田内志文のレビュー一覧

  • 1984

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    怖すぎる世界観が、絶対現実には起こらない、起こっていないと思えないところがまた怖い。。。
    じぶんが大事にしてることを自分で無茶苦茶にせざる負えないところまで追い込まれるのが、とてもリアルで恐ろしかった。

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    2026年09月22日
  • 失われたものたちの本

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    ネタバレ

    最初の方の家庭環境はかなり生々しかった
    ねじくれ男の猟奇的で自分の命にしがみついている感じはヴィランとして魅力的でした
    想像が具現化する系異界の話は何杯でもいける

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    2026年09月06日
  • 1984

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    ネタバレ

    人は信じたいものを信じるし、信じたものがその人の真実になるんだなって思った。
    自分は悪くないやい!って思いたい時に、読むのがぴったり。
    世の理というか、理不尽でもそれが決まりなんでっていう行き止まり感をすごい感じた。
    ウィンストンが「記憶はコントロールできません。」って言って、
    オブライエンが「君がコントロールしていないのだよ。」って返した時に、もう全てが信じられなくなった。
    愛情省は、無意識すらもコントロールしてしまってたなぁ。こわっ。

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    2026年08月30日
  • 10の奇妙な話

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    短編集。
    『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』は6年半前に読んでいたが、全く覚えてない。実質はじめましての作家。
    タイトル通り奇妙な作品たち。
    一応ジャンルを付けるならホラーになるのか?
    どこか狂ってしまった人間を描くのが上手く、予想外の展開が多い。
    どんな感じか分からず読んでインパクトが強かった「ピアース姉妹」、幻想的な美しさを感じた「蝶の修理屋」、集団の狂気がリアルな「宇宙人にさらわれた」あたりが好み。

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    2026年08月29日
  • 1984

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    前半までは、巷間よく言われる「全体主義への恐怖を的確に描いた物語」として読んでいたものの、途中から話の筋がよくわからなくなってしまいました…。
    自分の読解力には難しすぎたかもしれません。

    後半ずっと続く、主人公ウィンストンへの拷問の描写が読んでいてちょっとしんどいなと感じました。

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    2026年08月16日
  • 1984

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     説明不要なくらい名作と名高いディストピア小説である。もう1つの名作アトウッド『侍女の物語』が面白かったのでこちらも読んでみた。主人公が体制中の反逆者なので設定だけなら『誓願』が近いかもしれない。
     本書は1949年に刊行されている。当時は全く架空世界だったろうが、現代から見ればかなり現実味を帯びた世界が描かれている。街中に監視カメラがあり、マイナンバーにより口座や病歴などあらゆる情報が名寄せできる環境が整っていて、SNSやAI動画による新たな「真実」が途方もない勢いで出現し、本当に歴史が修正されている現代人からすると、ディストピア小説というより、やや暗めの近未来予想という印象である。
     登場人物がひとりの人間に見えるかという点でいえば、圧倒的にアトウッドの2作が勝る。アトウッドが主役を一人称で舞台に置いたのに対し、本書は三人称の視点で語られることもあり、主人公ウィンストンも恋人ジュリアも物語のなかで都合よく振舞う著者の代弁者という感じがしなくもない。また、作中の本の内容が長々と引用(?)される部分があるが、架空の世界の本を盗み見ているというより、オーウェルが考えた1984の設定資料を読んでいる気分になった。
     本書の中で「支配の方法は分かる(知っている)がそこまでして支配する理由が分からない」と主人公が考えるシーンがある。私も常々、古代ローマやモンゴルの支配者たち、プーチンやネタニヤフやトランプや、公文書を改竄しデマをまき散らすような日本の政治家は、いったい何のためにその地位にしがみつき、何のためにそんな真似をしているのかと不思議に思うことがあったので、何かしら回答が提示されることを期待して読みすすめたが、示されたのはなんということはない回答だった。だが、それが真実なのかもしれない。困っている人に手を差し伸べる者が、息をするように他意なく自然とそうするように、征服し、支配する者は当然の権利のように、生まれながらの本能のように、特に深い理由も目的意識もなく他人に対してそのように振舞うのかもしれない。たまったものではない。
     ウィンストンは最終的に反抗心も疑いも捨て、党の支配者ビッグブラザーを心から愛するようになる。その様に全体主義への批判や皮肉というより、宗教的な崇高さを感じた。恐怖と暴力をもって行動も思考も変容させる圧倒的な支配者を愛するというのは、神への信仰そのものである。地球が太陽のまわりをまわり、物理法則に支配された外部の世界はまぼろしであり、意思によって変えられると、体制側のオブライエンはいう。外の世界に抗おうともがいても、結局は受け入れるほかない。過酷な状況もとらえ方次第で歓喜にみちた世界になる。圧倒的な存在に屈するならばそれを愛そうというのは、そんな人間に備わった精神の機構だし、強さでもあるのだろう。
     ただし、ビッグブラザーは神ではなく、党も不変のものでもない。オブライエンは自らを司祭だと言ったが、神でもないものに屈する必要はないのだ。ただ立ち上がり、蠅を追い払うウマのように身を震わせて、ビッグブラザーを打倒しよう。
     フランス革命は粗削りで犠牲も過大だったけど、人類にとって大きな一槌だったのだなと思った。われわれには力があり、何者をも打倒できるのだ。

