ゴールド
レビュアー
  • 復讐のラ・モール~お前たちには、地獄すら生ぬるい~【フルカラー】(1)
    購入済み

    動きがぎこちない

    フルカラーの華麗な絵で壮絶な復讐譚を描き出している。なまじ絵がきれいなだけに怖さが増しているようなところがある。しかし個々のカットはきれいであるが、登場人物の動きや言動に躍動感が案じられず冷たい画一的な表情になっているのがどうにも気になる。

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    2024年06月01日
  • 美神のハンマー探し1
    購入済み

    絵は随分きれい

    フルカラーの絵柄はずいぶんときれいであるが、北欧神話を下敷きにしたはずのストーリー展開は、テンポが悪くHシーンの連続であってあまり内容がない。純粋に絵ガラを楽しむべき作品だな。

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    2024年06月01日
  • 甘井さんは冷たくて甘い【単話版】(1)
    購入済み

    甘いものを接点に

    甘いモノづくりが得意な今どき男が、隣室の女子高生と というありそうな話である。確かに、甘いものを接点にして交渉が進んでゆけば仲良くもなりやすいよな と安易に考えてしまう。絵柄は今ひとつ というレベルである。

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    2024年06月01日
  • 異世界でビッチな女神様の信者を増やす簡単なお仕事です。(分冊版) 【第1話】
    購入済み

    コミカルではあるが

    求人雑誌に溢れている「簡単なお仕事です。」というセリフがなかなかに笑わせる。全体的にコミカルではあるがどこかに怖さを秘めている感じがそれなりに表現されていて良い。絵柄も登場人物のキャラクターを端的に表現していてよいのではないかと思う。

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    2024年06月01日
  • 手玉に取りたい黒木屋さん(1)
    無料版購入済み

    一本調子かな

    正直男とギャルの純情恋愛物語 という比較的ありふれたパターンが続く作品である。最初のうちは面白いかなと思って読み進めてゆくが、ほぼ同じパターンが続くのでだんだんと飽きてくる。何よりも絵柄がやや拙いのでその点が興ざめである。

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    2024年06月01日
  • 拳神 海渡勇次郎伝 1
    購入済み

    ゴツい絵柄が

    ボクシング漫画のはずであるが、冒頭からいきなり北極圏のエスキモー(今はイヌイットというのかな)との共同生活の話から始まるのでずいぶんと驚く。ずいぶんと無理のある荒唐無稽とも思えるストーリー展開であるが、主人公がどうにも魅力的だし、ゴツい絵柄がストーリーや主人公と大変によくマッチしている。

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    2024年06月01日
  • ワンチャンス!1
    購入済み

    嗅覚というのは直接脳に作用

    漫画であるからいろいろなチートな能力が登場するが、匂いが目に見える というアイデアはなかなかに面白い。人間の五感の中で嗅覚というのは直接脳に作用することがある ということらしいが、本作品の主人公もその通りの反応をする。

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    2024年06月01日
  • 桃色交換~ カースト上位の女子とキスから先に進んだら~1
    購入済み

    ヘタレ男子の妄想

    ヘタレ男子の妄想や願望をそのまま絵にしたような作品である。しかもなんとも情けないことに本番直前で猫に化けないとアプローチできない。ヤキモキして「もっと頑張れ」と声をかけたくなるようなストーリー展開である。絵柄はまずまずかな。

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    2024年06月01日
  • 路傍のフジイ【単話】 1
    購入済み

    一見日常系漫画だが

    一見日常系漫画だが、その裏に現代日本社会への批判や恨みつらみが込められているような作品である。解決策やカタルシスが明確に描き出されているわけではないので、この作品をどのように読むかは、読み手次第でどのようにでもなる作品であろう。絵柄はしっかりとしている。主人公(?)のフジイさんのみがちょっと浮いたような人物造形をされているのが気になる。

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    2024年06月01日
  • ハーレム・オンエア1
    購入済み

    絵は随分きれい

    デジタル描画された絵柄はくっきりとしていてきれいだ。ストーリー展開は、使い古されているようなユーチューバーのアルバイトとそれにまつわる話で、なんだかつ語の良い話を無理にくっつけたような構成になっている。もっとも読みにくくはない。

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    2024年06月01日
  • 少女⇔傭兵の成り代わり~元騎士団長のおっさんは元に戻るため今日も令嬢のフリをする~1
    購入済み

