文倉十のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
短編集Side Colorsの第二弾。
一つはロレンスとホロが植民の村に立ち寄る話、
次に、たまにはのんびり昼寝をしようという話、
そして最後は、エーブが商人になった頃の話。
最初の二つは、本編とは違ってのんびりした話です。
毎度のロレンスが窮地に追い込まれてハラハラする展開はなくて、
二人の言葉遊びやまったり感を楽しむ感じ。
前回のSide Colorsはホロの内心を描いたベタ甘なエピソードがありました、
今回も挿絵のように甘め・・・もう幸せになってくれ。
本巻で一番面白かったのがエーブの話「黒狼の揺り籠」です。
エーブといえば対立の町に出てきた元貴族の女商人で、没落貴族という設定以外 -
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Posted by ブクログ
前作で「3人組」になったロレンスとホロとコル。
弟子ではないものの、気遣いができて目端の効くコルを、大人二人が可愛がっている様子は微笑ましいです。
ホロと同じように、いずれはロレンスの許を離れて自分の生活を始めるのだろうと思いますが、一緒に過ごすことができる時間を大切に、充実した思い出を作ってほしいとオジサンはコルの成長を見守りたいと思います。
裏切り者・エーブから上手く情報を聞き出して「狼の骨」の聖遺物の手がかりを見つけ、それを探しに行くのだろうと思っていましたが、川を挟んで南北で争っている町のいざこざに見事に巻き込まれてしまいました。
元貴族の血筋をフル活用して暗躍するエーブと、所属する -
Posted by ブクログ
「キリスト教」と「土着の宗教/民間信仰」がどのように折り合いをつけるのか、という部分についてのエピソードで、面白く読みました。
日本のように多神教でない場合、民間信仰は弾圧するか、一神教のシステムの中に組み込むか、のいずれかの方法になるわけですが(組み込む方法の一つとして「黙認する/見ないふりをする」というものもあるでしょうが)、その地域との関係性によってはなかなか対応に苦慮することもあっただろうと思います。
ロレンスの商売に関する経済的な部分での切った張ったは少な目で、「刺激」という点ではやや物足りないところもありましたが、ホロとロレンスの絆が深まっているのを感じることができてほっこりした -
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Posted by ブクログ
中世ヨーロッパの街 国を
商売人ロレンスと
狼の化神ホロが旅する話
中世ヨーロッパ風の時代
・一番力があるのは教会
(皇帝等は別で)
・次に沢山ある国々(国王)
国ごとに貨幣を発行していて
国の数だけ金貨銀貨がある
どの銀貨が流通しているかと言うと
信用や力のある銀貨
信用や力のある
銀貨を発行している国は
栄えている強い国
トレニー銀貨を発行している国(国王)が
商会を使って
トレニー銀貨を買い占めている
(集めて鋳潰して 銀の割合を低くし
新たに銀貨を作る為
→資金難の為 多く貨幣を発行したい)
それに絡んで
手数料や差額で
大金を得ようと
動き回る商人達
ロレンスもその儲 -
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無料版購入済み
新鮮ではある
異世界に召喚され、美人の女王の婿となってヒモ生活…といううらやましい物語。
今後は恐らく現実社会の知識を使い、ヒモではなく女王を陰から支えるブレーンとなっていくんだろう。
少女マンガではありうるパターンだが、男性用マンガではありそうでなかった設定、この時点で新鮮。
一方、気になる点としてはこの手の作品にありがちだが、何でもない知恵・経験をさもすごい知識のように扱ってしまうところかな。
「サラリーマンとしてやってきた経験」とか、そういうもの。
あとは絵。
キャラ絵も悪くは無いんだけど、肝心の女王が「美しい」というより「かわいい」系。
その方がストーリー展開的には都合もいいんだろうけど、もう -
ネタバレ 購入済み
う〜ん
マルチビジネスか〜嫌な商法だよな〜最初は、説明が多くて、面白くなくて、何度も、途中で読むのをやめようと思ったけれど、悪人を、やっつけるまではと、思って、読み終えたら……悪の親玉のクズケットでは無く、その下っ端が、退治されただけだし、リリアンも、何やら、謎めいているし、主人公の両親も行方不明のまま……う〜ん、消化不良。続きが読みたいかと言われたら、微妙……
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Posted by ブクログ
★穏便に済んで欲しいものですよ。(p.266)
■5つのポイント
/ホロ&ロレンス組では久しぶりの長編。
/開発されそうな深く豊かなトーネブルクの森を守れるか。森の真の豊かさとは、下生えの草→家畜の餌→糞→肥料→周辺農業を支えるという目に見えない巨大交易がなされている。
/あのエーブと久々の再会、身構えるロレンス。だが今の彼女はコルとミューリの側についているという。
/それぞれにとっての森。商人視点、領主視点(維持管理視点)、民視点(畜産視点)、ホロたち森の住人視点(自然視点)。《どうもここに悪い奴らはいなさそうだ》p.144。《カーラン、トーネブルク、ケルーベは、どれかふたつを助けると、必ず