鎌田浩毅のレビュー一覧
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物理なんてやった記憶もないけど、すごく楽しめました。
おそらく高校1年生で物理基礎はやったけど、本当に覚えていない。嫌いなら嫌いで覚えているはずだけど、それすらも覚えてない。
でも仕事関係でちょっと気になることがあり、それ自体は理解できたが、もっと本質を勉強したいと思い、最近は物理の本を片っ端から読んでます。
そうすると、身の回りがなんてこんなに面白いんだろうと感じる日々です。
この世の諸原理なるものを理解するためのアプローチが物理だと勝手に解釈していますが、物理ってとっても面白い。
あとがきに、物理の苦手を払拭するための方法、文系のための、ビジネスマンのための物理の勉強の方法なんかも書 -
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自然災害時のハザードマップを作るのを富士山麓など観光地は嫌がるが、20万以上の麓住人だけでなく多くの観光客の避難のために様々な事態を想定して避難経路の想定は不可欠。
火山灰は粉末ガラス類似で、空中にあると航空機の飛行が不能、道路上にあるとクルマの走行が困難となる。噴火の空電で電波障害も起こり携帯通話もネット接続など通信も困難になるかもしれない。
放射能という見えない脅威「だけ」の原発事故避難でも数々の不手際があった。噴煙、火山弾、溶岩流、火砕流、に加え通信障害により混乱、道路渋滞、交通途絶など地震被害が加わり想定上限以内でも首都機能が麻痺する事態が考えられるが、対策は想定されているだろう -
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4月から授業が始まって教科書を読むことが多くなって、なかなか他の本を読んでいませんが、今月末に地震学入門の授業が金沢であるので、そのための予習の意味も含めての一冊。
前半は大地震発生のメカニズム、後半は減災のための実践的な内容の本でした。首都圏での地震における帰宅困難者向けの帰宅支援マップを使い、東京丸の内から千葉県松戸市まで実際に歩いてチェックする内容はなるほどって思う視点がたくさんありました(私は会社と自宅が徒歩1分だけど(^^;)。日本は、プレート構造を思えば必ず地震は起きるという運命にある立地。将来の損害を考えずに便利だからと首都集中が続く姿を、戦争の時代に投影して現在は「負ける戦争か -
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ネタバレ地球の現象は構成要素を足し合わせれば理解できるものではない。マクロで見る目が必要。デカルトの近代科学の基礎(要素還元主義)とは異なる。
宇宙のダークマターは23%の質量をもっている。実際に見える者は4%、残りの73%はダークエネルギーではないか。
いて座スターAに太陽の400万倍のブラックホールがある。銀河の中心。
太陽の10倍以上の星は、超新星爆発のあと中性子性になる。30倍以上の星はブラックホールになる。太陽は白色矮星となって寿命を終える。
太陽の重力を受けるのは、1万天文単位。地球から太陽までの距離が1天文単位=AU。海王星までは30AU。
地球型惑星と木星型惑星。
公転と時点は同じ -
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ネタバレ日常の中の物理をコンセプトに、何の気なしに周りで起こっている現象や利用している機器なんかがどういった原理なのかを解説している。
が、理系音痴の私はやっぱり腹落ちするまでの理解には到達できないなー。日々利益を享受しているノイズキャンセリングの「単振動」や「位相がずれる」といった用語や現象がどうも理解できない。そんな時は最終章にも述べられている「棚上げ法」でどんどんその他書籍を読んでみたりで量をこなしていくことで、光明を得るときがくると信じてる。
個人的な学びは、遠視・近視と老眼・白内障は原因が異なる・前者は眼球の変形で、後者は水晶体の濁りなんだって。乱視な私は眼がゆがんでいるのかと少し怖くな -
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2022.09.30
いわゆる「南海トラフ地震」や富士山の噴火など、これまでの地震の歴史を交えながら必ずくると言われている大震災に向けてどう行動するべきかを理解することができた。
防災のためにあれをやろう!と強く意識するのではなく、日常の中に溶けこませていくことが大事。
例えばいつも持ち歩くカバンの中に飲料水や軍手を入れておくことも大事。
最も読んでいて素晴らしいと思ったのは東日本大震災で生まれた大量の瓦礫を使って防波堤を作る仕組み。
次に津波が来たときにその勢いを抑えることはもちろん、本来ゴミになってしまうものを再利用する考え方も素晴らしい。
世の中には防災に関する知識が溢れている。
「 -
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理系教育のスペシャリスト2人によって書かれた本。生活の延長線上にある物理の理論を使った事象やモノが解説される。
内容は非常に分かりやすく、読み物として単純に面白かった。役立つ知識も多かった。
ただしこの本の醍醐味は知識を得ることではなくて物理の世界に「慣れる」ことがと思う。
自分は数学と物理が嫌いすぎて文系の大学に進んだが、何の因果かばりばりの理系フィールドであるメーカーで今は仕事をしている。まさか図面を読むような仕事に就くとは思わなかったが、何年か仕事しているとそれが楽しいと思うようになった。
それでも物理や数学にはアレルギーが未だにあるので、これを克服するためにこうした本を読むように -
Posted by ブクログ
読書の苦手な人にとって、とても知的なイメージのある中公新書を手に取ることはハードルが高いと思う。ところがこの本は、読書が苦手な人向けに、丁寧に構成されている。筆者が教鞭を取る京大の学生だけが対象ではなく(決して優秀な人が対象ではなく)、本を手に取らない世の中の人達全般に向けられた「読書法ガイド」である。
まず、目次がとても分かりやすい。気になる箇所から「つまみ食い」できるように、各章がキャッチーな言葉で並んでいる。
そして、この本は各章の「冒頭」に要約が記されている。まるで新聞の見出しのようだ。章末に要約があるだけでも丁寧だが、冒頭にある本はなかなか無い。つまり、目次を読んで、気になった章の