    勇者モノに入れ替わりモノ

    異世界ファンタジーの勇者モノに入れ替わりモノの要素をプラスしてストーリー構成を作り上げている。やや目新しいといえば目新しいかな。その他の点は特にこれといったものはない。絵柄はしっかりとして読みやすいところはなかなかに良い。

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    2024年06月01日
  • ありふれた職業で世界最強 1
    購入済み

    ありふれているが安心して読める

    漫画でヒットしたのでTVアニメになりそれがまた漫画に戻ってくるという、典型的な成功パターンをたどっている作品シリーズである。どの作品萌がそれなりに可愛らしく描き出されているので、読みやすくてとてもいい。ストーリー展開はありふれているが安心して読める。

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    2024年06月01日
  • 風の伝説 1
    購入済み

    古びてはいない

    40年ほど前の作品である。絵柄にはさすがに古さを感じてしまうが、ストーリー展開はそれほど古びていないような気がする。ボクシングというスポーツは、スポーツ以前に人間の闘争本能を刺激するためか、小説でも漫画でも迫力ある作品が多い。この作品もその例に漏れないような気がする。

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    2024年06月01日
  • 奴隷を調教してハーレム作る【連載版】 第一編
    購入済み

    説明文が多い

    「正規の出版物ではない」という但し書きがついていたので、読む前は素人っぽい作品かと思ったが、実際に読んでみるとそこそここなれている作品である。ヒロインたち三人のメイドさんは各々個性的に描き分けられていてなかなかに良い。ただし、ストーリーを展開するのではなく、説明文で状況説明や背景説明をする場面が多く、やや白けてしまう。

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    2024年06月01日
  • メガロポリス・ノックダウンR(1)
    購入済み

    スーパー女子小学生

    スーパー女子小学生の活躍する作品である。作品中にも指摘してあるようにSNSの特性やその危険性についてよく描かれている。ゲーム中心の作品であるが、ゲームをやらない人でも十分に読めるようになっている。絵柄は可愛らしく描かれているかな。

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    2024年06月01日
  • 同じギルメンの声が好き【連載版】 1
    購入済み

    イケボ

    よくありがちなのにあまりない話なのにまず心惹かれた。外見に惹かれるということは大変によくあるが、「声」に惹かれるという例はそれほど多くない。まあ「イケボ」という言葉があるのだから、例は多くあるのだろうが。足が地についた描き方が良いが、絵柄が今ひとつかな。

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    2024年06月01日
  • 私のファスナーの下、秘密だよ?【フルカラー】1巻
    購入済み

    絵は随分きれいだが

    絵は随分きれいだが、ストーリー展開は大した内容はない。男子高校生の願望や妄想をそのまま絵にしただけという感じの作品である。もう少しひねりがないと面白みを感じることができない。次回以降に期待したい。

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    2024年05月26日
  • 安吾人生案内 その二 大岡越前守
    購入済み

    戦後すぐのお話

    数編の「人生相談」の形を取った短編からなる作品である。戦後すぐだから男女同権の話はそれなりに新鮮味があったのだろうな。この話は隔世の趣がある。戦争に関する話、天皇制に関する話は、戦後スグだけに迫力 切迫感がある。しかし、戦後70年以上も経ってしまった今、読んで感銘を受けるかというと、ピンとこない というのが実感である。

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    2024年05月04日
  • 安吾人生案内 その一 判官巷を往く
    購入済み

    70年前の本だが

    70年前の本だがそれほど古さを感じさせない。主人たち夫婦の考え方や言動、生活苦や浮気 など新聞への投書をSNSにするなど小道具をちょっと入れ替えればそのまま現代でも通用する話である。ただいかにもユーモラスに書こうとしている作者の衒い 作り物感がどうにも鼻につく。

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    2024年05月04日
  • ワイルドウェイ 愛蔵版 1
    購入済み

    アウトロー警察官

    超人的な身体能力 戦闘能力をもった主人公が悪人を相手に暴れまわるという わかりやすい勧善懲悪物語である。このような物語の主人公にありがちなニヒルなところがなく、ひたすら元気に明るく暴れまわっている。まあその分気楽に読むことができる。古めの絵柄も主人公の暴れっぷりをよく描き出している。

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    2024年05月03日
  • アクシデンツ~事故調クジラの事件簿~ 愛蔵版 1
    購入済み

    凄腕の事故調査官

    縦横ともでかい凄腕の事故調査官を主人公とした作品である。ミステリー物の一種であるが、相手が犯人ではなく「事故」という物質的なものを対象にしているところが目新しい。事故の原因やその解明は、ずいぶんニッチなところをついているので、たしかに面白くはあるがちょっとリアル性に欠けるような気もする。

