無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
1984年、世界は〈オセアニア〉〈ユーラシア〉〈イースタシア〉という3つの国に分割統治されていた。オセアニアは、ビッグ・ブラザー率いる一党独裁制。市中に「ビッグ・ブラザーはあなたを見ている」と書かれたポスターが張られ、国民はテレスクリーンと呼ばれる装置で24時間監視されていた。党員のウィンストン・スミスは、この絶対的統治に疑念を抱き、体制の転覆をもくろむ〈ブラザー同盟〉に興味を持ちはじめていた。一方、美しい党員ジュリアと親密になり、隠れ家でひそかに逢瀬を重ねるようになる。つかの間、自由と生きる喜びを噛みしめるふたり。しかし、そこには、冷酷で絶望的な罠がしかけられていたのだった――。
全体主義が支配する近未来社会の恐怖を描いた本作品が、1949年に発表されるや、当時の東西冷戦が進む世界情勢を反映し、西側諸国で爆発的な支持を得た。1998年「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」に、2002年には「史上最高の文学100」に選出され、その後も、思想・芸術など数多くの分野で多大な影響を与えつづけている。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
ディストピア小説ととして有名なお話
原作は1949年に刊行
そして作者の命日が1950年1月21日(46歳没)
作者は、数十年後に世界がこんな風になっていると思っていたのかいなかったのか……
執筆された当時、世界はアメリカとソ連の二大勢力が対立する冷戦へと突入していた時期
ビッグ・ブラザーのモデルはソ連のスターリンなのでしょうね
東側諸国の全体主義の脅威に対する警鐘という意味合いをどうしても読み取ってしまう
作中の世界の現状
オセアニア、ユーラシア、イースタシアの三つの大国による戦争が起こっていると思われる
オセアニアの旧イギリスに住む党員は、テレスクリーンと呼ばれるモニタに党のプロパガンダ映像が常に流れ、内蔵されているマイクやカメラで常に監視されている生活
主人公のウィンストン・スミスは、党の発表した情報と現実の齟齬に対して、過去の記録を改竄する事で整合性を保つ省庁に勤務している
そんな生活の中、禁止されている日記を記録として残そうとしているところから物語は始まる
公に手に入れられる情報は過去に遡って改竄させられたもの
何が事実で真実かがまったくわからない社会
既存の言語は、ニュースピークと呼ばれる言語に置き換えられつつある
不適切な単語や不要な単語を排除し、簡略化した言語
人は存在しない言葉ではその事について考える事はできず、言語により思考の枠を決められている
ダブルシンク(二重思考)と呼ばれる、「矛盾した2つの信念を同時に持ち、同時に受け入れる」という思考能力がオセアニア国民には要求されている
二分間憎悪という、毎日仕事を中断してホールに集まり、大きなテレスクリーンの前で、党と人民の敵に対してありったけの憎悪を見せなければならない日課が課せられている
もうこの設定だけでもディストピア小説とわかる
そんな社会でもレジスタンスのような存在が噂されているが、実在するかは不明
また同じく、ビッグ・ブラザーの存在も確かではない
主人公のウィンストン・スミス
日々の生活に不満があるのかないのか
過去に目にした一枚の写真が、彼の党への不審感の目覚め
読者としては、いっそのこと長いものには巻かれろ的な生き方をした方が楽に生きられるのにと思ってしまう
でも、それこそが全体主義の狙いなのですけどね
ジュリアはオブライエンの手先の可能性がある
拷問を受けたような形跡はあるだろうか?
