鎌田浩毅のレビュー一覧

  • 地球の歴史 下 人類の台頭

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    恐竜、日本列島の誕生、モンスーンの成り立ち、人類史といった個別には興味深い事柄を取り上げているのだけど、「細けえことはいいんだよ」と言いたくなる。上巻・中巻のスケール感を経た後なので。
    最終的に地球の未来像、消滅まで論じるので途中を省いたら不自然なのはわかるけど。
    個人的には上巻は素晴らしく、中巻はまあまあ、下巻は別に、という感じでした。

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    2018年12月30日
  • 地球の歴史 中 生命の登場

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    宇宙規模の壮大な上巻がとても面白かったのに対して、中巻は地球規模の話になっている。スケールダウンだけど、でもそれなりに面白い。
    地磁気や巨大火山に見られる地学的な歴史と、生物の誕生以降の二酸化炭素濃度の変動やらが相互に影響を与えながら共進化するさまが語られる。
    生物に関する記述はややノリが悪いというか教科書的な記述になっていて退屈なのだけど、地学・地球科学に関する部分は専攻だけあってグルーブ感がある。それは少し残念ともいえるけど、でもこういう学際的な本である以上、多少の濃淡・ムラはしかたないのでしょう。

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    2018年12月30日
  • 火山噴火 予知と減災を考える

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    火山の基礎知識から、予知、減災(防災ではない)、温泉とかの恵みまで分かりやすくまとめている。溶岩の表面でピンピンはじける音がするポッピングのことなど、フィールドワークをしてきた学者らしい、臨場感や、研究対象への思い入れがはいっている。

    噴火予知は、いつ、どこで起きるかについては概ね実用レベルに達しているらしい。北海道の有珠山の2000年噴火などでは、予知のおかげで人的被害を出さずにすんだ。しかし、噴火の規模や推移なんかは、まだまだ予想するのが難しいと。

    「火山の災害は短く、恵みは長い」と主張される。恵みは、温泉など観光資源や、豊かな土壌、地下水など。観光業への風評被害をおそれて防災訓練に消

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    2018年11月05日
  • 理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント

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    国語や歴史が不得意で本を読むのが苦行という理系大学生に向けて、楽に本が読める方法を指南。まず必要性を確認し、楽に読書を済ませて最低限のノルマをこなす。次に、仕事や勉強を効率よく進めるための情報処理としての技術。そして、アウトプット優先の読書術。

    理系の人たちって論理的だから、システマティックで効率的に読んでいるのだろうと思っていたのですが、苦手だったとはびっくり。

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    2018年10月13日
  • 座右の古典 賢者の言葉に人生が変わる

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    理系の教授なのに、取り上げてある古典が幅広く、感心した。自分も学生時代にぜひ講義を受けてみたかった。
    しかも、古典と言えば、いわゆる哲学とか経済学のイメージがあるが、世阿弥や韓非子シェイクスピア、ヘンリーフォードなど、取り上げるジャンルも色々であった。
    早速、取り上げられていた本を10冊近く買ってしまった。

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    2021年08月08日
  • 理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント

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    京大・鎌田教授の読書術について書かれた本。タイトルの『理科系の〜』については相変わらず深い意味がない模様。同氏の『ラクして成果が上がる理系仕事術』と一部内容がかぶっている部分もあるが、本の読み方についてよくまとめられている。知的生産(アウトプット)を意識した読み方を心がけるというのがポイント。

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    2018年08月31日
  • 理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント

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    最後の補講は、面白かった。
    ストックから、フロー。
    所有から利用。未来への計画や、過去の否定ではなく、今を生きるために、今あるものを利用する。
    本も、そんな使い方が良いのかもしれない。
    といってしまうと、本書の本文を補講は、すべて否定しているのだけども。

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    2018年08月29日
  • もし富士山が噴火したら

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    面白いんだけど、こういったシミュレーションは実際のところどこまで現実を反映できているんだろうね。
    たとえばATMが動かなくなるから現金を引き出しとけみたいな話があるけど、ATMが動かなくなる状態にまでなったら、そもそも流通がストップするんで、金なんて関係なくなるのでは、などなどいろんなところで首をひねった。ただ自分の疑問が正しいという自信があるわけでもない。

    あと短期的な噴火は予測できるとしているけど、これもそうなのかなあ。御岳山の例もあるしなあ、と思った。

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    2018年08月15日
  • ラクして成果が上がる理系的仕事術

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    京大の名物教授による著書。タイトルに「理系的仕事術」とあるが、内容的には理系も文系もあまり関係なく(半ばこじつけのようにも見える)、また仕事術というよりは知的生産向けの内容である。

    「ラベル法」「一望法」など16個の「◯◯法」が紹介されており、一見するとこれらがポイントのように思えるが、これにとらわれてしまうと本質を見失ってしまうので注意が必要。

    むしろ情報収集からアウトプットまでの知的生産のフローと、それに付随する著者のテクニックをしっかりとおさえ、必要に応じて自分なりのアレンジを加えることに重点を置いたほうが良い。

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    2018年08月14日
  • 理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント

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    苦手意識のある理系に自分なりに近づいてみた結果、面白かった。もう少し距離を詰めて怖がらず理系のことを理解してみたい。おれの中で理系は今のところ物事を分割して理解する事と完璧主義に陥らず平気で必要なところだけ摂ることを躊躇しないこと=サボれる為の最適なルール作りを指向すること。の2点。また他の理系ものにも挑戦したい。また本文で内容とは直接関係のない箇所に2030年代までに南海トラフで西日本に大地震が来るっていうのをサラッと書いてあってギョッとなった。こわ。

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    2018年06月13日
  • 理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント

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    途中で読むのをやめてよい、15分だけ集中して読む。2:7:1の法則で読む(注)、情報は3つだけ取ればよい、といった読者が苦手な人に対してハードルを下げる話が続く。
    (注)自分と付き合いがある10人のうち、2人は親友、7人はどーでも良い人、1人はどーしても合わない人。

    読書は、9割方自分の考え方や知識の追体験であるとの指摘は、車のTVコマーシャルは購買者向けであるとのマーケティング学の知見と同様であり、面白い。

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    2018年05月20日
  • 一生モノの英語勉強法 「理系的」学習システムのすすめ

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    英語の勉強法。いかに向き合うか。これを読んで思ったのは要するに動機次第かなということ。動機があれば、参考にしてひとつクリアできると思う。漠然と英語を学ぶのがおそらく一番良くないだろう。なんらかの目安、目標を設定してそこへむけて予定を組んでという当然のことを当然のようにするという(笑)しかし、その当然のことに抜け穴はないと無駄な寄り道を諦めるのにはいい本だと思う。

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    2017年12月18日
  • 京大人気講義 生き抜くための地震学

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    P224 土手の花見➡結果防災
    P232 濱口悟陵(ヤマサ醤油7代目)➡和歌山県広村での稲村の火(1854安政南海地震)、その後の防波堤建設、

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    2017年12月03日
  • 地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために

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     たまに無性に読みたくなるブルーバックス。

     地球は丸い。
     子どもでも知ってる当たり前のことに、人類がどうやって気が付いたのか。
     2200年前のギリシャ人が測った地球の円周の測り方は。
     
     超大陸パンゲアや、プレートテクトニクスも近代になるまでは解明できていなかった。
     地球は固体ではなく、流体だった。

     そして地学を知ることは、未来を知ることでもある。
     確実に来る西日本大震災に対して備えることはあるのか。

     地学入門編。

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    2017年05月17日
  • 一生モノの受験活用術――仕事に効く知識とノウハウ

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    大学受験のための受験勉強の効用について、既に大学を卒業した社会人と、これから大学を受験しようとする高校生を主なターゲットとして書かれている。そのため、誰に向かってのメッセージなのかという点で焦点がぼやけることもあるが、各教科ごとに、エッセンスやどう役立てるかといったノウハウが記載されていて、面白かった。
    また、冒頭には、著者の経験を基にした効率的な勉強方法についての話が載っている。こういうものは、人それぞれが試行錯誤して身につけるものではあるが、他人の経験も役に立つので、受験生には読ませたい。

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    2016年12月03日
  • 京大・鎌田流 一生モノの人脈術

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    人脈術にて、表紙の軽そうな内容に反していたってまともな内容。やはり人脈を作ろうとがっつくのが一番よくないということですね。

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    2016年10月14日
  • 一生モノの勉強法 京大理系人気教授の戦略とノウハウ

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    ・昼休みに中途半端に過ごすのはダメ(休むか,勉強するか,趣味をするかきちんと決める)。まとまった時間なのだから戦略的に使うこと。
    ・週末の枠組みを全体的に予め決める(遊ぶ,体力づくり,人脈作り,勉強,仕事の追い込み)
    ・就寝時間を過ぎて勉強しない
    ・ノートは表面だけ利用
    ・スキマ時間にスケジュールチェック
    ・勉強時間の10%は復習に充てる

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    2016年06月08日
  • 一生モノの英語勉強法 「理系的」学習システムのすすめ

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    理系式というサブタイトルはあまり関係ないかと。英語勉強法について、いろいろなアドバイスが載っています。全部を取り組むのはつらいでしょうが、気になったものを試すだけでも有益だと思います。

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    2015年12月30日
  • 一生モノの英語勉強法 「理系的」学習システムのすすめ

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    火山の研究者で自己啓発書も執筆している鎌田浩毅と、予備校教師の吉田明宏の共著です。

    大学教員による英語学習法の本としては、同じ京都大学の青谷正妥が『英語勉強力』(DHC)という本を刊行しており、こちらも名著だと思います。どちらも理系の研究者というのがおもしろいところです。対する東京大学では、英語が専門の斎藤兆治の英語学習本が有名です。個人的には斎藤の本の方が啓発的だと感じましたが、本書も改めて英語を勉強しようという気持ちにさせられました。

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    2015年12月23日
  • 富士山噴火 ハザードマップで読み解く「Xデー」

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    ネタバレ

    読みながら常にソワソワしてしまい読むのに時間がかかる。
    つい我が家の防災用のグッズはどうなってるんだっけ。
    なんて周りを見回してみたり。
    富士山噴火の最大の怖さは粉塵とのこと。
    雨で固まり重くなる。
    屋根に積もると家はつぶれ、細かい塵が気管に入ると胸を患う。窓や通気孔に目貼りも必要。
    中学の頃、社会科の先生が「富士山が噴火したら校舎の屋上で傘を差しながら噴火を眺めよう」なんて言ってたけど、無理だってことがよーくわかった。

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    2015年11月11日