鎌田浩毅のレビュー一覧

  • 地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために

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    地学を学ぶことで防災に関する知識が正しく理解できると感じた。長い時間軸で見ると、現代が極めて大災害の危険性が高いということが理解できた。

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    2018年09月24日
  • 地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために

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     大学入試では、理科は地学を選択した(共通一次導入前)。小松左京氏の「日本沈没」がベストセラーになり、プレート・テクトニクス理論が一般に知られようになった。
     最近読んだ上田早夕里氏の「華竜の宮」「深紅の碑文」を読んで、プルーム・テクトニクス理論に興味をもった。

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    2018年06月08日
  • 理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント

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    まず、タイトルに「理科系の」とあるのは、これまでの著者の本にもよくあった「理系の~」を踏襲した枕詞みたいなもので、特にそこを気にして文系の人間が敬遠する必要はないと思う。
    本人もあとがきで「カマタの使った読書術」を書いた本だと言っているし。
    「京大式」・「カマタ式」よりはこの方が売れると思った出版社の都合でしょう。

    難解な本は書いてる著者が悪いのだ、と主張する一方、言いっぱなしで終わるのではなく、難解に感じるのは著者と自分とのフレームワーク(思考枠組)の違いが原因なのだから、それをすり合わせることを意識して読み方をしていけばよいのではないか、との提案でこれは読書の仕方として参考になる。という

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    2018年04月19日
  • 地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために

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    プルームテクトニクスと2038年大地震予測くらいが新しい話になるかな。総花だが一通り大きなところは出ていて楽しかった。難しくなくかけているのは一般教養教えてる先生ならでは。

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    2017年08月24日
  • 地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために

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    素晴らしい。衝撃の絶対的必読書。日本に住んでいる方、読むことです。どんなホラーより怖い。

    この本の読後、まさかの展開。世間話をしていたら偶然にもその友人を通してサイン本を頂きました。繋がることがあるんだなあ。読んでいる?いいや、呼んでいるのだ。

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    2017年08月21日
  • 地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために

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    高校で地学を履修する生徒が少なくなっていることへの懸念は,重要な指摘だ.物理や化学に比較して身近な事象を扱うのだから,一般的な知識を学校で教える必要がある.プレートテクトニクスについてはある程度知っていたが,プルームテクトニクスは知らなかった.地球内部まで,様々な考察がなされていることに驚いた.大量絶滅が5回発生したことは知っていたが詳しく解説されていて,認識を新たにした.興味ある語り口には地学に対する愛着が感じられ,京大で人気講座であることもわかる.

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    2017年07月14日
  • 地球の歴史 中 生命の登場

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    地球の歴史の中間では、生命が誕生して繁栄し、一方で何度も大量絶滅を繰り返すという凄まじい歴史が語られる。全球凍結したり、ホットプルームが吹きあがって巨大な火山爆発があったりしたが、生命はしぶとく生き残った、偉い!

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    2017年03月28日
  • 地球の歴史 上 水惑星の誕生

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    地球の歴史46億年を3冊の新書で概観しようという大胆な試み。上巻は地球の誕生から海に覆われるまでを描くが、どうしてそんな昔のことが分かるの、と不思議になる。しかも地球内部のことまで手に取るように説明されて驚いた。

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    2017年03月28日
  • 地球の歴史 中 生命の登場

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    中巻は、生命の誕生と進化が中心で、先カンブリア紀から古生代までが扱われる。その中では、地磁気の発生によって、生命にとって有害な太陽風などの高エネルギー粒子の地表への到達が防がれるようになったといった地学的な要素も絡めて記述されるので、目先が変わったり、地球と生命の共進化という新鮮な考え方が示され、飽きることがない。スノーボールアースと呼ばれる全地球凍結の時代や様々な要因による大量絶滅があっても生命がしぶとく生き延びたことなども記述される。地球環境は、ネガティブフィードバックが働いて恒常性が保たれる場合と、ポジティブフィードバックにより変化が亢進する場合があり、一見強固なようで、実は脆弱なものと

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    2017年01月22日
  • 地球の歴史 上 水惑星の誕生

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    著者の鎌田さんは、火山学者にして、勉強法の本なども書いている変わり種だが、地球の歴史という地球物理学や古生物学を含む壮大なテーマを新書三巻という形で書き上げたらしい。
    その第一巻である本書は、ビッグバンから説き起こしていて、宇宙論や素粒子物理や太陽系惑星論にも話が及んでいて面白い。しかし、本書の中心は、やはりプレートテクトニクスを含む地球物理の世界で、地球の誕生直後のマグマオーシャンの状況から、地殻・マントル・コアへの文化と、その後のマントル対流による地球規模の熱と物質の大循環だろう。先行する地球物理に関する一般書を更に統合して、そこに地球規模の時間経過という不可逆的な「進化」の視点が盛り込ま

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    2016年12月29日
  • 京大理系教授の伝える技術

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    火山学の教授が、専門的な内容をテレビで分かりやすく解説したり、学生たちとの交流を深めるために磨いた、コミュニケーション論。とても分かりやすい。人と話がかみ合わないのは、お互いが持つ基礎知識の量や価値観が異なっているため。人はみな自分の都合のいいように都合のいい情報のみを受け取るようにできているので、自分のやり方をごり押しするのではなく、相手の価値観に合わせて伝えると自分の伝えたいことがうまく伝わるという。「相手に合わせる」をもっと意識的に行うとともに、自分の引き出しをもっともっと増やしたいと思った。