ウィンストンに近づいたタイミングも怪しい
政治的な思想もないのが怪しいけど、でも人を騙す目的があるとしたら、その辺まむしろ作り込んだ設定で演じそうかな
まぁだとしても、ウィンストンは党が禁止している恋愛や性愛によるハニートラップに引っかかってる時点で反体制的な人物ではある
後半、三国の戦争状態の真実(?)がわかるあたり、ちょっと恐ろしい
こんな社会なので、権力というものは他人よりも多くを得たい
でも、その権力は何かの為の権力ではなく、権力の為の権力という構造になっているあたりがエグい
それでもオブライエンはそこそこいい暮らしをしてるように見えるし
純粋に権力のためだけの権力でもない気がするけどね
同じくディストピア小説として有名な「華氏451度」(レイ・ブラッドベリ)では、過去の文書の改竄まで行っているのかは不明だけど
不都合な書物は焼いている
もしかして、1984のような世界の前段階なのかもしれないなぁ
他の人も言及している通り、作中のような状況が現実でも起こっている
監視カメラの普及や、SNS上での言論統制(言葉狩り)
直接的な単語が規制されても、スラングで表現できてしまうので、ここまでは行っていないけど
それでも、作中の色々な事がこの時代になって顕在化しているのは恐ろしい事ではある
--------------------
ディストピア小説の最高傑作。圧倒的リーダビリティの新訳版!解説・内田樹
1984年、世界は〈オセアニア〉〈ユーラシア〉〈イースタシア〉という3つの国に分割統治されていた。オセアニアは、ビッグ・ブラザー率いる一党独裁制。市中に「ビッグ・ブラザーは見ている」と書かれたポスターが張られ、国民はテレスクリーンと呼ばれる装置で24時間監視されていた。党員のウィンストン・スミスは、この絶対的統治に疑念を抱き、体制の転覆をもくろむ〈ブラザー連合〉に興味を持ちはじめていた。一方、美しい党員ジュリアと親密になり、隠れ家でひそかに逢瀬を重ねるようになる。つかの間、自由と生きる喜びを噛みしめるふたり。しかし、そこには、冷酷で絶望的な罠がしかけられていたのだった――。
全体主義が支配する近未来社会の恐怖を描いた本作品が、1949年に発表されるや、当時の東西冷戦が進む世界情勢を反映し、西側諸国で爆発的な支持を得た。1998年「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」に、2002年には「史上最高の文学100」に選出され、その後も、思想・芸術など数多くの分野で多大な影響を与えつづけている。
解説・内田樹
--------------------
Posted by ブクログ
全体主義による監視や統制社会を描いたディストピア小説。ニュースピークという言語を用い、言葉を無くしていくことでより統制しやすくなるというのはよく考えられているなと思った。テレスクリーンで四六時中監視されている恐怖。過去の文書も党に都合よく書き換えられ、党に間違いは無かったことになるのも怖かった。党に反発した者は思想警察に捕まり拷問を受けていたことからも、暴力を伴う政治思想というのは強力さが増すなと感る。子どもが親の思想を監視し、警察に突き出すスパイ団も怖かったけど、紅衛兵と似てるなと思ったのでこの作者の予見能力はすごいなと思う。1949年に書かれた本なのに今も読まれているというのはすごいと思う一方で、現在がこの作品の世界に近づいていっているという恐怖感もある。
Posted by ブクログ
未来世紀ブラジルを見たあとに読んだので、情景が非常にリアルに思い浮かんだ。特に最初の働いているところなど、ディストピアの描写がかなり丁寧で読んでいて面白かった。
ただ、中間の本の内容がそのまま延々と書かれているシーンがどうにもつまらなく、読み進めるのが辛かった。でもこれを読んでる人がみんなしれっとこのシーンに苦戦しているのかなと思うと頑張れた。(このシーン面白すぎるぜひゃっほうって人は絶対にいないはずなので)また最後の拷問のシーンも非常に辛かった。敵なのか味方なのかわからない(とはいえ敵である←これぞ二重思考の体現者)オブライエンが与える本物の恐怖がかなり怖かった。
しかし、そんなシーンを経たあとでも、骨董品店の主人や、宿の下にいるガタイのいい女性や、ニュースピークの専門家の友達など、周りをとりまく人物が魅力的で、不思議と頭から離れない。ジョージオーウェルの文章のバランス感覚がすごい。
私だったらサンゴが入った置きものを表紙にする。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
少年・青年マンガ
小説・文芸
小説・文芸
ビジネス・実用
小説・文芸
小説・文芸