋭く見抜く! 迫真の本格山岳ミステリー!
  • 女特攻捜査官
    -
    激増する女性の凶悪犯罪に対処するため、警視庁は特別編成(スペシャルチーム)「女性特攻隊」を新設した。新宿で起きた殺人事件に早速乗り込んだ女性特攻隊は、女ならではの独自捜査で、事件に謎の外国人女性集団が絡んでいることを察知した。多人種都市・東京に潜む、甘く危険な罠が女刑事(デカ)たちに次々と牙を剥き始め……!? 魅惑的な女刑事たちの活躍を描く、“捜査官”シリーズの話題作。
  • 妖魔淫殿
    -
    「念法」の達人・工藤明彦は世界的な大財閥・竜王寺家に、ボディガードとして雇われる。 竜王寺家は呪われていた。館の地下に蠢く黒い魔獣、美亜としのぶ姉妹を襲う淫蛇……しかも魔道の力を借りた熾烈な権力抗争が繰り広げられていた。13人のガードマンが惨殺された夜、工藤はしのぶの胸に妖魔の刻印を見た! エロスとバイオレンス興奮傑作!
  • 特異犯罪捜査官
    -
    花嫁衣装(ブライダル・ドレス)をまとったNo1モデルが、毒草・とりかぶとで殺された。胎児を宿したまま……。彼女は服飾(ファッション)界の首領(ドン)の娘、小泉早苗。すぐに特異犯罪捜査本部が設置され、科学捜査研究所特捜部・西大寺次長も特別参加! ところが、早苗のライバル吉村織江も早苗の葬儀中に殺害された。西大寺が早苗の生前の足跡を辿ると、驚くべき秘密が……? 絶賛「捜査官」シリーズ。
  • 殺人現場へ二十八歩
    3.0
    28階のホテル『ハイライズ下町』が国際通りに華ばなしくオープンした。ロビーは従来と同じで、人間模様の縮図となった。掏摸も忍び込み、コールガールも現れる。果たせるかな開業早々、奇妙な事件が発生! ホテル専属探偵こと田辺素直元刑事の名推理が冴え、事件ごとに読者の期待を高めていく。浅草風俗も活写した名作!
  • 卑弥呼塚殺人事件
    -
    熊本菊水町に、ミス・卑弥呼コンテストの審査員としてやって来た日報旅行社の小尾久男と検死官・白川美津は、医師3人の連続殺人事件に巻きこまれた。事件の背景に浮かんだのは3人が取り組む人工妊娠の研究……。赤い曼珠沙華の花びらが、意外な犯人を割り出す! 大好評「ふるさとミステリー」シリーズ。
  • しなの千曲川殺人事件~さすらい署長・風間昭平~
    -
    組織的な外国人排斥運動を探るため、長野東署に赴任した風間昭平。その矢先、川中島の史跡公園近くで、ブラジル人カップルの他殺死体が見つかる。二人の足どりを追って上田(うえだ)に向かった風間は、ここでも殺人事件が起きていたことを知る。川を遡(さかのぼ)るように、風間は小諸(こもろ)で起きた過去の事件に辿り着くが……。長野、上田、小諸。千曲川が繋ぐ連続殺人に、風間が迫る!
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~
    3.7
    僕の名は有馬次郎。京都でも指折りの貧乏寺、大悲閣千光寺の寺男だ。怪盗と呼ばれた過去もあったが、縁あって慈悲深い住職に拾われ、表の世界の住人となった。厄介なのは、寺に奇妙な事件ばかりが持ち込まれること。持ち前の身軽さと裏の人脈を駆使、住職の智恵をお借りして、解決にひた走る毎日だ。京の風情と垂涎の料理の数々も楽しい、本格推理の傑作登場!
  • 失跡渓谷
    3.0
    東京・国立市のスナックのママが、店に血痕を残して失跡。その夜の最後の客は、なんと作家の釣部渓三郎(つるべけいざぶろう)だった! 重要参考人となった釣部は、ふりかかる火の粉を払うべく、彼女の複雑な男関係を洗い始める。近隣のスナックママ行方不明事件、新たに起きた殺害事件との関連は? 北多摩署の刑事、蟹沢(かにさわ)や相馬(そうま)とともに、釣部は絡み合う事件の糸を解きほぐせるのか?
