【感想・ネタバレ】マグマの地球科学 火山の下で何が起きているかのレビュー

あらすじ

誕生してから四六億年たった今でも、地球の内部は冷たくなることなく、ドロドロに溶けた灼熱の世界である。マグマが地球の表面に押し出されるとき、地上には火山が形成される。登山、温泉、紅葉狩りなど私たちの生活に親しみ深い山々だが、地下ではどのようなことが起きているのだろうか。本書は、急速に進展している地球科学の成果を紹介し、日本人になじみ深い火山とマグマを探検する試みである。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

本当にお勧めできる新書です。
初めて火山を知る人も、
地学なんかやってないよ、の人でも。

もちろんこれ、大学のテキスト(初級)でも
使える代物ですので
どのレベルの人でも読めます。

一応、難しい記述もでてきますが、
前もって教えてくれていますので
そんなに気にする必要もないでしょう。

読み終えて伝わってきたのは
火山に対する「愛」でしたね。
学問に対してもね。
学ぶことの面白さも教えてくれます。

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2015年07月10日

Posted by ブクログ

 火山学のアウトリーチで有名な鎌田先生の本。

 火山対策が気になっているので基礎勉強。

 勉強した点。

(1)マグマができるような岩石が誘拐する条件は、以下のみっつのうちの一つが満たされた場合。「岩石に外から熱が加わる場合。このとき温度が上昇する。」「岩石がマントルを上昇する場合。このとき圧力は上昇する。」「揮発性成分が混入してくる場合。このときは温度も圧力もかわらない。」(p79)

 この3つの条件がそれぞれ、プレートが貫入している日本列島の地下で行われている。

(2)現在地球の内部で発生する熱源の大部分は、放射性物質の崩壊による。(p173)

 福島原発とおなじ原理。

(3)関東や近畿で地層でかぎ層となっているピンク火山灰(100万年前)とアヅキ火山灰(70万年前)は、九州の藺牟田カルデラから吹き上げた火山灰。(p206)

 大噴火が、日本中を火山灰で覆った事例。

 火山災害は、非常に危険な災害とわかる。

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2012年08月16日

Posted by ブクログ

今、いろんな意味で脚光を浴びている鎌田教授の新書。氏の最近の本は、プレゼン術とか思考法とかそういったものが多いようだが、本書は氏の専門分野に関するまっとうな読み物である。火山活動という自然現象を大づかみするための道具立てがすべて解説されているので、これ一冊でも火山のことが結構わかる(というか、わかった気になる)。プレートの運動と火山活動の関係や、マントルの上昇と岩石の融解の関係など、地学に触れたことのないものには目新しい現象が解説されており、非常に勉強になる。惜しむらくは、ちょっと文章が下手くそでわかりにくい部分があるところか。

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2011年01月16日

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