小川高義のレビュー一覧
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代表作「グレート・ギャッツビー」で知られるフィッツジェラルドの自選短編集。
数多くの短編を書いたものの、中には良質と言い難い作品もあるようだ。
9編の掌編が収められているが、重々しい作品というよりは、読後に爽快感が感じられる作品が多かった。劇中で発生する出来事によって、主人公が成長するという内容がほとんどであった。
しかし、ヘミングウェイもそうだが、狂騒の20年代と呼ばれる1920年代のアメリカの都市が持つ時代感といったら。現代ではいずれの国も持ちえない空気感ではなかろうか。若干の退廃的な雰囲気を感じさせつつも、未来への明るい展望を感じさせる。 -
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ラスト2~3行の大どんでん返しがあったり、あっと言わせるようなオチが待っていたり。短編らしい短編がたくさん詰まった小説。
「賢者の贈りもの」は昔CMにも使われてた記憶がある。
クリスマスの夜、貧しい夫婦の物語。
妻は夫が大切にしている金時計につける鎖を買うために自分の美しい髪の毛を売り、夫は妻の髪の毛に使う櫛を買うために自分が大切にしていた金時計を売ってしまう。お互いの贈りものは無駄なものになってしまうけれど…というお話。
これを美しい夫婦愛と取るか、馬鹿げた皮肉的な物語と取るかは、読み手に委ねられてると思うけれど。
感動系、思わず笑ってしまうもの、そのオチにただ感心してしまうもの、シニカ -
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アッシャー家の崩壊/アナベル•リー/ライジーア/大鴉/ヴァルデマー氏の死の真相/大渦巻への下降/群衆の人/盗まれた手紙/黄金虫
よくわからない作品が多かった。
前半が怪奇系、次第にミステリー系になる構成で、『黄金虫』の謎解きはよくできていて良かった。読んでいる中で、神経質さ、音への過敏さ、女性に対する思慕?が共通して感じられることが多かった。
きっと自身の経験(妻を失う)を重ねているのだろう。
乱歩が尊敬する人なので私もハマるかと思ったが、細かく神経質さを感じる描写が見られ、おおらかさを感じられない。おそらく乱歩は自分にないものを持っていることに憧れがあったのではないか。前半の怪奇系は女性が -
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表題作「魔が差したパン」
このお話を小学校のお昼ごはんの校内放送で初めて知りました。
その当時は、主人公が余計なことをしたのだと多少は理解していながらも、男性客のことを思って、親切心からやったことで、そんなに怒られるのは可愛そうだと思っていました。
ただ、そう思っても何か引っかかるものがあり、十分大人になった今、活字で読んでみようと本書を手に取りました。
主人公は、悪い意味で想像力が逞しく、思い込みが激しいことがわかりました。
自分ひとりで盛り上がって、パンにバターを入れてしまった。おせっかいな愚行だったのだと感じました。
よかれと思ってやることも、自分の想像だけで行動に移すのは危 -
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ネタバレ幽霊の存在の有無が明かされないだけでなく、「私」の兄妹への愛情や「私が守らなければならない」という責任感は異常とも言え、客観的に見ると思い込みが激しく奇怪な言動が多い人物に"あえて"描いているように思える。
原作者自身が意図的にぼかしたり婉曲表現を多用しているため、とにかく文章や言い回しに不自然な部分が多く、翻訳に相当苦労したのがすぐに伺える。
翻訳者もあとがきで触れており、この点も評価を落としているポイントか。
だが、『「私」の友人のダグラスの妹のかつての家庭教師だった女性の手記を怪談話の集まりの中でダグラスが読み上げ、そのダグラスの死後に「私」が改めて書き写した』と