1984

1984

1984年、世界は〈オセアニア〉〈ユーラシア〉〈イースタシア〉という3つの国に分割統治されていた。オセアニアは、ビッグ・ブラザー率いる一党独裁制。市中に「ビッグ・ブラザーはあなたを見ている」と書かれたポスターが張られ、国民はテレスクリーンと呼ばれる装置で24時間監視されていた。党員のウィンストン・スミスは、この絶対的統治に疑念を抱き、体制の転覆をもくろむ〈ブラザー同盟〉に興味を持ちはじめていた。一方、美しい党員ジュリアと親密になり、隠れ家でひそかに逢瀬を重ねるようになる。つかの間、自由と生きる喜びを噛みしめるふたり。しかし、そこには、冷酷で絶望的な罠がしかけられていたのだった――。
全体主義が支配する近未来社会の恐怖を描いた本作品が、1949年に発表されるや、当時の東西冷戦が進む世界情勢を反映し、西側諸国で爆発的な支持を得た。1998年「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」に、2002年には「史上最高の文学100」に選出され、その後も、思想・芸術など数多くの分野で多大な影響を与えつづけている。

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1984 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最近考えてたオルタナティブファクト、スパイ防止法とか治安維持法とか色んなとこに繋がる、今読めてよかった。自分のためでもどの人のためでもないただ正義のためなんていう人間離れした思想が一番恐ろしかった。こういうのは身近なとこでも起きてるんだけどね、国家くらいデカくなると何も出来なくなるのを物語のなかだけ

    0
    2025年11月21日

    Posted by ブクログ

    半分くらいまでは注意力散漫に読んでしまい、半分過ぎたあたりからのめり込みました。
    (でもゴールドスタインの「例の本」の中身は結構斜め読みしてしまった。)

    グレーの上にグレーを何層にも塗り固めたような究極のディストピア。

    ドイツのナチス的な全体主義。

    個人の自由や権利よりも、全体のために個人を従

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    時代の反面教師として、〈慈悲〉のない世界より〈慈悲〉のある世界を作り上げようと思わせる、ジョージ・オーウェルのディストピア小説。リーダーの人格が社会に影響を与えることを考えさせる。

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    完全に名著。

    1948ってあんの?ねえな。

    たぶん、いま、最初のクライマックス。
    貰った本(真理が書かれてる本)を読んでる描写
    香港、ダーウィン、ブラザヴィル、タンジールを結ぶとひし形になってるんだって。
    3つの世界がここの労働力を争ってずっともめてる。


    いや、なんか女とセックスするとこも山

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    情報の整理だとかが苦手だ。
    会話をしていると一つ前の話との繋がりが頭の中から抜けてしまって、話していた人と別れてから「ああ、あそこはここと繋がってたのか」と、ふと思い出す。
    なんか違くないか?と思ってもスルーして相手の言い分を飲み込んでしまうことがある。
    危険だなと思った。
    違うと分かっているのに、

    0
    2025年07月23日

    Posted by ブクログ

    この小説が1949年に刊行されたのは驚きだ。有名な小説なのでずっと読んでみたかったけど、読んでてよかったです。小説中の描いたディストピアが皮肉にも現在それに近づいていて、とても70年くらい前に書かれた小説に思えない。いい作品でした。

    0
    2025年04月01日

    Posted by ブクログ

    「戦争は平和なり、自由は隷従なり、無知は力なり」というスローガンのもとに、「ビッグ・ブラザー(偉大なる兄弟)」が心身ともに国民を支配するディストピア世界に抵抗する一人の男の話。

    半世紀も前に書かれた小説なのに、ここ最近のマスメディア(SNS含む)の騒動に通じるものを感じる。
    この本が「予言の書」と

    0
    2025年02月06日

    Posted by ブクログ

    「全体主義国家によって分割統治された近未来世界の恐怖」は確かに描写されており,世界観小説の代表例である。死の自由さえも許されない無限の愛は悍ましいものとして描かれる。ただし,主人公をはじめ登場人物の人格造形はかなり俗寄りに書かれている点には注意が必要である。ウィンストンは,世界に挑むにはあまりにも愚

    0
    2025年12月23日

    Posted by ブクログ

    スミスのように国家転覆を考えながら生きたいと思わないし、ジュリアのように国に対する反抗心を持ちながら生きたくも無い。
    (唯一、芯を持って生きるジュリアの生き方は良いと思うし自分もそう在りたいと思えるが…。)

    どの登場人物の生き方も参考にしたくない。

    単純に、誰もが”ホントの意味での自由”の下で生

    0
    2025年12月23日

    Posted by ブクログ

    思想が自由でない社会の話

    「自由というのは、2足す2は4だと言える自由だ。
    それが認められるなら、他の自由はすべて自ずとついてくる。」

    「長期的に考えれば、貧困と無知という土台がなければヒエラルキー社会の実現は不可能なのだ。」
    「戦争は消費財の余剰を使い尽くす」

    「人類の歩みが記録されはじめて

    0
    2025年11月28日

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