小川高義のレビュー一覧

  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    推理小説の元祖。その後の探偵小説の原型にもなったオーギュスト・デュパン。
    物事にはなんでも始まりがありますから。ずっと読んでみたかったモルグ街の殺人。
    正直に言えば物足りないし、がっかり感は否めないですが、読めてよかった。これで心置きなく世に数多あるミステリーを、残りの人生賭けて読み続けていけます。

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    2026年06月16日
  • ドリトル先生アフリカへ行く(新潮文庫)

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    小学校の図書室には、ドリトル先生のシリーズが並んでいて、アフリカ行きは読んだはずだが、内容は覚えておらず、ただ奇妙な挿絵が懐かしく思い出された。アフリカの滞在期間での話は短くて、途中の苦労話が詳しい。苦労を深刻にとらえず、くさらず、あたらず。動物に相談したり、任せたりするところに惹かれるのであろう。2026.6.13

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    2026年06月13日
  • ドリトル先生アフリカへ行く(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ドリトル先生シリーズの一作目を大人になった今、初めて読んだ。サルの国での感染症や海賊との遭遇、囚われの子と行方不明のおじ。様々な問題を動物と共に解決していく物語。
    海賊たちがサメに追われている時、自分なら食ってしまえと言ってしまいだ。しかし、ドリトル先生は今まで悪事を働いてきた海賊たちにも更生のチャンスを与えていた。
    心優しいドリトル先生が最後まで動物を大切にしたまま、ドリトル先生自身もお金に困ることなく幸せになれてよかっだなと思うを

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    2026年05月19日
  • 魔が差したパン―O・ヘンリー傑作選III―

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    表題作「魔が差したパン」

    このお話を小学校のお昼ごはんの校内放送で初めて知りました。

    その当時は、主人公が余計なことをしたのだと多少は理解していながらも、男性客のことを思って、親切心からやったことで、そんなに怒られるのは可愛そうだと思っていました。

    ただ、そう思っても何か引っかかるものがあり、十分大人になった今、活字で読んでみようと本書を手に取りました。

    主人公は、悪い意味で想像力が逞しく、思い込みが激しいことがわかりました。

    自分ひとりで盛り上がって、パンにバターを入れてしまった。おせっかいな愚行だったのだと感じました。

    よかれと思ってやることも、自分の想像だけで行動に移すのは危険だというのが作者がこのお話で言いたかったことなのではないかと思いました。

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    2026年05月01日
  • グレート・ギャッツビー

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     1920年代におけるアメリカの成金・ギャッツビーの最期を描いた物語。『ノルウェイの森』の主人公が大好きな一冊。個人的には、物語の中身や展開よりも、軽妙洒脱?な文章表現の方に何となく心が惹かれた。

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    2026年01月31日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    19世紀のイギリス。家庭教師の職を求めてロンドンに出てきた田舎牧師の娘「私」が、上流階級の紳士から両親と死別した2人兄妹の世話を任される。古い貴族屋敷で始まった新生活。ある日「私」は幽霊を目撃するのだが・・・。

    幽霊は本当にいたのか?
    「私」の妄想?
    おかしいのは「私」?それとも子どもたち?
    最後は衝撃の一文で物語は幕を閉じる。

    読んだ人の数だけ考察があると思います。私はマイルズが癖のある子どもに感じました。言葉の表現が難しく、あとがきを読むと翻訳者小川さんの苦悩が感じられる。違う訳で読んだら考察も変わりそう。

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    2026年01月07日
  • 老人と海

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    世界の教養の本でヘミングウェイが出てきて、ノーベル文学賞をとった作品とありましたが、そういえばこれまで一度も読んだことが無いなと思ったので読んでみました。

    読んでいて1番面白かったのは本編というより、訳者の解説ページだったかもしれません…(スミマセン
    ノーベル文学賞の受賞理由は何だろう?と思って色々調べてみたけど、今ありふれている小説の文体のはしりはこの人で当時は斬新だったとかいう意見が1番しっくりきたかもです。

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    2026年01月02日
  • 老人と海

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     映画『イコライザー』、デンゼルワシントンが読んでいるのがこの本。釣れた?と訊ねる少女に彼は答える。デカいカジキマグロが釣れたんだ。吊られて再読。

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    2025年12月10日
  • 何があってもおかしくない

