田内志文のレビュー一覧

  • 1984

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この本は190ページ以降のジュリアとの逢瀬から面白く感じた。そして300ページ以降の愛情省に捕まった辺りから読む手が止まらない。
    後半に向け、スピード感が増すのだ。
    393「君の中ですべてが死に絶えるのさ。愛することも、友情を抱くことも、生の喜びを感じることも、笑うことも、好奇心を抱くことも、勇気を持つことも、誠実であることも、何ひとつ出来なくなるんだよ。もぬけの殻になるんだ。我々は君の全てを搾り取って空っぽにし、そこを我々自身で満たすのだよ。」
    これは予知となる。
    最終、長い地獄のような懲罰を終えたウィンストンはジュリアは再会をする。互いに変わり果てたその姿を目の当たりにし、当時の自身の裏切

    0
    2024年12月30日
  • 1984

    Posted by ブクログ

    昔に書かれた作品なのに、何となく、現代の世界を表しているようで不気味だった。
    最初はちょっととっつきにくいかと思ったけど、途中から止まらなくなり、一気に読めてしまった。

    0
    2024年12月15日
  • 願いをかなえる呪文

    Posted by ブクログ

    登場人物は知っている人たちなので、童話を背景に入り込みやすかった。最後はすべてが気持ち良く繋がっていく。

    0
    2024年12月08日
  • 10の奇妙な話

    Posted by ブクログ

    ★★★★☆「ピアース姉妹」「眠れる少年」「蝶の修理屋」の三作が印象的でした。1番初めにピアース姉妹の話からでインパクトがありました。詳しいあとがき、解説も読んで他の作品も読んでみたくなりました。

    0
    2024年12月05日
  • コナーの四つの物語

    Posted by ブクログ

    4,5,6巻は絶対に続けて読んでくださいね…
    つまりとても良いところで終わる。

    今作はサブタイトルにもある通り、コナーが作った物語のなかに入り込む。コナーの頭の中、家族との関係性が描かれる。
    正直、作中作の部分が長すぎて読むのしんどかった。
    アザーワールドの各地の登場人物にくわえ、ランドオブストーリーズの面々にコナーの物語の人たちを加えて、いつのまにやら大所帯すぎて、登場人物の整理だけでも一苦労です。笑

    アーサーがアレックスのことを助けにくる熱い展開希望!最後の一冊がたのしみ。

    0
    2024年11月30日
  • 1984

    Posted by ブクログ

    2024.10.28〜2024.11.01
    何も救われないディストピア小説。でも、これって本当にSF...?

    0
    2024年11月03日
  • 1984

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昔から名作と言われている本だが、会社の読書会で話題になっていたので今回読んでみた。

    1948年にイギリスで書かれた、1984年の超超監視社会の話。

    けっこうお堅い本かと思ったが、読みやすかった。文字がぎゅっと詰まっていて時間がかかった。

    党やビッグブラザーが支配する世界に疑問を持ち、若い娘から愛の告白を受けた主人公が思想犯罪を犯して捕まる話。

    たびたび政治への危機感として話題に上がる本のよう。怖かった。

    0
    2024年11月02日
  • 失われたものたちの本

    Posted by ブクログ

    ダークファンタジー!
    なかなかにグロいシーンが多々あり、途中手を止めてしまいそうになりましたが最後まで読み進めることができました。

    0
    2024年10月29日
  • 銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件/奇妙という名の五人兄妹

    Posted by ブクログ

    もともとは別々の2冊だったものを1冊にまとめて文庫化したものだそう。推理文庫から出ているがミステリではなく、世にも奇妙的な小説。「妻」「兄妹」という言葉が示す通り、どちらも家族に関するお話。

    降りかかる超常現象が家族という共同体およびそれを構成する個人個人が抱える問題をより鮮明にしていくが、問題を乗り越える最後のひと押しはとても素朴な気付きや対話であったりするのが印象的だった。
    「妻が〜」の方は4月に日本で舞台化していたようで、どう表現されていたのか気になる。
    「奇妙と〜」は、私も三人姉妹の末っ子なのだが、読んでいるとなんだか姉たちに会いたくなった。

    0
    2024年10月05日
  • 魔術書ものがたり 上

    Posted by ブクログ

    もうすぐ死を迎えるブリスタル。
    魔法と魔法に関わる人たちを世界に残すための最後の旅が始まる。

    前巻を読んでからかなり経っていたので、
    最初は「どんなだったかな?」と思い出しながら読み始めたけれど、
    あっという間に読み進めてしまった。
    疾走感がある。
    世界を救おうと奔走するブリスタルたちのジレンマや葛藤がよく描かれている。
    そう、「ちょっと変わってるだけの人」は、私たちの世界にもたくさんいる。
    きっと私もそう。
    だからといって排除したり阻害するのではなく、
    一つの個性として受け入れる世界であってほしい。

    続きが気になるところで後編へ。

    0
    2024年10月01日
  • シャーロック・ホームズの護身術バリツ

    Posted by ブクログ

    伝説のバリツの元ネタ?であるバーティスのハウツー本。
    写真入りで動きが解説されているため、友人や家族と一緒に読みながら体を動かしていると護身術が身につけられる気がしてきますね。
    当時の連載記事を翻訳したものなので、その頃のイギリスの様子なども感じられてお得でしたw

