鎌田浩毅のレビュー一覧

  • やりなおし高校地学 ──地球と宇宙をまるごと理解する

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    ネタバレ

     地学の基本的なところを学びなおすには丁度いい。センター試験を織り交ぜながら、結構な量の情報が整然と解説されている。さすがだ。
     155ページの図(地質時代の区分と生物の変遷)はわかりやすくていい。

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    2020年02月24日
  • 地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために

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    地球科学のすすめ。地学は学生の間では不人気の科目らしい。大学受験の必須科目とされていないことによるようだが、この本を読んでみると、人間生活に密接に関わる学問であることが判る。例えば、地震や火山の噴火で災害が起きると、マスコミが「想定外」の現実に騒ぐことがあるが、地学の基礎知識があればある程度対応が可能であり、著者はそういう知識を身につけておくことが重要と説く。地学は一見地味な学問に見えるけれど、将来のリスクに備える意味では重要な分野だと思う。因みに自分は高校時代に地学を勉強したことがある。受験の為に勉強したが、この本を読んで改めて勉強してみたくなった。

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    2020年01月01日
  • 富士山噴火と南海トラフ 海が揺さぶる陸のマグマ

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    火山噴火災害についてのアウトリーチ(研究成果を広く一般に告知すること)に取り組んでおられる鎌田氏による、富士山噴火の可能性と南海トラフ地震の関係について解説している本です。
    前半部分は火山灰、溶岩流や火砕流といった火山災害の例を富士山が噴火したケースを想定して解説しています。
    そして後半部分では富士山の噴火と、近い将来に発生が予想されている南海トラフ地震との関係について触れています。海溝型地震とその震源近傍に位置する火山の噴火とは極めて連動性があるというのが結論で、その理由について最新の研究成果を紹介しています。
    富士山というと美しい稜線と日本を象徴するような存在として「静」のイメージでとらえ

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    2019年08月31日
  • 富士山噴火と南海トラフ 海が揺さぶる陸のマグマ

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    日本列島の中には3枚ものプレート(北米、ユーラシア、フィリピン海)が重なり合う地球上でも極めて珍しい場所がある。
    そんなプレートが引き裂かれる場所に富士山はある。
    こんな場所だから噴火を繰り返し造られたのが富士山だ。
    「日本を代表する」と言われる富士山は、実は特異な性格を持つ「巨大」な活火山だということを忘れてはならない。

    富士山噴火の影響を受ける東京に住んでいると、最も長期的に被害をもたらす火山灰に怖さを感じる。
    火山灰は細かいガラスの粉で、積もれば雪のようには融けてくれない。
    水を含めば粘土のように固まる。よって洗い流そうとすると下水管が詰まる。
    エアコンや車のフィルターが詰まり故障する

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    2019年07月14日
  • 富士山噴火と南海トラフ 海が揺さぶる陸のマグマ

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    南海トラフについて知りたかったんだけど、
    やっぱ 富士山!ほとんど富士山!

    やがて霊峰 が荒ぶる時が来るのかと思うと、怖い。
    世界の活火山に被災した街がどうしたか教えてくれる。
    来るとわかっているなら備えないと。


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    2019年06月30日
  • 読まずにすませる読書術 京大・鎌田流「超」理系的技法

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    傾向としては「一生モノの勉強法」と同じ。読まずにすませる本の見分け方、無意識や身体による判断を優先するなどのノリは継続。

    同じ系統で著作が続くのはどうかな?、と思うところはある。自己啓発本としては、もう少しカリスマチックなノリがあった方が良いのかな?とも思った。

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    2019年03月27日
  • 読まずにすませる読書術 京大・鎌田流「超」理系的技法

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    ネタバレ

    <目次>
    はじめに
    第1章  ムダな読書で人生を浪費しないための新しい読書術
    第2章  読まずにすますほど読書の効果が飛躍する
    第3章  「読まなくていい」を見抜く選書眼の養い方
    第4章  「読む必要がない」を見抜いて確実に頭に残す方法
    第5章  読後のアウトプットにつながる習慣
    おわりに