  • 密殺源流
    -
    作家・釣部渓三郎(つるべけいざぶろう)は、八丈島行きの船中で、謎めいた美女・真木子と出逢う。京都で再会し、一夜を共にする二人――。その後、二人の周囲で殺人事件が続発する! 真木子の元夫が殺され、釣部が発見した釣り人の死体も彼女の知人のものだった。しかも、真木子には人には言えない暗い過去があった……。彼女を疑う蟹沢刑事と無実を信じる釣部。果たして真相は?
  • 放蕩記
    4.3
    私はなぜ小説を書くのか。お金のためである。――処女作が新人賞を取って売れまくり、使っても使ってもお金が入ってくる“ぼく”、海藤正夫(かいどうまさお)。昼も夜もなく、酒と女に溺れる放蕩の日々。それは果てしなく続くと思われたが、ある日金が底をつき、あっけなく終わる。どん底の中、小説家が見つけた真実とは? 各章ごとに文体が変貌する、佐藤正午のみに書きうる傑作。
  • 魔性熱帯
    5.0
    五井物産のバンコク支社長が誘拐された。犯人は、電話で北川雷三と名乗った! 自分の名をかたられた雷神こと元東京地検特捜検事・北川雷三は、支店長奪還に乗り出すが……。南沙(なんさ)諸島の石油開発をめぐるアジア各国の領有権争い、ポル・ポト派の影、そして、アンコール・ワットに隠された秘密とは!? 国際的スケールで描く力作。好評雷神シリーズ。
  • 金星ごっつあん 2
    -
    幕下で優勝を飾り、はやくも関取になった“瀬戸の怪童”田添茂雄の破竹の勢いは続く。が、場所中、“一晩に5回”もの情事をするほどの女好きがたたったのか、「女ごは勝負に負ける原因じゃけん」と珍しく反省する。その甲斐あって、“張って張って張りまくる”相撲でアッという間に勝利の街道を進んでいくのだが……!? 破天荒力士の痛快ドタバタ劇は今日も絶好調!
  • 色即(しきそく)ぜねれいしょん
    4.1
    09年夏公開、映画原作! 「僕」は仏教系男子校に通う高校一年生・「イヌ」こと乾純(いぬいじゅん)。彼女なし、もちろん童貞だ。ボブ・ディランに憧れ作曲に燃えてはいても、平凡で退屈な毎日――。「フリーセックスの島行かへん?」。そのひと言から、僕の夏休みはきらめき始める。友達二人とともに訪れた隠岐島(おきのしま)で、僕らを待っていたのは……。少年が成長する姿をコミカルに温かく描く、自伝的青春小説!
  • 美しい家
    3.6
    少女が神隠しに遭い、居るはずのない子供たちの笑い声が聞こえる……。「化け物屋敷」と噂される友人宅の古家(ふるや)に滞在した「私」は、いつしか「家が見せる夢」に憑(つ)かれていく――(表題作)。雨の夜、裏路地に蹲(うずくま)る影。それは雨粒が象(かたど)った朧気(おぼろげ)な女性の輪郭だった。妖しい美しさに惹(ひ)かれた男は……(「幻の女」)。怪異蒐集家としても名高い著者による、甘美な幻想譚7編。
  • 顔のない敵
    3.7
    1993年、カンボジア。NGOのスタッフが地雷除去作業をつづける荒れ地に、突然の爆発音が轟いた。立入禁止区域に、誰かが踏み入ったのだ。頭部を半分吹き飛ばされた無惨な死体。これは、純然たる事故なのか、それとも――。表題作のほか、本格の旗手・石持浅海の原点ともいうべき「対人地雷」ミステリー全6編と、処女作短編で編まれた第一短編集が待望の文庫化!
