小川高義のレビュー一覧

  • 老人と海

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    一度は読んでみたいと思って手に取ってみた名作

    簡単に言えば釣りの話

    カジキを釣り上げ、持ち帰るまでの経過が書かれています

    カジキと老人、そして鮫

    老人が海と共に生きてきた、それが釣りという行動によって表現されています
    老人と海との関係性
    お互いに生きるための行動ですよね

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    2024年06月09日
  • アッシャー家の崩壊/黄金虫

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    ポーー!

    一瞬これでレビュー終わらそうと思いました
    一瞬です

    はい、光文社古典新訳文庫シリーズ、エドガー・アラン・ポーの短編集ですよ!

    いやぁ、読み辛かったw
    もう延々と情景描写が続くのでつらい
    「恐怖」を醸成してるってのはわかるんですけどね
    ホラー映画なんかでよくあるじゃないですか
    ずーっと風景だけを映してるシーン
    例えば薄暗い森を静かに延々映しておいて
    あれ?今端っこの方でなんか動いた?
    …気のせいか……ギャーーーーッ!!ってやつね
    あれと一緒だと思うんですね
    なんていうか雰囲気づくりといいましょうか
    静かに静かにゆっくりと不気味さを整えていく
    で、確かな技法で完璧にそこに持って行っ

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    2024年04月25日
  • 魔が差したパン―O・ヘンリー傑作選III―

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    表題の「魔が差したパン」から読み始める。
    訳がうまいのか、スラスラ読み進める。
    最後にクスッと上質な笑いが沸き起こる。
    外国人が登場人物なのでカタカナ表記となるが、これが覚えにくい。
    中には、よくわからない短編もある。
    なので総合点で3にした。

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    2024年04月07日
  • 魔が差したパン―O・ヘンリー傑作選III―

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    ネタバレ

    なかなか良かったです。O・ヘンリー短編の中でも傑作選3冊のうちの3冊目。
    東工大名誉教授の小川氏による傑作選・翻訳。

    ・・・
    O・ヘンリーは久しぶりです。もう20年以上ぶりかも。この短編集のうち数編は何だか読んだ気がします。

    洒脱な雰囲気を漂わせつつ、労働者階級の悲哀や小さな喜びを描くところがいいですね。最後にくすっと笑顔をさせてくれます。

    ニューヨークはマンハッタンに生きる賃借人、あるいはテキサスなど南部のメキシコ国境沿いで生活にあえぐ労働者など。偶然というスパイスを取り混ぜることで、ちょっとした幸せを彼らに運ぶ、というハッピーエンド系のお話が多い気がします。いわゆる感動ポルノ的な大が

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    2024年03月25日
  • オリーヴ・キタリッジ、ふたたび

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    「わからないことは、わからないままに受け止めて、心静かに耐えること」

    どろり、じとり、とした読後感

    1作目から歳をとったけど、オリーブはオリーブだった

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    2024年03月11日
  • 老人と海

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    難しかった。ひとことで言えば、運に見放された老人の闘漁記。三日間もカジキと闘った老人の必死さや強さが映像で伝わってくるほど描写が素晴らしかった。30年後に読めば、もう少し面白いと思えるはず。

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    2024年03月02日
  • 賢者の贈りもの―O・ヘンリー傑作選I―

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    公文の英語に「賢者の贈り物」の話がでてきて、他の作品も気になって小学生のときに購入した本!20歳になっても読むたびにほっこりします!クリスマス前になると読み返したくなる(^^)

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    2023年12月22日
  • 若者はみな悲しい

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    フィッツジェラルドの短篇集をはじめて読む。「調停人」のラスト、ムーン医師の台詞「私は、5年の歳月」にしてやられた。

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    2023年11月15日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読みやすいのだが、とても難しい話だった。結局、幽霊はいたのかいないのか。子どもたちは無垢だったのか邪悪だったのか。
    いろんな解釈ができるホラー。訳者あとがきがとても興味深かった。幽霊が見えていたとしても見えていなかったとしても、子どもたちや屋敷を支配したい(それは最終的に雇い主であるこどもたちの叔父に認めてもらうこと)という主人公の奥底の願望から、幽霊を無意識に利用していたのではないかという推測はおもしろかった。

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    2023年11月11日
  • 魔が差したパン―O・ヘンリー傑作選III―

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    飢えている心は、年に一度でも一かけらのパンが欲しいのだ。

    いやはや熱き心という小舟は、どれだけ浅い水にも浮かんでいられるものなのか!