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    相変わらず良作。ひとつひとつの短編は、あまり気にもとめず、スラスラと読んでよい、そしてあまり心に残らないが、そうやって進んでいけば、最後の最後、ものすごく感動する。

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    2025年12月04日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    ネタバレ

    幽霊の存在の有無が明かされないだけでなく、「私」の兄妹への愛情や「私が守らなければならない」という責任感は異常とも言え、客観的に見ると思い込みが激しく奇怪な言動が多い人物に"あえて"描いているように思える。

    原作者自身が意図的にぼかしたり婉曲表現を多用しているため、とにかく文章や言い回しに不自然な部分が多く、翻訳に相当苦労したのがすぐに伺える。
    翻訳者もあとがきで触れており、この点も評価を落としているポイントか。

    だが、『「私」の友人のダグラスの妹のかつての家庭教師だった女性の手記を怪談話の集まりの中でダグラスが読み上げ、そのダグラスの死後に「私」が改めて書き写した』といつ複雑すぎる構成が、信頼できない語り手として非常に効果的で作品の雰囲気は抜群。

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    2025年11月12日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    本日2度目の『モルグ街の殺人』であるが(^^;)、これは素晴らしい!
    翻訳は小川高義という方。『黒猫』『モル殺』はおそらく翻訳違いのをそれぞれ3つ以上は読みましたが、先ほど読んだ新潮文庫のポー短編集Ⅱの巽孝之の翻訳などに比べても圧倒的な読みやすさです。同時読み比べをすると、ワンセンテンスが短く、平易な語彙が用いられていることが明らかです。ポオの晦渋で格調高い文章を楽しみたい方にはおすすめできませんが、物語を全力で楽しみたい方にはこれがぴったりでしょう。

    『本能vs理性 黒い猫について』 
    ポーの飼っていた黒猫を例にとって本能と理性の境界の曖昧性について説くエッセイ。知的生命体という驕りによって、我々は理性を神格化する。

    『アモンティリヤードの樽』 
    こちらも犯罪小説。地下室、壁、モルタル、塗り固め、『黒猫』の人間版であり成功バージョン。やはり慢心は良くない。

    『告げ口心臓』 
    なんとこちらも犯罪小説。『黒猫』の使い回し多すぎ笑 しかしこちらは異常心理を持った犯罪者ではなく、罪悪感によって心臓が掻き乱されるような等身大の人間でありました。

    『邪鬼』 
    おいおいこれも犯罪小説だった。人間の行動原理は器官の作用によるもの。それとは別にひねくれた精神による作用「邪鬼」が存在するという。たとえば動機がないのが動機、というようなもの。それは魔性の情熱となり、人間を犯罪に駆り立てる。犯罪を白状させたのは理性かそれとも…


    『早すぎた埋葬』 6点
    こちらもどっかで書評済み…かと思いきやしてなかった。医学が未発達だった頃、生きたまま埋葬されることへの恐怖は尋常じゃなかったのでしょう。この作品集だけでも生者の埋葬は既に3作目、ポーはこのネタ多いよね。こちらはユーモア小説。ヨカッタネ

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    2025年10月15日
  • アッシャー家の崩壊/黄金虫

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    ネタバレ

    ポーに振り落とされずに余裕を持って楽しめる小川高義さんの翻訳はなかなか良い。愛する女性との死別を描いた『アナベル・リー』『ライジーア』『大鴉』が3作並んでいて比較しやすい所も超ナイス。
    『アナベル・リー』と『ライジーア』は愛する女性の名がそのままタイトルになっているだけでなく、語り手の思慕の情も似通っています。例えば引用すると↓

    「夜空に星が出るたびに
    美しきアナベル・リーの輝く星が見えている」
    「ライジーアの美しさが私の精神に染み込んで美神が居を定めたようになってからは、現実界に存在するさまざまなものを見るにつけ、あの大きな明るい双眸が私の内部にもたらす感覚と似たものを呼び起こされていたのだった-(中略)-望遠鏡で天の星を眺めていても、その一つか二つにはそんな感想を抱いた」

