小説 - 高橋克彦作品一覧

  • 竜の柩 全6冊合本版
    4.8
    龍神伝説を追うために津軽、信濃、出雲と列島縦断して調査を進める九鬼虹人(くきこうじん)たちアクト・ナインのメンバー。『古事記』『日本書紀』や風土記に残る寓話や神話を読み解く九鬼は、独自の論理的考察で、仮説を実証し真実に辿り着く。龍=ロケット、神=エイリアン。高橋克彦の大作『竜の柩』全6冊を、ひとつにまとめてお届けします。
  • 蒼い記憶
    3.4
    オゾンの匂いがきっかけで、脳裏に蘇った幼馴染みの面影。幼少の一時期をすごしたあの小さな村で、私の唯一の遊び相手だった女の子。やがて家の火事で両親は焼死、私は村を離れた──。記憶に導かれ、村を訪れた男が見たものは!?(「蒼い記憶」)。いい大人のくせに、私はなぜか床屋が怖い。剃刀も、頭を洗われるのも……旅先で仕方なく入った床屋の椅子で、古ぼけた鏡の中に写った風景が、何十年ぶりの記憶を呼び起こした──(「鏡の記憶」)ほか、粒揃いのホラー12篇!
  • 緋(あか)い記憶
    3.8
    生まれ故郷の古い住宅地図には、あの少女の家だけが、なぜか記されていなかった。あの家が怖くて、ずっと帰らなかったのに。同窓会を口実に、ひさしぶりに故郷を訪ねた主人公の隠された過去、そして彼の瞼の裏側に広がる鮮やかな“緋色のイメージ”とは、一体何なのか……。直木賞受賞の傑作ホラー。表題作ほか、選考委員の激賞を受けた「ねじれた記憶」など、粒よりの七篇を収録。痺れるように怖いのに、とてつもなく懐かしい――高橋克彦ならではの独自の世界を満喫できます。
  • 蒼夜叉
    3.7
    青森のキリスト伝説の地で、男が十字架で首吊り死。それを冷然と眺め、闇に消えた謎の美少年。さらに京都、香川と怪事は続き、例の美少年が現われる。これらの地には必ず怨霊伝説が存在した。怨霊の跳梁、さらにソロモン秘宝の謎を秘め、話は核心へと! 壮大構想で興奮を呼ぶホラー傑作。(講談社文庫)
  • 降魔王
    3.3
    “偽りの救世主”vs.剣(はばき)杏之介! 書下ろし傑作ホラー! TVで生中継された政治家の転落死に不審を抱いた剣杏之介が行き着いたのは岩手県東和町。そこには不思議な霊力を持つ神社と理想的共同体「ドリーマー」を創設した美青年レンが待っていた。陰に蠢(うごめ)くのは神か怨霊か?名作「蒼夜叉」から3年、高野山で修業を積んだ剣が命を賭して闘う感動の長編! 〈文庫書き下ろし〉(講談社文庫)
  • 写楽殺人事件
    3.7
    謎の絵師といわれた東洲斎写楽は、一体何者だったか。後世の美術史家はこの謎に没頭する。大学助手の津田も、ふとしたことからヒントを得て写楽の実体に肉迫する。そして或る結論にたどりつくのだが、現実の世界では彼の周辺に連続殺人が起きていて――。第29回江戸川乱歩賞受賞の本格推理作。(講談社文庫)
  • 北斎殺人事件
    4.1
    ボストン美術館で殺された老日本人画家とは何者か。一方日本では、謎の生涯を送った浮世絵師葛飾北斎の正体に迫ろうと研究家たちが資料を追う。北斎は隠密だった? 日本とアメリカを結ぶキーはどこか? 『写楽殺人事件』に続く浮世絵推理の傑作。日本推理作家協会賞受賞作。(講談社文庫)
  • 広重殺人事件
    4.0
