田内志文のレビュー一覧

  • 恐怖症・偏執狂辞典: 世にも奇妙な99の妄想の歴史

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    私、実は大きいものが怖い巨大物恐怖症(メガロフォビア)なんです。映画『下妻物語』が大好きで、牛久大仏に巡礼に行きたいのですが、大仏様のあまりの大きさに泣いてしまうかも…と思うとひとりで行けません。でも残念ながら巨大物恐怖症は掲載されていませんでした。これまでに同じ症状を持つ人に会ったことがありません。どこかにいませんかー?

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    2026年08月03日
  • 失われたものたちの本

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    ネタバレ

    最初の100ページくらいは結構頑張って読んだ…。
    デイヴィッドを取り巻く環境についての説明パートがかなり退屈だった。ただ、その後の不思議な世界での出来事にデイヴィッドの置かれている環境が深く関わっているから必要なパートではある。
    結果的に、頑張って読み進めて良かったなと思う。

    異世界で初めてデイヴィッドに優しくしてくれ、ループたちから守ってくれる木こりがすごく頼もしく、かっこよかった。
    ねじくれ男が実は味方のパターンかと思って読み進めていたけれど、実は悪役だった。
    王様が怖いと思うものが狼で、その恐怖が膨れ上がることでループが増えているという構造が面白かった。
    後半は冒険物語のような感じで比

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    2026年07月30日
  • 新訳 ジキル博士とハイド氏

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    ネタバレ

    タイトルでおおまかな内容は知っていたものの、外見まで変わってしまうとは知らなかったので急に現実感がない、ファンタジーな物語のイメージになった。
    どうせならアタスンがジキルがハイドと二重人格と知ってどのような反応を示したのかを知りたかったが、出来事の描写後にジキルの告白で完結という流れだったので、どうにも単調であまり入り込めなかった。

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    2026年07月29日
  • 新訳 動物農場

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    「1984」にハマり2作目となるオーウェルの作品。

    1984は読み進めていく中で近代史、現代史に疎い自分でも世界について、社会について感じること、連想させられること、考えさせられることがあったが、
    今作は寓話として描かれている分、自分が勤める会社という小さな世界に当てはまる部分が多く感じた。

    (この作品を読んで連想する世界が自分の勤める会社ということは…(汗)

    しかしこの作品、そして収録されている著者の生い立ち、境遇、何故書くのか、何を伝えたいのかを知ることのできる随筆を併せて読むことで、このあとあの超傑作「1984」に続いていくのだなと感じられる作品だった。

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    2026年07月28日
  • 失われたものたちの本

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    「君たちはどう生きるか」の原案になったかもしれないという噂のようなものを聞いて。少年デイヴィッドの中にある数多の物語と長くない人生の中で得た実体験が混ざり合い出来上がったグロテスクな世界観にデイヴィッド本人が迷い込み、生々しい冒険を経て道を切り開いていく。その世界は確かに何者かによって作られた場所でありながら、常に現れるかもしれない新たな他の誰かによって姿や理を変えられる世界でもあった。何者かの意思により迷い込んだデイヴィッド自身が、導いた本人の全く意図しない変化をその世界に巻き起こす。この物語、訳者がイギリスの本屋で偶然に出会い、惚れ込んで自ら企画を出版社に持ち込み日本語訳の出版にこぎつけた

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    2026年07月11日
  • 10の奇妙な話

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    『世にも奇妙な物語』みたいな不思議な話が集められた短編集。

    教訓めいた話、皮肉っぽい話などダークな感じ。
    この話良いなと思っても、よくよく考えるとそんなに良くなくて、モヤモヤするというのが多かったかな。
    全体的に"執着"が共通するかな?と思いました。
    何でもほどほどにね、やり過ぎちゃうとこうなっちゃうよ、と言っている感じがしました。

    私は『地下をゆく舟』、『宇宙人にさらわれた』、
    『ボタン泥棒』の3つが好きです。オチが良いですね。

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    2026年06月05日
  • 1984

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    途中にある長い経典がスッキリ頭に入ってこなくて、再読するか悩み中、、、
    理解力読解力が足りなくてのことだろうから、今すぐ読み返しても理解できない可能性大、、、かなし。

