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Posted by ブクログ
本当に奇妙なはなしなんですが、どこかで何かが救われるような気がしました。
いい本に巡り合えたと思います。
どの話も良かったのですが、『宇宙人にさらわれた』はほんとにいい話です。
ぜひたくさんの人に読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
短編という形式にピッタリの話が10編。訳者あとがきにあるように、日常と非日常・正気と狂気な境界線、そのギリギリのところにいる人々の話だ。切なく愛おしい人たちの物語に、珍しくも心が動いた。
Posted by ブクログ
「こうしてイギリスから熊がいなくなりました」繋がりで、また同じく挿絵のデイヴィッド・ロバーツに惹かれて。
・ピアース姉妹
・ボタン泥棒
・宇宙人にさらわれた
がお気に入り。
どれもブラックユーモア的で、挿絵が今にも飛び出し動き出しそうな物語たち。
Posted by ブクログ
奇妙な10の短篇集。穏やかに暮らしている人が何かに巻き込まれた途端に現れる奇妙な一面がさらりと描かれています。白黒の挿絵もこの作品にとても合っていて、このテイスト大好きです。
どの作品も個人的には好み(珍しく外れなし)ですが特に好きなのは、少年少女が主人公の少しダークで不可思議なお話の「蝶の修理屋」と「骨集めの娘」です。
「ピアース姉妹」
浜辺の家で穏やかに暮らしていた姉妹が繰り広げるホラー。
「地下をゆく舟」
途中までコメディかと思いきや、「いやいやこれヤバくない?」と主人公と一緒に濁流に流されながらラストへ。悲しみや寂しさを感じる終わり方。
「蝶の修理屋」
こんなに綺麗な画を思い浮かべられる作品は久しぶり。彼に修理された蝶を見てみたい。死にたくはないですが(笑)
「隠者求む」
サキっぽいですね。もちろん好きです。
「宇宙人にさらわれた」
子供たちの暴走。絵本っぽくてかわいい。
「骨集めの娘」
少女は丘の上で集めた骨でネックレスを作る。でもその骨は何の骨?
「もはや跡形もなく」
母親が少年を捨てたのか、少年が母親を捨てたのか。
「川を渡る」
ご遺体がひどい目に合うのにクスクス笑いながら読みました。すみません(笑)
「ボタン泥棒」
海外作家さんが書くどうしようもなく性格の悪い動物がとても好きです。(昨今、動物を良き存在としてでしか描けない風潮を感じ、少し堅苦しいなぁと感じています。)
サキやロアルド・ダールの作風が好きな方にお勧め。
#10の奇妙な話 #NetGalleyJP
Posted by ブクログ
コンテのようなショートストーリーが10篇おさめられているのですが、奇妙奇天烈な物語で映像が浮かんでくると不気味だたり、滑稽だったり、美しかったりと読後はモヤモヤが残るんですが心地よかったりです。
正気と狂気、日常と非日常の境界線で揺れるファンタジーにSF、サイコホラーな感触がおどろ可笑しく影絵をみてるようなナイトメアーでした。
ティムバートンのイラストを彷彿させるタッチでアダムスファミリーかって表紙絵がそれぞれの話の主人公たちなんです。
映像的には「蝶の修理屋」なんですが1000匹の蝶が飛び交うシーンは幻想的なんだけど集合体恐怖症の私は想像しただけで鳥肌たってしまいました。
「宇宙人にさわらわれた」では集団心理で動かされる子供たちの群れが怖かったり、UFOがエンジン音と共にギアチェンジして角を曲がって去っていくシーンなんか滑稽に映りました。
Posted by ブクログ
狂気と正気の境界線、越えてしまったり、戻ってきたり。
寒々として冷んやりしていて灰色な、雨降りの冬のイギリス様な世にも奇妙な物語。
挿絵がいい!