    広重は幕府に暗殺された? 若い浮世絵学者津田良平が“天童広重”発見をもとに立てた説は、ある画商を通して世に出た。だが津田は、愛妻冴子のあとを追って崖下に身を投げてしまう。彼の死に謎を感じた塔馬双太郎が、調べてたどりついた意外な哀しい真相とは? 深い感動の中で浮世絵推理3部作ついに完結! (講談社文庫)
  • 歌麿殺贋事件
    3.4
    歌麿の「幻の傑作」が発見された? 美術界をゆるがすかもしれぬ事件に雑誌編集者の杉原は勇み立ち、研究家の塔馬双太郎の助手をたのむ。しかし、それは巧妙な贋作だった。そして思いがけず、歌麿は謎の絵師写楽でありえたことまで証明されて……。浮世絵ミステリの白眉といえる秀作。(講談社文庫)
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014
    3.3
    小説誌の雄『オール讀物』編集部がお贈りする、文藝とエロスの豪華絢爛コラボレーション! 近年オール讀物が掲載した、性とエロスの香り漂う創作や特集記事を再編集し、一冊にまとめたのがこの『エロスの記憶』です。まずは創作。小池真理子、桐野夏生、村山由佳、桜木紫乃、林真理子さんの女性作家陣が妍を競う一方で、野坂昭如、勝目梓、石田衣良、山田風太郎という重量級の男性作家陣も、練達の筆でときに熱く、ときにねちっこく性を描きます。 特集記事は、女優の岸惠子さん、サッカー元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏、池田満寿夫・佐藤陽子夫妻といったバラエティ豊かな人選。渡辺淳一×弘兼憲史、東海林さだお×鹿島茂など対談も充実。「飛田新地の『写真屋』」(井上理津子)、「『フランス書院』の秘密」(北尾トロ)など、性の深淵に肉薄するルポものも満載です。 かつて小説雑誌が全盛だった昭和40年代、その一翼を担ったのが他ならぬ官能特集でした。それから半世紀近く経ちましたが、いかなる世であっても男女の仲に秘められた情理を描くのが小説の真髄。本書には、歴代オール讀物編集部がエロスの深淵を追求してきた、その熱気が横溢しています。『エロスの記憶』、どうぞお楽しみください!
  • 鬼

    3.5
    平安の都で起こる怪事件の影で跋扈(ばっこ)する道鏡、菅原道真らの怨霊、邪鬼。弓削是雄、安倍晴明ら陰陽師の系譜を辿り、歴史の暗部から世界を読み解いていく。藤原氏支配の礎を築いた政変〈応天門の変〉の謎を陰陽術で解き明かす「髑髏鬼」他、秀逸な怪異譚全5編。『白妖鬼』へ連なる妖かしの物語の原点がここにある。(講談社文庫)
  • 偶人(からくり)館の殺人
    -
    「べんきちはゆるさないぞ」…娘を殺された加島が、現場に残された脅迫文に怯える姿に居合わせた矢的遙は愕然とした。べんきちとは、江戸末期のからくり師大野弁吉のことで、加島はからくり人形の蒐集家。しかし120年も前に死んだ人物をなぜ恐れるのか? 矢的は東西の「からくり」を探るうち、意外な歴史の真相へ踏み込んでいった…!

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  • 空中鬼
    -
    八八七年九月。内薬師・橘の無惨に飛び散った死体が発見された。その生首を検分した陰陽寮・弓削は愕然とした。それは昨夜、魔物が見せた五つの生首の一つだったからだ。残りの彼らはみな殺される運命にあるのか?魔物と人の間にあって自在に空飛ぶ「鬼」の正体は?これぞ歴史伝奇の白眉!

