鎌田浩毅のレビュー一覧
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ラベル法=とりあえず区別する姿勢、知的生産と知的消費を湧ける
枠組み法=あらかじめ完成形をイメージする。どこが不足していて何を埋めれば完成に近づくのかを、直感的に判断する。これからすべき仕事全体の枠組みを先に与えてしまう。できるところから書き始める。
何本かの仕事を平行してやる。行き詰まったら別の仕事に取りかかることで、アタマが活性化する。分類できない「その他」の箱を作って働いている頭のストップを防ぐ。動きを止めない工夫。
不完全法=完璧主義から逃れること。完璧主義とは自己満足の世界、いったん完璧主義に陥ると、それに気付かなくなってしまう来るべきアウトプットからはだんだん遠ざかって行く。不完全であることを許容し、切り捨てられた内容は思い切って断念する。不完全主義こそが、効率良くラクな知的生産を行うための方程式。
時間管理をきちんと行うためには、「システムに任せる」こと
システム作りで重要なのは、「要素に分解すること」と「実験してみる」ということ。細かく要素を分解し、いろいろ試行錯誤しながら実験してみることでシステムを作ることができる。要素分解+実験。
朝、仕事に取りかかるのが億劫なときのために、心地よいスタートを切る「システム」を前もって作っておく。仕事のスケジュールを確認する。何時から何時までの何時間を、その仕事に使うことが出来るのか。そして、何をその時間にやり遂げたいのか。それを最初にきちんと把握する。当日のスケジュールは、仕事始めの朝に書き出すのではなく、前日の仕事の終わりにあらかじめ作っておく。片付けるのではなく、前日の仕事の状態のままにしておく。朝のウォーミングアップのシステムをつくること。前日にすべての仕事を完了せずに、次の日の最初につながるような仕事をすこし残しておく。
覚えておくのは、わずかな記号のみで自分の頭を常に軽くしておく。 Ex. E=MC2
棚上げ法=いま分からないこと、うまく行かないことは無理に進めようとはせずに、とりあえず先に進む方法。解けない問題はさっさとやめてしまう。解ける問題だけでも、仕事は無限にある。
時間の枠組みを初期設定する。これからの1時間はクリエイティブな時間についてだけ考えると決める。。次に、「この一時間は無意識に身を委ねる」と決める。そして一度決めたことは変更しない。ほんとうに無意識が教えてくれるだろうか」などとは思わない。時間をいつまでも散漫にダラダラと使わない。→場所の移動でメリハリ
当たり前のことを当たり前でないと考える習慣。見慣れたことを見慣れないもののように思う。そのようにラベルを張り替えてしまう。逆に見慣れないものは、よく見知っているもののように考える。とにかく正反対のラベルを貼って、それを前提に考え始める。
他人と比べないこと。自分の体をよく観察しながら知的生産を行うのであって、他人はまったく関係ない。第3者の仕事と自分の仕事を比較してもなんにもならない。いいかえれば、自分のペースを崩さないのが、もっとも効率の上がる基本行動。自分の感覚にできるだけ忠実になりながら、クリエイティブな行動パターンを磨いて行く。
無意識の働きに素直に従う経験を積む、いったん重要なアイデアが頭をかすめたら、一気に意識の世界に引きずり出して活字にする。うまく表現できない場合でも、とにかく断片でよいから言葉にしてみる。とにかく必死で言語化する。これが無意識と意識を使いこなして、クリエイティブなアウトプットを生み出す根底にある作業。 -
Posted by ブクログ
大まかに言って、富士山噴火、巨大地震(首都圏直下地震、南海トラフ)を気をつけるための学び。という感じかな。
気をつけると言っても、逃げ道がないからどうしたものか。。と思ってしまうが。
数年前、鹿児島の悪石島近海で地震が多発した時、「鬼界カルデラ」の話を聞いたことがあった。
あんな怖いものがまだまだ他にもあるとは。。驚き。
南海トラフが、2030年代に起こるという。
そして、その前には首都圏直下。
そして、南海トラフの後には富士山噴火。
どうりで最近、富士山の被害マップがよくでてくるなと。
この本が出版された年以降、能登の地震を始め、各地で大きめの地震が多発している。
それを考えながら読むと、今が大活発時代に入ったというの実感として感じた。