  • アイルランドの薔薇
    3.8
    南北アイルランドの統一を謳(うた)う武装勢力NCFの副議長が、スライゴーの宿屋で何者かに殺された! 宿泊客は8人――そこには正体不明の殺し屋が紛(まぎ)れ込んでいた。やはり犯人は殺し屋なのか? それとも……。宿泊客の一人、日本人科学者・フジの推理が、「隠されていた殺意」をあぶり出してゆく! 本格推理界に衝撃を走らせた期待の超新星の処女長編!
  • 十津川警部捜査行 殺意を運ぶリゾート特急
    -
    全国のリゾート地を舞台に、十津川警部の推理が光る! 警視庁捜査一課の日下刑事は、友人のカメラマンが蔵王で撮影した10枚の写真に、殺人事件の匂いをかぎ取った。報告を受けた十津川警部はただちに山形県警に連絡するが、やがてカメラマンの足取りが途絶え……。「蔵王 霧の中の殺人」のほか、「恐怖の湖 富士西湖」「北への危険な旅」「十津川警部の休暇」「殺しの風が南に向う」を収録。
  • 王道の門~疾風編~
    -
    1~2巻550~770円 (税込)
    武道家たちが北海道を目指した明治の末期。宗近恭平もそのひとり。柔・剣術では食えない。名目は北海道開拓だが、目的は武芸を磨くこと。試合に継ぐ試合。鷹同士の死闘は勝っても復讐を招く。恭平は択捉に渡り、お竜の愛に戸惑った。芸か愛か。まだ驚異の護身術〃合気道〃の会得に気付かない彼は、乱世の覇道を模索する。
  • ろくべえまってろよ
    4.3
    犬のろくべえが穴におちてしまった。なんとかしてろくべえを助けなきゃ!一年生の子どもたちがみんなで考え出した「めいあん」とは?表題作「ろくべえ まってろよ」の他、天真爛漫な男の子・マコチンの生活を描いた「マコチン」、何でも同じになってしまうのが悩みのふたごの女の子の物語「ふたりはふたり」など、八編の童話を収録。子どもたちのみずみずしい感性がきらめく一冊。
  • 明治十手架(上)
    4.0
    1~2巻550円 (税込)
    明治7年、時は文明開化真っ盛り。元八丁堀与力・原胤昭は、恩師有明捨兵衛が悲痛の死を遂げたことから長年勤めた石川大牢獄島を飛び出した。そして、有明の残した姉妹のもとに身を寄せる。この清麗可憐な姉妹に導かれ、粋な町奴は十手を片手に出獄人保護という徳行に乗り出した。だが、官服纏う物怪や凶悪無残な悪党どもが行く手を阻む。嗚呼、正義は地に堕ちたのか? 不思議な縁によって数奇な運命を全うした明治の傑人を描く、大伝奇小説。
  • 餌食~裏探偵・涼次~
    -
    1~6巻550~715円 (税込)
    「お父さんの再婚相手が怪しい」父親から遠ざけられ窮地に陥った女子高生ユリの訴えに、速見涼次は中国人妻の調査を開始する。涼次の仕事は依頼を受けて男女を別れさせる「壊し屋」、人間の裏の顔を暴く調査はお手のものだ。資産家でもあるユリ一家の財産乗っ取りを企む外国人のネットワークに辿り着いた涼次に闇の男達が牙を剥く! サスペンス&エロス溢れる快作!
  • ぶぶ漬け伝説の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~
    3.4
    地元弱小新聞の自称エース記者・折原けいに殺人容疑が? 京都の裏情報を取材に来ていたフリーライターが毒殺され、接触していた彼女に警察が目をつけたのだ。マイナーな名刹・大悲閣千光寺の寺男・有馬次郎は、容疑を晴らしてやるため、調査に乗り出すが――。(表題作) 知る人ぞ知るミステリアス京都と、古都ならではの謎解きの妙味、じっくりご堪能ください!
