小川高義のレビュー一覧

  • 何があってもおかしくない

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    私の名前はルーシーバートンの続編というか、2部の本の半分という 本。おかしな人たちがでてきて、貧困に育つということについて考えることになる。

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    2021年06月08日
  • オリーヴ・キタリッジ、ふたたび

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    数学教師をしていたオリーヴ・キタリッジの続編。オリーヴを中心にした短編集という書き方は前作と同じ。中年のオリーヴは老年となり、夫に先立たれ再婚し、再婚の夫も先立つ。本作のテーマは「老い」といってよいであろう。かつての教え子たちも相応に年を取っていく。読みながら、年月を経ることについて考えていた。

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    2021年04月03日
  • 魔が差したパン―O・ヘンリー傑作選III―

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    理不尽にさらされる度に、表題作を思い出す。
    誰も悪くなくたって、最悪の結末が訪れることはある。それが人生。

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    2020年12月20日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    推理小説にはまってから約20年経って初めて手にしたエドガー・アラン・ポーの短編集。

    幾度となくタイトルだけは目にして知っていた「モルグ街の殺人」が推理小説の元祖(と名高い)という驚きと、そもそも推理小説と呼べるような作品が「モルグ街の殺人」のみだったことへの驚き。

    他は、内なる恐怖を「世にも奇妙な物語」仕立てに描かれていて、謎解きでもなんでもなかったけれど、1篇自体が短いのもあって読みやすかったし楽しめた。

    日本に黒船が来る前に書かれた作品ってだけでも驚き。

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    2020年10月24日
  • 変わったタイプ

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    面白くないわけがない。

    俳優としてあれだけの役をこなした上、監督や制作でも才能を見せつけて、足りないのは「時間」だけ。
    有名であるが為、最初から高いハードルがある。何もしなくても既に名声を得ており、その分やや損しているにもかかわらず…。

    とにかく、読み進めていくと登場人物がどんどん映像化されていく。
    『ようこそマーズへ』や『特別な週末』は、そのままで「少年の成長」ドラマのエピソードとなり、『ヘトヘトの三週間』『アランビーン、ほか四名』『スティーヴ・ウォンは、パーフェクト』は「おかしな四人のオシャレな生活」となる。
    『クリスマスイヴ・一九五三年』は映画『プライベートライアン』のようなドラマに

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    2020年09月22日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    「モルグ街の殺人」は、探偵小説として楽しめたが、ミステリーとしては少し納得が行かない。
    「黒猫」がポーの真骨頂なのかと感じる。矛盾したドス黒い感情がありありと伝わってきて面白かった。自分がどんどん暗い方向へ変わっていくのは一種のホラーで恐ろしいものなのか、それとも変化している自分にはそれはわからないのか。

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    2020年07月28日
  • アッシャー家の崩壊/黄金虫

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    幻想的なものから、論理的なものまで幅広い内容の短編集。推理小説によくある、変わり者だけど頭の切れる友人に振り回される物語の語り手という設定のルーツはポーだったのか!
    この中では、ダイナミックで緻密な描写から映像が目に浮かぶような「大渦巻への下降」が一番好き、というか怖い!

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    2020年07月19日
  • 若者はみな悲しい

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    お坊ちゃん のアンソンは、なにか見たことかある人物。
    冬の夢 のデクスターの方が可愛い。

    でもいずれもまさに若者の物語で、なんともあまっちろい。

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    2020年01月28日
  • 賢者の贈りもの―O・ヘンリー傑作選I―

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    短編の名手O・ヘンリー。「賢者の贈りもの」はあらすじだけ知っているけど、初めてまともに読んだ。イイ話系が多いのかと思いきや、ちょっと切ない話やツッコミたくなるような話もあり、どの話にも意外なオチがある。個人的には「ハーヴレーヴスの一人二役」「二十年後」が好き。全体的にユーモアがあって、著者が読者に語るようなスタイルが多く、訳者あとがきの「落語家タイプ」という表現がしっくりくる。

