田内志文のレビュー一覧

  • 失われたものたちの本

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    ネタバレ

    ダークファンタジーというくくりの物語を初めて読んだ。
    中々グロかったけど、子供の恐怖心による想像で形作られた世界線、という設定は良かった。
    登場するおとぎ話も皮肉な結末で、好きだった。
    人から大事にされているのに、新しい存在が入ってきた時に疎外感を感じて、愛されたい、愛されているという実感が欲しい、という願望は誰にでもあって、子供たちのその願望をエネルギーに変換して自らの生に活かしているねじくれ男はきゅぅべえ的立ち位置で良かった。

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    2025年05月29日
  • こうしてイギリスから熊がいなくなりました

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     英国人作家の寓話集で、イギリスで絶滅した熊に捧げる8篇からなります。個人的に英国文学は不案内ですが、いかにもな?皮肉とユーモアが満載の大人向けの短編集と感じました。

     興味をもち手にする方への助言です。訳者の田内さんのあとがきに、本書に限って本編より先に読んでいただきたい、とありました。えー、読んじゃいましたよー! 仕方ありません…トホホ。イギリスの熊史を把握すると理解が進むんですね。

     凶暴な熊と人間の長きに亘る格闘の結果…と勝手なイメージは、見事に裏切られました。8篇全て、熊たちの悲哀に満ちた声が聞こえてくるようです。
     この時代の熊が、いかに人間に振り回されていたかが解ります。勝手

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    2025年05月17日
  • 失われたものたちの国

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    面白いのか面白くないのか聞かれたら、面白い方に入るかもしれないけれど、うーん。
    難解なのかテーマが定まってないだけなのか、印象的なシーン、好きなシーンがこれと言って無い。
    あと、海外ものにありがちな「絶対悪」みたいな考え方が馴染まない。
    ミヤマガラスとカーリオは何をしたかったの…?

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    2025年05月12日
  • 失われたものたちの国

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    前作がとても素晴らしかっただけにこちらも期待をしていたが…訳者のあとがきにも書いてあるように、少し読みづらく感じた。物語にのめり込むことができなかった。数年後に再度読み返せばまた評価は変わるだろうか…

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    2025年04月19日
  • アメリカへようこそ

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    海外短編を紹介するポットキャスト<翻訳文学試食会>で取り上げられた本。

    最初の2,3短編を読んで、この短編集の題名『アメリカへようこそ』が、この短編集のテーマなのかなあと思っていたら、短編の中の一つの題名でしたね。
    しかし短編集の全てが、今この現実の社会の出来事であるように書きながら、さり気なく、しかし確実に読者に目に付くように現実社会にはない用語が出てきます。それにより、現実の社会の問題点を目立たせて「さあ、読者の皆さん、考えましょう」って感じです。そのためこの短編集全体的が「アメリカってこんな社会ですよ。ようこそ、真実のアメリカへ。」って印象を受けました。
    しかし…正直言ってそこまで惹き

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    2025年04月10日
  • 魔法の扉がしまるとき

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    ネタバレ

    ずっと最終巻だけ読みそびれていた、ようやく。広げすぎではあったけど、よくまとめたなっていうのと、長男がはまって読み通してたので、メモ。

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    2025年03月06日
  • 1984

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    怖い話だった
    自分の考えを書くことも禁止された世界、政府に思想や生活全てを支配されてる話
    何が正しい情報で誰が味方で誰が敵かも分からない怖さ
    ここまでひどい世界ではないけれど、ありそうな話でゾッとした
    読む年齢、時代によって感じることが違うだろうなと思う

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    2025年02月21日
  • ウォールデン 森の生活

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    ネタバレ

    とある小説にソローの名前と著書の名前が出てきて、気になったので読んだ。思想家でもあったので理屈っぽいし、現代にも残る社会の仕組みが嫌だったからかかなり皮肉っぽい。ただ、自然の中で生きているはずの人類が社会制度や更なる欲に振り回されて「らしさ」なく人生を生きているっていう考えはなるほどなと思う。それはSNSが発達し、ソローが生きた当時より欲が強くなってる現代なら尚更。ソローみたいな生活は無理だけど、一度立ち止まって自然を観察して考えて気づきを得る(視野を広くする)のは必要だよなぁと思う。
    ウォールデン湖ってどんな感じだろうとネットで調べると、どうやら観光客や遊泳客による汚染、スポーツフィッシング

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    2025年02月11日
  • 失われたものたちの本

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    君たちはどう生きるかの素となった本であるということで読んでみた。結構似たような物語だった。デイヴィットは結局自分の世界で生きることを選んだ。目先の欲望に負けずに、今に立ち向かった。現実世界は苦しいことだってたくさんある。でも、それから逃げてしまうより大きな後悔を生んでしまう。だからこそ、いっときの感情に流されず、一度立ち止まって考えるということが大事だと思った。

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    2025年01月23日
  • 銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件/奇妙という名の五人兄妹

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    書店でタイトルに惹かれて手にとって読んでみました。ファンタジー?って言っていいのかな??と思ってしまうくらい、不思議なお話で。
    何が何だか……と思いつつも、読み終わりはなぜか気分がスッキリしてるなんとも不思議な魅力が詰まってました。