うーん。。でも、地震も噴火も嫌だなー。。。 -
Posted by ブクログ
前半では主に地震の仕組み、後半ではそれに対する準備(物理的、精神的)について、とてもわかりやすく書かれている
「正しく恐れる」という言葉通り、無闇に恐怖心を煽るものではなく、地球規模の活動を止めることなどそもそもできない、地震予測もそうなのだから、せめていざ、起きた時には最小限の被害にとどめ、生き延びる術を身につけよう、という著者の主張に共感
東日本大震災を経験してから15年
やがて起きる南海トラフ大地震(今後30年以内)に備え、生き方そのものを見直すべき、ということにも共感する
人間そのもの、または人間の営みなんて地球の活動からみたら、本当にちっぽけなもの
化石燃料を作り出すのに何十万年という時間を要した地球の営みを、しかし、人間はわずか200年足らずで使い果たそうとしている
その超資本主義的な消費型の営み(著者はストック的なスタイルといっている)を見直し、エネルギーに頼りすぎない営み(同様にフロー的なスタイル)に変えて行くべきだという
しかしながら、もう後戻りできない現代人は、ではどうしたらよいのだろう…
「知識は力なり」というフランシスベーコンの言葉通り、正しい知識をもつこと
そして、身を身守るためにできる準備をすること
その中で、身の丈にあった生活をし、いらない情報に振り回されることをやめ、地面が動いても動じない決意をもって、いざという時に、そしてその後に回復できる備えをもつ、、、当たり前のように思えるけれど、考えてみると改めて不備が沢山あることに気づく
人はもっと謙虚に、もっと賢く生きなければならない
イラン情勢で改めてエネルギーについて考える
著者の主張は、地震への備えに限らず、すべてのことに通ずるのではないかと思う -
Posted by ブクログ
日本にずっと住んでいて大きな地震を経験したことのない人はいないのではないでしょうか。私の場合は、住んでいた場所が震源地から離れていたので直接的な被害は少なかったですが、それでも、阪神大震災(1995)と東日本大震災(2011)は記憶に残っています。
この本は記録に残っている「地震・火山の噴火・津波」が紹介されています、東日本大震災が起こってから、日本列島は地震が起きる周期に入ったような気がしました、地震に対する備えも必要だと思いましたが、地震が起きて様々なものを失ってしまう前に、自分が使える「時間・お金」を使って、記憶に残る「体験・幸せな時間」を過ごすことも大切であると思いました。
以下は気になったポイントです。
・日本の火山で最も多いのは、冷静の高いマグマが爆発的に噴火する「 ブルカノ 式」の噴火である、噴石や火山灰 が勢いよく 加工 から飛び出すため 危険性の高い 噴火である、 粘り気が少ないマグマが 加工 から風水のように 空高く上がるような 噴火は「 ストロンボリ式」 と呼ばれ日本でもたまに見られる、 冷静が低いため 流れ出した溶岩は 麓まで早く到達する、基本的に爆発的な噴火ではないため 比較的安全な種類の噴火である(p51)
・2000 万年前頃から日本海は東西に拡大を続け 日本列島は大陸から遠ざかっていった、 その過程で日本列島が現在のような「逆さくの字」に折れ曲がる出来事が起きた。 1500万 年前頃から現在の西日本に相当する部分が 時計回りに回転し、 逆に 東日本に相当する部分は反時計回りに回転 始めたこのようにして現在の日本列島の原型ができた(p65) 折れ曲がった時に東北日本と西南日本の間に大きな溝ができた、 これが「フォッサマグナ 」である(p66)
・ 1991年には活火山の 定義が更新され「 過去 およそ2000年以内に噴火した火山 及び現在 活発な 噴 気活動のある火山」になった、 そして 2003年には数千年ぶりに噴火が再開する可能性も含まれ、 過去 1万円以内に噴火したという定義に更新された(p73)
・阿蘇山の巨大噴火は9万年前が初めてではない、 約27万年前、 約14万年前、 約13万年前にも巨大噴火が起きていたことが分かっている、4つの噴火を合わせて「 阿蘇 4噴火」と呼ばれている (p75)
・過去10万年前に形成され 今後も活動の可能性がある巨大カルデラ火山が8つ存在する、 阿蘇・ 姶良(鹿児島県)・鬼界(鹿児島県)の他に、 屈斜路・ 支笏・ 洞爺・ 十和田・阿多(鹿児島県)である(p89)
