【感想・ネタバレ】シャーロック・ホームズの護身術バリツのレビュー

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Posted by ブクログ

「空き家の冒険」でシャーロック・ホームズが語った
“バリツ”という日本の格闘術。どんな武術かは謎だが、
実はイギリスには“バーティツ”という護身術が存在した。
・監修者まえがき
第1章 新しい護身術Part1   第2章 新しい護身術Part2
第3章 杖を使った護身術Part1 第4章 杖を使った護身術Part2
付録 強い男に見せるには 技1~15 まとめ
・監修者あとがき ・訳者あとがき

「空き家の冒険」での“バリツBaritsu”って日本の格闘術?
長年、謎に思っていましたが、実はほぼ同時代に、
“バーティツBartitsu”という護身術が存在していました。
バートン=ライトが日本の柔術を基にボクシングやサバット、
ステッキ術などを組み合わせた、世界初の総合格闘技です。
その始まりと終焉、復活についてと、
1899年の「ピアソンズ・マガジン」に掲載された写真で
様々な技の紹介する、一冊。その紹介が教本の如し!
シチュエーションによっての素手、杖や傘の使い方説明。
人混みの中で杖で対処するとか、二本の指で制圧するとか、
これがまたすごかったりします。
当時のロンドンは、やっと警察組織が整い始まった頃で、
街中はまだ、危険が隣合わせの状況だったから、
上級・中級階級の人びと向けの護身術が登場したのでしょう。
しかし道場閉鎖。忘れられていたのが、愛好者たちにより
2002年にバーティツ協会が発足し、復活!
草葉の陰でバートン=ライトはさぞや喜んでいることでしょう。
ちなみにシャーロック・ホームズの“バリツ”は謎のままです。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

1899年のピアソンズマガジンの連載が令和に邦訳で読めるとは!! 図もしっかり入って、素敵な装丁

たまたま趣味で忍術教室に通っておりました私として読んで驚いたのは、「素手での護身術」の章が、古武術系の教室で教えてもらえる護身術とだいぶ似てたことです。ああ、19世紀ロンドンにもおもしろ体術教室があったのだな〜と

シャーロキアン的にはホームズがバリツを使ったであろう「最後の事件」が珍しく年が記されていてこの雑誌より前(と、そもスペルがBartitsuじゃない←こういうの憎いよなあ)とかまあるのですが、実際コナンドイルがBaritsuを登場させた「空き家の事件」を書いた頃、「あまり知られていないけど日本のなんかすごい術〜」をどうイメージしたんだろうというの垣間見れて楽しい本

素手の護身術が筆者の日本での経験を生かしているのに対して、ステッキ術の方はフランス由来の棒術のアレンジとのこと。これも相手もステッキを持っていることを前提としていたり、フックがあるタイプとそうじゃない場合のやり方とか大真面目に展開されていて終始最高

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2024年03月31日

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