田内志文のレビュー一覧

  • 1984

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    戦時中の日本を想像せざるを得ないのですが、これは世界中の人がそう思うのか、それぞれの国の過去を思うのか。
    …と思いながら、解説を読んで大変ためになりました。
    二重思考も、今もあちこちにあるという話も納得せざるを得ません。

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    2026年04月09日
  • 1984

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    1949年に書かれたとは信じられないほど、現代世界――とりわけ中国の姿を映し出している。テレスクリーンはまるでスマートフォン。多様性に関する公文書の削除が進んだトランプ政権や、検閲が行われ都合の悪い過去が語られず、SNSなどを通じて人々の行動が日々モニターされる習近平政権のあり方とも重なる。科学が発達した時代における独裁者の思考、そしてその世界で生きる人々の心の動きや行動の機微――互いに監視し合い、常に見られているという意識が猜疑心を生み出していく様子が生々しい。言葉を書き換えることで人々の認識する世界そのものが変えられていく恐ろしさ。まさにディストピア小説の金字塔といえる一冊。

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    2026年03月25日
  • 1984

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    村上春樹の1Q84を読んでいつか読んでみよう、と思っていた。
    小説の中の話だと思いながらも、実は自分の生きている世界も1984と同じ、ビックブラザーに支配された世界なのではと思ってしまった。
    思ったことを書きたいがこの感想も見られているのではないかと、手に汗握ってしまう。笑
    2+2=5
    過去は変えられる
    いつか書店で見かけたら昔の翻訳本も読んでみたいと思った。

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    2026年03月23日
  • 新訳 動物農場

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    名前に惹かれて買ってみた。
    動物主義‥アニマリズム何それ面白いやんて思ってたけど、最後は動物主義じゃなくて、欲にまみれた生き物の醜態を確認できた。動物と人間の違い、支配する者とされる者の違い、これは人種やその生物という枠組みではなく、その(悪意に満ちた)意志を持つ生き物によると感じた。
    搾取される者は搾取になれるとまるでそれが当たり前のように考えてしまうようになる。自分は常に意志を持ち、考え続けていこうと思った。そういう意味では、この本を読んだことには意味があったと感じた。

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    2026年03月09日
  • 新訳 動物農場

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    10年という歳月を経て再読

    その頃より物語が身近になっていて、窓の外が澄んで見えた
    ただし澄んだからといって、綺麗になったとは限らない

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    2026年02月24日
  • 1984

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    悪役令嬢モノじゃない
    この作品はニヒリズムなのだろうか、はたまた理想主義か。
    社会主義を批判しているのは明らかだが、逆に社会主義に理想を持っているようにも見える。
    制約の中の小さな自由もまた、作られた自由だった。
    全ての自由は自らが自由と考えての自由ではなく、与えられた自由であり、そこに希望と絶望を感じる。
    ラストシーンでは、自由でないと感じていた主人公が、元の生活に戻り自由を感じている。

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    2026年03月02日
  • 1984

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    ネタバレ

    49年に刊行されたディストピア小説
    全体主義の世界
    イングソック、ニュースピーク
    指の本数を数えさせる狂信者オブライエン
    恐らく本作1番の被害者ジュリア
    2+2=5
    ラストには衝撃と虚無感を禁じえない
    後書き、解説(内田樹)まで素晴らしい

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    2026年02月17日
  • 新訳 動物農場

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    ソヴィエト(スターリン)風刺・批判
    権力と腐敗を描く
    変化の無い搾取の構造

    独裁者の成功
    「平等」から「特権」へ
    ルールの改竄

    ラストシーン
    テヘラン会談がモデル→冷戦の暗示
    ♠1→“イカサマ”の象徴、切り札
    「人間と豚の区別がつかなくなる」

    歴史のメタファー
    メイジャーじいさん→マルクス
    ナポレオン→スターリン
    スノーボール→トロツキー
    スクウィーラー→モロトフ?
    モリー→ブルジョワ階級の代表者?
    ボクサー→労働者階級の代表者

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    2026年01月31日
  • 1984

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    海外文学の癖が好きな人は是非って感じ。

    昔書かれた未来のディストピアの話だけど、その仮想未来自体が今となっては昔なので、別世界という意識で読めばどっぷりです。
    不条理な時代背景がどこか村上龍の5分後の世界みたいでハマりました。

    意外な人間模様であったり思考と現実が入り乱れたりと後半畳みかけます。

    前半はよくある世界観を伝えるべくちんたらめ。(仕方ない)

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    2026年01月22日
  • 1984

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    疑問の芽すら奪われる、根絶やしにされる。
    おかしいということに気づくものすべてをなかったことにする。


    正気の領域を徐々に広げていく。
    しかし、正気であることの意味合いが次第に変わっていく。
    疑問を抱き、抗うことが正気なはずだったのに、疑問を抱いたことすらなかったこととなり、抗う理由もなくただ流れに身を任せることが正気であると自ら思うようになる。

    戦争自体が目的となり、戦争の為にすべての物事が在る

    貧困と無知にさせることで、ヒエラルキー的社会を継続させる。
    世界の富を増やすことなく、というより一部の特権階級のみに富を増やし、産業を回し続け生産物を生み出し続けるためには戦争をし続けるしかな

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    2026年01月14日
  • 1984

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     主人公ウィンストンの結末が、オーウェルの描きたかった来てほしくない未来、全体主義社会の恐ろしさを描く。主人公の変化がどうしようもなく、全体主義の絶望感を味わされる