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    2024年05月03日
  • 河童
    購入済み

    河童忌

    芥川龍之介の晩年の作品である。(晩年と言っても35歳で死んでしまっているのだが)自分自身そして社会に対する諦めににも近い虚無感 徒労感を読み取ることができる。この作品は、芥川龍之介の命日を「河童忌」というように代表作と評価されているが、私はあまり好きな作品ではない。

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    2024年05月03日
  • 顎十郎捕物帳 01 捨公方
    購入済み

    リズムよく

    銭形平次捕物帳 半七捕物帳の伝統を引き継ぐ捕物帳シリーズ、和風定食の味わいである。べらんめえ調の口調の良さがそのまま文章になっていてリズムよく読みすすめることができる。ストーリー内容はそれほど重くなく、謎解きもそれほど難しくはない。主人公が武士 という設定なので、平次 半七の大先輩二人と比べるとやや情感 人情にかけるのかな。

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    2024年05月03日
  • 芥川龍之介作品集 蜘蛛の糸【試し読み】
    購入済み

    仏の態度

    芥川龍之介の仏教説話の一つである。因果応報を説いたようであるが、芥川龍之介が本気でこの王な因果応報を信じていたのかは疑問に思う。むしろこの作品は、地獄と極楽の対比、特に最後の数行の地獄の亡者の失敗とはまるで無関係で無関心な、光と香りに満ちた極楽の描写と釈迦の態度の表現に真骨頂があるような気がする。

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    2024年05月03日
  • 羅生門
    購入済み

    乾いた筆致

    黒澤明の羅生門があまりにも有名なので、同じ芥川龍之介の今昔物語シリーズの傑作である「藪の中」と混同することがあるが、こちらの作品も傑作である。いわゆる「末世」にうごめく人々とその心情を比較的乾いた筆致で描き出している。舞台は平安時代であるが、その心情の変化は現代にも通じるものがある

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    2024年05月03日
  • 李陵
    購入済み

    漢語のゴツゴツ感

    現在の日本語は太古の柔らかい「やまとことば」に中国から輸入した漢語の骨格で構成されたものである。中島敦の作品の中でも特にこの作品は日本語の中における漢語のゴツゴツ感を雄渾に語っている。私の好きな文体である。ストーリー内容とその評価は語り尽くされているが、死後 青史に残るのを大事にするか現世を大事にするか という価値観で私は考えてしまう。

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    2024年05月03日
  • 黄昏の告白
    購入済み

    文筆家としての焦り 恐怖感

    100年も前の作品であるが文体や言葉遣いにあまり古さは感じられない。手堅い構成ではあるが途中でネタが割れてしまっているのでミステリーとしての面白みはあまりない。「書けなくなったらどうしよう」という文筆家としての焦り 恐怖感の方に実感がこもっているような気がする。

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    2024年05月03日
  • 彼は誰を殺したか
    購入済み

    純粋にミステリーで勝負

    一見単純な殺人と、それに対する報復殺人が、終盤で二転三転する構成は、ミステリーとして現在でも通用する力を持っている。100年前の作品とあって言葉遣いや言い回しはやや古いがそれほどの違和感なく読みすすめることができる。この作者の他の作品のように法律家や作家としての自分自身を表に出さず、純粋にミステリーで勝負している所が良い。

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    2024年05月03日
  • 夢の殺人
    購入済み

    現代においては目新しい題材では

    作家であると同時に検事 弁護士であった作者らしい作品である。刑事事件の中でも繰り返し取り上げられている、正当防衛と無能力者の責任 このふたつを題材にしている。ミステリー小説が書きつくされているような現代においては目新しい題材ではないが100年前の当時としては画期的な作品だったのだろうか。

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    2024年05月03日
  • 夜長姫と耳男
    購入済み

    象徴的な寓話

    日本の古い伝承 言い伝えの形を借りた幻想的な物語である。残虐さを持ったサイコパス的なヒロインの存在が同じ作者の『桜の森の満開の下』と通じるものがある。象徴的な寓話であるだけに様々な解釈が可能とは思うが、私はそのまま素直に読んだ。

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    2024年05月03日
  • 途上の犯人
    購入済み

    私小説?