    政府の政策とか関係なく、本人の意思に関係なく、自分の興味の範囲しか表示されないSNS、視野が広がりにくい仕組み、の比喩として用いられるらしいけど、酒やご飯が不味そうなのと四六時中監視されて言葉を奪われ、発言の自由がないことの方が嫌だなと思った。

    思考が(嗜好が?)限定されやすい世の中になってきてるから、それを意識して対応していかなきゃね、って感じか。

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    2026年05月30日
  • 失われたものたちの本

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    久しぶりに児童書を読んだ!先月はずっとオーディブルを聞いていたので、読むのに時間がかかってしまったけど、児童書特有?の薄暗い不気味さがずっと漂っていて、めちゃくちゃ懐かしい気持ちになった。

    児童書だよね?本当に子供向け?と疑いたくなるくらい、思ってたより割と残酷な物語だったけど、ここまで空想に満ちた話を読むのが久々だったから、これはこれで面白く読めたかも。話に入り込むのになかなか時間はかかったけど、最後の方はデイヴィッドが見違えるほど成長していて頼もしく、間を空けずに一気に読むことができた。
    最後のシーンがとてもよかったな。誰にでもその人だけの天国がある。

    p.432
    地上で送る人生は一瞬

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    2026年05月13日
  • 新訳 動物農場

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    ネタバレ

    もっと爽快感のある動物VS人間の話だと思っていたら、想像よりも社会風刺のきいた物語だった。
    悪知恵の働く一部の層とその親類が一方的に豊かになっていき、その他の愚かな層が搾取され続けるという形は、独裁的な国家にありがちな物だなと感じた。1940年代が初出らしいのだが、当時からそういった人間の醜い姿は変わっていないのだなと思った。
    本文だけでだいぶお腹いっぱいになってしまい、後半に載っていた「出版の自由」に関しては初めの数ページしか読めていないのだが、当時この話を刊行するにあたって「ロシア(ソビエト)すぎる。」と跳ね返されたとあった。
    ソ連がどうなったかは歴史の先を生きている私たちが1番良く知って

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    2026年05月08日
  • 1984

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    ディストピアの状況をじっくり見せる第ー部、希望が芽生える第二部、それが容赦なく打ち砕かれる第三部、この構成が読後にずっしりくる

    言葉を削って思考を狭めたり、知性のない者だけに知的自由が与えられたり…支配のやり方がえげつない

    でも、理解力が乏しいほど正気を保てるっていうのは、なんだか今の状況とも重なって見えて、ビッグブラザーがGAFAMに見えてくる

    やっぱり、人との関わりの中からこそ希望って生まれるんだなと実感した

    内田樹先生の解説が読めるのも良かった

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    2026年04月30日
  • 恐怖症・偏執狂辞典: 世にも奇妙な99の妄想の歴史

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    用語を挙げ、それについての説明がコンパクトかつ真面目らしく書かれている。時代を遡る症例も多く、隙間読書に丁度良かった。
    気になったのは舞踏病。また、社会情勢の変換によるストレスが原因として度々上げられており、そちらについて知りたいならば集団ヒステリーの本が良いのだろうか。また何か探そう。

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    2026年04月09日
  • キャクストン私設図書館

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    あらすじを読んで面白そうだなと思って読み始めました。
    イギリスで刊行されている本は、13編を収録されているそうですが、その中から本や物語をテーマにした4編を邦訳刊行されたもの。
    物語の主人公が目の前に現れたら…想像しただけで楽しいですよね。
    どれも不思議な話でした。
    特に失われた地図書は、わかりにくくて何度もいきつ戻りつしながら読みました。
    そんな本があったら恐ろしいです。
    でも、この世の中そんな本も存在するのかもしれない…

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    2026年03月27日
  • 新訳 ジキル博士とハイド氏

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    本を紹介してるインフルエンサーさんの
    リールを見て読みたくて仕方なかった作品。

    二重人格とか大好きだからワクワクしながら
    読んでみたけど、思ってたんとちゃう…って
    途中から少し読むスピード遅くなってしまった。

    結末はそっち!?って驚かされたから
    まあまあかな。
    これはこれで面白かったかもって感じ。

    人間の善悪がすさまじいってことを
    突きつけられた作品でした!