  • 濡衣 無敵刑事
    4.0
    警視庁捜査四課組対の刑事・土門岳人は、その屈強な体格と粗暴な振る舞いから職場でも裏社会でも、「無敵刑事(デカ)」と呼ばれ、恐れられている。土門の情報提供者で、関東仁友会の理事、首藤が何者かに射殺された。首藤は東北一帯を仕切る奥州連合会と半年前から揉めていたらしい。無頼の警察官・土門が真相の闇に迫る! 大人気「無敵刑事」シリーズ第1弾!

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  • 暴き屋
    -
    ゲームソフト開発会社「ペガサス」の社長小田切久志が妻の澄代とともに殺された。死体は切断された男性の上半身に、女性の下半身が縫合された異様な姿だった。何者かの復讐か?醜聞をネタに悪党を強請る「暴き屋」瀬名渉は、久志の妹小夜子から依頼を受け、真相究明に乗り出した。疑惑の目は、澄代の不倫相手庄司洋に向けられる。ライバル会社「ノナミ」の社員だった―。醜い人間関係が隠れた猟奇殺人。目には目を、悪には悪を。 「暴き屋」シリーズ第1弾。

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  • 狂犬
    3.3
    凶悪犯捕縛に燃える警視庁捜査一課刑事・神条俊輔は、その非情な逮捕手口から裏社会では「狂犬」と 恐れられている。いま神条は自分の妻子を殺した銀行強盗の永倉を6 年間追い続けているが、その永倉 一味が沖縄にいるらしいとの情報が入った……。 著者渾身の長編ハード・アクション。

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  • 原宿ブルースカイヘブン
    -
    1974年、“自由な街”原宿で、舘ひろし(伊達ひろし)と岩城滉一(岩槻滉一)が結成したモーターサイクル・チーム『クールス』は誕生した。『キャロル』の解散コンサートの先導、ロックバンドデビュー、メンバー内の不協和音。クールスが駆け抜けた濃厚な数年間。彼らの弟分として共に活動してきた著者が、当時実際に見てきた、聞いてきたことを基に構築した青春小説。
  • 光集め─午前3時編
    -
    二〇〇二年頃より、「光」をテーマにした詩を書いてきました。それも「夜に探す光」をテーマにしています。  元気な時ではなく、心の弱った時や、ほんの小さな勇気を探す時、に「光」は必要です。  収録/短編5つ「イエスタデイは元気でいるだろうか」詩「影というのはもうひとつの光の名前」エッセイ「遠まわりの魔法」、荒木による人物風景写真。すべて初公開、オールカラー。エッセイは神戸新聞夕刊に連載された「随想」を手直し。
  • ダイアモンドは傷つかない
    -
    弓子は予備校教師の三村に激しく魅かれる自分を感じた。彼には妻のほかにも女がいたが、すべてを知ったうえで、弓子は三村との交際の深まることを期待する。(講談社文庫)
  • ポニー・テールは、ほどかない
    -
    16歳の天才少女ドラマー・ミッキー率いるTHE・BANDAGE。ロスの音楽エージェント〈A・TO・Z〉の圧力にも負けずFM局で番組をつくり、新曲「ロンリー・モーニング」も完成した。ホッと一息……も、つかの間、敵〈プロジェクトZ〉の魔の手は次々とやって来る。どうするミッキー。そして、〈神風マフィア〉の若頭J・Rとの愛の行方は――ポニー・テールに結ばれた青いハンカチにたくされた夢とは――。気になる少女の気になるシリーズ、ついに感動のフィナーレ。
  • 天使は、二度泣く。
    -
    「志乃さんは、俺にとっての天使です」 佐藤先輩は目をつむり、私の顔のすぐそばでそう言った。 家庭から、地元から、全てから逃げ出したくなった私に、佐藤先輩はそう言って一緒に東京へと逃げてくれた。 上野の駅前で、私達は途方に暮れていた。地元から二人きりで逃げ出して来たが、アテなんか何もなかった。 ただ、佐藤先輩と一緒にどこかへ逃げたかった――。
