鞄屋の娘

鞄屋の娘

440円 (税込)

2pt

3.6

彼女は鞄を作る父の背中が好きだった。だだだ、だだだ、というミシンの音が「父の音」だった。やがて、家庭に安住できない父は家を出、亡くなった。大人になり、息子をもうけた彼女には既に母もなく、どこかで暮らす同じ「掌(てのひら)」をした異母兄だけがいた……。やがて、彼女は父と同じ鞄作りを始める――。家族、愛、人生の意味を問う第6回小説新潮長篇新人賞受賞作。

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鞄屋の娘 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2010年01月26日

    昔の女優時代しか知らなかったので読んでみました。
    読んでる間、心がざわざわしてちょっと困ったけど好き。

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    Posted by ブクログ 2017年07月01日

    ほぼ日で荻上直子監督が紹介していた一冊。買ってからしばらく放置していたのを、薄い本なのに2日もかけてじっくり読んだ。主人公は複雑な家庭環境なのだが、自分を振り返ると、愚かな毒親であっても親子喧嘩出来るのは親孝行のうち、と思えるだけマシなんだろう。人は孤独には耐えられないように出来ているのかもしれない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年01月04日

    自伝かなと思うくらいリアルなのに、三人称。グロい話になるかと思いきや、日常に近い展開で、わたしはすんなり読めたかも。変に話がまとまらないのが、人生な感じが出ていて、またいい。

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    Posted by ブクログ 2020年05月08日

    借りた本。
    読みやすかった。
    淡々とした感じが、江國香織さんに似た空気感があった。自分では手を出さないところに人から借りた本は連れてってくれる。感謝。
    2013/2/6

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    Posted by ブクログ 2018年10月10日

    若い頃から母としての日々までが奔放でどこか寂しさを抱え剥き出しに生きている印象。淡泊な筆致で自伝的小説と気付かずに読んだ。妄想に囚われた知人を否定せず医者に伝えるべきと促す所の切なさと、卵型マラカスの中にあたしの欠片が閉じ込められている、のケラケラと笑う様子やミシンのだだだ、だだだ、という音が良い。

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    Posted by ブクログ 2014年08月29日

    【本の内容】
    彼女は鞄を作る父の背中が好きだった。

    だだだ、だだだ、というミシンの音が「父の音」だった。

    やがて、家庭に安住できない父は家を出、亡くなった。

    大人になり、息子をもうけた彼女には既に母もなく、どこかで暮らす同じ「掌」をした異母兄だけがいた…。

    やがて、彼女は父と同じ鞄作りを始め...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月08日

    ハラハラするような山場があるわけでもなく、ドキドキするような恋愛が始まるわけでもなく、でも退屈もしないでいつの間にか読み終わってしまいました。
    そして読後感もスカッとする爽快感があるわけでもなく、ほんわかした思いが残るわけでもなく、かといって嫌悪感が残るわけでもない不自然な感じでした。

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