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    2026年08月15日
  • 1984

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    読む前は、どうやってこのような小説を書いたのだろうと思ったが、見たままを書いた小説なんだなぁと感じた。

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    2026年08月12日
  • 恐怖症・偏執狂辞典: 世にも奇妙な99の妄想の歴史

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    私、実は大きいものが怖い巨大物恐怖症(メガロフォビア)なんです。映画『下妻物語』が大好きで、牛久大仏に巡礼に行きたいのですが、大仏様のあまりの大きさに泣いてしまうかも…と思うとひとりで行けません。でも残念ながら巨大物恐怖症は掲載されていませんでした。これまでに同じ症状を持つ人に会ったことがありません。どこかにいませんかー?

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    2026年08月03日
  • 失われたものたちの本

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    ネタバレ

    最初の100ページくらいは結構頑張って読んだ…。
    デイヴィッドを取り巻く環境についての説明パートがかなり退屈だった。ただ、その後の不思議な世界での出来事にデイヴィッドの置かれている環境が深く関わっているから必要なパートではある。
    結果的に、頑張って読み進めて良かったなと思う。

    異世界で初めてデイヴィッドに優しくしてくれ、ループたちから守ってくれる木こりがすごく頼もしく、かっこよかった。
    ねじくれ男が実は味方のパターンかと思って読み進めていたけれど、実は悪役だった。
    王様が怖いと思うものが狼で、その恐怖が膨れ上がることでループが増えているという構造が面白かった。
    後半は冒険物語のような感じで比較的楽に読み進められたけど、そもそもの世界観を理解することが難しく、情景を思い浮かべることも難しく、久しぶりの読書に選ぶ本ではなかった。
    いつかリベンジしたい。

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    2026年07月30日
  • 新訳 ジキル博士とハイド氏

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    ネタバレ

    タイトルでおおまかな内容は知っていたものの、外見まで変わってしまうとは知らなかったので急に現実感がない、ファンタジーな物語のイメージになった。
    どうせならアタスンがジキルがハイドと二重人格と知ってどのような反応を示したのかを知りたかったが、出来事の描写後にジキルの告白で完結という流れだったので、どうにも単調であまり入り込めなかった。

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    2026年07月29日
  • 新訳 動物農場

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    「1984」にハマり2作目となるオーウェルの作品。

    1984は読み進めていく中で近代史、現代史に疎い自分でも世界について、社会について感じること、連想させられること、考えさせられることがあったが、
    今作は寓話として描かれている分、自分が勤める会社という小さな世界に当てはまる部分が多く感じた。

    (この作品を読んで連想する世界が自分の勤める会社ということは…(汗)

    しかしこの作品、そして収録されている著者の生い立ち、境遇、何故書くのか、何を伝えたいのかを知ることのできる随筆を併せて読むことで、このあとあの超傑作「1984」に続いていくのだなと感じられる作品だった。

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    2026年07月28日
  • 失われたものたちの本

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    「君たちはどう生きるか」の原案になったかもしれないという噂のようなものを聞いて。少年デイヴィッドの中にある数多の物語と長くない人生の中で得た実体験が混ざり合い出来上がったグロテスクな世界観にデイヴィッド本人が迷い込み、生々しい冒険を経て道を切り開いていく。その世界は確かに何者かによって作られた場所でありながら、常に現れるかもしれない新たな他の誰かによって姿や理を変えられる世界でもあった。何者かの意思により迷い込んだデイヴィッド自身が、導いた本人の全く意図しない変化をその世界に巻き起こす。この物語、訳者がイギリスの本屋で偶然に出会い、惚れ込んで自ら企画を出版社に持ち込み日本語訳の出版にこぎつけただけあって、描写へのこだわりが素晴らしい。
    「彼女はローズであっても、ローズではありません。夜明けの約束を持たぬ夜であり、光の希望を持たぬ闇なのです。」
    こんなふうに、ふと意識を奪われてしまうような一節がところどころにある本だった。
    これを日本語で読める喜びを噛み締めてしまう一作。
    おすすめ。

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    2026年07月11日
  • 10の奇妙な話

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    『世にも奇妙な物語』みたいな不思議な話が集められた短編集。

    教訓めいた話、皮肉っぽい話などダークな感じ。
    この話良いなと思っても、よくよく考えるとそんなに良くなくて、モヤモヤするというのが多かったかな。
    全体的に"執着"が共通するかな?と思いました。
    何でもほどほどにね、やり過ぎちゃうとこうなっちゃうよ、と言っている感じがしました。