    などです。詩と小説で表現媒体は違えど、同一のテーマでしょう。『ライジーア』は更に意志の超越や死者蘇生(ポー愛好)が加えられますが。『大鴉』に登場する大鴉の定型句「ネバーモア」は『ポー詩集』の阿部保訳では「またとない」と翻訳されていましたが、こちらでは「もはやない」となっています。死別に対する冷徹なアンサーであることを考えると、「またとない」の方が適していそうです。
    この次が『ヴァルデマー氏の真相』。これまた生死の境界の曖昧さが催眠術の例を用いて説かれている。しかしこちらは上3作と違って、意志の強さや情は絡んで来ず、怪奇小説風味な終わり方となっています。

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    2025年10月15日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    青い鳥文庫のパスワードシリーズを読んでミステリーの古典作品に興味を持って手に取った本。
    血腥い話・恐怖心を煽られる話は基本的に苦手なため、1話読んで借りたことを後悔した。
    しかし、モルグ街の殺人に辿り着きたい一心で読み進めた。(今思えば、そこだけ読めば良かった気もする)
    前置きが長いのも、普段読まない作風で慣れていないと難しい。
    お目当てのモルグ街の殺人。真相が意外で面白かった。表現はやっぱりグロテスクでゾッとしたが。

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    2025年10月08日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    ネタバレ

    前々から気になってた本。
    全体的によくわからない。文章が…。すごい遠回しで指輪物語読んでるみたいだった。
    終盤まで、家庭教師の人しかみえてなくて、子供がかわいいから過剰に反応したのかなと思ったんですが、最後にマイルズがクイントの名前を言ったので子供も知ってて、家庭教師の女の人が言ってることが本当なんだ?でも男の子死んだよね?最初に語ってたのは何者??となりました。これがホラーか…と。訳者のあとがきや他の人のレビュー読んでよく分からなかったの私だけでないと知って安心しました。

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    2025年09月06日
  • 賢者の贈りもの―O・ヘンリー傑作選I―

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    前にもO・ヘンリーの短編集は読んだことがあるのですが、その時は半分以上の作品が難しく感じました。

    本書は新訳のおかげもあってか、非常に読みやすくおもしろかったです(それでも中にはオチが今いちわからないものもあった)。

    特におもしろかったのは『賢者の贈り物』『春はアラカルト』『赤い酋長の身代金』『この世は相身互い』『車を待たせて』です。

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    2025年08月19日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    ネタバレ

    難解な本だった。
    全て家庭教師視点で書かれているから、何が本当のことなのやら

    家庭教師にしか幽霊が見えていなかったとしたら、彼女が経験した恐怖と孤独感はかなりのもの
    もし幽霊が家庭教師の妄想だったら、家庭教師の恐怖よりも周辺の人が感じた恐怖の方が強烈かもしれない
    幽霊も怖いが幽霊がいると1人騒ぎ立てる家庭教師の方がもっと怖い

    私にはフローラとマイルズが理想の子供でなくなったから追い出したり、(私の理想の)マイルズは死んだみたいな表現したりと、身勝手な振る舞いをしてるように感じてしまう

    どう解釈すればいいのか

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    2025年03月28日
  • 賢者の贈りもの―O・ヘンリー傑作選I―

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    100年以上前のアメリカの作家による短編計16篇。

    どの短編も、貧富の差を超えた愛や人間くささを、時にロマンスたっぷりに、時にユーモラスに描いたような話が続く。そしてどこか古き映画的。
    当時のアメリカ社会や人間模様の風味を味わえる。

    クリスマスプレゼントで貰い、スキマ時間に少しずつ楽しみました。

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    2025年03月10日
  • 私の名前はルーシー・バートン

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    私の母が愛しているという言葉を口に出せない人だったことを、読者にはわかってもらえないかもしれない。それでもよかったということを、わかってもらえないかもしれない。

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    2025年02月23日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    ネタバレ

    黒猫は正直よくわからん。理性と本能?みたいな話だったかな?

    モルグ街の殺人は面白かった!デュパンが考えていることをさささっと当ててしまうところ(このエピソード、モルグ街だったよね?)にすごく感心して、それに、動物が犯人だという、世界初の探偵小説なのに展開も斬新すぎてめちゃくちゃ記憶に残ってる

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    2025年02月07日
  • 老人と海

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    ネタバレ

    有名な作品で物語自体は知っていたが、初めて読んだ。
    物語自体はシンプルだし、わかりやすいが、無常観や虚しさなど複数のテーマが上手く詰め込まれている。

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    2025年01月10日