  • 恐怖の骨格
    -
    巨大な紀尾井企業集団に君臨する帝王・椎名禎介は、全身を癌に犯されていた。その娘、城久子と真知子を乗せた小型飛行機が北アルプスで遭難した。婚約者の佐多と島岡は、独自の救援隊を組み北アルプスへ向かうが悪天候のため、救援隊は“幻の谷”に閉じ込められた。そして恐怖の連続殺人が! 極限状態における人間の恐怖と愛憎を描いたサスペンス・ミステリー。
  • かげろう日記
    3.6
    人は、いったい何のために日記を書くのだろうか? 大学時代の恋人・内藤茜を捨てた町田輝樹のもとに、差出人不明のノートが返送されてきた。表紙には茜の筆跡で『かげろう日記』。だが茜は、輝樹にふられた十ヵ月後に、不幸な事件で死んでいる。日記は生前の彼女が、やがてくる悲劇的運命も知らず、忘れられぬ輝樹への思いを綿々と書き綴ったものだった。それを読みはじめた輝樹は、日記が死の日に近づくにつれ、茜の存在を体感する恐怖に襲われていく。
  • オレ様天狗とヒミツの契約 全巻セット
    -
    派遣切りにあって求職活動中の佐々倉志津《ささくらしづ》は、入院中の祖母の下宿の管理を三日だけ任される。でも、母親からはなぜか、絶対に誰とも会うなと釘を刺された。二日目。住人らしき中学生の三つ子から裏山の祠の掃除を頼まれてしまう。祠の扉を開けた瞬間、突風が吹き荒れ、現れたのは和服姿で目つきのするどいイケメンで!いきなり押し倒され、パニックになった志津の隠された力が発動してしまい……。強引な俺様イケメン天狗との、ドキドキエッチで不思議な契約譚。
  • 坊っちゃん殺人事件
    3.0
    浅見は、四国松山に漱石、子規、山頭火の足跡をたどる取材に出た。瀬戸大橋で出逢った美女が、数日後絞殺体で発見され、句会では主宰の老俳人が毒死。浅見光彦が記した危険な事件簿!
  • 日光殺人事件
    3.7
    取材で日光を訪れた浅見光彦は、華厳の滝で飛び込み自殺に遭遇。崖下からはもう一体、智秋家の次男の白骨死体が発見された。失踪前に残した「日光で面白いものを発見した」という言葉をヒントに謎を解く。
  • 長崎殺人事件
    3.3
    「殺人容疑をかけられた父を助けてほしい」。作家の内田康夫のもとに長崎から浅見光彦宛の手紙が届いた。早速、浅見に連絡をとると、彼は偶然、長崎に。名探偵・浅見さえも翻弄する意外な真相とは。
  • 隅田川殺人事件
    3.3
    光彦の母・雪江の絵画教室仲間の池沢が再婚することになった。ところが式の当日、花嫁の隆子は、式場へ向かう隅田川の水上バスから姿を消してしまった。混迷の度を増す事件の中で、光彦自身にも危険が迫る!
  • 文福茶釜
    3.6
    古美術でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいに容赦はない。入札目録の図版のさしかえ、水墨画を薄く剥いで二枚にする相剥本、ブロンズ彫像の分割線のチェック――。はたして「茶釜」に狸の足は生えるのか? あらゆる手段を用いて贋作づくりに励む男たちをリアルに描いた連作集にして、古美術ミステリーの傑作選!
  • 待てば海路の殺しあり
    -
    西東京銀行でテロまがいの事件が発生。推理作家・釣部渓三郎は、新宿で銀行に押し入った男と偶然に遭遇する。数日後、駿河湾で釣りを楽しむ釣部は、その銀行に勤めていた女性の死体を釣り上げてしまった。
  • 授賞式に間に合えば~新装版~
    -
    作家生活35年にして文学賞を受賞した竜ヶ崎肇(りゅうがさきはじめ)は喜んでいた。ところが授賞式直前、盗作を仄(ほの)めかす女性に呼び出されホテルの一室に赴くと、なんと彼女は死の間際! 慌ててその場を去る肇だが、目の前で愛車が爆発! やむをえず、新人編集者・あかりの危うい運転で会場に向かうハメに。同乗者は銃を持った指名手配中の殺人犯! 授賞式には無事間に合うのか!?