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  • 偶人館の殺人
    3.3
    からくり展のポスター制作を依頼するため、国際的デザイナー矢的遥を訪ねた広告代理店の池上佐和子。矢的と共にからくり人形について調べるうちに「べんきちはゆるさないぞ」という謎の脅迫文を人形から発見して……。からくりマニアの加島大治、才色兼備の研究者・多野百合亜、双子の兄でロックミュージシャンの露麻夫、女優の浮田美洋、一癖も二癖もある登場人物たち。はたして真犯人は? そして犯人の狙いは?! ことわざ好きの探偵・矢的が活躍する高橋ミステリーの傑作。
  • 紅蓮鬼
    3.0
    大宰府に流された菅原道真が亡くなって五年後の延喜八年(九〇八年)。志摩の国、賢島に禍々しき巨船が迷い込む。その翌日、八人の男がぼろきれのように惨殺される事件が起きたが、下手人は若い娘であった――。 男から女へ、肉体から肉体へ、まぐあいながら人にとりつき、殺めていく淫鬼。道具の怨鬼まで甦らせた鬼の狙いはなにか。そして、陰陽道に通じる加茂一族は淫鬼に対抗できるのか! 傑作歴史伝奇小説
  • 幻日(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 少年時代の不可思議な体験や、学生生活での夢と甘えと挫折、作家デビュー前夜の知られざる苦悩を、時に自虐的に、時にファンタジックに、時にホラータッチで回想する自伝的連作集。〈ぼくは今日まで現実ではなく幻日の中に暮らしていたのだ。そこではいつだって自分が世界の真ん中に居る。〉才能が認められず、「ぬるま湯」の生活を送っていた時代の自分を突き放すような視点と筆致で描かれている。
  • ゴッホ殺人事件(上)
    3.8
    1~2巻733~785円 (税込)
    幻の作品群(コレクション)があった!? 明かされるゴッホの真実。貸金庫に母が遺した謎のリストは何を意味するのか。パリ在住の美術品修復家・加納由梨子は「ヴィンセント」の文字を手がかりに調査するうち、存在すら知られていない膨大なゴッホ作品のリストだと知る。さらにゴッホの死因についての衝撃的な新説にも辿り着く。だが同時に、由梨子の身に危険が忍び寄る。(講談社文庫)
  • 前世の記憶
    4.2
    原因不明の慢性的な頭痛に悩まされ、しぶしぶ催眠療法を受けた男に甦る、存在するはずのない記憶。遠足のリュックサックの中のバナナ、青草の生えた土盛りのダム、見覚えのない同級生たち、そして暮らしたことのない岩手県盛岡の風景……その記憶の中では、自分の名前さえ異なっている。どうも、自分の生まれる前の時代らしい。なぜ覚えのない記憶がこんなにも鮮やかなのか? それは前世の記憶なのか? 表題作など八篇。直木賞受賞の『緋い記憶』に続く「記憶シリーズ」第ニ弾。
  • 高橋克彦自選短編集 1 ミステリー編
    4.0
    だれの心にも、鬼がいる。大胆不敵なトリックが冴える短編ミステリーの逸品集。かつて「衛生博覧会」と呼ばれる見世物が人気を博していた。疾病模型や死体写真が陳列されるなか、私は精巧な美少年の鑞人形に目を奪われた。だがそれには、驚愕の秘密が隠されていた(「悪魔のトリル」)。現代日本屈指のエンターテインメント作家の傑作短編集。(講談社文庫)
  • 霊の柩(上)心霊日本編
    3.5
    1~2巻660~680円 (税込)
    時空を超えた旅を続ける九鬼虹人たち。辿り着いたのは、若き日の宮澤賢治、江戸川乱歩が闊歩する大正八年の日本だった。熱気とモダン、進取の気概が溢れるこの時代はまた、霊魂や霊能力を科学的に解明しようとする運動が最も盛んだった頃でもある。神とは、霊魂とは? 人類最大の謎に挑む空前の冒険行!

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  • ツリー 上
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    ある新人賞に驚異的な小説が応募された。書評家の私は、編集者から頼まれて、連絡のつかない作者・風森大樹を捜すことになった。本籍地の青森に行くも、杳(ルビ・よう)として行方が知れない。地元で聞くには、風森には子どもの頃から特殊な能力があったという。手伝いをしてくれた若者が不審な死を遂げ、事態は急転する――。サスペンス、スリラー、怪奇。著者の面白さが見事に詰まった、スリリングな傑作が文庫で登場!
  • ドールズ
    4.1
    1~6巻616~1,056円 (税込)
    季節外れの大雪に見舞われた盛岡で、夜間、7歳の少女がひき逃げに遭った。はねられたのは、喫茶店「ドールズ」の経営者である月岡真司の娘・怜。彼女は言葉を失い、一方で“人形”に異様な関心を示しだす。喫煙をはじめとする怜の信じがたい奇矯な行動。さらに医学の常識をこえた不可解な症状が彼女の肉体を襲う。少女の心の闇に何がひそんでいるのか? 巧みな構成と斬新な着想、恐怖小説の第一人者がつづった傑作長編!
