文倉十のレビュー一覧

  • 狼と香辛料XIII Side Colors III

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    ネタバレ

    「心外である。」
    短編集なりに面白かった。
    4編中、2編の一人称ということが珍しかった。
    ホロの一人称というのは、心が何が見えないことこそがホロなのではないか?と思ったりしているのが、ホロ一人称だと、ロレンスの心が逆に読めなくなり、それはそれで読んでいて面白かった。
    最後のノーラの番外編は面白かった。まさ、犬のエネクの一人称で話が進むとは、自分のことを「我輩」や「騎士」と呼ぶ古風さには意外さと愛嬌があった。

    一人称とか普段と違う書き方とすると、作者にとっても気分転換になったりするのだろうか?

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    2013年10月20日
  • 狼と香辛料XII

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    ネタバレ

    面白かった。一気に読み込んだ。
    新しい登場人物のユーグとフランもとてもよかった。

    フランに北の地図を書いてもらう代わりに、フランの天使の伝説を探す手伝いをするロレンス一行。
    フランがただの銀細工師でないことは冒頭からわかっていたが、傭兵団の軍師司祭とはね。若いようにみえるのに。

    狼と香辛料は多くの資料を元に生み出されているようだけれど、黄金で手を温めるというのは実際にあったことなのだろうか?
    黄金のりんごというと他の博打物語を思い出すのだが。

    新しい絆を深めながら、この先、北への旅がどう進行していくのが楽しみだ。

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    2013年10月13日
  • 理想のヒモ生活 3

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    「理想のヒモ生活」と銘打っているが、その面影はもはや全くなくなっている。

    前巻からその傾向はあったが今巻で、現代文明の知識を持った現代人が、異世界文明でその知識をもって発展させて行くというテクノロジー発展史側面が強くなっている。

    しかし、そういう側面が強くなりつつも、理想の嫁との生活描写、権謀術数描写については、丁寧に描写されており、近年のライトノベルにみられるような軽いものではない。

    伏線らしきものも今回からより多く張られているため、次巻からの展開も楽しみである。

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    2013年09月29日
  • 狼と香辛料(9)

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    いい顔してるなあエーブ.そしてコルが可愛い.原作読んだ時にも思ったけど,イッカクはそこまで神聖なものなんだろうか.

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    2013年09月23日
  • 理想のヒモ生活 4

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    善次郎のカープァ王国に、隣国のフランチェスコ王子とボナ王女がやって来て…。
    王族のあれこれや息子の善吉の病気や、今後大問題に発展しそうな野生の群竜問題をメインにストーリーは展開。
    サイトの連載分まできっちり本になってしまい、今後の出版スケジュールが遅くなるのではとちょっと心配です。

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    2013年09月22日
  • うちのメイドは不定形 2

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    だんだんとキャラが立ってきた友人達、遠慮が無くなり本性を現し始めるあさひ。

    平穏な生活に、僅かに忍び寄る暗闇。

    盛り上がってきました。


    鋼屋ジンが解説(?)書いてます。

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    2013年09月01日
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした

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    ネタバレ

    キャラクター同士復讐の関係が実は繋がっていて、「あんたには関係ない」の意味がより際立つ演出に。だからこそ無関係ではなくなった主人公は、元カレとの関係を無くし、ドロシーとして生きていくことで復讐を果たしたんだ。
    オズの魔法使いを下地にしたストーリーにして、順序立てた構成で読みやすさは◯。ガガガ大賞受賞も頷けるデビュー作でした。

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    2013年08月20日
  • うちのメイドは不定形

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    南極の父親からクール便で送られてきた物体をお湯で戻したら、可愛いメイドさんに!

    ショゴスのメイド・テケリさんと、平穏を信条とする主人公・新井沢トオルが送る、ハートフルコメディ。時にはバトル。



    面白かった。
    テケリさんとの生活を『日常』と認めるという事は、今回のようにそれに付随する厄介事も日常になるという事。
    トオルの周りには更なる厄介事が巻き起こりそうです。

    作中で"古のもの"をグレート・オールド・ワンと呼んでるのは、『狂気の山脈』準拠のようですね。


    ちなみに、黒電話はコンセントを使わず利用出来るって書いてあるけど、実は他の電話もコンセント無しで使えるんですよ

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    2014年03月23日
  • 理想のヒモ生活 1

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    巨乳美人の入り婿となった新婚生活が淡々と描かれる。面白かった。主人公が社会人3年目でありそれなりの社会経験を積んでいるため、学生のがむしゃらな体当たりがなく、気持ち良く読める。巨乳美人にいきなり婿になれ、子作り以外は何も求めないと言われ、ほいほいついていくのでなく、熟慮した上で決めているのが好印象。出会った当日に結婚を決めた二人が仲を深めていく様子もよし。どこかのレビューにあったように、確かに学生じゃこの良さは分からないだろうなぁ。ネット発の小説となめるなかれ、楽しめる良作でした。

    で、ヤマとオチはどこに売ってるの?

