田内志文のレビュー一覧
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ネタバレドナルド・トランプ大統領の誕生と時を前後する頃から世界を席巻し始めたように思われる、息苦しさを覚える不気味な閉塞感に満ちた現在の世相と驚くほど似通った窮屈さを1949年発表のこの作品は包含し、警告を発している。
SNSの普及に伴う醜いモラルハザード、フェイクニュースや陰謀論の蔓延、利己のみに囚われた極端な排外主義、恐怖を後ろ盾にした同調圧力…現代に生きる我々が直面している人間の愚かな側面の数々が、形こそ異なれどことごとくこの小説の中で著されていると言って過言ではなかろう。
歴史は繰り返す、という言葉が自ずと思い浮かぶ。
中盤、ゴールドスタインの著書という触れ込みでウィンストンの手に渡ることに -
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本作品は、ディストピア小説の古典であると同時に、全体主義の本質を抉る思考実験でもある。テレスクリーンによる常時監視は今日のサーベイランス社会を予見したかのようだが、本作の真の恐ろしさはそこにはない。党は過去の記録を絶えず書き換え、「2+2=5」を真理として強制する。客観的現実そのものを集団的意識に従属させようとするこの権力像は、人間が真理の最終審級を握ろうとするときの底知れぬ暴力性を示している。
とりわけ刮目すべきはニュースピークの構想だ。語彙を削減し文法を単純化することで、思想犯罪そのものを思考不可能にするという発想は、サピア=ウォーフ仮説の言語相対論を文学的に先取りしたものと言える。言語 -
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Posted by ブクログ
本編はもちろん傑作であるが、
「出版の自由」というオーウェルによる序文案が今日の日本社会への警鐘として特に重要と考える。この序文案のオリジナル原稿は1972年に発見されたもので、「タイムズ文芸付録」(Times Literary Supplement)として、1972年9月15日に初掲載された。オーウェルがこの序文案を書いたのは1945年頃ではないかと思う。
本編の「動物農場」は一応ソ連の共産党体制を批判したものと言われている、しかしソ連が崩壊した後もロシアは変わっていない。そして問題はロシアではなく、英国そして日本においても共産主義独裁体制への「忖度」であるということである。「動物農園」は -
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Posted by ブクログ
ネタバレ権利と腐敗を風刺した寓話小説。
このお話の中の豚(ナポレオン)は現実でいうヒトラーやスターリン、毛沢東といった独裁者にあたる。
豚や犬以外の動物は国民にあたり、権力者によって一種の洗脳のようにして独裁国家が作り上げられていく。
日々の暮らしの中で適材適所で、それぞれの人がその人に合った仕事をして国をつくることが求められるが我々国民が政治について無知というのはどれだけ怖いことなのかを理解するべきだと思う。
税金の上がる下がるばかりに目が向けられ、どこにどれだけ使われるかなどかに目を向けない。SNSの誤情報、人の言葉に左右されうわべだけで判断を下す。このような愚行をせず、批判的な姿勢でものごとを -