  • 閨房哲学
    4.0
    老若男女を問わず、放蕩者と呼ばれる者にのみ、この作品が捧げられる。この作品の教えによって、われわれの精神を養い、それにつれて情欲も生き生きとするだろう。情欲の源こそ、幸福にみちびいてくれる唯一のものなのだから。辛らつな対話体で、若い娘に快楽と悪徳の本質を説き、またサドの反社会性の哲学が最も攻撃的、論戦的な形で露呈された希有な著作である。
  • ウンディーネ
    -
    1巻550円 (税込)
    数奇な運命に導かれた女子高生萩原摩耶は、同級生の殺害事件をきっかけに、少女売春組織の首謀者たちにつけ狙われる。肉体の変調に苦しみ、拉致、監禁と相次ぐ不運に見舞われた摩耶。やがて、その血に潜む超常の力が発現され、悪に立ち向かう。善悪を超越したヒロインの活躍を描く連作サスペンス第一弾。
  • クレイジー・クレーマー
    3.8
    騙しのテクニックを駆使した大どんでん返しミステリ! 大型スーパー〈デイリータウン〉のマネージャー袖山剛史は、クレーマー・岬圭祐、万引き常習犯「マンビー」という二人の敵と闘っていた。激化する岬との対立関係といやがらせに限界を感じ始めた袖山の前で、ついに殺人事件が発生する……。最終章で物語は突如変貌! あなたは伏線を見破り、真相に辿り着けるか?
  • 蟲

    3.4
    めぐみは平凡な主婦として穏やかな日々を送っていた。ある夜、夫が古い石の器を持って帰宅。富士川のほとりで拾ったというその器には「常世蟲」と彫られていた。この時から彼女は奇怪な夢や超常現象に悩まされ始める。そしてある日、夫の体から巨大な緑色の虫が這い出るのを目撃してしまった! 深まる謎は、古代の俗信仰「常世神」へと遡ってゆく……。日本人の心の底に眠る恐怖を鮮烈なイメージで呼び起こす秀作。高橋克彦氏曰く「私にとって忘れられない作品」。
  • 十三の墓標
    3.0
    警視庁勤務の坂口刑事の姉夫婦が行方不明になり、義兄が死体で発見された。王朝の女流歌人〈和泉式部〉の墓に事件の鍵が……余部鉄橋、天橋立股のぞき、猫啼温泉と旅情を誘う出色のミステリ。
  • 自選恐怖小説集 屑籠一杯の剃刀
    3.3
    ……「恐怖」に至る一歩手前で感じられる「奇妙」という感覚を描いてみたかった。日常と非日常、あるいは現実と非現実との境界線上に、きわどく存在する奇妙な世界。それを物語ることはぼくにとって、習作の頃から現在に至るまで、常に好奇心を刺激する試みであり続けている。(あとがきより)脳髄の片隅に封印された記憶がふとしたはずみに甦る違和感を描いた「みずひこのこと」をはじめ、掌編小説の名手がデビュー前夜に綴った幻の恐怖譚2編を含む6編を収録。
  • 王将たちの謝肉祭
    4.0
    美少女棋士、今井香子は新幹線の中で、見知らぬ男から一通の封書を預かった。その男が死体となって発見され、香子も何者かに襲われた。そして第二の殺人が起こる。感動を呼ぶ異色サスペンス。
  • ニイルス・リイネ
    -
    1巻550円 (税込)
    イプセンやアンデルセンとともに知られるデンマークの作家ヤコブセンの代表作。愛とあこがれ、夢と希望に燃えて精一杯生きぬいたニイルス・リイネの心の遍歴を繊細華麗に描いて、リルケの絶賛を博した北欧文学の金字塔的作品。「北方の空に無比の美しい深い光をはなっている明星」と評する訳者山室静氏による推敲をかさねた名訳でおくる。

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  • 三匹の盲目のねずみ
    -
    田舎の古い屋敷を遺産として受けついだ若夫婦は、慣れない下宿屋を開業した。予約した4人の客は大雪のなか、なんとか宿にたどりつく。その翌朝だった、警察から電話があって、殺人狂がまぎれこんだ可能性が高いという。やがて若い刑事がスキーでやってきた。だが、「三匹の盲目のねずみ」のマザーグースの歌とともに、殺人はやはり起きた。1952年にロンドンで初演されて以来、2012年11月に60周年をむかえ 、世界一のロングラン記録を樹立した戯曲「ねずみとり」の原作!