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    2026年01月12日
  • 1984

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    ネタバレ

    核P-MODELから。ニュースピーク、非常に感心した。考えさせないためには、言葉から。思慮深さには言葉が伴うのだなと、考えた。

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    2026年01月11日
  • こうしてイギリスから熊がいなくなりました

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    ネタバレ

    真夜中の精霊であり、罪を食い、犬と闘い、サーカスで働き、下水処理をする熊たちの奇妙な味の8つの寓話。

    イギリスでは乱獲により熊は絶滅し、さらに「熊いじめ」というブラッド・スポーツが19世紀まで行われていた、そのイギリスの作家による仄暗くユーモアたっぷりの不思議な物語たち。

    ミック・ジャクソンは容赦ない。描かれるクマは悲しみを誘うけれどちっとも可愛くないし人間も泥臭くずるがしこく浅ましい。そんな熊と人間がまるで心を通わせたかと思ったときにちゃんと現実を教えてくれる。特に74頁。

    こういう話を読むと「この本に出合えて良かったなぁ」と強く思います。

    イギリスと言えばプーさんやパディントンの国

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    2025年12月20日
  • 1984

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    最近考えてたオルタナティブファクト、スパイ防止法とか治安維持法とか色んなとこに繋がる、今読めてよかった。自分のためでもどの人のためでもないただ正義のためなんていう人間離れした思想が一番恐ろしかった。こういうのは身近なとこでも起きてるんだけどね、国家くらいデカくなると何も出来なくなるのを物語のなかだけど妙に納得した。
    あと感覚すぎるけど色に変化があって楽しい、冒頭茶色、グレー、出会い緑、黄色、結末に向かって黒から白、水色って感じ。いま岩波新書のジョージ・オーウェル読んでるから色々整理できたらいいな。
    最後、ウィンストンが自分に勝利したって言ってたのガチで辛かった。

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    2025年11月21日
  • 1984

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    半分くらいまでは注意力散漫に読んでしまい、半分過ぎたあたりからのめり込みました。
    (でもゴールドスタインの「例の本」の中身は結構斜め読みしてしまった。)

    グレーの上にグレーを何層にも塗り固めたような究極のディストピア。

    ドイツのナチス的な全体主義。

    個人の自由や権利よりも、全体のために個人を従わせる思想・政治体制のもと、独裁者(実在しないのかも?)がいて、もちろん反対意見の弾圧があり、思想警察がいて、24時間テレスクリーンで見張られている。

    テレスクリーンは受信発信を同時に行う装置で、その視界内にある限り、声も行動もすべてキャッチされ、思想警察が盗聴している。

    各家に置かれている。

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    2025年11月16日
  • 1984

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    時代の反面教師として、〈慈悲〉のない世界より〈慈悲〉のある世界を作り上げようと思わせる、ジョージ・オーウェルのディストピア小説。リーダーの人格が社会に影響を与えることを考えさせる。

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    2025年11月16日
  • 吸血鬼ドラキュラ

    購入済み

    永遠のファンタジー

    何十年も前にクリストファーリー主演の映画が公開されて、本も買って何度も読みました。
    本は無くなってしまいましたが、スマホで見れるので2度見直しました。
    いろいろなドラキュラが出ましたが、ブラムストーカーのものが最高です。
    さて、また楽しみますか

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    2025年10月01日
  • 失われたものたちの国

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    前作がかなりダークだったので覚悟して読み始めたが、前作にあった理不尽な怖さは感じなかった。前作が書かれて17年経っての続編。母を喪った子の話と、子を失ないかけている母。相似する部分もあれば対比されている部分もある。一方で、主人公を女性にすることで、現代の女性が抱える問題、例えばミソジニーについても取り上げられている。最後のドライアドの人称がwe/theyであることも、種族の代表であるという意味だけでなく、最近のLGBTQ的配慮なのかもしれないと感じた。前作と今作、それぞれに魅力のある本で、両方を読むことで面白さも増えるものだった。

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    2025年07月24日
  • 失われたものたちの本

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    色んな側面から考え、
    空想し、畏怖した。
    こりゃ人生の10冊に入る…

    人間のもつ勇敢さと醜さ、
    生と死、過去と未来、
    成長と衰弱、

    そういったものの蠢き、
    生命の持つエネルギー、
    対比のようで一直線上にあることを
    体感した一冊だった。と、思う。

    なかなかグロテスクな描写もあり、
    美しさは美しさだけで出来ている訳ではなく
    一筋縄ではいかない。
    どちらもあるから美しいとも言えそう。
    綺麗事や理想だけじゃないのが余計にリアルで心にくる。

    なんか、上手く言葉に出来ないんだよなぁ…
    なんだろうこの気持ちは。
    ただただ喰らっている。立ち尽くしている。
    自分にとってとても大切な部分が、この物語

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    2025年07月06日
  • 失われたものたちの本

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    第二次世界大戦直前のイギリスから、「赤ずきん」や「白雪姫」のような童話が邪悪な話に変化している世界に迷い込んだ主人公のデイヴィッド。元の世界に戻るために、王様に「失われたものたちの本」を見せてもらうために、木こりや騎士の助けを得て旅をする。不気味なねじくれ男につきまとわれるし、ともかく色々な物語が入っていて、それでもちゃんと冒険譚になっている。最初の部分は、なかなか読み進みにくかったのだけれど、途中からリズムが良くなった。ちょっと、グロテスクな部分もあるし、お伽噺を愛する人には勧められないかもしれない。

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    2025年07月02日