田内志文のレビュー一覧
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数年前に青空文庫だったか、他の訳で読んだものの、改めて読み返してみようと思い手に取った。
「フランケンシュタイン」は怪物の名前ではなく怪物を作った作中人物の名前だよというのは、もはやだいぶ定着してきたことと思う。
怪奇小説ということで、主人公は怪物だと思われるが(私は本書はフランケンシュタインと怪物のW主人公と思っている)、なぜ作者のシェリーはタイトルを「怪物」ではなく「フランケンシュタイン」としたのだろうか、と思いながら読んだ。
というわけで、本書でスポットが当たっているのは怪物ではなく、フランケンシュタインであるという考えのもと、感想を書こうかと思う。
特に内容はないけど。
感想を書くと言ったものの、大体本書を読んでいいたいことは、冒頭のシェリーのまえがきと…特に訳者あとがきに詰め込まれているのです。
訳者は本書を翻訳するにあたり、この物語が今まで読み手にどのような印象を与えてきたか知るために、様々なレビューを読んだとのこと。
そうすると、「やはり多いのは、望んでもいない醜き生を受けた怪物に同情し、あらゆる責任を放り出して自分に都合のいい言い訳をするフランケンシュタインに腹を立てる声であった。」
訳者自身も、「ジュスティヌ・モリッツの裁判を傍聴したフランケンシュタインが「彼女の受けていた責め苦も、私のそれには及びますまい。彼女には無実の信念を心頼みとできても、私の胸は決して逃してはくれぬ呵責の牙に引き裂かれていたのですから」などと語って見せる場面は、自己正当化も甚だしいように見受けられ、実に腹立たしい。」と述べている。
まあ正直、私も同感である。
人命錬成という研究に取り憑かれたように打ち込み、いざ自分の設計通りに怪物が生まれた途端、怪物に対し嫌悪を剥き出しにし怪物が何を語りかけようとも怪物を悪と決めつけるところは、一体お前は何がしたいんだヴィクトル・フランケンシュタイン?といった気持ち。
まるで欲望のままにセックスをし、いざ子どもが産まれたらトンズラこく無責任な父親のようである。
訳者も父と子の物語であるとしているが、本当にそうだなぁ、育児放棄した父親とそれに対して憎悪を抱きながら救いを求める子どもの図だ…
もし産まれた怪物が美しい天使のような外見だったら、フランケンシュタインはどうしていたのだろうか。若さと苦を知らぬ裕福さゆえかもしれないが、そうなったら怪物を怪物と呼ばず祀り上げていたかもしれない…かな?
フランケンシュタインの怪物に対する感情、偶然北極で出会った野心に溢れた青年にこの自分の今までを教訓として語り聞かせるところ、間違った方向に向かっているのかはたまた正しいと言えるのか分からない正義感…様々な彼の感情、行動が、まさに人間だと思わされる。
怪奇小説でありながら、主人公は人間なのだと感じました。 -
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ネタバレ最後に見事な山場を作るなぁ~仮面の男ロイドは希望が叶えられない悪人たちに引きずり下ろされ,魔力を取り戻すために血を分けた息子からの輸血を望んで,モリーナから奪い取った。ブリーは行方不明のエメリッヒを救うため,遠い親戚のグリム家の人々とドイツへ旅する。双子は,悪の軍団を上回る軍勢をコナーが描いた物語から引っ張り出そうと,カリブの女海賊,サイボーグ女王軍,超能力の4兄弟,ミイラ兵を率いることができる秘宝を手に入れる。ランド・オブ・ストーリーズに戻ろうとする矢先,モリーナが現れて,アレックスに呪いをかけてしまう~クリス・コルファーは1990年生まれの俳優・脚本家で,大したファンタジー作家だ!さあ,あと一冊
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Audibleにて。「不安が全ての元凶で心配してることのほとんどは起こらない」のはわかるけどそれをどう解消するんだよっていうのが気になった。
欠点を利点に変えるのはよかった。渡辺直美ちゃんが英語がうまく話せないのをネタにしてポッドキャストを始めたのもこの良い例だと思う。
一番共感したのは時間を見つけてリラックスしろということ。ずっと働く人よりもぐっと休んで数時間働いた人の方が成果出てる話とか、はー、それなー、となった。
一番気に入ったのは力を抜くときのたとえ。ヨレヨレの靴下をイメージして体の力を抜くんだって。力を抜いてリラックスすることのリマインドとして、ヨレヨレの靴下を机に飾ってるっていってて嘘だろと思ったら本当だったので画像検索してみてほしい。 -
