鎌田浩毅のレビュー一覧
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ラベル法=とりあえず区別する姿勢、知的生産と知的消費を湧ける
枠組み法=あらかじめ完成形をイメージする。どこが不足していて何を埋めれば完成に近づくのかを、直感的に判断する。これからすべき仕事全体の枠組みを先に与えてしまう。できるところから書き始める。
何本かの仕事を平行してやる。行き詰まったら別の仕事に取りかかることで、アタマが活性化する。分類できない「その他」の箱を作って働いている頭のストップを防ぐ。動きを止めない工夫。
不完全法=完璧主義から逃れること。完璧主義とは自己満足の世界、いったん完璧主義に陥ると、それに気付かなくなってしまう来るべきアウトプットからはだんだん遠ざかって行く。不完全 -
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ネタバレなぜ勉強するのか、効率の良い勉強方法、受験が終わった後の勉強方法などについて、作者が是非実践してほしいと思う方法がかいてある本だった。
この本を読みながら知らなかったことや、勉強になったことがあるため、下に記すことにする。
1 勉強とは、一生役立つような知恵を身につけること。
2 自分に合った勉強できる時間帯、勉強時間の長さ、目標までの時間の使い方(その日によって勉強する内容を決めるなど)、モチベーションを保つための工夫など、自分に合った勉強方法を見つけると良い。
3 勉強は楽しくするか辛くするかで、結果が変わる。
4 スランプになったら、得意教科から行う。
5 合格に向けて大事なこ -
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理学博士の本棚といっても、その研究に関連する本とか研究に役立つような本という事ではない。理学博士に至るまでの人格形成や判断に影響した本を紹介してくれる内容なので、肩の力を抜いて読むことができる。
紹介される本は立花隆とかミャエルエンデなど。『モモ』なんて小さい頃に自分で読んだのか、読んで貰ったのかすら覚えてないし、もしかしたら読んだ事すらないのかも知れないくらい。
だが、家にその本があって背表紙が視界に入るだけで中身を薄っすら思い出すのだから、それこそ本の凄さだと改めて思う。タイトルや物理的な〝本という存在“に凝縮された世界があり、一度触れただけでも確かに記憶に刻まれ、タイトルを読めば中身 -
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著者の鎌田浩毅(ひろき)氏は1955年生まれの火山学の大家。2021年3月に京都大学を退官し、名誉教授になった。専門に関する著書をたくさん出されているが、本書のような勉強法に関する本も出版されている。
本書を読んで、氏が大変な読書家であることがわかる。ご自身の読書経験を通しての指南が書かれているが、その部分はさほど得るものはなかった。つまり、「9割は知っている」と書かれている通りであったが、末尾の「補章」の指摘が勉強になった。
ビジネス書や自己啓発本の根底には「こうすればああなる」という計画主義がある。技術面でそれを言えばビジネス書になり、精神面でそれを言えば自己啓発本になる。しかし、現代は想 -
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とりあえず先に進む「棚上げ法」と、完璧に読まない「不完全法」となど、誰でもすぐにできるテクニックを紹介しつつ、手抜き読書術を勧めている。世にあふれる読書術には、身に付けるまで修練が必要な読書術も多いが、本書ではそういうものは身に付かないと主張している。
同じ著者による「読まずにすませる読書術」(2019年発行)を先に読んでいたが、その一年前に書かれた本書「理科系の読書術」も読んでみた。
1人の人間がほぼ同じ時期に同じ読書術というテーマで書いているので重複している箇所も少なくない。いや、ほとんど同じ内容と言っても過言ではない。
同じ内容でも、「理科系の読書術」は、基本をより細かく説明して -
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本書は、「読むべき本は読んで、読まなくていい本は読まない読書術」を提案している本である。また、読むべき本でも全部読む必要はない。自分にとって必要な部分だけ読むこと、つまり「いかに読まないか」が大事だという。
この考え方は多くの人が賛同できるところであろう。他の読書術の本でもよく見かける考え方で、ある程度本を読んできている人であれば、半ば常識といえる考え方ではないだろうか。ただ、わかっていても実践するのは難しい。本を読む習慣がない人であればすぐに実践できることかもしれないが、多読派の人は、本を読むことに重要性を感じており、また、本を読むこと自体が好きだからだ。
私もそうだが、そのような人たち