田内志文のレビュー一覧
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ネタバレ最初の100ページくらいは結構頑張って読んだ…。
デイヴィッドを取り巻く環境についての説明パートがかなり退屈だった。ただ、その後の不思議な世界での出来事にデイヴィッドの置かれている環境が深く関わっているから必要なパートではある。
結果的に、頑張って読み進めて良かったなと思う。
異世界で初めてデイヴィッドに優しくしてくれ、ループたちから守ってくれる木こりがすごく頼もしく、かっこよかった。
ねじくれ男が実は味方のパターンかと思って読み進めていたけれど、実は悪役だった。
王様が怖いと思うものが狼で、その恐怖が膨れ上がることでループが増えているという構造が面白かった。
後半は冒険物語のような感じで比 -
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「1984」にハマり2作目となるオーウェルの作品。
1984は読み進めていく中で近代史、現代史に疎い自分でも世界について、社会について感じること、連想させられること、考えさせられることがあったが、
今作は寓話として描かれている分、自分が勤める会社という小さな世界に当てはまる部分が多く感じた。
(この作品を読んで連想する世界が自分の勤める会社ということは…(汗)
しかしこの作品、そして収録されている著者の生い立ち、境遇、何故書くのか、何を伝えたいのかを知ることのできる随筆を併せて読むことで、このあとあの超傑作「1984」に続いていくのだなと感じられる作品だった。
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「君たちはどう生きるか」の原案になったかもしれないという噂のようなものを聞いて。少年デイヴィッドの中にある数多の物語と長くない人生の中で得た実体験が混ざり合い出来上がったグロテスクな世界観にデイヴィッド本人が迷い込み、生々しい冒険を経て道を切り開いていく。その世界は確かに何者かによって作られた場所でありながら、常に現れるかもしれない新たな他の誰かによって姿や理を変えられる世界でもあった。何者かの意思により迷い込んだデイヴィッド自身が、導いた本人の全く意図しない変化をその世界に巻き起こす。この物語、訳者がイギリスの本屋で偶然に出会い、惚れ込んで自ら企画を出版社に持ち込み日本語訳の出版にこぎつけた
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Posted by ブクログ
久しぶりに児童書を読んだ!先月はずっとオーディブルを聞いていたので、読むのに時間がかかってしまったけど、児童書特有?の薄暗い不気味さがずっと漂っていて、めちゃくちゃ懐かしい気持ちになった。
児童書だよね?本当に子供向け?と疑いたくなるくらい、思ってたより割と残酷な物語だったけど、ここまで空想に満ちた話を読むのが久々だったから、これはこれで面白く読めたかも。話に入り込むのになかなか時間はかかったけど、最後の方はデイヴィッドが見違えるほど成長していて頼もしく、間を空けずに一気に読むことができた。
最後のシーンがとてもよかったな。誰にでもその人だけの天国がある。
p.432
地上で送る人生は一瞬 -
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ネタバレもっと爽快感のある動物VS人間の話だと思っていたら、想像よりも社会風刺のきいた物語だった。
悪知恵の働く一部の層とその親類が一方的に豊かになっていき、その他の愚かな層が搾取され続けるという形は、独裁的な国家にありがちな物だなと感じた。1940年代が初出らしいのだが、当時からそういった人間の醜い姿は変わっていないのだなと思った。
本文だけでだいぶお腹いっぱいになってしまい、後半に載っていた「出版の自由」に関しては初めの数ページしか読めていないのだが、当時この話を刊行するにあたって「ロシア(ソビエト)すぎる。」と跳ね返されたとあった。
ソ連がどうなったかは歴史の先を生きている私たちが1番良く知って -
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バリツ(Baritsu)。私を含めシャーロッキアンなら誰もが知っている日本の武術。かつてライヘンバッハの滝で宿敵モリアーティ教授に対峙したホームズの命を救った謎の武術である。
バリツとは何なのか、長らく論争が交わされてきた。曰く、コナン・ドイルの創作である。曰く、日本語の武術(bujutsu)の誤記である等々…。
それらの中で最も有力な説の一つが、英国人バートン=ライトが編み出した護身術パーディツ(Bartitsu)ではないかというもの。バートン=ライトは日本で柔術を学び、帰国して後、1899年に自身の名と柔術を組み合わせて命名した護身術を発表した。これをドイル(ないしホームズ)が知ったの -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分で作ったジンクスで母親を病死しないよう繋ぎ止めようとするところ、自分もすぐジンクスを自身に課す子供だったから、その強迫観念が思考を支配する感覚が久々に思い出された。
まだ子供で、というだけでなく、多分自分の考えにとらわれてしまうタイプもあり、物事を冷静に客観的に考えられない主人公が、自分を信じてくれる木こりやローランドと出会い、広い視野を得ていくところ、成長を追えて良かった。
けど、それまでの王様には何故木こりやローランドがいなかったの?比較してしまって、普遍的な物語としては少し腑に落ちなかった。
アオサギが部屋にいるところで、映画「君たちはどう生きるか」のアオサギの意味がやっと分かった -
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2025年最後の読書は森の生活になりそうです。良くも悪くもイメージや予想をひっくり返された本。タイトルからくる私の勝手なイメージ。静かに森の中で過ごす生活が書かれていると思っていた。確かに、静かに森の中で生活しているのですが、まぁ、賑やかというか、怒れるソローであり、全然静かな本ではなかった!批判的であり、物申す文章が多め。だけど、自然描写については細かく丁寧。自然への畏怖、憧れ、尊敬、感謝を十分に感じる。個人的にはアリについて書かれている所が好き。こんなに細かい、優しいけれども客観的な視点で地面を這うアリを見ていたのか。驚いたのは、この頃から動物愛護協会があると知ったこと。狩猟をする一方で、