鎌田浩毅のレビュー一覧
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タイトルの通り、大人になってから自学を楽しく勉強するのにとても良い本だった。地学の基礎知識から始まり、2030年代に必ず起こると言われている。南海トラフ地震またそれを起因とする富士山の噴火、首都直下型地震の被害、予測や被害を軽減するための対策まで書かれており、このタイミングで大変良い本を読めたと思う。プレートテクトニクスの理論が1970年代までは議論中であり、自分が小学生の頃に初めて教科書に載ったと言うことには大変驚きだった。変化の時代に最前線だった人たちはさぞ面白かっただろう。今で言うと、AIがそれに当たると思う。勉強してみようと思った。
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2011年の東日本大震災は東北地方から関東までの広い範囲でこれまでに経験したことの無いような巨大な揺れを感じると共に、ビルの高さをも越える巨大な津波によって多くの尊い命が失われた。私の所属する会社も全国に支店があったため、社員本人が亡くなったり、ご家族まで加えれば相当数の被害者が身近に居た事を覚えている。運良く当時は九州地方に赴任していたため、自身が直接揺れを感じた事もなく、友人や家族、同僚からの聞き伝えであるが、その悲惨さは今でも鮮明に覚えている。あれから10年以上が経過した今、我々が直面する危機としては南海トラフや首都直下型地震である。これも発生率の高さが話題になってから久しく時間が経過し
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物理なんてやった記憶もないけど、すごく楽しめました。
おそらく高校1年生で物理基礎はやったけど、本当に覚えていない。嫌いなら嫌いで覚えているはずだけど、それすらも覚えてない。
でも仕事関係でちょっと気になることがあり、それ自体は理解できたが、もっと本質を勉強したいと思い、最近は物理の本を片っ端から読んでます。
そうすると、身の回りがなんてこんなに面白いんだろうと感じる日々です。
この世の諸原理なるものを理解するためのアプローチが物理だと勝手に解釈していますが、物理ってとっても面白い。
あとがきに、物理の苦手を払拭するための方法、文系のための、ビジネスマンのための物理の勉強の方法なんかも書 -
Posted by ブクログ
自然災害時のハザードマップを作るのを富士山麓など観光地は嫌がるが、20万以上の麓住人だけでなく多くの観光客の避難のために様々な事態を想定して避難経路の想定は不可欠。
火山灰は粉末ガラス類似で、空中にあると航空機の飛行が不能、道路上にあるとクルマの走行が困難となる。噴火の空電で電波障害も起こり携帯通話もネット接続など通信も困難になるかもしれない。
放射能という見えない脅威「だけ」の原発事故避難でも数々の不手際があった。噴煙、火山弾、溶岩流、火砕流、に加え通信障害により混乱、道路渋滞、交通途絶など地震被害が加わり想定上限以内でも首都機能が麻痺する事態が考えられるが、対策は想定されているだろう