    100年近くも前の作品だけあって言葉遣いや舞台にやや古さを感じるが、それもあまり気にならないほど緊迫したやり取りが続く。推理小説としての出来よりも、作中に「検事、弁護士、探偵小説家」である自分自身を登場させ、社会正義を代表すべき検事、弁護士であるものが犯罪を助長する可能性がある探偵小説なんかを書いていいのだろうか と自問する気持ちをそのまま書いたようにも見える 点のほうが気になった。

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    2024年05月03日
  • 稲の日本史
    購入済み

    既存概念からの脱出

    ラオスの焼畑農業の場面がとても印象に残った。よく「日本古来の伝統 風習 慣習」と言われるが、家族制度などでもたかだか200年程度明治の頃の仕組みを「日本古来の」と言っているケースが多い。米づくりについても水田栽培が一般化するのはコメの生産高が「富」の基準となった江戸時代以降であり、それ以前はずいぶんと粗放なものであっただろう、という主張が説得力を持って展開されている。

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    2024年05月03日
  • 青鬼の褌を洗う女
    購入済み

    戦中戦後の女たちの話

    全編、主人公ヒロインの女性の独白で描きあげられた作品である。戦中戦後の女たちの戦争や貧乏に負けないたくましい生き方が印象的である。東京大空襲の話も、淡々と書いているだけに逆にその惨状が印象に残る。作者坂口安吾の語り口の上手さ 女性心理描写の巧みさに感銘を受ける。

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    2024年05月03日
  • 織田信長
    購入済み

    時代を超えた科学的精神

    坂口安吾による織田信長への短い評伝である。全体の構成はこれと言って整っていない。思いつく都度、順不同で書き散らしている感じ。従って未完であっても気にならない。書いてある出来事は当時史実と信じられていた伝統的なものであるが、その時の信長の精神の評価は時代を超えて現代でも十分に通用する。印象的な言葉が数多くある。ウヌボレと同量の怖れを持っていた とかである。何よりも印象的なのは、「時代を超えた科学的精神」を持っていた というところである。

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    2024年05月03日
  • 梟雄
    購入済み

    斎藤道三評伝

    坂口安吾による斎藤道三の短い評伝である。同じ坂口安吾が書いた「織田信長」と対になる作品で語り口や内容も非常によく似ている。ともに当時としては珍しい合理的精神の持ち主であったようだ。同じ斎藤道三を題材として描いた司馬遼太郎の「国盗り物語」と比較して読むのもなかなかに面白い。

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    2024年05月03日
  • 日本文化私観
    購入済み

    爽快な批評

    作者坂口安吾が世間の凡百の日本文化論 芸術論を非難する。しかし、全面否定するのではなく、良いものは良い と自らの感性に托んで評価している。読んでいて実に気持ちの良い批評である。同時代人の難解 晦渋な小林秀雄と比べてみても、より一層現代の感性にあっているような気がする。

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    2024年05月02日
  • 二重人格少女と小説家~消えるわたしを、この世界に~(1)
    購入済み

    ストーリー設定が大変に斬新

    「二重人格者の一方を記録してゆく」というストーリー設定が大変に斬新でよい。二重人格者 というのは記憶喪失と並んでよくありそうな設定なのであるが、一方が他方を記録する というのはなかなかに面白い。依頼された主人公の戸惑いもよく分かる。 絵柄はカバー絵からはあまり期待できないと思ったが、中の絵はなかなかに魅力的である。

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    2024年05月02日
  • 猛獣性少年少女 新装版 1巻
    購入済み

    奇妙な振る舞い

    奇妙な振る舞いをするクラス一の美少女を脅して というやや穏やかでないきっかけからスタートする 二人の関係である。ストーリー展開は結構ありがちのものであるが、典型的な少年漫画らしい絵柄が何よりの特徴である。残念ながらヒロインにあまり魅力を感じることができなかった。

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    2024年05月02日
  • 百年の祭り 1巻
    購入済み

    世襲議員が多い現在でも

    日本では世襲の国会議員の割合が3から4割にも及び、最近の総理大臣に至っては7割が世襲議員である。その慣行に決然と勝負を挑む元秘書の活動を描いている。しかし元秘書の活動も昔ながらの「買収」である。そのような日本の政界の実情をくっきりと描き出している。一昔前の政界を舞台としているようであるが、現在でもその基調は全く変わっていないと思われる。絵柄はくっきりとしていて読みやすい。

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    2024年05月02日
  • にっぽん研究者伝 カイチュウ先生 1
    購入済み

    絵がリアルすぎて

    実在の研究者の伝記 という形態を取っている。ストーリー内容そのものはなかなかに面白く、天才肌の研究者にありがちな奇矯な言動をよく描き出している。しかし絵が特に寄生虫の絵がリアルすぎて、読んでいて嫌悪感を覚えてしまう。

