あらすじ
◎本は最後まで読まなくていい――
読書に完璧を求めるのはもうやめよう!
京大人気NO.1教授が明かす、
あなたの読書人生を覆す禁断の技術。
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「最後まで読めない…」
「全然頭に入らない…」
「気がつけば積ん読に…」。
このような声をよく耳にします。
読書で本当に大事なのは、
本を「いかに読むか」ではなく、「いかに読まないか」。
「合わない」と感じたら、無理して読む必要はないのです。
本書は、既存の速読法や多読法とも一線を画し、
本に対する自分の「体癖」を知って、
ムダな本や箇所を「読まずにすませる」理系的読書技法を紹介。
選書眼を養い、読まなくていい部分を知ることで、
結果的にムダな読書で時間を浪費する必要がなくなり、
「読後の知」を生かせる有意義な人生が送れるようになる――。
京大理系人気教授が教えてくれる、
これまでの読書術が触れてこなかった画期的な1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
効率よく読書をしたいわけではない。
手当たり次第に読むには広く深すぎる世界。
読書ジプシーとなった今、街灯のような、道案内のようなものが欲しい。
できることなら解読できる「地図」を手に入れたい。
野口晴哉の「体癖」が出てきた。軽く運命を感じて読み進めた。
著者の言う「セレンディピティ」といい「本に呼ばれる現象」といい、一見オカルトチックにも思えるようなことにも共感できる。
自分の求めている情報が論理的、体系的にまとめられ、そして読者を尊重した本に出合えてよかった。
著者の専門の分野の著書も読んでみたいと思う。
Posted by ブクログ
情報過多のインターネット社会、そんな現代でも本から得られる知識はなお偉大である。
しかし、そんな社会だからこそ情報の取捨選択がより重要性を帯びてくる。本書はいかに読書をせずにすませるか、つまり自己が真に読むべき本の選び方とその本の読み方を新たな視点から記したものだ。
本を読むことが目的となってはいけない、効率化を図るための知識を得るために多くの時間を費やしては本末転倒である、などこれからの読書を習慣化しようとする者たちに一つの読書方針を示してくれるだろう。
単なる娯楽として読書を楽しんでいる人たちにとっても一部有用なことは記載されているが、思い切って「読まずにすませる」ことも本書の趣旨に沿うのかもしれない。
Posted by ブクログ
本書は、「読むべき本は読んで、読まなくていい本は読まない読書術」を提案している本である。また、読むべき本でも全部読む必要はない。自分にとって必要な部分だけ読むこと、つまり「いかに読まないか」が大事だという。
この考え方は多くの人が賛同できるところであろう。他の読書術の本でもよく見かける考え方で、ある程度本を読んできている人であれば、半ば常識といえる考え方ではないだろうか。ただ、わかっていても実践するのは難しい。本を読む習慣がない人であればすぐに実践できることかもしれないが、多読派の人は、本を読むことに重要性を感じており、また、本を読むこと自体が好きだからだ。
私もそうだが、そのような人たちが求めているのは、考え方よりも再現可能な実践的で具体的な方法である。
さて、本書の方法論のメインとなっているのは、整体の始祖・野口晴哉の「体癖」の考え方を取り入れたものである。五つの骨格の型が人の感受性を作り出しており、そのタイプによって、合う合わないを見分けるというものだ。
頭よりも体の感覚を重視した取捨選択法である。私個人としては、この方法にはピンと来なかったが、ここに賛同できる人にとっては、これは必読の本になるだろうし、そうでない人にとっては本書でいうところの「読まなくていい本」に該当しそうである。
メインテーマは「体癖」であるが、そのほかにも読書をする人に対して役に立つようなことをトピックス的に書いている。例えば「音楽的読書から絵画的読書に切り替える」という考え方だ。音楽的読書は音楽を聴くように最初から最後まで順番に追っていく。絵画的読書は美術館で好きな絵だけを見るように、読みたいところだけ読む。要は「つまみ読み」のことで、ただネーミングを変えただけだが、それ自体は大切な考え方である。
あるいは、整理術やミニマリストな的考え方である『「いつか」ではなく、「今ここで」』ということを読書にも取り入れることで無駄を省こうとする。
このように、他の読書術の本と同じような主張も少なくないが、読書術の本として一定の水準は保っており、読んで失敗したということにはならなそうである。多少気になる人は、著者が提唱しているように、つまみ読みしてみてもいいかもしれない。
Posted by ブクログ
特にビジネス本、◯◯術、ライフハック本などについては、8割は知っていることなので読み飛ばして、2割の新規のところを読めばよい。
この本自体も読み飛ばされるところ多い自己矛盾。
体癖との関係は興味あるが牽強付会かも。
Posted by ブクログ
著者の「理科系の読書術」続編的な本。前作は割と面白かったが、本作はイマイチ。
体癖によって読みやすい本・読みにくい本があるという視点は面白かった。
Posted by ブクログ
傾向としては「一生モノの勉強法」と同じ。読まずにすませる本の見分け方、無意識や身体による判断を優先するなどのノリは継続。
同じ系統で著作が続くのはどうかな?、と思うところはある。自己啓発本としては、もう少しカリスマチックなノリがあった方が良いのかな?とも思った。
Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
第1章 ムダな読書で人生を浪費しないための新しい読書術
第2章 読まずにすますほど読書の効果が飛躍する
第3章 「読まなくていい」を見抜く選書眼の養い方
第4章 「読む必要がない」を見抜いて確実に頭に残す方法
第5章 読後のアウトプットにつながる習慣
おわりに
<内容>
地球科学者の京大教授鎌田先生の本。自分の読書暦を本書で語ってくれるが、理系ながら結構文系の古典を読破されている。この本の骨子は「本は全部読む必要はない」。そのためにまえがき・目次・中見出し・奥書きを見て、必要箇所だけ読めば済む、と述べる。あとは本を汚せ、とか他の方も言っていることが書いてあります。