    私は『地下をゆく舟』、『宇宙人にさらわれた』、
    『ボタン泥棒』の3つが好きです。オチが良いですね。

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    2026年06月05日
  • 1984

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    途中にある長い経典がスッキリ頭に入ってこなくて、再読するか悩み中、、、
    理解力読解力が足りなくてのことだろうから、今すぐ読み返しても理解できない可能性大、、、かなし。

    政府の政策とか関係なく、本人の意思に関係なく、自分の興味の範囲しか表示されないSNS、視野が広がりにくい仕組み、の比喩として用いられるらしいけど、酒やご飯が不味そうなのと四六時中監視されて言葉を奪われ、発言の自由がないことの方が嫌だなと思った。

    思考が(嗜好が?)限定されやすい世の中になってきてるから、それを意識して対応していかなきゃね、って感じか。

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    2026年05月30日
  • 失われたものたちの本

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    久しぶりに児童書を読んだ!先月はずっとオーディブルを聞いていたので、読むのに時間がかかってしまったけど、児童書特有?の薄暗い不気味さがずっと漂っていて、めちゃくちゃ懐かしい気持ちになった。

    児童書だよね?本当に子供向け?と疑いたくなるくらい、思ってたより割と残酷な物語だったけど、ここまで空想に満ちた話を読むのが久々だったから、これはこれで面白く読めたかも。話に入り込むのになかなか時間はかかったけど、最後の方はデイヴィッドが見違えるほど成長していて頼もしく、間を空けずに一気に読むことができた。
    最後のシーンがとてもよかったな。誰にでもその人だけの天国がある。

    p.432
    地上で送る人生は一瞬にすぎず、だから、人間は誰でも自分の天国を夢に描くのです。
    失われしすべてのものを再び見つけたデイヴィッドは、暗闇の中、瞼をそっと閉じました。

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    2026年05月13日
  • 新訳 動物農場

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    ネタバレ

    もっと爽快感のある動物VS人間の話だと思っていたら、想像よりも社会風刺のきいた物語だった。
    悪知恵の働く一部の層とその親類が一方的に豊かになっていき、その他の愚かな層が搾取され続けるという形は、独裁的な国家にありがちな物だなと感じた。1940年代が初出らしいのだが、当時からそういった人間の醜い姿は変わっていないのだなと思った。
    本文だけでだいぶお腹いっぱいになってしまい、後半に載っていた「出版の自由」に関しては初めの数ページしか読めていないのだが、当時この話を刊行するにあたって「ロシア(ソビエト)すぎる。」と跳ね返されたとあった。
    ソ連がどうなったかは歴史の先を生きている私たちが1番良く知っているが、ふと、今の日本がその道筋の途中にいないと断言できるのだろうか?と不安になった。
    動物農場がはじめ少ない違和感から変わっていきすっかり元の荘園農場に戻ったように(もしかしたら元より悪いかも)、これから先日本が同じことにならないとは断言できないなと感じた。違和感の種を感じたら悪知恵の働く者に言いくるめられず、その種を摘み取っていきたい。

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    2026年05月08日
  • 恐怖症・偏執狂辞典: 世にも奇妙な99の妄想の歴史

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    用語を挙げ、それについての説明がコンパクトかつ真面目らしく書かれている。時代を遡る症例も多く、隙間読書に丁度良かった。
    気になったのは舞踏病。また、社会情勢の変換によるストレスが原因として度々上げられており、そちらについて知りたいならば集団ヒステリーの本が良いのだろうか。また何か探そう。

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    2026年04月09日
  • キャクストン私設図書館

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    あらすじを読んで面白そうだなと思って読み始めました。
    イギリスで刊行されている本は、13編を収録されているそうですが、その中から本や物語をテーマにした4編を邦訳刊行されたもの。
    物語の主人公が目の前に現れたら…想像しただけで楽しいですよね。
    どれも不思議な話でした。
    特に失われた地図書は、わかりにくくて何度もいきつ戻りつしながら読みました。
    そんな本があったら恐ろしいです。
    でも、この世の中そんな本も存在するのかもしれない…

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    2026年03月27日
  • 新訳 ジキル博士とハイド氏

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    本を紹介してるインフルエンサーさんの
    リールを見て読みたくて仕方なかった作品。

    二重人格とか大好きだからワクワクしながら
    読んでみたけど、思ってたんとちゃう…って
    途中から少し読むスピード遅くなってしまった。

    結末はそっち!?って驚かされたから
    まあまあかな。
    これはこれで面白かったかもって感じ。

    人間の善悪がすさまじいってことを
    突きつけられた作品でした!

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    2026年03月20日
  • 失われたものたちの国

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    前作のダークな世界観を継承しており、素直に没入できた。
    新旧キャラの再会には懐かしさを覚え、
    語り部が紡ぐような独特の口調は、
    著者と翻訳者の卓越した技術を感じさせる。
    重厚な文体ゆえに人を選ぶが、
    劇中劇として挿入される物語たちが、
    この世界をより一層神秘的に、そして不思議に彩っている。

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    2026年02月11日