田内志文のレビュー一覧

  • 1984

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    読んでいて暗い気持ちにはなる。
    現実の社会も似たような状態だというのは若干飛躍していると思うけども、ウィンストンの眼前でそんなこと言ったらグーで殴られると思う。
    もしかしたら世の中をのりきるうえでダブルシンクは必要なのかもしれない。でも、自分にはちょっと無理かも。。

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    2026年06月27日
  • 失われたものたちの本

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    母親を失った主人公の心の闇、そして、その闇につけ込むねじくれ男…
    主人公は、ねじくれ男が作り出した物語の世界に迷い込み様々な出会いと別れを繰り返す。自分の闇と向き合い、子供から大人へと成長する。そういった、ダークファンタジー。

    怖い描写や目を塞ぎたくなるようなシーンもあった、ただそういった試練が成長には必要だと示していたと思う。

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    2026年06月27日
  • こうしてイギリスから熊がいなくなりました

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    ネタバレ

    イギリスの「熊」と人々のお話、かな。
    変な本。
    邦題が素晴らしい。
    本当にイギリスには野生の熊がいない、乱獲された歴史あり。訳者のあとがきが興味深かった。
    繋がってないようで繋がってる、でも一つ一つで読んでも面白い。
    エドワードゴーリーの作品みたいな小説。
    作者をあまり知らなかったんだけど、元々はミュージシャンで、監督、脚本もしたり多彩な人なんだね。

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    2026年06月23日
  • 恐怖症・偏執狂辞典: 世にも奇妙な99の妄想の歴史

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    世に存在する様々な恐怖症や偏執狂を集めて、その解説とその症例に関するエピソードを添えた事典風の読み物。〜〜フォビアだの〜〜マニアといった字面を見てるだけで楽しい。

    以前、蓮コラが流行ったときに「集合恐怖症」という言葉をよく耳にしたけど、この「集合恐怖症」という言葉自体が蓮コラを契機に命名された言葉だったとは知らなんだ。

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    2026年05月30日
  • 1984

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    ネタバレ

    ドナルド・トランプ大統領の誕生と時を前後する頃から世界を席巻し始めたように思われる、息苦しさを覚える不気味な閉塞感に満ちた現在の世相と驚くほど似通った窮屈さを1949年発表のこの作品は包含し、警告を発している。
    SNSの普及に伴う醜いモラルハザード、フェイクニュースや陰謀論の蔓延、利己のみに囚われた極端な排外主義、恐怖を後ろ盾にした同調圧力…現代に生きる我々が直面している人間の愚かな側面の数々が、形こそ異なれどことごとくこの小説の中で著されていると言って過言ではなかろう。
    歴史は繰り返す、という言葉が自ずと思い浮かぶ。

    中盤、ゴールドスタインの著書という触れ込みでウィンストンの手に渡ることに

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    2026年05月28日
  • 1984

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    (色んな意味で)なんてヒドイんだ……
    「真実」にあたる単語がどうして生まれたんだろう?って思うくらい何が真実か分からなくなった
    私も洗脳済み?

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    2026年05月22日
  • 1984

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    ネタバレ

    解説でも内田樹さんが書かれていたが1948年にこの『1984』を近未来小説として書いていたのがジョージ・オーウェルの先見の明と凄さだと思う。
    2026年の現代に読んでみても純粋な面白さだけでなく、現代社会を風刺しているかのような世界観が『1984』の世界に引き込まれてしまう魅力であり恐ろしさでもある。
    『1984』が再注目されて現代社会の様だと言われてしまう社会ではダメなのだと、この作品を読んで改めて危機感を覚えてしまった。

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    2026年05月15日
  • 1984

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    ずっと読んでみたかったから読めて良かった。後半から突然しんどくなった。ニュースピークの存在が、単語そのものと意味を減らし、思想を限定する目的で使われているのが怖かった。本当に実在すれば人々の思想は限定されるのだろうか?言葉にならなくとも頭の中で何かしらの疑念は浮かばないのだろうか。
    主人公は2+2=5という文を心の底から信じて日記に書いたのだろうと考えると怖い

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    2026年05月06日
  • 1984

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    本作品は、ディストピア小説の古典であると同時に、全体主義の本質を抉る思考実験でもある。テレスクリーンによる常時監視は今日のサーベイランス社会を予見したかのようだが、本作の真の恐ろしさはそこにはない。党は過去の記録を絶えず書き換え、「2+2=5」を真理として強制する。客観的現実そのものを集団的意識に従属させようとするこの権力像は、人間が真理の最終審級を握ろうとするときの底知れぬ暴力性を示している。

    とりわけ刮目すべきはニュースピークの構想だ。語彙を削減し文法を単純化することで、思想犯罪そのものを思考不可能にするという発想は、サピア=ウォーフ仮説の言語相対論を文学的に先取りしたものと言える。言語

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    2026年05月01日
  • 1984

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    1984の世界に恐怖したけれど、全部ではなくとも洗脳も監視も、部分的に現在にも似たところがあって、1984のようになりかねないと危機感を感じて、更に恐ろしくなった。

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    2026年04月07日
  • 1984

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    昔の作品とは思えない!感心しました!
    極限状態に置かれた人間がどうなるのか、
    人間の本質に触れた作品だと思う。

