鎌田浩毅のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても知的教養に満ちた良い本ではあるが、残念ながらオーディブルには向かないんじゃないかと思う。
というか、こういうのは本で読もうよ私……オーディブルで読むのは無理だ。
それというのも、高校地学なので図解が大前提になっちゃっているからである。もちろん図については添付されているし、手を止めて探せば図は確認出来る。でもね。オーディブルなのよ。車の運転とか皿洗いなんかやっている間に、ちょっとでも読書(?)を楽しもうなんていう貧乏性な考えで聞いているわけですよ。当たり前に図なんて手を止めて見ないし、確認しないの……幸か不幸か、高校地学なんで、半分くらいは過去の自分と過去の娘が触れていた内容なんで、なんとなく図解無しでもわかる。(残念ながら、子供らはこの本でも憂いの的になったように、選択科目として地学を選んでいないので、最新の内容についてはわかんないという状態なんだけれども)
とりあえず空き時間で聞きまくった。時々気がそれて聞き損ねていたりするので、ちゃんと理解出来たかというとかなり怪しいわけだけれども、面白かった。可能ならば本で読み直したいし、もっかい図に目を通した上で聞き直すのも良いんじゃないかと考えている。
本書の後書きで、高校の理科は4つに分割されていて、それぞれがかなり独立していると説明されている。また高校で学ぶ数学は17世紀に確立した微積分、化学は19世紀までに発見された内容が、物理では20世紀初頭に展開された原子物理学が 生物20世紀後半に進歩した免疫まで、けれども地学は最新の知見が採用されている。これは地震や気象といった身近な問題と直結しているからということが紹介されていて、ああそうだよなあとしみじみ気がついたりした。 -
Posted by ブクログ
この本は読書初心者や苦手意識のある人向けに、「本を簡単に読む」ための多様なテクニックを紹介している。
特に印象的なのは、「難しい文章は著者が悪い」と断言し,まったく意味がわからない場合は無理に読まなくていいとする点だ。わかりやすい本を選ぶことを勧め、読書への心理的ハードルを下げている。
こうした主張がなされることで、著者自身の文章にも高い説得力が求められるように感じられるが、実際にはその期待を裏切らない。むしろ非常に読みやすく、特に比喩の使い方が秀逸である。多少難しい内容でも、「おそらくこういうことだろう」と自然に理解できるような表現が多く、文章の明快さは本書の批判を裏付ける実例にもなっている。
本を読むことに苦手意識がある人や読書習慣を身につけたい人にとって、最適な入門書であり、読書観を変える良書である。