失われたものたちの本

失われたものたちの本

小説・文芸
1,300円 (税込)

6pt

第二次世界大戦下のイギリス。本を愛する12歳のデイヴィッドは、母親を病気で亡くしてしまう。孤独に苛まれた彼はいつしか本の囁きを聞くようになったり、不思議な王国の幻を見たりしはじめる。ある日、死んだはずの母の声に導かれて、その王国に迷い込んでしまう。狼に恋した赤ずきんが産んだ人狼、醜い白雪姫、子どもをさらうねじくれ男……。そこはおとぎ話の登場人物や神話の怪物たちが蠢く、美しくも残酷な物語の世界だった。デイヴィッドは元の世界に戻るため、『失われたものたちの本』を探す旅に出るが……。本にまつわる異世界冒険譚!/【収録作】失われたものたちの本/シンデレラ(Aバージョン)

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失われたものたちの本 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    母親を亡くした少年の心の闇が見せた不思議な世界への冒険物語ですが、はてしない物語の構成に少し似ているなと感じた。
    ですが、この本はグロテスクで凄まじい冒険で、普段は絶対に読まないような生々しい描写が多い。
    にもかかわらず、最初から引き込まれて止まらなくなりました。
    読み終わったらまた最初から読みたくなった。
    おもしろい!

    0
    2026年05月17日

    Posted by ブクログ




    色んな側面から考え、
    空想し、畏怖した。
    こりゃ人生の10冊に入る…

    人間のもつ勇敢さと醜さ、
    生と死、過去と未来、
    成長と衰弱、

    そういったものの蠢き、
    生命の持つエネルギー、
    対比のようで一直線上にあることを
    体感した一冊だった。と、思う。

    なかなかグロテスクな描写もあり、
    美しさは美しさだけで出来ている訳ではなく
    一筋縄ではいかない。
    どちらもあるから美しいとも言えそう。
    綺麗事や理想だけじゃないのが余計にリアルで心にくる。

    なんか、上手く言葉に出来ないんだよなぁ…
    なんだろうこの気持ちは。
    ただただ喰らっている。立ち尽くしている。
    自分にとってとても大切な部分が、この物語によって確かに動いたことが分かる、んだけど壮大で、今のわたしにはまだうまい言葉が見つからないや。

    ジブリ映画の
    「君たちはどう生きるか。」のガチ原作
    という事で手に取ってみたけど
    もう一回映画を見返したくなった。

    0
    2025年07月06日

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦直前のイギリスから、「赤ずきん」や「白雪姫」のような童話が邪悪な話に変化している世界に迷い込んだ主人公のデイヴィッド。元の世界に戻るために、王様に「失われたものたちの本」を見せてもらうために、木こりや騎士の助けを得て旅をする。不気味なねじくれ男につきまとわれるし、ともかく色々な物語が入っていて、それでもちゃんと冒険譚になっている。最初の部分は、なかなか読み進みにくかったのだけれど、途中からリズムが良くなった。ちょっと、グロテスクな部分もあるし、お伽噺を愛する人には勧められないかもしれない。

    0
    2025年07月02日

    Posted by ブクログ

    宮崎駿さんが好きなので多少バイアスはかかっていると思うけど、世界観に飲み込まれる作品。面白い。

    お母さんを亡くした男の子がダークファンタジーの世界へ入るお話。グリム童話の黒いギャップが描かれていて、この男の子の精神状態が映されていたと思う。

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    残酷なだけでも優しいだけでもない世界。デイヴィッドが戸惑ったり怒ったり、自分の心を育てていくのを物語とともに追うのが楽しかった。
    ただ、途中で挟まれる物語の書体がとにかく読みにくくてしんどかった。

    0
    2026年08月07日

    Posted by ブクログ

    グロいなと。特に匂いの描写が多い印象でした。ジメッとした、暗く、悪臭漂う世界線。
    子供が大人になるというのは、このくらい強烈な精神的経験が必要なのかもしれない。思春期のまま大人になった人や、抜け出せなくて悩んでいる人に体感してもらいたい。
    個人的には、「きみたちは…」を見てからで良かったと思った。表現する世界に対して、「きみたちは…」は「慈愛」を、この作品は「愛憎」を感じたので。逆の順で見たら物足りなく感じたかもしれない。

    0
    2025年12月20日

    Posted by ブクログ

    不幸な境遇の少年が、不思議な童話の世界に迷い込んでしまう。そこでの体験や出会いを通じて、少年の成長を描いた物語。

    誰もが知っている童話が絶妙に歪み、狂っていて、何故そうなったかもストーリーにうまく組み込まれており、読みながら非常に引き込まれた。
    全体的に少年版の不思議の国のアリスのようなイメージなので、アリスが好きな人は特に楽しめると思う。

    0
    2025年10月27日

    Posted by ブクログ

    血の匂いのただよう暗い森にわけいり、獣の息遣いを耳元で聞くような本。こどもの頃に、初めて完訳グリム童話(金田鬼一訳)を読んだ時の衝撃を思い起こされた。とりかえしのつかない過去の美しい残滓を、かきあつめて懐かしむ姿がかなしい。でも物語の外も光に満ちているだけではない、誰にとっても。

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    ダークファンタジー、若干ホラー寄り。
    序盤は物語に入り込めなかったが、ドンドン楽しめてくる。
    表現がキツい部分が多いので、子供にはおすすめ出来ないかな。

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    母親の死、父親の再婚と義理弟の誕生、戦争…とあらゆることに傷つけられてきた主人公デイヴィット。義母と義理弟への憎しみを胸に抱きつつ庭を彷徨っていると、岩の割れ面から異世界へ閉じ込められてしまった。デイヴィットは帰れるのか?

    題名が素敵で気になってたけど、ダークな世界観だとも聞いてたので、読むのを躊躇してた。今回旅行するにあたって本をいくつか購入することになり、夫と同時読みしようという流れになって読み始め。

    めっちゃ面白かった。ダークであることに間違いはないんだけど、童話チックな語り口なので、そこまで生々しくないし、デイヴィットがどう窮地を切り抜けるかが気になりすぎてページをめくる手を押さえられなかった。ラストもいい感じ。

    0
    2025年07月28日

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