小川高義のレビュー一覧

  • アッシャー家の崩壊/黄金虫

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    ネタバレ

    思ったことだけ

    ヴァルデマー氏の症例
    催眠に関する物語の1つ。死者に催眠は有効かという議論。今やったら絶対医療倫理に反するだろう。早く死なせてくれという言葉が印象深かった。

    解説の"dissolution"をめぐる解釈がおもしろい。死と言うと簡単で、しかし物足りなさが半端無い。

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    2016年06月11日
  • 賢者の贈りもの―O・ヘンリー傑作選I―

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    ラスト2~3行の大どんでん返しがあったり、あっと言わせるようなオチが待っていたり。短編らしい短編がたくさん詰まった小説。
    「賢者の贈りもの」は昔CMにも使われてた記憶がある。
    クリスマスの夜、貧しい夫婦の物語。
    妻は夫が大切にしている金時計につける鎖を買うために自分の美しい髪の毛を売り、夫は妻の髪の毛に使う櫛を買うために自分が大切にしていた金時計を売ってしまう。お互いの贈りものは無駄なものになってしまうけれど…というお話。
    これを美しい夫婦愛と取るか、馬鹿げた皮肉的な物語と取るかは、読み手に委ねられてると思うけれど。

    感動系、思わず笑ってしまうもの、そのオチにただ感心してしまうもの、シニカ

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    2015年07月31日
  • グレート・ギャッツビー

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    ネタバレ

    ディカプリオの映画を見たすぐ後に読んだ。
    昔20代で読んだ時はこんなに面白く感じなかったはず。

    前半、ギャツビーが対岸にある緑のライトを見つめるシーンで、思わずぐっと来たのは映画を見てギャツビーのデイジーへの想いを知っていたから。きっと一度読んだだけでは、良さはわからないのかも。

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    2014年11月03日
  • 緋文字

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    ネタバレ

    税関の部分は、だらだらと長く続き、読みにくい。しかし、『私』のセイラムの地への愛着は郷愁を喚起し、寂れた街で過ごす人々もまたセイラムの地に縛られているのかと考えると哀愁を帯びて感じられ、改めて読み直すと共感を覚えた。地縁的なものに敏感な人には、通ずるものがあるのではないか。
    本編は、ストイックな牧師の姿が印象的だった。三角関係とそれぞれの変化は解るが、パールの役割や緋文字のAについては消化不良に終わった。

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    2014年04月27日
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼

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    『悪魔の辞典』で有名なビアスの短編集。『悪魔の辞典』は家にあるので名前だけは知ってるけど作品は知らない作家のひとり。どの短編も死(あるいは幽霊)を扱っていて最後にドンと落とされる。多分一回読んだだけじゃ完全にこの世界観を理解するのは難しい。芥川龍之介は、「月明かりの道」を下敷きにして「藪の中」を書いたと言う。ビアスの最後が失踪して行方知れずというのもこの作家の不思議さが増す所以かも知れない。2012/150

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    2013年11月14日
  • 若者はみな悲しい

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    フィッツジェラルドの自選短編集。華やかな人生の影にある虚しさや、自分の思うようにいかないのだという嘆きを感じた。

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    2011年09月25日
  • 若者はみな悲しい

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    理想の女性を追いつづける男の哀しみを描く「冬の夢」。わがままな妻が大人へと成長する「調停人」。親たちの見栄と自尊心が交錯する「子どもパーティ」。アメリカが最も輝いていた1920年代を代表する作家が、若者と、かつて若者だった大人たちを鮮やかに描きだす珠玉の自選短編集。

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    2011年04月20日
  • 翻訳の秘密――翻訳小説を「書く」ために

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    ジュンパ・ラヒリの名訳で名前を覚えた、小川氏が翻訳のハウツー本を出したと聞き、書店に走った。面白かった!言葉のリズムやテンポ、スピードをとらえなければならない翻訳家は指揮者である、との言葉に深くうなずく。その他便利なサイトや辞書の紹介もあって興味深い。時折手にとりたい本になるだろう。

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    2009年10月04日
  • 若者はみな悲しい

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    若者!アメリカ!て感じ。
    年代と文化が違うからちょっととっつきにくかったけど、
    いつの時代も若者ってこんなものなのねと思った。
    ブラックというか皮肉な話が結構良かった。
    「グレッチェンのひと眠り」が好き。

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    2009年10月07日
  • 魔が差したパン―O・ヘンリー傑作選III―

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    表題作「魔が差したパン」

    このお話を小学校のお昼ごはんの校内放送で初めて知りました。

    その当時は、主人公が余計なことをしたのだと多少は理解していながらも、男性客のことを思って、親切心からやったことで、そんなに怒られるのは可愛そうだと思っていました。

    ただ、そう思っても何か引っかかるものがあり、十分大人になった今、活字で読んでみようと本書を手に取りました。

    主人公は、悪い意味で想像力が逞しく、思い込みが激しいことがわかりました。

    自分ひとりで盛り上がって、パンにバターを入れてしまった。おせっかいな愚行だったのだと感じました。

    よかれと思ってやることも、自分の想像だけで行動に移すのは危

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    2026年05月01日
  • グレート・ギャッツビー

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     1920年代におけるアメリカの成金・ギャッツビーの最期を描いた物語。『ノルウェイの森』の主人公が大好きな一冊。個人的には、物語の中身や展開よりも、軽妙洒脱?な文章表現の方に何となく心が惹かれた。