  • ドールズ【全5冊 合本版】 『ドールズ』『ドールズ 闇から覗く顔』『ドールズ 闇から招く声』『ドールズ 月下天使』『ドールズ 最終章 夜の誘い』
    4.5
    季節外れの大雪に見舞われた盛岡で、夜間、7歳の少女がひき逃げに遭った。はねられたのは、喫茶店「ドールズ」の経営者である月岡真司の娘・怜。彼女は言葉を失い、一方で“人形”に異様な関心を示しだす。喫煙をはじめとする怜の信じがたい奇矯な行動。じつは月岡怜の身体には江戸の名人形師・目吉が宿っていたのだ! 四半世紀に及ぶ著者渾身の大作が電子合本版として登場! ※本電子書籍は「ドールズ」「ドールズ 闇から覗く顔」「ドールズ 闇から招く声」「ドールズ 月下天使」「ドールズ 最終章 夜の誘い」を1冊にまとめた合本版です。
  • 南朝迷路
    3.2
    女性誌の取材で隠岐を訪れた、推理作家のチョーサクと編集者のリサは、偶然“後醍醐天皇の隠し財宝”にまつわる殺人事件を耳にする。被害者が隠し財宝を追っていたとすれば、訪れる場所は……歴史を辿って吉野へ向かう二人に迫る謎の宗教団体。チョーサクとリサは長年の友人、塔馬双太郎(トーマ)に助けをもとめ、トーマは隠岐─吉野─長野─青森を結ぶ南朝の謎を解くため、東北の奇祭「火流し」のある村へ向かった……「パンドラ・ケース」で活躍した3人が、新たな謎に挑む!
  • 眠らない少女 高橋克彦自薦短編集
    4.0
    妻が娘に語っていた「あまのじゃく」の物語を聞いていた「私」は、自分の故郷に伝わっていた凄惨な「あまんじゃく」を思い出し…。前世の記憶と怨念が凄絶な惨事を引き起こす表題作など厳選の10編。
  • 春信殺人事件
    3.3
    歌麿・清長とともに江戸の三大美人絵師として名高い鈴木春信。彼の希少な肉筆画が発見され、七億円で安本商事に落札された。だがその作品からは決定的な贋作の証拠が見つかり、再び葬り去られる。浮世絵専門の捜し屋、仙堂耿介はその「春信」と共に蒸発した男・遠藤を捜す依頼を受けた。彼を追ってNYに飛んだ耿介を待ち受けていたのは、あの美術探偵塔馬双太郎だった……! 「春信」に隠された驚愕の真相とは! 大胆な歴史推理が堪能できる本格浮世絵ミステリー。
  • 春信殺人事件~美術探偵 仙堂耿介~
    3.0
    江戸の天才浮世絵師・鈴木春信の肉筆浮世絵が発見され、商社が七億円で購入した。だが、その「春信」に決定的な贋作の証拠が! 闇に埋もれた美術品を探し出す美術探偵・仙堂耿介は、「春信」とともに消えた男・遠藤を追ってN.Y.へ飛んだ。「春信」に隠された戦慄の秘密! 事件の裏には大胆にして巧緻な陰謀が!? 浮世絵の謎と、本格推理を融合した歴史推理の傑作。
  • パンドラ・ケース よみがえる殺人
    3.8
    「悪趣味だな。仲間で最初に死んだ人間の十三回忌に開くタイムカプセルなんて」。昭和四十六年、雪の温泉宿に集まった八人の大学生は、卒業記念のカプセルに、思い思いの品を納めた。「あたしがきっと最初だわ」と呟いた半田緑は、五年後に失踪。十七年後、七人が彼女の箱を開けると、中には干涸びた指と指輪。その三日後、仲間の一人が首無し死体に! 塔馬双太郎は仲間と事件に挑む。高橋克彦ならでは、“思い出したくない過去の、懐かしく甘美な恐怖”を堪能できる傑作長篇!