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    2020年01月12日
  • 緋文字

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    作品は1850年に発表されたものだが、舞台はさらに200年も遡ったアメリカのニューイングランド。
    そこはピューリタンの町で、当然ながら厳格な信仰が守られているコミュニティだ。
    タイトルの緋文字とは、そこで姦通の罪を犯した女性への罰として、その衣服の胸のところに常に着けるように定められた緋色のAの文字のこと。
    その女性は、町で尊敬を集めている牧師と関係を持ち子をなしてしまうが、彼女には夫がいたため、罪とされた。一方牧師の方はその関係がバレずにいた。
    後から町にやってきた夫は、医師に身をやつし町の中で一定の位置に居座るようになるが、二人に執拗に復讐をしようとしていく。

    キリスト教をベースにしてい

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    2019年12月29日
  • 変わったタイプ

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    こういう短編すごく好き。Oヘンリーと似てるという紹介文を見かけたけど、私はそうとは思わなかったな。audibleは本人の声みたいなので、音声でも読んでみたい。

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    2019年10月23日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    行けるかな?と思ってる読書会の課題本。

    犯人私きのう撮影した!!!

    まさかあの。
    レスパネー親子は、まさかあいつが窓から入ってくるなんて想像もできなかっただろうな。
    まさかね。

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    2019年07月18日
  • 変わったタイプ

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    あのトム・ハンクスが書いた小説、という事で読んでみた。450ページの中に17篇のショートストーリーが盛り込まれている。読み始めは、ごくごくありきたりな日常の風景に退屈に思ったが、読み進めるうち、いつの間にか夢中になっていた。恋愛、SF、ノスタルジックなものまで、作風も様々。登場人物も生き生きと描かれていた。映画の世界での活躍がここに見えた気がした。

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    2019年05月01日
  • 変わったタイプ

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    あの名優トム・ハンクスの小説デビュー作。トム・ハンクスが小説を書いたというだけで、ファンとしては「ワオ!」なのだけど、17の短編がそれぞれ中々に味わいのある仕上がりになっている。心のどこかに残り続けて、何かの折に「そういえばあんな小説読んだな」と思い出されるたぐいの小説だと思う。

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    2019年04月30日
  • 変わったタイプ

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    あのトムハンクスの小説だと思って、興味があったが、外国の小説に多い情景描写は今ひとつ。トムハンクスだからこそのものとは何だったのかはよくわからなかった。

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    2019年03月16日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    随分前に岩波版を読んで、よくわからないわーとなり、新潮の新訳ならわかりやすかろうと手に取ってはみたものの、やはり難解。
    私は家庭教師の妄想派ですが、みなさんはどうですか?

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    2019年01月22日
  • 変わったタイプ

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    ひと癖ある主人公はどれもトム・ハンクスが演じる役のように感じられ、頭に浮かぶのはユーモアたっぷりのセリフとニヤッとした笑顔ばかり。時にはしんみりとさせる場面もあり飽きさせません。

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    2018年12月18日
  • 変わったタイプ

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    トム・ハンクスが書いた小説。脚本形式や新聞コラム形式を交えた短編集。青春もの家族ものSFなど内容も様々。面白い作品もあるが、今後好んで読むタイプの作品ではないかな。タイプライターが随所に出てくるので、そういえば彼はコレクターだったな、と思いながら読んだ。

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    2018年10月08日
  • 変わったタイプ

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    小説家トム・ハンクスのデヴュー作は、17篇の作品を收めた450ページもの作品集となった。

    初めての作品集というわりにはずいぶんと書きためたものだ。どれもおもしろい。これぞ短編小説の醍醐味。筋を追いながら、先へ先へと気持ちを走らせながら読んだ。

    「クリスマス・イヴ、1953年」「過去は大事なもの」「コスタスに会え」あたりが好み。

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    2018年09月23日
  • 変わったタイプ

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    トム・ハンクスが小説を書いたと聞いて驚いた。読んでもう一度驚いた。
    知名度に寄りかかって奇をてらうではない、正統派の短編小説である。
    しかし、驚くことではないのかもしれない。
    脚本も手掛け、監督もこなしたことがある。その才は演じることだけに留まってはいないのだ。
    真面目で温かく、ユーモアもあり、ちょっぴりシニカル。
    作品の手触りはどこか、俳優としての著者の佇まいにも似ているようにも思われる。

    ハンクスは相当な読書家であり、タイプライター蒐集家としても知られているという。
    本書中の短編にはタイプライターが渋い脇役・重要な小道具としてそこここに顔を出す。
    作品の冒頭にタイプライターの写真が出てく

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    2018年09月17日