【感想・ネタバレ】地球の歴史 上 水惑星の誕生のレビュー

あらすじ

地球は太陽系の数ある惑星のなかで唯一環境が安定した「水惑星」である。生命が生まれ、進化を遂げることができたのはなぜか。上巻では一三八億年前の宇宙誕生=ビッグバンから説き起こし、銀河系や太陽系、そして地球が分化する過程を追う。灼熱のマグマの海だった地球は、マグマの冷却や大陸の分裂・合体を繰り返しながら、厚い大気の層と穏やかな海を持つに至った。全三巻でたどる地球四六億年の旅がここに始まる。

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Posted by ブクログ

上中下の三巻のはじめの巻です。
138億年前の宇宙の始まり、ビッグバンから40億年くらい前に地球に海ができた頃までの歴史が上巻では書かれています。

地球に海ができる前には、マグマオーシャンと呼ばれるマグマの海で覆われていたことをはじめて知りました。

スケールの大きな話で、日常の些事を忘れることができます。

地球の構造を物質の視点から見たり、固さの視点から見たりといろいろな視点からものごとを見ていく、ということは他のことでも参考になる考え方だと思いました。

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2024年12月25日

Posted by ブクログ

地球の歴史46億年を3冊の新書で概観しようという大胆な試み。上巻は地球の誕生から海に覆われるまでを描くが、どうしてそんな昔のことが分かるの、と不思議になる。しかも地球内部のことまで手に取るように説明されて驚いた。

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2017年03月28日

Posted by ブクログ

著者の鎌田さんは、火山学者にして、勉強法の本なども書いている変わり種だが、地球の歴史という地球物理学や古生物学を含む壮大なテーマを新書三巻という形で書き上げたらしい。
その第一巻である本書は、ビッグバンから説き起こしていて、宇宙論や素粒子物理や太陽系惑星論にも話が及んでいて面白い。しかし、本書の中心は、やはりプレートテクトニクスを含む地球物理の世界で、地球の誕生直後のマグマオーシャンの状況から、地殻・マントル・コアへの文化と、その後のマントル対流による地球規模の熱と物質の大循環だろう。先行する地球物理に関する一般書を更に統合して、そこに地球規模の時間経過という不可逆的な「進化」の視点が盛り込まれていて、これ一冊で何でも分かるような気がする。
中巻以降は、生物に焦点が当たっていくようで、上巻とは毛色が異なるようだが、それでも読んでみたいという気にさせられる。

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2016年12月29日

Posted by ブクログ

ビッグバンから始まって、物質、エネルギーの動向を、物理学と化学の視点を使い分けながら語っていく。宇宙規模のマクロの文脈において地球の誕生、変遷が無理なく位置づけられる。だから話の通りがスムーズ。
上巻は先カンブリア期までで生物誕生の話はほぼないが、もう満腹感がある。
中巻以降ではダイナミックな変動が減っていくことは明らかなんだし、上巻ほどの爽快感は望み薄だと思う。
まあ、続きも読むけど。

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2018年12月30日

Posted by ブクログ

サイエンスの本で途中で挫折せず、これほど夢中になって読むことができたのは生まれて初めてではないだろうか。アウトリーチ活動の第一人者でもあるブリッジマン鎌田さんの力作です。

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2018年10月13日

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