『マイカ・モーティマーのような男は、何を考えて生きているのかわからない。……』
という最初のセンテンスだけを思いついてこの話を書きはじめたそうだ。
一言で言えば、まあ堅物の人付き合いの上手くできない人マイカ。
アパートの管理と、パソコンなどの技術サービスをしている。
運転しているときは、『交通監
...続きを読む視システム』に、制限速度を守り、ウィンカーを出し、静かなブレーキ操作をすることをしっかり評価されていると空想しながら。
彼女とはなにかチグハグでうまくいかず、そこに大学時代のガールフレンドの息子がやってくる…
そこから色々なことが起き、そのガールフレンドにも何か言われ…
少しずつ人の心がわかってくるのか、1人が寂しいと思うのか、ちょっとだけ進んだように話は終わる。
ふだんの話がそのまま綴られていて、それでも少し変化がある感じがアン・タイラーらしい。
やっぱりアン・タイラーはいいなと思う。もう80歳を過ぎたらしいけれど、まだまだ書いて欲しい。