鎌田浩毅のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
専門書やビジネス書を読むのが苦手な人(社会人、学生のどちらもOK)への読書術の指南書。タイトルは「理科系の〜」とあるけど、理系の書物を読むこのではなく、“効率よく読み進める理科系的考え方”を意味するものであるので、文系の人にもお勧めです。
(このタイトルだと、パッと見で文系の人が手に取る確率が下がってるんじゃないかな?と余計な心配をしてしまいました。)
内容紹介にあるように「最後までよまなくていい」「難しいのは著者が悪い」など、安心できる考え方が沢山ありました。
本書を読んで、「いつか自分にも理解できる日が来るかもしれない」と思って読み進めること出来ないのに何年も手放せなかった本を古書店に -
Posted by ブクログ
理科系の読書術というタイトルですが、理系じゃない私でも楽しんで読めたのでぜひ読んでほしいと思います。
読書というものについて、ただのスキルではないアプローチがされています。
本との向き合い方
本の読み方
本の選び方
本の使い方
などなど、理系=理論的で合理的な観点から、
なぜそうするのか、も含めて書いてあるので、
今後の読書にも生きると思います。
あくまで、速読や多読のスキルだけを学びたい方にはおすすめしない本です。
個人的には、これからの読書に対する考え方に役立つ本だと思うので、大学生や社会人になりたての方に出会ってほしい本だなと思います。 -
Posted by ブクログ
中生代、新生代と時代は進み、様々な偶然により地球の環境や生物の進化は進んでいく。こうして地球の歴史を見ていくと、我々がこうして高度な文明を築くに至ったのも、一種の偶然であり、また、この先もこのまま続くとは限らないということが身に沁みて分かってくる。
上・中・下と3巻に渡って記された地球の歴史も、本書で完結し、上巻冒頭に掲げられたテーマ、すなわち「我々はどこから来たか、我々は何者か、我々はどこに行くのか」という問いかけに対する答えが本書を通して語られていたことに気付く。
宇宙論、地球物理学、生物学、気象学など様々な学問分野を縦横に盛り込んだ本書だが、個人的には、やはりプレートテクトニクスを中心と -
Posted by ブクログ
文法学習の優先順位
・文型(IV型・V型)
・完了形
・接続詞
・句と説
上級編
・強調/倒置
・否定
・仮定法
・無生物主語
精読のススメ
夏目漱石「諸君は一字一字を忽せにせす、読易き本を熟読」せよと説いている。
一般的な英語コミュニケーションの9割をカバーするには3000語。(日本語の場合、約1万語)(ただしこれは逆に英語の難しさを表していないか?getやmakeのような簡単な言葉に前置詞をつけることで全然違う意味をあらわしたりする独特の言語のように感じる)
単語カード
動詞は単語だけを書かない。どのような前置詞を伴うかなど。apologizeだったら、apologize to ( -
Posted by ブクログ
火山噴火について、きちんと説明してくれる本を探していたところ、情熱大陸にも出演された火山学者鎌田氏の2007年の著作が再販されていたので読んでみました。
アウトリーチ(研究成果を一般社会に伝えること)の重要性を主張されている鎌田氏の本だけに、読みやすく、またそれでいて内容もしっかりしています。そこはさすが岩波新書。
火山噴火の概要、予知の現状、減災の方法など2007年当時での火山学の最先端を知ることができます。
なぜ噴火の前兆現象として火山性微動が重要なのか、噴火のタイプ別による災害の種類の違いなど、火山噴火のニュースを読み解く際に役立つ情報や、地震予知よりも噴火予知のほうが実用段階に達してい -
Posted by ブクログ
「情熱大陸」にも先日取り上げられた火山学を専門とする著者が今後日本を襲う可能性のある地震、火山による災害のリスクに関して述べた本。潔いと思わせるのは「何年何月何日にどこで地震が発生する、火山が噴火するというような予知は不可能である」と現在の地球科学の限界を認めた上で、それでもなお予測されるリスクに対して警鐘を鳴らしている点です。「南海トラフで発生する海溝型地震は3回に1回は超弩級の地震となっていて、次に発生する地震がその順番になっている」、「9世紀に地震活動が活発化した時代があり、現代が非常によく似た状況となっていて、9世紀に発生した地震のうち、現代でいまだ発生していないのは首都直下型地震と南