小川高義のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「悪魔の辞典」で有名なビアスの短編集。
小説は初めてと思いながら読み始めたが、冒頭の表題作「アウルクリーク橋の出来事」は出色の出来だけあって、何かの短篇集で読んだことがあった。いわゆる「走馬灯オチ」だが、(再読なのに)最後の一文を読むまでそれと気付かせない(思い出させない)自然な筆致だった。
もうひとつの表題作「豹の眼」と、「良心の問題」も印象深い作品だ。
後者は、見張り中に居眠りした兵を、捕虜が脱走せずに見張り交代時に起こしてあげた逸話の後日談。軍律と良心の両方に忠実であろうとするとこの結末がしかないのかもしれないが、何とも後味が悪い。かといって処刑だけで終わるともっと後味が悪い。う〜ん。
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Posted by ブクログ
ポーー!
一瞬これでレビュー終わらそうと思いました
一瞬です
はい、光文社古典新訳文庫シリーズ、エドガー・アラン・ポーの短編集ですよ!
いやぁ、読み辛かったw
もう延々と情景描写が続くのでつらい
「恐怖」を醸成してるってのはわかるんですけどね
ホラー映画なんかでよくあるじゃないですか
ずーっと風景だけを映してるシーン
例えば薄暗い森を静かに延々映しておいて
あれ?今端っこの方でなんか動いた?
…気のせいか……ギャーーーーッ!!ってやつね
あれと一緒だと思うんですね
なんていうか雰囲気づくりといいましょうか
静かに静かにゆっくりと不気味さを整えていく
で、確かな技法で完璧にそこに持って行ってるんだけど、長い!長いよポー!
この長さは今の時代では飽きが先に来ちゃうんよなー
そして小川高義さんの訳もわざと古めかしい感じにしてる
原作のもつ雰囲気を最大限残すためにその古めかしさの塩梅に苦労の後が見えるんですが、やっぱり固い
もともと小川高義さんは固めの訳が多く、原作にわりと忠実な方な印象
難しいな〜と思うんだけど、やっぱり光文社古典新訳文庫シリーズの色としてはもっと崩して「いやこれもうポーじゃないわ」って言われるくらい冒険しちゃう訳者さんの方が良かったんではないかな?と思ったりしちゃいました
『黒猫』が小川高義さん訳でバチっと決まってたので、こっちは変化球で読んでみたかったな〜 -
Posted by ブクログ
ネタバレなかなか良かったです。O・ヘンリー短編の中でも傑作選3冊のうちの3冊目。
東工大名誉教授の小川氏による傑作選・翻訳。
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O・ヘンリーは久しぶりです。もう20年以上ぶりかも。この短編集のうち数編は何だか読んだ気がします。
洒脱な雰囲気を漂わせつつ、労働者階級の悲哀や小さな喜びを描くところがいいですね。最後にくすっと笑顔をさせてくれます。
ニューヨークはマンハッタンに生きる賃借人、あるいはテキサスなど南部のメキシコ国境沿いで生活にあえぐ労働者など。偶然というスパイスを取り混ぜることで、ちょっとした幸せを彼らに運ぶ、というハッピーエンド系のお話が多い気がします。いわゆる感動ポルノ的な大がかりなものではなく、本当にクスっとしたやつ。
読むとちょっと元気になれるかも。
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その中でも好きだったのを幾つか挙げておきます。
「魔が差したパン」・・・表題作。オチが少しずつ見えてきますが、よかれと思った行いが逆の行為を生んだという構図。恋心+お節介=ありがた迷惑、という悲しい結末。
「都会の敗北」・・・埃っぽい農場出身のロバートは、出世し、ニューヨーク社交界で大成功。とうとう高嶺の花、アリシア・ヴァン・デア・プールとの結婚に成功。隠していた母親からの手紙を妻が発見し、赴くことになった生まれ故郷。場違い感が半端ない妻から語れる言葉は・・・。
「シャルルロワのルネサンス」・・・フランス出身の没落貴族のシャルルが催す一代一世の浪費ディナー会。誰にも信用されず客がこないなか寂しいディナー会がはじまるも、神様は彼を見捨てなかった! 南部のマルディグラを思わせる雰囲気のある作品。
もちろんですが、それ以外にも「クスっ」系のユーモア交じりの作品が多かった印象。
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ということでO・ヘンリーの短編集でした。
訳者の小川氏が頑張って訳出した旨をあとがきに書いていましたが、それを読むにつけ原書でも読んでみたいなあと思った次第です。たぶん版権は切れていると思いますので、廉価で売っているのでは、と思います。まあ私はほんとうに安くないと買わないシブチンですが。 -
Posted by ブクログ
ネタバレキタリッジさん、いよいよ人生の終幕へ。
前作でそうだった、いつも不機嫌を撒き散らしている態度に、少しずつ自覚が出てくるところがリアル。歳を重ねて、気付くことで変えられること、気付いても尚変えられないこと。
息子の子育てに失敗、と思ったら優しい変化もあって喜ばしいが、その変化をもってさえ、理想の息子像には足らない。過ぎ去ってしまった時代の満たされなさは、埋めようがない。そこもまた、人のリアルさを感じた。
全体として、前作より理解がしやすくなっている。でも、続きはもういらない。訳者あとがきにもあったが、キタリッジさん主人公お疲れ様、これ以上は酷だから、もうゆっくり休んでくださいと、自分も思った。 -
Posted by ブクログ
よくわからなかった
本当のところこの時代を生きた(あるいはこの時代を知っている)アメリカ人でなければ読み取れないことが多分にあるんだと思うんです
でも「わからなかった」で片付けてしまっては古典を読む意味がないじゃないか!!
…とは思わないんです
読んでみてわからなかった
立派な感想じゃないですか
「わからなかった」から自分なりにいろいろ調べてみてもよし、さらに深く考えてもよし、わからないままでもよし
「わからない」を始点にしてもよし、終点にしてもよし
いいんですよ
古典なんてわからなくっても
「ああ、それならお父さん読んだことあるよ」って言いたいだけなんですから
「どうだったって?」て聞かれたら
咳払いのひとつもして「あ、そうだ植木の伸びたの切っとけって言われてたんだ」とかなんとか言えばいいんです
それでもしつこく聞かれたら「いや〜グレートだったね〜、ギャッツビー、グレートだったわ」とか言っとけばいいんです
古典ってそういうことです(絶対違う)