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    2026年03月28日
  • 1984

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    最近色々なところで耳にしていたので読んでみました。
    ディストピアSFというジャンルは初めて読んだ。
    最初は少しとっつきにくかったが、だんだんと引き込まれ、主人公の内情や葛藤などが入ってくるようになった。

    中盤から終盤にかけての展開は、半ば予想していた通りかつ、やめてくれという絶望感があった。

    全体主義批判の物語であり、いかにして国民は洗脳され独裁が守られていくのかが描かれていた。リアルなのかは変わらないがリアリティがあった。

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    2026年03月24日
  • 失われたものたちの本

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    1人の少年が人生と向き合って成長していく物語
    読む前に『君たちはどう生きるのか』の元やと聞いてしまったせいで、作画がめっちゃジブリ笑

    各章、短さに対して満足度高い。
    昔読んできた童話が卑屈にねじ曲がってて、デイヴィッドの不安が伺える。
    子供向けっぽさの中でねじくれ男が卑劣でハードなのがおもろいバランス。

    人間臭く生きた上での終わりが綺麗で良かった。

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    2026年03月23日
  • 1984

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    この本は、政府に常に監視されている社会が描かれていて、その世界観がとても印象的だった。
    最初は少し現実離れしているようにも感じたが、考えてみると現代でも監視カメラや個人情報の管理などがあるので、完全に遠い話ではないのかもしれないと思った。

    読んでいて、拷問の場面などはかなりグロテスクで怖いと感じるシーンもあった。
    内容も難しい部分が多く、理解するのが大変なところもあった。

    物語の中では、ウィンストンとジュリアが親密になっていく展開が特に面白かった。
    しかし、その後オブライエンが味方ではなく、実は体制側の人間だったことが分かったときはとても驚いた。

    この作品は、監視社会の怖さだけでなく、人

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    2026年03月16日
  • こうしてイギリスから熊がいなくなりました

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    邦題が秀逸すぎる

    原題は「Bears of England(イギリスの熊)」だそうですが、
    最後まで読んだ時に、訳者あとがきと解説で評されている通り映像的な文章と相まって、タイトルが最後に出るタイプの映画を観たような感覚になった

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    2026年03月13日
  • 願いをかなえる呪文

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    ネタバレ

    最初のほう、学校でのコナーの子どもらしい反応が可愛くておかしくて一気に引き込まれた。
    昔話の再解釈のような部分もあって面白かったけれど、最後はドタバタ&都合が良すぎる展開も…。
    命がけの冒険に、あんな風に双子をポンと送りこむかな??とか。
    赤ずきんが空回りキャラみたいになっててちょっと可哀想だけど面白かった。

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    2026年03月12日
  • 1984

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    流石に女性描写は古さを感じるが、世界中で全体主義国家が増えている現代を予見していて薄寒くなる。大衆心理の描写を見ると、これが書かれた80年前と何も進歩していないのかと考えたくなる。

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    2026年03月01日
  • 新訳 動物農場

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    本編はもちろん傑作であるが、
    「出版の自由」というオーウェルによる序文案が今日の日本社会への警鐘として特に重要と考える。この序文案のオリジナル原稿は1972年に発見されたもので、「タイムズ文芸付録」(Times Literary Supplement)として、1972年9月15日に初掲載された。オーウェルがこの序文案を書いたのは1945年頃ではないかと思う。

    本編の「動物農場」は一応ソ連の共産党体制を批判したものと言われている、しかしソ連が崩壊した後もロシアは変わっていない。そして問題はロシアではなく、英国そして日本においても共産主義独裁体制への「忖度」であるということである。「動物農園」は

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    2026年02月15日
  • 1984

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    ネタバレ

    存在は知っていたものの、意外と読んでなかった一冊。 読んでその凄さ、何故今見直されているかを感じとることができた。

    本編だけでも450ページ程あり、文字も最近の本に比べて詰まっているが、読んでいて世界観や展開にどんどん惹き込まれていく。 てっきりウィルソンは反逆のレジスタンスを結成したりしてビックブラザーに反逆するのかと思ったら、そんなことは見透かされ、アドバイスしてくれたと思った人に尋問を受けることになってしまう。その場面も壮絶だし言ってることも滅茶苦茶なのだが、ページをめくる手が止まらなかった。

    最後、解放されビックブラザーを愛するようになってしまったウィルソンの姿はなんとも悲しく、そ

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    2026年02月03日
  • 失われたものたちの本

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    ネタバレ

    ファンタジーだと思って読んだので、少年の心の内がこんなに鮮明に容赦なく描かれていて驚いた。
    最愛の母を亡くし、そう月日が経たぬうちに父が再婚。義理の弟の誕生。12歳から14歳の多感な時期にそのすべてを経験し、世界は戦火に包まれてる。
    迷い込んだ異世界はさらに生と死と欲に満ち溢れていてデイヴィッドの先行きにハラハラしながら読み進めた。ファンタジーなのにあちこちに淫靡さが潜み生々しい。元の世界に戻ってからも容赦なく、最後にそのすべてを浄化させてくれて涙が出た。
    素晴らしい読書体験だった。

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    2026年01月30日