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死んだ筈の…~離れて暮らす双子のアレックスは物語の国で魔法修行をしながらルークという男の子と恋に落ち,コナーはドイツのグリムの催し物に気になっていたグリーと出かける。グリムの物語は,フランス大陸軍がランドオブストーリーズに攻め込む手伝いをさせられたが200年扉の中で彷徨うという内容だった。その200年目は今年。鏡で交信してマザーグースから示唆を受けて,コナーはグリーと一緒にヒースロー空港から抜け出し,サウス・バンクのライオンから聞いて,モンテカルロのカジノでマザーグースから受け取ったチップをカギに使ってバンパイプを取り出し,ノイシュヴァンシュタイン城で扉を開いて少年エメリッヒも連れてきてしまった。ずきん王国ではリトルーボーピープが選挙で赤ずきんを王位から引きずり下ろし,鏡で仮面の男の指示を得ていた。フェアリーマザーの死が近づき,アレックが跡を継ぐらしいが,各国に備えの伝令を飛ばすぐらいしかできない。コナーらが開いた扉を通って,マルキ将軍率いる大陸軍5千がイースタン王国に降り立ち,ピノキオ牢獄に捕らわれている囚人たちも味方にした。その中の仮面の男はドラゴンを復活させるため,北の雪の女王に取り引きを持ちかけ,卵を手に入れた。大陸軍は数で上回って各国へ侵略を開始するが,それを阻止したのは各国の国民だった。魔法の力で各国の残存軍を妖精の城に集め,大陸軍を大破したが,仮面の男が連れてきた巨大なドラゴンをいともたやすく殺したのはフェアリーゴッドマザーの最後の魔法の力だった。仮面の男は何者なのか?~いよいよ面白くなってきました
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Posted by ブクログ
ネタバレ奇妙な10の短篇集。穏やかに暮らしている人が何かに巻き込まれた途端に現れる奇妙な一面がさらりと描かれています。白黒の挿絵もこの作品にとても合っていて、このテイスト大好きです。
どの作品も個人的には好み(珍しく外れなし)ですが特に好きなのは、少年少女が主人公の少しダークで不可思議なお話の「蝶の修理屋」と「骨集めの娘」です。
「ピアース姉妹」
浜辺の家で穏やかに暮らしていた姉妹が繰り広げるホラー。
「地下をゆく舟」
途中までコメディかと思いきや、「いやいやこれヤバくない?」と主人公と一緒に濁流に流されながらラストへ。悲しみや寂しさを感じる終わり方。
「蝶の修理屋」
こんなに綺麗な画を思い浮かべられる作品は久しぶり。彼に修理された蝶を見てみたい。死にたくはないですが(笑)
「隠者求む」
サキっぽいですね。もちろん好きです。
「宇宙人にさらわれた」
子供たちの暴走。絵本っぽくてかわいい。
「骨集めの娘」
少女は丘の上で集めた骨でネックレスを作る。でもその骨は何の骨?
「もはや跡形もなく」
母親が少年を捨てたのか、少年が母親を捨てたのか。
「川を渡る」
ご遺体がひどい目に合うのにクスクス笑いながら読みました。すみません(笑)
「ボタン泥棒」
海外作家さんが書くどうしようもなく性格の悪い動物がとても好きです。(昨今、動物を良き存在としてでしか描けない風潮を感じ、少し堅苦しいなぁと感じています。)
サキやロアルド・ダールの作風が好きな方にお勧め。
#10の奇妙な話 #NetGalleyJP -
Posted by ブクログ
以前も数回読んだことがある。
善と悪のバランス・理想や抑圧・社会的な顔と人間としての顔。
様々な要素が絡んでいる。
結局、ジキルそのものが利己的なように読める。
決して「ジキルが善」として描かれていないところが、ミソな気がする。
人当たりは良いけれど、彼の言動には身勝手なところがある。
何度読んでも面白い。
いつも解説を読まずに、純粋な感想を書いているのだけれど、今回、解説を読んで、「男色」という視点からも楽しめる作品なのか、と一層興味がわいた。
確かに、作中にちょこちょこと性的なものを想像させる言葉が使われているな、とは思っていたけれど、当時の社会的な背景を思いながら読むと、面白さが増すだろうな。
つまり、まだまだ再読の価値あり、ということだ。
2003.9.11
やりたいほうだいのことを一度してしまうと、くせがついて二度とまともな状態にはなれない、ということだろうか。ジキル氏は、自分が今までかくし、おさえてきた感情に身をまかせて、ダメになってしまった。ちょこちょことその欲求をみたしてきていたらよかったのかもしれない。我慢し過ぎはよくない。良い行いをふんだんにして、背も高くなったジキルは、その背と同じだけの欲求をかかえていたのかもしれない(ちょっととんちんかんな文章だ)ようするに、バランスが大切。かたよりすぎるのは、よくない。
1999.2.21