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    2026年03月20日
  • 1984

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    ネタバレ

    何年か前に父に勧められ購入し、今になって大学のレポートをきっかけに読んだ。
    父が私に教えたい世界のことがたくさん書いてあった。
    昨日の覚えていることと、10年前の覚えていること、それは全体的ではなく部分的であって、何か大きなものに侵食されていく感覚は仄かに感じながらも、私は毎日のほほんと生きているのだ。
    馬鹿になって生きるということは愚かなのかもしれないが、苦しみからは一番遠いところに存在することができるのでしょう。
    生きるとか、死ぬとか、子供を残すとか。なにが正しいのかわからないから、
    自分に正しく生きて行きたいと思う。

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    2026年03月02日
  • 失われたものたちの国

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    前作のダークな世界観を継承しており、素直に没入できた。
    新旧キャラの再会には懐かしさを覚え、
    語り部が紡ぐような独特の口調は、
    著者と翻訳者の卓越した技術を感じさせる。
    重厚な文体ゆえに人を選ぶが、
    劇中劇として挿入される物語たちが、
    この世界をより一層神秘的に、そして不思議に彩っている。

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    2026年02月11日
  • 恐怖症・偏執狂辞典: 世にも奇妙な99の妄想の歴史

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    ネタバレ

    よく知られているものからそんなものまでといった、様々な「フォビア」「マニア」の辞典。
    症と名付けられている以上は医師が診断しているものがほとんどで、記録に残されているのが面白い。恐怖症に関しては、曝露法が改善につながる例が多いってのは初めて知った。

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    2026年02月04日
  • シャーロック・ホームズの護身術バリツ

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    バリツ(Baritsu)。私を含めシャーロッキアンなら誰もが知っている日本の武術。かつてライヘンバッハの滝で宿敵モリアーティ教授に対峙したホームズの命を救った謎の武術である。

    バリツとは何なのか、長らく論争が交わされてきた。曰く、コナン・ドイルの創作である。曰く、日本語の武術(bujutsu)の誤記である等々…。

    それらの中で最も有力な説の一つが、英国人バートン=ライトが編み出した護身術パーディツ(Bartitsu)ではないかというもの。バートン=ライトは日本で柔術を学び、帰国して後、1899年に自身の名と柔術を組み合わせて命名した護身術を発表した。これをドイル(ないしホームズ)が知ったの

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    2026年01月28日
  • 新訳 ジキル博士とハイド氏

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    かなりさくっと読める作品。大体の展開は分かっていたが、翻訳の妙もあるのか最後の手記の核心の部分があまり触れられておらずどういうことだろう…と思っていたけど、あとがきを読んで理解。
    ジキルはもっとハイドを憎んでいたかと思っていたけれど、そうでもなかったことが一番意外だった。でもたしかに、限りなく自分である誰かが自分のやりたかったことを肩代わりする快感を想像したら自分もそうなるかも…と思ったり。

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    2026年01月28日
  • 失われたものたちの本

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    ネタバレ

    自分で作ったジンクスで母親を病死しないよう繋ぎ止めようとするところ、自分もすぐジンクスを自身に課す子供だったから、その強迫観念が思考を支配する感覚が久々に思い出された。
    まだ子供で、というだけでなく、多分自分の考えにとらわれてしまうタイプもあり、物事を冷静に客観的に考えられない主人公が、自分を信じてくれる木こりやローランドと出会い、広い視野を得ていくところ、成長を追えて良かった。
    けど、それまでの王様には何故木こりやローランドがいなかったの?比較してしまって、普遍的な物語としては少し腑に落ちなかった。

    アオサギが部屋にいるところで、映画「君たちはどう生きるか」のアオサギの意味がやっと分かった

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    2026年01月03日
  • ウォールデン 森の生活

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    2025年最後の読書は森の生活になりそうです。良くも悪くもイメージや予想をひっくり返された本。タイトルからくる私の勝手なイメージ。静かに森の中で過ごす生活が書かれていると思っていた。確かに、静かに森の中で生活しているのですが、まぁ、賑やかというか、怒れるソローであり、全然静かな本ではなかった!批判的であり、物申す文章が多め。だけど、自然描写については細かく丁寧。自然への畏怖、憧れ、尊敬、感謝を十分に感じる。個人的にはアリについて書かれている所が好き。こんなに細かい、優しいけれども客観的な視点で地面を這うアリを見ていたのか。驚いたのは、この頃から動物愛護協会があると知ったこと。狩猟をする一方で、

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    2025年12月31日