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    2016年04月15日
  • 座右の古典 賢者の言葉に人生が変わる

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    ネタバレ

    毎年100冊は本を読みますが、年末になって読んだ本を振り返るといつも、あぁ、もっと古典を読まなくちゃな、。と思います。でも実際はなかなか、敷居が高くて。。

    本書は、京大の火山学者である鎌田教授が週刊東洋経済で連載されている古典の紹介をまとめたもの。1冊1冊について、鎌田教授の簡潔かつ的を得た解説がなされていて、これだけでもエッセンスはつかめそうな気さえします。もちろん、ちゃんと1冊1冊を手に取って読んでこそ、自分なりの理解が可能になるのですけど。

    良書に出会うコツは、悪書を読まないこと。流行を追わず、長い年月の風雨にさらされながらも生き残ってきた本を優先して読む。来年こそは!

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    2015年12月11日
  • マグマの地球科学 火山の下で何が起きているか

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    ネタバレ

    本当にお勧めできる新書です。
    初めて火山を知る人も、
    地学なんかやってないよ、の人でも。

    もちろんこれ、大学のテキスト(初級)でも
    使える代物ですので
    どのレベルの人でも読めます。

    一応、難しい記述もでてきますが、
    前もって教えてくれていますので
    そんなに気にする必要もないでしょう。

    読み終えて伝わってきたのは
    火山に対する「愛」でしたね。
    学問に対してもね。
    学ぶことの面白さも教えてくれます。

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    2015年07月10日
  • 京大人気講義 生き抜くための地震学

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    「3.11」の後に書かれた、地震を中心とした地学・防災学に関する一般入門書。

    「日本周辺でもM9クラスの地震は普通に起こりうる」という、3.11後に常識化した考え方を踏まえた地学一般書。東海・東南海・東海の各地震は、3連動タイプが起こることを前提に被害などを説明していることが特徴的。
    また貞観地震(869年)の前後に富士山を含む日本列島の火山活動が活発化したことを踏まえ、火山活動についての説明も入れている。著者の専門が火山学、ということもあり、こちらも踏み込んだ内容まで触れている。

    今までの地学系一般書との大きな違いは、防災学についての内容を大きく扱っていること。「帰宅支援マップに従って歩

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    2014年07月21日
  • 京大人気講義 生き抜くための地震学

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    有名な鎌田先生の著作だけあって,極めて平易で分かりやすい文章です.

    個人的には,「結果防災」の考え方に惹かれました.河川の土手部分に桜並木を植えるのは,地盤が緩みがちな春先に,一般市民に足で踏み固めをしてもらい,堤防を強化する目的があったそうです.

    先人の知恵に学ぶべきことが,本当にたくさんありますね.

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    2013年04月21日
  • 京大・鎌田流 一生モノの人脈術

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    火山学者によるビジネス書。
    理系的感覚から考えた経営学と言えるだろうか。
    とても合理的で理解しやすい、目標実現のための近道を示してくれているガイドブックであると思った。

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    2013年03月22日
  • 一生モノの勉強法 京大理系人気教授の戦略とノウハウ

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    京大の教員の本なので京大の生協では山積みであるが、東京の大学の生協ではあまり見かけない本である。大学での勉強法を書いてあるアカデミックチックな本を読むよりも、この本を学生が読んだ方がより勉強方法を獲得しやすいと思われる。写真撮影の最初に、インデックスとなる写真を撮影するなどは始めて聞いた話である。
     勉強法のためだけでなく、京都観光にも必携の本であろう。

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    2012年02月23日
  • 富士山噴火 ハザードマップで読み解く「Xデー」

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    カリスマ教授 鎌田先生の2007年の著書。大地震と富士山噴火の関連も書かれている。火山灰はガラスの破片。なるほど、ゴーグルがいるわけだ。
    必ず噴火する富士山。噴火しても大丈夫なように備えることが必要と感じた。

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    2012年02月10日
  • 座右の古典 賢者の言葉に人生が変わる

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    読んでいない本だらけです。
    にしても、文庫で安く手に入る本ばかり。
    買うべしですねこりゃ。
    とても勉強になりました!

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    2011年10月08日
  • 火山はすごい 日本列島の自然学

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    本書では、火山に魅せられ第一人者となった著者が、噴火災害の基本的かつ実用的な知識を、わかりやすく解説。
    同時に、「北海道まで飛んだ阿蘇の火山灰」「富士山の下に眠る二つの火山」「有珠山・噴火予知に成功!」など、興味深いエピソードを満載。
    日本の活火山をとりまく状況を現場から報告し、人知を超えた火山の魅力と脅威に迫る。おもしろくて役にたつ自然学の入門書。

    [ 目次 ]
    第1章 阿蘇山―火山学者漱石誕生!?
    第2章 富士山―美しさも期間限定?
    第3章 雲仙普賢岳―自然は人知をこえている
    第4章 有珠山―噴火予知成功!
    第5章 三宅島の七不思議
    エピローグ―火山はおもしろい

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    2011年04月20日