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    2024年11月20日
  • 銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件/奇妙という名の五人兄妹

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    蔵書の整理がつかないため海外作家は遠慮気味だが、これはタイトルに釣られて購入

    レーベルは創元推理文庫だが稀に存在する「推理」「ミステリー」抜きなので、そちらを求めている方には肩透かし
    と書いたがよく見たらMじゃなくてF(ファンタジー)だった

    デフォルト版カバーを買ったが、舞台版だったら手にしてないかな

    展開はスピーディー
    ストーリーテラーと発想力は評価したいがある意味なんでもアリの物語なので特に「推せる」本ではないかな

    タイトルが気になった方、お暇ならどうぞ

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    2024年11月06日
  • シャーロック・ホームズの護身術バリツ

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    バリツというか、バーティツというか。明治の頃のエゲレス人が、日本の柔術を主体に編み上げた護身術で、雑誌で大々的に公開した由。
    ステッキ術とかも含まれているが、その時代のそれということを除けば別にどうってことはない感じ。
    素手のパートの写真とか、柔術教範とかとそう変わらなかったし。
    ステッキの使い方も日本人としてはどうかな、と思う。
    護身術にも、ホームズにも興味がない人には、まるでわからん本。

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    2024年06月19日
  • 10の奇妙な話

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    コンテのようなショートストーリーが10篇おさめられているのですが、奇妙奇天烈な物語で映像が浮かんでくると不気味だたり、滑稽だったり、美しかったりと読後はモヤモヤが残るんですが心地よかったりです。

    正気と狂気、日常と非日常の境界線で揺れるファンタジーにSF、サイコホラーな感触がおどろ可笑しく影絵をみてるようなナイトメアーでした。

    ティムバートンのイラストを彷彿させるタッチでアダムスファミリーかって表紙絵がそれぞれの話の主人公たちなんです。

    映像的には「蝶の修理屋」なんですが1000匹の蝶が飛び交うシーンは幻想的なんだけど集合体恐怖症の私は想像しただけで鳥肌たってしまいました。
    「宇宙人にさ

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    2024年05月17日
  • こうしてイギリスから熊がいなくなりました

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    かつてイギリスにいたという、恐れられたりたまに敬われたり地下で下水道掃除してたり戦ってたりしてた熊たちのちょっと不思議な短編集。

    ・感想
    短編だけど世界観は繋がってる。
    不思議な雰囲気のイラストが沢山収録されてた。

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    2024年03月06日
  • 新訳 ジキル博士とハイド氏

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    オチは軽く知ってたせいか、どうやってバレるんかが気になりながら読んだ作品。
    オチ知らんかったら途中でよう分からんってやめてたかもなので、それはそれで良かったと思う。

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    2023年12月25日
  • こうしてイギリスから熊がいなくなりました

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    哀愁を感じる熊たちの物語だった。
    数世紀前の動物に対する残酷な扱いが物語の背景にあって皮肉めいた寓話。
    デイビッド・ロバーツの挿絵が世界観にピッタリ。

    解説を読んでイギリスには実際に熊がいないことを知った。最後の話はタイトルに繋がっていて、子どもの頃にこの物語を聞かされたら本当のことと信じてしまうかもしれないと思った。

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    2023年11月21日
  • こうしてイギリスから熊がいなくなりました

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    タイトルどおりの結末へ導かれる八篇。
    挿絵があるので、奇妙なお伽話のような読み心地でした。

    どうして熊が愛されるのか。人間性を見出そうと試み続けられ、古今東西あらゆるキャラクターになっているのか。
    考えてみると確かに不思議です。

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    2023年11月06日
  • こうしてイギリスから熊がいなくなりました

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    初読。挿絵が多くてびっくり。「サーカスの熊」「市民熊」がよかった。あとがきと解説ですこしわかったような気になった。

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    2023年10月25日
  • 10の奇妙な話

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    狂気と正気の境界線、越えてしまったり、戻ってきたり。
    寒々として冷んやりしていて灰色な、雨降りの冬のイギリス様な世にも奇妙な物語。
    挿絵がいい!

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    2023年10月02日
  • こうしてイギリスから熊がいなくなりました

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    なんとも不思議な本である。
    イギリス人は熊を絶滅させてしまったと言う話は聞いていたので、熊絶滅に至る物語を時代を追ってやや幻想風に書いた連作かな、と思って読みはじめたのだが。
    どうも、必ずしもそうではなさそうだ。
    どこまでが史実で、どこが寓話で、どこからが伝説なのか、奇妙にぼやけてわからない。
    途中までは、たしかに伝承に基づいた実話だろう。熊は森では恐れられ、サーカスでは虐待されてきたのだろう。だが、その先は?
    史実として熊が下水掃除をしたり、潜水士をしていたわけがないと思う。
    この辺は寓話なのだろう。

    だが、その光景は妙に心に届く。
    たぶんこの本は、伝承であり、史実であり、寓話であり、伝説

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    2023年08月15日