話の大筋は以前から知っていたのだが、展開の形式が興味深かった。ジキルの心と、ハイドの心の差が、伝わってきた。善と悪という人間の2つの姿がくっきりと浮かび上がっていて、面白かった。私が思うに、高尚な理想は、かえって人をダメにしてゆくのではないか。私は、目的性や厳しさを否定しているのではない。ただ、何事も、やはり中庸が大切なのだ、と思う。ジキルが自分の享楽性を認め得たなら、こうはならなかったのではないか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最終巻はいつもよりうんと発刊が早かったですね! 読んだら完結してしまう、と思うとなかなか読み進められませんでしたが、感想をつらつら書いていきます。
まず、しょっぱなから未来。コナーの80歳の誕生日から始まります。つまりは本編では無事と言うことですよね。ある意味ネタバレ。
本作は敵の手中に捕らえられたアレクシス
鏡の中に囚われたフロッギー
アレクシス救出に立ち上がるコナーと仲間たち
魔法の出現を目の当たりにするニューヨークの人々
と言うそれぞれの視点で構成されており、少しずつ話が進みます。レッドの存在が清涼剤です。私の中では堂々のヒロイン。
鏡の中のパートで、フロッギーが鏡の中で出逢った少女が外見コンプレックスを抱えた女性を叱咤激励する場面があるのですが、私はこの励ましでは元気でないな、と思っちゃいました_:(´ཀ`」∠):_
コンプレックスを受け入れるまでは良いとして、それはそれとしてあなたは美しいと言ってもらいたいですよね。見た目なんて関係ないわ! って言われると、じゃあやっぱり私見た目悪いんだ……ってなっちゃうんですけど。私だけ? 筆者が男性だからなのかな。ゲイとは言え、そこは女心とちょっとズレてるかなぁなんて思ったりしました。
でもまあ、ずっと気に掛かっていた登場人物が独り救われたのは嬉しかったです。
セントラルパークにかけられた時間の魔法。
泡の中の時間がゆっくりなんですよね? 外の世界は何倍かの速度で進んでいる。そうなると中の人からしたら外からやって来る人が遅く感じると言うのがうまく呑み込めず。逆に一瞬で来たように感じるのでは? フラッシュみたいな感じで。そして内側の人たちは何故それを知ったんでしょう。不思議。泡の外の月日の昇り沈みは見えてるってことなのかな。
そしてメデューサの登場。神話の通り、被害者としての面が描かれており、ちょっと嬉しかったです。これまでメデューサには同情的な想いを抱いていました。それを言ったらアラクネに対してもそうなのですが。神の嫉妬は恐ろしいです。神のいないおとぎの世界で幸せになって欲しい。
しかし。石化の呪いを解いた際に、状況説明のためとは言えフロッギーがメデューサのことを“怪物”と称したのはちょっとショックですね。その辺りの誤解も解いてあげて欲しいところ。
アーサー王vsルーク。
物語としてはアーサー王の勝利なんでしょうが、私は本作に限らずアーサー王と言う人物がどうも昔からあまり好きになれず、やはり本作の彼もイマイチ移入できずにいます。ルークの一度の裏切りでこの風向きの変わりよう。そちらによほど同情してしまうのですが。筆者は初恋相手に苦い想い出でもあるのかしら、と勘繰ってしまいます。それこそ許せない裏切りとか。
ピーター・パンがウェンディと出逢ったロンドン。当時まだ飛行機って発明されてませんでしたっけ。原作は1904年。飛行機の初飛行は1903年。なるほど。そう考えたらあまり矛盾はないかも? どうなんだ?
扉の薬、本当に便利ですね。欲しくなっちゃいます。物書きなら尚更でしょう。自分で書いた物語の世界に入れる。しかも、物語でなくとも書いただけで扉が開く。亡くなった人にも逢える。凄すぎませんか。
レッドとフロッギーが無事再会できて良かったです。本作中、一番好きなカップル。
死亡フラグはやはり死亡フラグでしたね。償いとしては重過ぎる。使命って何だろう。彼を突き動かしたその罪悪感すら、結局はヴィラン達のせい。被害者ですよね。
フック船長の弱点は“手”と言うことでしょうか。
それはそうと、ブリスワーム、第二形態が悲しすぎます。イモムシに戻ってくれ頼む……!! ベビー・グルートの反抗期化と同じくらい淋しいです。
トロルベラにもついに春が訪れて良かった良かった。
憎めない子なのでどうか幸せになって欲しいです。
最愛のレッドの活躍と結婚式。私の中ではここがピークですかね。ほんと、レッドは憧れのキャラクターです。レッドみたくなりたいなぁ。
最後は猛スピード展開でしたけど、落ちるところに落ちたと言いますか、物語らしい締めくくりで淋しいけれどまだまだ終わらない幕引きで余韻が残りますね。
エメリッヒが登場しなかったのがちょっと残念です。
前作でエメリッヒの物語は一度蹴りがついてるってことなのかな。
ブリーは仕方ないのかな。ブリーが現在なら、きっと記憶云々の問題を書けていないし。だけどやっぱり淋しいです。
シリーズ映画化が待ち遠しい。実現しますように。更に言えば、良作として実現しますように!!