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    2024年05月02日
  • 不遇職【人形遣い】の成り上がり 美少女人形と最強まで最高速で上りつめる (1)
    購入済み

    ありきたりではあるが

    ありきたりのラノベのありきたりのコミカライズである。ありきたりではあるが、原作がラノベなので、コミカライズにつきものの長い説明文や長いセリフがなくすんなりと読み進めることができる。ストーリー展開や絵柄もごくごくありきたりで、どんどん読み進めることはできるが、なかなかにそれ以上のものはない。

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    2024年05月02日
  • 結婚星 1
    購入済み

    妙にリアルでヌメッとしていて

    デジタル描画された絵柄は妙にリアルでヌメッとしていて迫力がある。一方 肝心のストーリーの方は、テンポは非常に良くってノリが良いが、読んでいて今ひとつのりきれないところがある。やや飛ばしすぎているせいかな。

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    2024年05月01日
  • 田中のアトリエ ~年齢=彼女いない歴の魔法使い~ (1)
    購入済み

    肝心の絵柄が

    ブサメンをこじらせた主人公が活躍するありきたりのラノベの原作をありきたりの絵柄でコミカライズしたありきたりの作品である。原典がありきたりのラノベなのでストーリー背景や前提の詳しい説明も不要、従って地の説明文や長台詞というコミカライズにありがちのの問題箇所はない。しかし、肝心の絵柄が今ひとつである。

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    2024年05月01日
  • 虎狩
    購入済み

    半自伝的作品

    少年時代の一時期を朝鮮の京城(ソウル)で過ごした作者中島敦の半自伝的作品である。作品に明確な主義主張や意図があるわけではなく、少年時代に感じたこと考えたこと行動したことを飾りなく書いているので、かえって感銘を受ける。そして場面を東京に移しての終幕が非常に印象的である。

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    2024年05月01日
  • 文字禍
    購入済み

    言霊

    日本では「言葉に神が宿る」として言葉を大切にし信仰していた。ましてやその言葉を「文字」にして形に残すと、その文字に霊力が宿るというのはなんだかわかる気がする。作者 中島敦は、文字発祥の地 メソポタミアをストーリーの舞台にし、「文字」をテーマにしたファンタジー小説を作り上げている。

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    2024年05月01日
  • 狼疾記
    購入済み

    中島敦の思想

    中島敦の思想や哲学を一応小説の形態を取りながら随筆 エッセイ風に書き記した作品である。名高い「李陵」に代表される中国古典モノのような緊張感や高揚感はなく、平々凡々と平坦に書かれているので、読みやすくはあるが、それだけ という印象を与えてしまう。

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    2024年05月01日
  • 光と風と夢
    購入済み

    デビュー作

    李陵や山月記で名高い中島敦のデビュー作だそうである。李陵で見せた剛直で無骨な文体とかなり違う柔らかで流麗な文体なので驚いた。よく処女作はその作者の才能が詰まっている と言われるが、本作を書いた中島敦にもそれは言えると思う。文明人を自認するイギリス人のスティーブンソンの南洋の島 そこに住む人々への思い 考えがよく分かる。

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    2024年05月01日
  • 生贄の村1
    購入済み

    カバー絵もなかなかに良い。

    遠く奥まった山村での怪しげな儀式 というストーリーの舞台はしばしば使用されるが、この作品もその中の一つである。取り立てて目新しいストーリー設定ではないがまずまず読ませる。絵柄も丁寧に描かれていてカバー絵もなかなかに良い。

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    2024年05月01日
  • ひかりちゃんはクズだから 【分冊版】 1
    購入済み

    絵は随分きれい

    あざとい題名とは違って、小説家や漫画家 などの創作者につきものの悩みをテーマにしている作品である。私小説っぽい部分もかなりあるのかな。読んでいてそれほど面白く 愉快になるようなストーリー展開ではないが、なんだか深刻で読み進めさせる力がある。絵柄が丁寧で、女性たちが皆魅力的に描き出されている。

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    2024年05月01日
  • 超弩級空母大和 愛蔵版 1
    購入済み

    絵がやや残念

    奥田誠治の原著を読んだ後、それのコミカライズ版である本書も読んでみた。複雑な世界情勢下における、各国の政府 軍部の思惑ややり取りなどの点では、コミックは小説に追いつけない。コミックの特徴は「絵」にあるのだが、残念なことにこの作品は他作家の戦記物と比較すると、軍艦や航空機の描画がやや稚拙である。それでも原著の良さは十分に伝わってくる。

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    2024年05月01日