・寒冷化の進行とともに 海水面が下がり 内陸 深くまで入り込んでいた海岸線が後退した、その結果、 日本各地で 平野 が拡大した、 これは日本の歴史にとって非常に大きな意味を持つ、 稲作に適した 平らな土地がたくさん生まれた、 紀元前6世紀頃から日本で水田での稲作が始まった、 狩猟採集 中心の 縄文時代が終わり 稲作中心の 弥生時代が始まった(p95)
・現在地震と噴火が頻発するのは「3.11」 によって地盤に加えられた歪みを徐々に 解消しようとしているからである、 日本列島は千年ぶりの「 大地 変動の時代」が始まったので今後の数十年間は地震と噴火は止むことはないというのが 専門家の意見である(p100)
・南海トラフ地震はフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈むことによってできた 南海トラフを震源域とする地震である、 東西に長い 南海トラフ では巨大地震を発生させる 震源域が大きく 三つに分けられる。との震源域で地震が発生したかによって「 東海地震」「 東南海地震」「 南海地震」と呼ばれる(p107)
・富士山の 貞観大噴火では、富士山の北西の山麓に 長さ6km にわたる 長大な割れ目ができそこから大量の溶岩が流出した、その溶岩は当時 そこにあった 森を焼き尽くした上で 当時あった大きな湖に流れ込んだその中央部が埋め立てられて 東西 2つの湖へ分断された、 それが「 西 湖」と「精進湖」である、溶岩が焼き尽くした範囲(溶岩の平原)に次第に植物が生えて原生林になったのが「青木ヶ原樹海」である(p113)
・1410年 栃木県北部の那須岳で UC 以来初めての大きな噴火が起きた、 その後 那須岳は再び 静穏な時期に入り、 次に噴火するのは約400年後の1846年である (p126)
・1586年1月の天正地震は徳川家康の運命を変えた 地震であると言える、 秀吉は自分の言うことを聞かない 家康を撃とうと準備をしていた、 その時 天正自身が発生し 三河にいる 家康を討伐するための 前線基地だった 大垣城が全壊した、秀吉 自身も 琵琶湖沿岸にあった 坂本城で大きな揺れに遭遇し 大阪に逃げ帰った。地震の被害によって 戦争 どころではなくなった 秀吉は家康 討伐を中止した (p133)
・ 元禄関東地震の発生から4年後の 1707年10月には 日本列島で発生した地震の中でも最大規模の超巨大地震が発生した それが「 宝永地震」である、 これは1605年の慶長地震以来102年ぶりに発生した 南海トラフ地震である、 しかも 南海トラフの3つの震源域が全て 連動して動く 最悪のケースであった (p152)
・宝永地震の発生からわずか49日後の1707年12月に富士山で爆発的な噴火が起きた、 これは 864年の貞観噴火 以来の843年ぶりであった、富士山にとっては約200年ぶりの噴火であった( p155)
・ 1779年11月 桜島で史上最大規模の噴火が発生した「 安永大噴火」である(p160)
・これまでの歴史を振り返ると 16世紀以降に見られた 異常気象と大規模な噴火にかなりの相関関係が確認できる、 実は20世紀に入ってからの世界の平均気温が上昇する傾向にあるのは、20世紀の前半に大規模な噴火がほとんど 起こらなかったからとも 推測されている(p167)
・1854年12月 関東から四国までの広範囲が激しく揺れた「 安政東海地震」発生時の年号は「嘉永」であるが、 地震発生から1ヶ月もしないうちに「安政」 に改善されるため 安政東海地震と呼ばれる、この地震は1707年の宝永地震以来、 147年ぶりに発生した 南海トラフ地震であり、M8.4と推定される超巨大地震である(p175)
・明治政府は1872年の年末に太陽暦に変更する、 それによって明治5年12月3日が明治6年1月1日になった (p197)
・戦時下の1944年12月にはM7.9の巨大地震が 和歌山県で発生した「昭和東南海地震」である 幕末の1854年に発生した「 安政東海地震」以来 90年ぶりの南海トラフ巨大地震であった(P224)
・日本列島の太平洋沖では、南海トラフ巨大地震が100年ほどの周期で発生し 次回は「2030から2040年」と予測されている、 西日本では桜島の大噴火と南海トラフ巨大地震が近接した時期に起こることも考えておかなければならない(P235)