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  • 老人のための残酷童話
    3.3
    昔話の裏側にある摩訶不思議な世界。鬼に変貌していく老婆を捨てた息子と、その嫁の意外な末路とは……。「姥捨山(うばすてやま)」や、織女(おりひめ)と牽牛(けんぎゅう)の「天の川」といった、有名な昔話をベースにしながらも、独特の解釈で綴られた10の物語。大ベストセラー『大人のための残酷童話』の著者が、性欲や物欲、羞恥心といった、人間の奥底にひそむ感情を見事に描きだす。
  • カフェ吉祥寺
    -
    1巻550円 (税込)
    実際の金融事件を元に、元銀行マンの沢村の周りで繰り広げられる様々な人間模様を5つの物語から楽しむ新感覚の「金融小説」です。 ▼もくじ 沢村という男 ニューヨークの怪人 年度の初めの取引は寿司屋にて 私募債の画面 為替予約 君子危うきに近づかず
  • 魔都(上)
    -
    1~2巻550円 (税込)
    昭和9年の大晦日、東京に滞在していた安南国の皇帝が失踪した。ほぼ同時刻、松谷鶴子というその愛人らしき妙齢の女性が赤坂山王台の高級アパート「有明荘」のベランダから墜死した。そこにはいったいどんな関係があったのか。当時の銀座には、マダム村雲笑子(えみこ)の「巴里」というバーがあった。そこでは、巴里帰りでタキシードを着込んだ高利貸しのせがれ、朝鮮捕鯨会社という国策会社の重役で羽振りのいい子爵家の当主、名うての遊蕩児で酔えばマラルメを口にするディレッタント、銀色の靴を穿いて人造ダイヤを指に光らせる米国帰りのダンサーなど、奇態な連中が乱痴気騒ぎの真っ最中。ところが、あとでわかったのだが、その連中の何人かが「有明荘」の住人でもあった。いったいこの暗合は何なのか。鬼才十蘭ならではの絢爛たるミステリー。

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  • 林檎の木・小春日和
    -
    銀婚式の日、妻と連れ立って車でムア(荒野)にむかったアシャーストは、見晴らしのよい丘の上で昼食をとろうとする。スケッチをやめてもどる妻を待つあいだ、アシャーストは、そこの景色に見覚えのあることに気づく。そして痛みのともなうある過去の出来事がよみがえる〔林檎の木〕。田舎の屋敷で孫と静かな暮らしを送る老ジョリオンのまえに、美しい女があらわれる。それは今はない恋人の思い出を求めてやってきたアイリーンだった。ジョリオンは彼女にあうことに唯一の慰安と幸福を感じるようになる〔小春日和〕…イギリス的な田園詩二編。

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  • フランケンシュタイン
    3.8
    若く才能あふれる科学者フランケンシュタインは、死者を甦らせることに情熱をそそぐ。しかし、その結果生み出されたものは世にも恐ろしい怪物であった。その怪物は自らの孤独と悲しみから創造者フランケンの愛する家族を次々と襲ってしまう……愛する者を怪物から守ろうとする若者の苦悩と正義、醜く造られてしまった者の不条理な孤独と絶望の運命を描いた、壮大なゴシック・ロマン。
  • デザートはあなた
    4.3
    1巻550円 (税込)
    食事はセクシーであるべき、という確固たる持論をもつ大西俊介。料理の味を誉められるくらいうれしいことはない。数ある趣味のなかでも、料理には狂気にも似たバイタリティを発揮する。デザートは最後のお楽しみ。――「僕が酔ったのは、キミの魅力。デザートはキミ」この科白を言うために今夜も料理する。

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