    <内容>
    地球科学者の京大教授鎌田先生の本。自分の読書暦を本書で語ってくれるが、理系ながら結構文系の古典を読破されている。この本の骨子は「本は全部読む必要はない」。そのためにまえがき・目次・中見出し・奥書きを見て、必要箇所だけ読めば済む、と述べる。あとは本を汚せ、とか他の方も言っていることが書いてあります

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    2019年03月14日
  • 地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために

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    濃淡を付けながらの解説しているが、他のテーマと関連するところは細かく説明しているため、理解が深まった。
    テクトニクス=変動学は、地学を変えた。
    それまでは固定した地球を考えていたが、プレートテクトニクス、プルームテクトニクスの導入により、動的に考えられるようになった。
    すなわち、時間軸を導入できるようになった。
    46億年の地球の歴史、38億年の生命の歴史の中で、さまざまなことが地球上に起きている。
    大量絶滅は5回もあった。
    それを生き延びた生物から我々は生まれた。

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    2019年01月31日
  • 理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント

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    初めて読んだ著者だ。本屋さんで目があってね。読書術はけっこう好きなジャンルで、けっこう読むけれど、本書も面白かった。理系というのが、新しい切り口かな。本棚からあふれる本の山をかかえ、理系の妻から容赦なく捨てろプレッシャーを浴びる毎日。まぁ、いろいろな考え方があるよな、と思いながらしみじみ楽しく読んだ。まぁ、整理するという発想も大切だね。

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    2019年01月13日
  • 地球の歴史 下 人類の台頭

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    恐竜、日本列島の誕生、モンスーンの成り立ち、人類史といった個別には興味深い事柄を取り上げているのだけど、「細けえことはいいんだよ」と言いたくなる。上巻・中巻のスケール感を経た後なので。
    最終的に地球の未来像、消滅まで論じるので途中を省いたら不自然なのはわかるけど。
    個人的には上巻は素晴らしく、中巻はまあまあ、下巻は別に、という感じでした。

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    2018年12月30日
  • 地球の歴史 中 生命の登場

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    宇宙規模の壮大な上巻がとても面白かったのに対して、中巻は地球規模の話になっている。スケールダウンだけど、でもそれなりに面白い。
    地磁気や巨大火山に見られる地学的な歴史と、生物の誕生以降の二酸化炭素濃度の変動やらが相互に影響を与えながら共進化するさまが語られる。
    生物に関する記述はややノリが悪いというか教科書的な記述になっていて退屈なのだけど、地学・地球科学に関する部分は専攻だけあってグルーブ感がある。それは少し残念ともいえるけど、でもこういう学際的な本である以上、多少の濃淡・ムラはしかたないのでしょう。

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    2018年12月30日
  • 火山噴火 予知と減災を考える

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    火山の基礎知識から、予知、減災(防災ではない)、温泉とかの恵みまで分かりやすくまとめている。溶岩の表面でピンピンはじける音がするポッピングのことなど、フィールドワークをしてきた学者らしい、臨場感や、研究対象への思い入れがはいっている。

    噴火予知は、いつ、どこで起きるかについては概ね実用レベルに達しているらしい。北海道の有珠山の2000年噴火などでは、予知のおかげで人的被害を出さずにすんだ。しかし、噴火の規模や推移なんかは、まだまだ予想するのが難しいと。

    「火山の災害は短く、恵みは長い」と主張される。恵みは、温泉など観光資源や、豊かな土壌、地下水など。観光業への風評被害をおそれて防災訓練に消

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    2018年11月05日
  • 理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント

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    国語や歴史が不得意で本を読むのが苦行という理系大学生に向けて、楽に本が読める方法を指南。まず必要性を確認し、楽に読書を済ませて最低限のノルマをこなす。次に、仕事や勉強を効率よく進めるための情報処理としての技術。そして、アウトプット優先の読書術。