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    2023年09月25日
  • オリーヴ・キタリッジ、ふたたび

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    ネタバレ

    キタリッジさん、いよいよ人生の終幕へ。
    前作でそうだった、いつも不機嫌を撒き散らしている態度に、少しずつ自覚が出てくるところがリアル。歳を重ねて、気付くことで変えられること、気付いても尚変えられないこと。
    息子の子育てに失敗、と思ったら優しい変化もあって喜ばしいが、その変化をもってさえ、理想の息子像には足らない。過ぎ去ってしまった時代の満たされなさは、埋めようがない。そこもまた、人のリアルさを感じた。

    全体として、前作より理解がしやすくなっている。でも、続きはもういらない。訳者あとがきにもあったが、キタリッジさん主人公お疲れ様、これ以上は酷だから、もうゆっくり休んでくださいと、自分も思った。

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    2023年08月23日
  • 魔が差したパン―O・ヘンリー傑作選III―

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    本当に古典という臭いのする短編集だった。
    高校生の時とは大きく異なり、人生の悲哀・喜怒哀楽・甘い酸っぱいも・・などという言葉が次々を頭をよぎる。

    現在と異なり、IC機器がなく、すべては人と人との直截的な触れ合いで始まり、それで終わった。

    拳銃でぶっ飛ばすことも、ナイフでぐさりと行くことも、抱擁して涙することも・・濃いといえばそれまでちょっとし行き違いがとんでもないことになったり・・O・ヘンリーが巧みに描き出す一コマ一コマが古き良き?悪き昔を感じさせる。

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    2023年07月11日
  • 老人と海

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    老人が海で3日間カジキと死闘を繰り広げる話。ほんまそれだけの話なんやけど、めちゃくちゃ引き込まれた。カジキとの死闘はこっちが疲れるくらいやし、死闘の戻るところなんかも何も出来やんけどどうにかしてあげたくなる。

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    2023年07月09日
  • グレート・ギャッツビー

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    誰の発言かがわかりにくくて読み飛ばしてしまった部分もあるけど、ギャッツビーのデイジーを思ってまた会えるシーンはドキドキした。
    ギャッツビーがデイジーはトムを愛してなかったと思いたいとこだわる気持ち、わかるようなわからないような気持ち。あと、デイジーは最後ギャッツビーに会いにこなかった。
    そんなものだったのかと思ったり。

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    2023年06月15日
  • グレート・ギャッツビー

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    よくわからなかった

    本当のところこの時代を生きた(あるいはこの時代を知っている)アメリカ人でなければ読み取れないことが多分にあるんだと思うんです

    でも「わからなかった」で片付けてしまっては古典を読む意味がないじゃないか!!
    …とは思わないんです
    読んでみてわからなかった
    立派な感想じゃないですか

    「わからなかった」から自分なりにいろいろ調べてみてもよし、さらに深く考えてもよし、わからないままでもよし
    「わからない」を始点にしてもよし、終点にしてもよし

    いいんですよ
    古典なんてわからなくっても
    「ああ、それならお父さん読んだことあるよ」って言いたいだけなんですから
    「どうだったって?」て

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    2023年06月02日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    自分が好きな感じの話ではあったんだけど、読んでいて、どうにも馴染めなかった……。訳がどうとかそういうのではない。

    少し時間置いて再読しようかな。色々な翻訳者さんたちのがあるから読み比べてみるのも面白そうだ。

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    2023年05月17日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    狂人の描き方が見事。
    短編でとっつきやすくスッキリ読める。
    「モルグ街の殺人」は推理小説の祖としていまや超有名だが、内容を一切知らずに読んだのでとても新鮮に楽しめた。これはすごい。
    全作通じて、個人的には推理小説的な要素よりも心理描写(特に狂人)に惹きこまれた。

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    2023年05月14日
  • ここから世界が始まる―トルーマン・カポーティ初期短篇集―(新潮文庫)

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    ほんと、短くて、すぐ読める。
    冒頭の短編も、表題作もおもしろかった。
    とくに、表題作は、女の子が主人公だけど、授業中にどんどん別のこと考え始めて、意識がどこまででもトリップしていく様子が、まるで昔のオレみたいで面白くて笑った。

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    2023年04月08日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    表題作の『黒猫』に寄せた作品が6編と、有名な『モルグ街の殺人』。悪意と良心の葛藤という『黒猫』のモチーフが前面に押し出された構成。
    似たような作品が続くので、ポーの書き癖が見えやすい。訳者あとがきで落語との親近性が指摘されていたがその通りで、最初に抽象的な一般論がだらだら続き、本編は感情の動きメインで出来事の描写は控えめ。そしていいところでストンと終わる。
    注釈や修飾も多くストレスフリーな文体とは言えないが、それだけごちゃごちゃ言わなければ説明がつかないような奇妙な心情描写には妙に納得させられる。『黒猫』の「悪くなるために悪いことをしたいという得体の知れない願望」という一節には共感した。

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    2023年03月30日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    古屋敷に住む子どもの兄妹に女性の家庭教師が雇われ、子どもたちに纏わる幽霊に果敢に挑み、奮闘する。難解に感じた。2023.3.24

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    2023年03月24日