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    2026年01月31日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    19世紀のイギリス。家庭教師の職を求めてロンドンに出てきた田舎牧師の娘「私」が、上流階級の紳士から両親と死別した2人兄妹の世話を任される。古い貴族屋敷で始まった新生活。ある日「私」は幽霊を目撃するのだが・・・。

    幽霊は本当にいたのか?
    「私」の妄想?
    おかしいのは「私」?それとも子どもたち?
    最後は衝撃の一文で物語は幕を閉じる。

    読んだ人の数だけ考察があると思います。私はマイルズが癖のある子どもに感じました。言葉の表現が難しく、あとがきを読むと翻訳者小川さんの苦悩が感じられる。違う訳で読んだら考察も変わりそう。

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    2026年01月07日
  • 老人と海

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    世界の教養の本でヘミングウェイが出てきて、ノーベル文学賞をとった作品とありましたが、そういえばこれまで一度も読んだことが無いなと思ったので読んでみました。

    読んでいて1番面白かったのは本編というより、訳者の解説ページだったかもしれません…(スミマセン
    ノーベル文学賞の受賞理由は何だろう?と思って色々調べてみたけど、今ありふれている小説の文体のはしりはこの人で当時は斬新だったとかいう意見が1番しっくりきたかもです。

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    2026年01月02日
  • 老人と海

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     映画『イコライザー』、デンゼルワシントンが読んでいるのがこの本。釣れた?と訊ねる少女に彼は答える。デカいカジキマグロが釣れたんだ。吊られて再読。

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    2025年12月10日
  • 何があってもおかしくない

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    相変わらず良作。ひとつひとつの短編は、あまり気にもとめず、スラスラと読んでよい、そしてあまり心に残らないが、そうやって進んでいけば、最後の最後、ものすごく感動する。

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    2025年12月04日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    ネタバレ

    幽霊の存在の有無が明かされないだけでなく、「私」の兄妹への愛情や「私が守らなければならない」という責任感は異常とも言え、客観的に見ると思い込みが激しく奇怪な言動が多い人物に"あえて"描いているように思える。

    原作者自身が意図的にぼかしたり婉曲表現を多用しているため、とにかく文章や言い回しに不自然な部分が多く、翻訳に相当苦労したのがすぐに伺える。
    翻訳者もあとがきで触れており、この点も評価を落としているポイントか。

    だが、『「私」の友人のダグラスの妹のかつての家庭教師だった女性の手記を怪談話の集まりの中でダグラスが読み上げ、そのダグラスの死後に「私」が改めて書き写した』と

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    2025年11月12日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    本日2度目の『モルグ街の殺人』であるが(^^;)、これは素晴らしい!
    翻訳は小川高義という方。『黒猫』『モル殺』はおそらく翻訳違いのをそれぞれ3つ以上は読みましたが、先ほど読んだ新潮文庫のポー短編集Ⅱの巽孝之の翻訳などに比べても圧倒的な読みやすさです。同時読み比べをすると、ワンセンテンスが短く、平易な語彙が用いられていることが明らかです。ポオの晦渋で格調高い文章を楽しみたい方にはおすすめできませんが、物語を全力で楽しみたい方にはこれがぴったりでしょう。

    『本能vs理性 黒い猫について』 
    ポーの飼っていた黒猫を例にとって本能と理性の境界の曖昧性について説くエッセイ。知的生命体という驕りによっ

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    2025年10月15日
  • アッシャー家の崩壊/黄金虫

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    ネタバレ

    ポーに振り落とされずに余裕を持って楽しめる小川高義さんの翻訳はなかなか良い。愛する女性との死別を描いた『アナベル・リー』『ライジーア』『大鴉』が3作並んでいて比較しやすい所も超ナイス。
    『アナベル・リー』と『ライジーア』は愛する女性の名がそのままタイトルになっているだけでなく、語り手の思慕の情も似通っています。例えば引用すると↓

    「夜空に星が出るたびに
    美しきアナベル・リーの輝く星が見えている」
    「ライジーアの美しさが私の精神に染み込んで美神が居を定めたようになってからは、現実界に存在するさまざまなものを見るにつけ、あの大きな明るい双眸が私の内部にもたらす感覚と似たものを呼び起こされていたの

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    2025年10月15日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    青い鳥文庫のパスワードシリーズを読んでミステリーの古典作品に興味を持って手に取った本。
    血腥い話・恐怖心を煽られる話は基本的に苦手なため、1話読んで借りたことを後悔した。
    しかし、モルグ街の殺人に辿り着きたい一心で読み進めた。(今思えば、そこだけ読めば良かった気もする)
    前置きが長いのも、普段読まない作風で慣れていないと難しい。
    お目当てのモルグ街の殺人。真相が意外で面白かった。表現はやっぱりグロテスクでゾッとしたが。

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    2025年10月08日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    ネタバレ

    前々から気になってた本。
    全体的によくわからない。文章が…。すごい遠回しで指輪物語読んでるみたいだった。
    終盤まで、家庭教師の人しかみえてなくて、子供がかわいいから過剰に反応したのかなと思ったんですが、最後にマイルズがクイントの名前を言ったので子供も知ってて、家庭教師の女の人が言ってることが本当なんだ?でも男の子死んだよね?最初に語ってたのは何者??となりました。これがホラーか…と。訳者のあとがきや他の人のレビュー読んでよく分からなかったの私だけでないと知って安心しました。

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    2025年09月06日