    理系の人たちって論理的だから、システマティックで効率的に読んでいるのだろうと思っていたのですが、苦手だったとはびっくり。

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    2018年10月13日
  • 座右の古典 賢者の言葉に人生が変わる

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    理系の教授なのに、取り上げてある古典が幅広く、感心した。自分も学生時代にぜひ講義を受けてみたかった。
    しかも、古典と言えば、いわゆる哲学とか経済学のイメージがあるが、世阿弥や韓非子シェイクスピア、ヘンリーフォードなど、取り上げるジャンルも色々であった。
    早速、取り上げられていた本を10冊近く買ってしまった。

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    2021年08月08日
  • 理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント

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    京大・鎌田教授の読書術について書かれた本。タイトルの『理科系の〜』については相変わらず深い意味がない模様。同氏の『ラクして成果が上がる理系仕事術』と一部内容がかぶっている部分もあるが、本の読み方についてよくまとめられている。知的生産(アウトプット)を意識した読み方を心がけるというのがポイント。

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    2018年08月31日
  • 理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント

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    最後の補講は、面白かった。
    ストックから、フロー。
    所有から利用。未来への計画や、過去の否定ではなく、今を生きるために、今あるものを利用する。
    本も、そんな使い方が良いのかもしれない。
    といってしまうと、本書の本文を補講は、すべて否定しているのだけども。

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    2018年08月29日
  • もし富士山が噴火したら

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    面白いんだけど、こういったシミュレーションは実際のところどこまで現実を反映できているんだろうね。
    たとえばATMが動かなくなるから現金を引き出しとけみたいな話があるけど、ATMが動かなくなる状態にまでなったら、そもそも流通がストップするんで、金なんて関係なくなるのでは、などなどいろんなところで首をひねった。ただ自分の疑問が正しいという自信があるわけでもない。

    あと短期的な噴火は予測できるとしているけど、これもそうなのかなあ。御岳山の例もあるしなあ、と思った。

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    2018年08月15日
  • ラクして成果が上がる理系的仕事術

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    京大の名物教授による著書。タイトルに「理系的仕事術」とあるが、内容的には理系も文系もあまり関係なく(半ばこじつけのようにも見える)、また仕事術というよりは知的生産向けの内容である。

    「ラベル法」「一望法」など16個の「◯◯法」が紹介されており、一見するとこれらがポイントのように思えるが、これにとらわれてしまうと本質を見失ってしまうので注意が必要。

    むしろ情報収集からアウトプットまでの知的生産のフローと、それに付随する著者のテクニックをしっかりとおさえ、必要に応じて自分なりのアレンジを加えることに重点を置いたほうが良い。

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    2018年08月14日
  • 理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント

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    苦手意識のある理系に自分なりに近づいてみた結果、面白かった。もう少し距離を詰めて怖がらず理系のことを理解してみたい。おれの中で理系は今のところ物事を分割して理解する事と完璧主義に陥らず平気で必要なところだけ摂ることを躊躇しないこと=サボれる為の最適なルール作りを指向すること。の2点。また他の理系ものにも挑戦したい。また本文で内容とは直接関係のない箇所に2030年代までに南海トラフで西日本に大地震が来るっていうのをサラッと書いてあってギョッとなった。こわ。

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    2018年06月13日
  • 理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント

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    途中で読むのをやめてよい、15分だけ集中して読む。2:7:1の法則で読む(注)、情報は3つだけ取ればよい、といった読者が苦手な人に対してハードルを下げる話が続く。
    (注)自分と付き合いがある10人のうち、2人は親友、7人はどーでも良い人、1人はどーしても合わない人。

    読書は、9割方自分の考え方や知識の追体験であるとの指摘は、車のTVコマーシャルは購買者向けであるとのマーケティング学の知見と同様であり、面白い。

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    2018年05月20日