文倉十のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
地下水道の大活劇から原作1巻のラストまでに加え、原作2巻冒頭、胡椒取引でホロが細工を暴くところまで。
改めて読み返すと原作1巻の出来の良さに感心する。ホロの可愛さ、サービスシーン、荒事、商売、そしてロレンスの機転、色々な要素が全部詰め込まれている。
原作のストーリーを忠実に追っているコミック版でも、ストーリーの面白さは折り紙付き。絵柄も、何度も書くが表紙や口絵の目が四角いホロの絵で大きく損をしているだけで、本編のホロは違和感なく可愛く描かれている。
ただ、この巻ではせっかく荒事があるのだから、ヤレイ以外はきっちりと殺して欲しかった。そのあたりの容赦無さも原作の魅力の一つだと思っているので。 -
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Posted by ブクログ
狼と香辛料の、最後の短編集。
いやあ幸せな物語だった。
内容ももちろんなんだけど、なんというか、この物語を取り巻く全てが幸せだったといえるんじゃないかな。
でもってその幸せのおすそ分けをいただけるというか、浸ることができた物語。
幸福というものは、個々によって違うものだ。
ロレンスの求める幸せと、ホロの求める幸せも、つきつめれば別のものなのだろう。が、互いがそこに接点を見出し、それをはぐくむと決めた。
二人で生きるということは、多分そういうことなのだ。
そして、物語を彩った人物たちのそれぞれの幸せ。
誰もが、自立していて、自分の足でしっかり立ってるっていうのがいいなと思 -
Posted by ブクログ
最初のブリキの絵とそのセリフ、文章の軽快さに釣られて購入。
主人公と主要人物が恋愛してる本があまり好きではないので、主人公の立ち位置が個人的に心地良かった。
主人公のお節介によってだんだんと三人の気持ちが変化して行く、という、べたべたではあるが好きな展開。こんな主人公でありたいと思える小説が好きだ。
他人のことには首を突っ込み引っ掻き回すが自分のことには臆病。現実なら失敗もあるだろうけど、これは小説で、しかも主人公補正までかかっている。
気になったのは、キーパーソンの存在が少し薄かった、くらいかな。もうちょっと早めに伏線をはっとくとか。
それでも、最後まで楽しんで読めた。特にブリキ編 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ今回出てくるピアスキーとハスキンズというキャラもまた非常に魅力的。
それぞれが『故郷を守る』という言葉は響いた。
故郷に愛着を抱き、なんとしても守りたいと考えるのは、人として当然の概念だと思う。
それを真っ直ぐに実行できなかったり
実行しようとするものがおかしな目で見られたりするのは
やはりどう考えてもおかしなことだと思う。
納得のいく形ではなかったかもしれないが
考えられ得る最善の形で故郷が守られてほっとした。
一点残念だったのが、ヨイツについての引っ張り方がチープだったこと。
ああいうあからさまな書き方は、少なくとも個人的には好きではない。
いつも思うが、短いけれどあとがきが
非常 -
Posted by ブクログ
てっきり別行動の間のホロとかを見せるのかと思ってたら、ふつうに未収録だった番外編+本編その後のエピローグ。とりあえずロレンス、さすがに気づけ。今までは私もいっしょに首を傾げてたこともあったけど今回はさすがにわかったぞオイ!
まあ最初に女性陣の会話があったから気づけた、のかな。エーブさんにもノーラさんにもディアナさんにもまたお会いしたかったから嬉しかったー!
すっかり馴染んでるコルは無事聖職者になれるのか、このままロレンスの弟子に収まるのか……お店の横か中に聖堂ができても美味しいなあ。
最後の最後に題名が明かされて、これにて完結。結局月を狩る熊がでなかったのは納得なような残念なような。ま -
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