鎌田浩毅のレビュー一覧
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[概要、目次]
・地球は丸かった(人類が地球を計測した歴史について)
・地球の歴史を編む(地層、化石について)
・過去は未来を語るか(斎一説と激変説)
・そして革命は起こった(大陸移動説について)
・マグマのサイエンス(マグマについて)
・もう一つの革命(マントルの対流と生物の繁栄)
・大量絶滅絶滅のメカニズム
・日本列島の地学(日本の地震について)
・巨大噴火(過去の巨大噴火、未来の巨大噴火)
[感想]
初心者でも分かりやすく、各章ごとに興味深いテーマを扱っていて飽きなかったです。
序盤で扱われていた地学と宗教の関係にも関心があります。もっと深堀したい。
地学はとてもスケールの大きな話で -
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鎌田浩毅(かまた・ひろき)
1955年東京生まれ。筑波大学附属駒場中・高等学校卒業。東京大学理学部地学科卒業。通産省、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、現在京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・同名誉教授。専門は火山学、地球科学、科学教育。「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」。著書は『新版 一生モノの勉強法』『座右の古典』(ちくま文庫)、『やりなおし高校地学』(ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)など。
そもそも大学受験で獲得できる能力は二種類に分けられる、と私は考えています。 「コンテンツ学力」と「ノウハウ学力」です。いったいどのような能力なの -
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〖本から〗
注意すべきは火山灰!
火山灰は細かいガラス片である
ライフラインがダウンする前に確保しておくべきもの
No.1 水
No.2 食料
No.3懐中電灯とラジオ
火砕流の速度、100km、温度にして600度
火山の寿命はだいたい100万年
富士山は、人間ならばまだ10歳
富士山の噴火場所
「側火口」という、山腹のたくさんの火口が噴火候補
富士山は今まで何年に1回噴火してた?
少なくとも100年に1回くらい、噴火していた。でも、それが300年噴火していない・・・。
300年噴火していない富士山の蓄積したマグマの量は・・・!?
東京ドーム240杯分!!
宝永地震の49日後に噴 -
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私は子供の頃から地球や宇宙など地学に含まれる分野が好きだった。しかし日本の大学受験では地学が選択されることは少ない。私自身も理系だが高校時代には地学は全く触れることはなく、中学理科のレベル(しかも「ゆとり世代」である)までの知識しかなかった。
子供の頃からあった興味に加え、地震・火山の知識は日本に住んでいる限り必要と考え、地学を勉強したいと思うようになった。そして書店で見つけたのが本書である。
プレート・テクトニクスやプルーム・テクトニクスについて存在は知っていたが、本書を読んでより深く理解できた。
日本やその周辺では大地震・大噴火が繰り返し発生してきた。地学はそれを解き明かし、研究者たち -
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10代の頃、自己形成に大きな影響を与えた青春読書本。京大人気教授が紹介する全12冊のセレクトは独特。
寺田寅彦「天才と国防」、野口晴哉「風の効用」、立花隆「青春漂流」、畑正憲「ムツゴロウと天然記念物の動物たち」、サリンジャー「キャッチャーインザライ」、ミヒャエル・エンデ「モモ」、アラン「幸福論」、伊丹十三「ヨーロッパ退屈日記」、手塚治虫「火の鳥」、トーマス・マン「トーニオ・クレーがー」、ヘルマン・ヘッセ「車輪の下」、勝海舟「氷川清話」の12冊。それぞれ本文ピックアップ、あらすじ、解読、ポイント、次に読みたい本という構成。
理系本が意外と少なかった。10代の頃、食い入るように読んだ本が中心。 -
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読書をする人すべてにお勧めできる本です。
理科系の〜とタイトルにありますが文系の人に参考になる内容は多いと思います。
本書で印象的だったのは以下の内容でした。
・読む前に手に入れたい知識を3つに限定すること
・読めなくなってしまっても自分を責めないこと。その代わり、読書のシステムを責めること
・完璧主義は自己満足。不完全主義こそ、効率よく最小限のエネルギーで知的生産を行う早道。
・本に読まれてはいけない。読書家とは持っている本すべてを読まなくても涼しい顔のできる人。
★読書という行為は、読む人に何らかの変化が起きてはじめて意味がある。
『今、ここで』行動を始めてみよう。 -
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然程「理科系の~」という感じはしなかったが、すごく参考になった。
「耳学問(人から新しく聞いた話を自分の知識とする方法)は本を読む前の「心の敷居」を低くするために役立つ。」とあり、テレビなどの解説も役に立つ。「マンガでわかる~」とかも、そうだろう。積極的に活用したい。
また、「「読む」という作業は、ひとり読書にとどまらず、相手の気持を「読む」、あたりの気配を「読む」、将棋の手を「読む」ことにも通じている。つまり、目に見えないものをどれだけイメージできるかという勝負なのである。したがって、読書力の減退はその訓練の場がなくなっていることを意味するので、活字離れの次元を超えた大きな問題。」という