  • 非写真(新潮文庫)
    4.0
    事故死した編集者が直前に撮影した夜の海の写真。そこに写る波間に漂う突起物を拡大すると……表題作はじめ、シャッターを切ると震災犠牲者の霊が写るようになったカメラマンが、死者が入るといわれる温泉で驚愕の出来事に遭遇する「さるの湯」、昔のアルバムのどの写真にも存在する謎の少女の正体を探る「あの子はだあれ」など、みちのくを舞台にカメラに忍び込む戦慄の世界を描く作品集。(解説・東雅夫)
  • 北斎の罪
    3.8
    幻の北斎漫画が発見された! 美術評論家橋本のもとへ、代議士秘書から持ち込まれた13編の北斎漫画は果たして本物か。そして北斎の罪とは何を指すのか。浮世絵推理の真骨頂を示す表題作のほか「竜の棺」の原点である「竜の伝承」など、伝奇、SF、ホラーの名品をあつめ、高橋ワールドを一挙公開の秀作集。(講談社文庫)
  • 星の塔
    4.0
    螺旋(らせん)が屋上まで続き、今度はその道と入れ子のような下りの螺旋に変わる。珍しい造りだが世の中に皆無というものでもない。実際に会津若松の飯盛山にはおなじ構造の『さざえ堂』と呼ばれる塔が現存している。──(本文より) 山奥の村の古い時計塔、そこに住む古風な令嬢に隠された秘密をめぐる表題作ほか、「寝るなの座敷」「花嫁」「子をとろ子とろ」「蛍の女」「猫屋敷」「首継ぎ御寮」と、現代に甦る東北地方の怖くて甘美で不思議な七つの話。
  • 星封陣
    4.0
    東北の一村がいま奇怪な勢力に狙われる! 古代、蘇我氏に敗れた物部氏一族が東北にとてつもない秘宝を封じ込んだという。それを守る物部の末裔に対し、秘宝奪取に権力と暴力を使える巨大組織が襲いかかる。村人の主緋星幸丸(あかぼしさいわいまる)は自分が秘宝の鍵を握ると自覚、仲間と共に絶望的戦闘に決起する! 伝奇超大作。(講談社文庫)
  • 幻少女
    -
    妻がラジオで聴いた幽霊屋敷の話は亡くなった娘の家のことらしい。幽霊でもいいから会いに来てほしい。どんなに私達が娘を愛しているかを伝えたい。妻に頼まれ、その家を訪ねた私は娘の死に隠された驚愕の真実を知る――!(「幽霊屋敷」) 生者と死者の深い愛情と悲痛な想いが胸に迫る。彼岸と此岸の境にある幽玄世界を描いた高橋文学の真骨頂。ときに背筋が凍り、ときにせつない珠玉の幻想ホラー掌編集。
  • 即身仏(ミイラ)の殺人
    3.5
    出羽三山の一つ、湯殿山麓の映画のロケ地から、石棺に入った即身仏(ミイラ)が出土! ところが所有権をめぐって現地が揉めるなか、肝腎の即身仏は忽然と消えた。推理作家のチョーサクと編集者リサは、友人でロケに居合わせた女優・月宮蛍(オケイ)に呼ばれて現地へ赴くが、新たな殺人事件が発生して大混乱。事件の謎は、消えた即身仏に隠されている? 当惑する2人は友人トーマを呼び寄せ、3人で謎に挑む。『パンドラ・ケース』『南朝迷路』に続く、人気シリーズ第3作!
  • 四谷怪談
    -
    幽霊話で江戸庶民をふるえあがらせ、同時に熱狂的にむかえられたのが、四世鶴屋南北の『東海道四谷怪談』であった。悪のヒーロー民谷伊右衛門、お岩の顔の変貌、意表をつくさまざまな趣向など、『四谷怪談』は興味のつきない作品である。まさに怪談話の最高傑作とよぶにふさわしい。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
  • 竜の柩(1) 聖邪の顔編
    4.3
    1~6巻827~838円 (税込)
    龍神伝説を追うために津軽、信濃、出雲と列島縦断して調査を進める九鬼虹人(くきこうじん)たちアクト・ナインのメンバー。『古事記』『日本書紀』や風土記に残る寓話や神話を読み解く九鬼は、独自の論理的考察で、仮説を実証し真実に辿り着く。龍=ロケット、神=エイリアン。著者にしか辿り着けない圧倒的スケールの傑作。
  • 竜の柩(1)聖邪の顔編
    4.3
    1~4巻628~680円 (税込)
    龍とは何か? なぜ西洋では悪魔、東洋では聖なる存在なのか?――古代文化の栄えた津軽十三湊、ピラミッド説のある長野皆神山、『古事記』に記された諏訪、出雲の龍神伝説…。各地に遺る龍の痕跡を辿っていたTVディレクター九鬼虹人に、意外にも世界的規模を誇る組織から妨害が入った。なぜ? 世界秩序をも震撼させる龍、そして文明の謎に挑む大河巨編第一弾!

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  • 私の骨
    3.3
    実家の床下から偶然見つかった古びた骨壷には、なぜか私の生年月日が記されていた……。旧家に残る恐るべき因習と哀しいまでの親心を描いた表題作をはじめ、心理の奥底に潜む恐怖を通して人間の本質に迫る傑作ホラー短編集。「私の骨」「ゆきどまり」「醜骨宿」「髪の森」「ささやき」「おそれ」「奇縁」の珠玉の七編を収録。

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