    0
    2024年09月17日
  • 失われたものたちの本

    Posted by ブクログ

    終盤ぐっと輪郭が見えてきたような、見方が変わるような感覚になった。空想世界を作りながら読むとか、自分だけの物語になるとか、そんなのを感じて凄くよかった。自分の通り過ぎてきた物語を...って言葉なんか好き。

    0
    2024年08月31日
  • 失われたものたちの本

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    予想していたよりダークなファンタジーだった。

    宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」という作品は、本書を結構モチーフにしているというレビューを見かける。先にこの本を読んだが、いずれ映画も観たい。

    有名な童話(白雪姫やヘンゼルとグレーテルなど)が色々と登場するのももちろん好みなのだが、主人公・デイヴィッドを助けてくれる謎の国の良い人たちが命懸けで救ってくれたり、おかしな世界ではあるが現実的な考え方をしていたり(それがむしろおかしさを感じるが)、キャラクターが魅力的だ。
    ねじくれ男が執拗い狼を始末し、デイヴィッドは私だけのものだ、という場面はゾクッとした。
    ねじくれ男の正体がほとんど明かされ

    0
    2024年09月06日
  • 願いをかなえる呪文

    Posted by ブクログ

    おとぎ話に入り込むアレックスとコナーの冒険。
    登場人物が多かったかも、一つ一つのエピソードに深みが欲しかったが、白雪姫のおかあさんの悪の女王のエピソードは結構胸にきた。
    悪い人は最初から悪いわけではない、環境が本人を変えてしまう。
    自分の好きなお話の登場人物が出てきてくれたのですごい面白かった!
    続きもあるので、楽しみ!

    0
    2024年08月12日
  • 失われたものたちの本

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    がちむず
    がち読みにくい
    アリス殺しの序盤みたいな感じ
    終盤ギリギリまで読みにくすぎて全然身が入らなかったけど最後は大満足。なにこれ〜
    デイヴィッド良かったね勇敢だったね

    ループ=人狼
    ループたち=人狼の群れ
    リロイ=人狼の長
    狼=ただの狼

    ブルード=ハルピュイアの群れ
    ハルピュイア=人面の翼獣 神話
    トロル=ずんぐりとした象みたいな肌の顔は醜い猿


    シンデレラAバージョン、めっちゃ面白い

    0
    2024年08月10日
  • 失われたものたちの本

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」から。

    読んでみると分かるが、かなりインスパイアされているなという印象。大まかな枠組み殆ど一緒じゃないかな。
    中には、これ「もののけ姫」では…と思うシーンもあった。
    児童書好きの私は、とても大好きな本になった。物語は読まれたがっている、という言葉に胸をぎゅっと一掴みにされた。物語の持つ無限の広がり、それは子供の頃から地続きで、今も広がり続けているのだ。今夜はデイヴィットと行った王国や、失われたものたちの本のことを考えながら眠りにつこう。

    0
    2024年07月25日
  • 失われたものたちの本

    Posted by ブクログ

    有名なおとぎ話のパロディを連ねながら少年の成長物語になっている。読んでいて物語の世界に入り込んでしまう

    戦争が背景になっているところ、片親が亡くなって再婚するところ、暗くて残酷な雰囲気と不安感、主人公の夢とも現ともつかない世界で話が展開するところ、「パンズ・ラビリンス」によく似ている。ほぼ同時期の作品である

    みじかい解説を読んで「あー、ここはこう読むのか」となった

    0
    2024年07月06日
  • 失われたものたちの本

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    誰しもがそれぞれに持つ内面の物語についての物語。
    母親を亡くしたデイヴィッドは、新しい家族の中に自分の居場所を見失い家族関係がぎくしゃくしていたところをねじくれ男に付け込まれて物語の世界に誘い込まれるが、そこで大きく成長して戻ってきて、親子関係を見つめなおす。

    ジブリの映画「君たちはどう生きるか」の元ネタになったと言われている本。公式にそう言われているのかは知らない。
    映画を先に観てから読んだが、なるほど対応関係は分かる。
    しかし原作と言えるほど、この物語を忠実に映画化しているわけではない。映画版はかなり翻案されており、設定や枠組みを拝借したという程度に見える。

    吉野源三郎の「君たちはどう

    0
    2024年06月15日
  • アメリカへようこそ

    Posted by ブクログ

    SF短編集です。
    どの話も派手に終わったり、綺麗に終わるようなお話ではなくずっと不気味な感じだったり違和感がずーっと続くような話が多く楽しめました。
    一部刺さらないような話もありましたが、
    「出現」「アメリカへようこそ」辺りは移民問題や、現代のアメリカのリベラルを皮肉ってる内容でとても好きでした。
    「売り言葉」「魂の争奪戦」は個人的に好き。
    「儀式」「変転」「終身刑」辺りは今後近未来に起こりそうなテーマで面白い。

    好き嫌いは分かれそうな小説でした。

    0
    2024年05月13日
  • 願いをかなえる呪文

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった、クリス・コルファーやるなあ。ザ・ファンタジーで、冒険物語。雰囲気も明るいし。
    子ども目線でも、有名な昔話がたくさん出てくるから「知ってる」ととっつきやすく、主人公がタイプの違う男女の双子でどっちかには感情移入しやすく、今どきの本らしく展開もスピーディーで、楽しめるんじゃないだろうか。小6長男も夢中になって読み、「面白かった!」とのこと。2冊目も自ら手に取り読破してた。

    0
    2024年05月10日