・1948年の福井 地震 で発生した 強烈な 地表の揺れは「震度階級」の見直しが迫られた、当時 気象庁が使用していた 震度階級は震度0から6までの7段階であった、ところが 福井地震の揺れがあまりにも強かったことから 地震の翌年にさらに強い揺れを表す「 震度7」 が追加された、 これが初めて 適用されるのは 福井地震の47年後 1995年の阪神大震災である(P242)
・日本海の北海道沖から新潟県 沖にかけては、プレート運動に伴って生じる ひずみが集中してる領域がある、 それが「 日本海 東縁ひずみ集中帯」である、 1993年 北海道南西沖地震・ 2004年新潟県中越地震・ 2007年新潟中越沖地震・ 2024年 能登半島地震がそれにあたり (P250)
・1995年1月の阪神大震災は、 大阪府箕面市から兵庫県神戸市などを経て 淡路島に至る「 六甲・ 淡路島断層帯」のうち 、淡路島 北部の地下にある「 野島 断層」 などが大きくずれ動くことで発生した直下型地震であった(P260)
・ 2011年3月の東日本大震災は、その激しい揺れによって日本列島の広範囲で地震にかかる力を変化させた、 1000人に一度という規模の超巨大地震によって「 大地 変動の時代」が始まってしまったのではないかと筆者は考える (P277) 東北地方にはそれまで東西高校に圧縮する力が働いていたが、 3.11の後は逆に東西方向に引っ張る力が働くようになった、地盤にかかる力が変化したことで、地震や噴火が発生 しやすくなった(P281)
・ただし 日本列島のすべての地震や噴火が相互に影響し合っているわけではない、 例えば 三陸沖( 日本海溝)の巨大地震と南海トラフの巨大地震の間には因果関係は認められていない、 それぞれ独立した周期で地震が発生している (P281)
・南海地震(1707年宝永・ 1854年 安政・ 1946年 昭和南海)の発生時に高知県の 室津港で観測された 隆起量 を解析して次の南海地震の発生時期を予測すると、最近の西日本の地震活動からは次の南海地震は2030年代後半に発生すると予測される (P312)
2026年3月26日読破
2026年3月27日作成 -
Posted by ブクログ
最近よく聴くポッドキャストで紹介されていた本。こんどお会いすることになっている学者センセイの頭の中の深いところを探るのに役立つかと思って読んだ。
やはり興味深く読んだのは、このところどっぷり浸かっている鳥類関係のはなし。川上先生は軽妙な語り口で、キャッチーな論文を紹介してくれた。恐竜学者の小林先生の項では、鳥類の祖先が恐竜だったことが学会の主流になったのは
1998年の論文発表からだった、と知った。1985年生まれの私は、子どもの頃から始祖鳥の存在は知っていたが、それが鳥と恐竜とを繋ぐ存在だという認識は薄く、あくまで鳥の祖先だ、という理解だったのだが、それが当時はふつうの解釈だったようだと再認識。
恐竜、土、岩石、老化…。知っていたことよりも知らなかったことが多かったし、自分が生きている間に分かったことも多いな、いうのが率直な感想。世界はまだまだわからないことで溢れていて、それを知ろうとする面白い人がたくさんいる、ということが伝わる本。 -
Posted by ブクログ
AIに聞いたところ、オタクとは、アニメ、漫画、ゲーム、アイドルなど特定の趣味分野に強烈なこだわりを持ち、時間や金銭を極端に費やして深い知識や情熱を持つ人を指すらしい。趣味、ではないが特定の分野に強烈なこだわりを持つ面では研究者もオタク気質なのだろう。オタク達が自分の推しを語る際の勢いは凄まじい。5W1Hを駆使して推しの尊さを押し出してくる。多分、相手に伝えたいのではない、語りながら自分の中で推しの尊さを整理している。この本に登場する研究者達もそんなオタク達だ。自分の愛する分野での推し論文をピックし、尊さを語っている。研究分野も、文章から覗く著者の性格も、どれも多様だけど、愛する論文のために筆を走らせる事が苦ではない様子は共通している、というかみんな紙面が足りなさそうだった。
自分の愛する分野を見つけ、その分野への愛を深める事によって生活できるとは、なんとも幸せな仕事なんだろうなぁと感じました。