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超大陸の分裂と超巨大噴火によって九五%もの生物が絶滅した地球。生き残った生物が進化を遂げて中生代は恐竜の時代となるが、これまで地球が経験しなかったほどの隕石衝突によって再びほとんどの生物が絶滅する。六六〇〇万年前から始まる新生代は哺乳類の時代であり、やがて人類が誕生する。激変する地球環境のなかで、折り返し地点にいる「文明の惑星」はどうなるのか。全三巻でたどる地球四六億年の旅、完結篇。
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Posted by ブクログ
上、中、下の3巻シリーズの最終巻です。 今から6500万年前に、メキシコ湾に巨大な隕石が衝突して、その影響で恐竜が絶滅した話、 巨大な火山の噴火で地球上の平均気温がとても下がって夏がなくなった話、アメリカのイエローストーン国立公園は巨大火山の噴火のあとのカルデラという話など、下巻も相変わらずスケール...続きを読むの大きな話です。 人類の先祖が気候が寒冷化して数千人という水準まで少なくなってしまい、それからまた増えてきた、という話も心に残りました。 3巻を通じて、地球科学のスケールは日常では考えられないほど時間、空間的に大きな話で圧倒されました。 そして、小さな、地球の歴史の中ではほんとうに新参者の私たち人間が地球温暖化や森林破壊など地球に(善悪は別として)大きな影響を与えていることに、何かを感じました。
生物学や地学などの分類は、深く探究するためには必要なことだが、あくまで便宜的なもので、相互に関連しあっているのだということがよく理解できた。地球の歴史を解き明かすのに、ビッグバンから始まって、生物の誕生や栄枯盛衰が興味深く語られている。 皮肉なことにこれまで読んだどの生物の本より本書の生物についての...続きを読む記載が面白かった。
中生代、新生代と時代は進み、様々な偶然により地球の環境や生物の進化は進んでいく。こうして地球の歴史を見ていくと、我々がこうして高度な文明を築くに至ったのも、一種の偶然であり、また、この先もこのまま続くとは限らないということが身に沁みて分かってくる。 上・中・下と3巻に渡って記された地球の歴史も、本書...続きを読むで完結し、上巻冒頭に掲げられたテーマ、すなわち「我々はどこから来たか、我々は何者か、我々はどこに行くのか」という問いかけに対する答えが本書を通して語られていたことに気付く。 宇宙論、地球物理学、生物学、気象学など様々な学問分野を縦横に盛り込んだ本書だが、個人的には、やはりプレートテクトニクスを中心とした地学的分野が一番面白かった。あのヒマラヤ山脈やチベット高原が大陸の衝突によってできたなどということは、ほんの100年前の人は知らなかったわけで、まだまだ未解明で将来解明されることが多いにせよ、現代に生きる者として、最新の科学的知見に触れられるということは、ありがたいことだと思った。
地球の歴史もいよいよ最終巻、人類の登場だ。その前に恐竜の時代があり、なぜ絶滅したのか、隕石説の正しさを納得した。そして、日本列島の誕生の物語まである。長い歴史の果てに私たちがいる、そのことを実感した。
物理,化学、生物、気象、地震、地層、その他なんでも総合して、宇宙→地球→生命圏の統合歴史を叙述するという、とんでもない本。よくこれだけのことが書けるものだ。
恐竜、日本列島の誕生、モンスーンの成り立ち、人類史といった個別には興味深い事柄を取り上げているのだけど、「細けえことはいいんだよ」と言いたくなる。上巻・中巻のスケール感を経た後なので。 最終的に地球の未来像、消滅まで論じるので途中を省いたら不自然なのはわかるけど。 個人的には上巻は素晴らしく、中巻は...続きを読むまあまあ、下巻は別に、という感じでした。
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地球の歴史
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