すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
大学時代に中古文学を選考していたので、今でも短歌を詠んだり歌集を買ったりすることはある。が、俳句、特に自由律俳句の良さはいまひとつ理解出来ず、今まで食わず嫌いしてきた。
町田康が書いているということで、山頭火の良さがよく分からなかったとしても文章は面白いだろうから、と手に取った本書。
結論、自由律俳句の良さが分かったかと聞かれると、正直まだよくわからない。楽しみ方の端が見えたような気もするが、まだ短歌の方が「音の並びが気持ちいいな」とか「情景が浮かんできて、心情が手に取るようにわかってすごいな」とか思える。
でもたぶんそこが結構重要で、他者による「わかる/わからない」引いては「巧い/下手」みたいなのから脱却して、自分の中のどうしようもない欲望、生にしがみつく必死さ、死に救いを求めてしまう遣る瀬無さ、みたいなものをより純度高く言葉にしたものが山頭火の自由律俳句で、その取り繕わなさに魅力があるのかもしれない。などと思った。わからないなりに。
美術館でよく分からない絵画や彫刻を見た時、ついその作者の人生を調べて、なんとなくわかったような気になってまう。それにも少し似ている。
まだよくわからんな〜というのが本音ではありつつ、「こころつかれて山が海がうつくしすぎる」の句には、美しいものの発する眩しさに目を細める山頭火の姿が思い浮かんで、思わず涙がこぼれてしまった。 -
Posted by ブクログ
「リスクの話をしましょう。病気を得た人は、常にさまざまなリスクと可能性の語りのなかにいます。」
それぞれに引き出す勇気を持ち、偶然を必然として、引き受ける覚悟を持って出会えたからです。だから、不可能だったかもしれない偶然が生まれた。偶然を「邂逅/出会わせた」のです、私たちのそれぞれの勇気と覚悟が。
具合が悪い人の日常は、具合が悪いことだけで埋め尽くされているわけではなく、そこに異なったものが入るスペースが残されています。それは具合が悪くなるにつれ、どんどん少なくなるかもしれないけれど、具合の悪い人と、そうでない人たちが、互いの間でそれを守り続けようとすること。そこに出会いの中で生きることが意味がある。私はそう感じます。 -
Posted by ブクログ
細馬宏通さんのポッドキャストで触れられていたことをきっかけに読みました
印象的なのはその訳のありさま。女性たちのたたかいや人生の険しさが淡々とではなく生き生きと描写する日本語を、彼女らの喋る英語に当てはめている感じがする。
特に「〜でしょうが?」という言い方が何度も出てくるけど、多分原文は「isn't it?」とか「don't you?」などの所謂「付加疑問文」という、共感を求める時に使う表現で、たいていは「そうだよね?」というように訳される。「〜でしょうが?」は「そうだよね」に比べて、より話し手の意識が『語りの中にある』感が強い。だからそのように訳すことで、話し手の発話時の表現を切り落とすことなく、我々の意識を語られる物語に集中させることができる。
訳すという行為は、「言葉の本質を変えることなく、その矢印の向きを調整すること」なのかもしれない
集団に属する誰かが、その集団らしさを失って他集団に同化してしまうことは、「生きる」ことにとって大きな問題になるのだ、ということを現代日本に生きる我々は忘れちゃいけない
つくづくアメリカってのは、金さえあればなんでも出来る国だなあ こんなに大きい先進国でこんななの珍しい
他人を自分の思考の種にすぎないものとして扱うんじゃなく、その人の生き方、考え方に貫かれるように他人に接すること、を目指さないといけない 具体的にどうするのか、わからないけど…
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Posted by ブクログ
ここ最近読んだビジネス本の中で最も感銘を受けた本でした。生成AIを使う事が前提になる世の中で、知的生産業で第一線を走るお二方の対談本は非常に示唆に富む内容です。
中央値を出力する生成AIにはない「外れ値」を如何に生み出し、納得感を持って相手に伝えるか。
普段からのインプットの質を高めて、それを材料に落とし込む思考を繰り返して、対面で人と対峙してセンスを磨き続けること。
思考経路を成す、横の糸(対概念)と縦の糸(抽象と具体の往復運動)の2軸の整理も、非常に納得感があって面白かったですね。
自分が面白い仕事や思考は生成AIには委ねない、つまらないと感じる作業は委ねる。
結構ロジカルな部分はありますが、結局自分が感じる感情に忠実に沿う事が、知的生産にとってプラスに働く事は確かにその通りですね。
時間をおいてもう一回読み直したい良書でした。 -
Posted by ブクログ
交通事故により頸椎を損傷し、
首から下がほぼ動かない状態になった主人公、
ひまり。
前半はとにかくリハビリの過酷な現実を突きつけられる内容で、読んでるだけなのに本当に辛くなるくらい。そんなリハビリを乗り越えて、復職を目指すも、断念せざるを得なくなり、就労支援を役所に申請すると、勧められたのは生活保護。
それでも自立への道を諦めずに目指したのは弁護士への道。司法試験突破を目指して勉強に励むも、そこでも幾多の困難が立ちはだかるばかり…
いつも明るく前向きなひまりには本当に頭が下がる。そして、そんなひまりだからこそ、周りの人たちにもいっぱい支えられたんだろうな。
ひまりとともに泣いたり笑ったり、人とのつながりの大切さにも気付かされる、そんな体験ができる作品。
おすすめ。 -
Posted by ブクログ
すでにもう一回読みたい
でももう一回読んだらまた同じ気持ちになると思うと怖くて読めないくらい痺れた、ヒリヒリしてる、今も
夏目と一緒に悲しくなったり、苦しくなったり、嬉しくなったりできすぎる表現力に完全に心持ってかれた
人を好きになってのめり込んでいくのを主観的だけど客観的に見れて、ページ捲りたくない瞬間たくさんあった
好きになるってこうなるよね〜だけじゃ済まされない誰にも言いたくないくらいイタイ気持ちも全部表現されてて苦しかった
細胞レベルで恋してしまうと人はこうなるんだ、でも想像できるな、すごく近く感じたからこそ恐怖があったんだと思う
枠に当てはまらない真っ白な人と私は出会ったことがあるのだと思う
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