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    2013年07月29日
  • 理想のヒモ生活 3

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    ヒモらしくないヒモ暮らしに新展開.
    石鹸の調合とか蒸留酒の製造,
    更にガラス製作にも着手.
    無色透明のガラス球にはまだ遠いけども
    なんとかガラスっぽいものは出来た.
    後はアレだ.
    野心家さんの妹ちゃんが可愛いいわー.
    お兄ちゃんが大好きすぎて目的を忘れるところとか
    「本当は不本意なんだけど…」みたいな素振りとか.
    次回は隣の国の王族が滞在するのかにゃ?

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    2013年07月28日
  • 理想のヒモ生活 3

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    理想のヒモ生活第3作です。

    善次郎とアウラの間に子供が生まれ、物語としては一段落しつつ新しい展開が準備されていきます。
    今巻では善次郎が現代日本からもたらした様々な技術のその後がテーマになっています。日本では当たり前となっている技術を、近世レベルの技術でいかにして実現していくのか、著者が様々な方法を考えています。この世界では魔法が存在しますが、案外使い勝手が悪そうで現代の技術のほうが優位であるような力関係になっています。制約だらけの状態でガラスや石鹸の製造などを論理的に進めていくので、現実に実施しているかのようにイメージ出来て、「プロジェクトX」的な楽しみ方ができました。あと歴史好き的には実

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    2013年07月07日
  • 狼と香辛料X

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    ネタバレ

    海を渡った先の雪の王国ウィンフィールでの物語。
    ケルーベ編に比べれば手に汗握るような場面もなく、終止穏やかな展開。
    「故郷」というものにひとつの答えを提示している。それは、「新しく故郷をつくる」ということ。
    「故郷」がなくなったとしても、新しく「故郷」を作ればいい。
    この物語のひとつ終わり方。その伏線なのかとも思ったりした。

    今回の登場人物では、羊飼いハスキンズがお気に入り。
    仲間を救うために奮闘していたこと、「肉を食べた」ということ。必死さを感じた。

    しかし、、、最近、ロレンスは商売を忘れていないかな?笑
    組合に入っているから金銭面の融通は利くのかな?

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    2013年07月06日
  • 理想のヒモ生活 1

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    ネタバレ

    まさに作者の妄想驀進中とも言うべき作品。

    ブラック企業に務める主人公が突然異世界へ召喚され巨乳別嬪の女王に求愛されヒモとして生きていく。。。

    あえて清々しいほどの妄想作品だけど、文章も上手くなかなか面白い。

    あまりダイナミックに話が進むわけではないけれど、中世と思しき魔法世界に現代の物質文明を再現しようとする試みなどヒモと言いつつなかなか努力家の主人公に好感が持てる。

    ネットでも読めるみたいだけど比べるとかなり加筆されているのでやっぱり本で読むほうがよろしいかなと。

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    2013年06月11日
  • 狼と香辛料XVII Epilogue

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    狼と香辛料ラストエピソード
    幕間のかしまし娘がいいね~
    できれば、終幕をホントの最後のストーリーにしていただきたかった・・・。
    終わった後の短編はテンション下がる・・・。

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    2013年05月26日
  • 狼と香辛料IX 対立の町<下>

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    対立の町の後半。
    ロレンスはどちらにつき、何を得て、何を失うのか?ということを考えながら読み進めていた。
    結果として丸く収まったようで何より。
    今回は、ホロよりもエーブがヒロインだったかな?
    終幕は明確に書かずに、雰囲気を醸し出している描写が憎い表現の仕方だなぁ。
    でも、それだけでもエーブのファンにはなりそうだ。

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    2013年05月26日
  • うちのメイドは不定形 2

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    クトゥルー神話を藤子不二雄マンガみたいなメイドものにして、なおかつ既存の神話群に潜り込ませても設定に無理が生じないようにした話の続き。一歩間違えると「栞と紙魚子」みたいな雰囲気になるのに「鉄腕バーディー」みたいになっちゃうのが好きですが、続きはもう2年も3年も待たせないでくださいな。

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    2013年05月12日
  • 狼と香辛料XIII Side Colors III

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    前回からあまり間を空けずのサイドストーリー
    ホロとロレンスの短編3篇と羊飼いのノーラのその後を描く中編。
    ノーラのその後は作者も書きたがっていた内容なので面白かった。

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    2013年05月03日
  • 狼と香辛料XII

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    ウィンフィールの騒動も終結し、ハスキンズからの情報を得て、ケル―ベの街を再訪する。そこでハスキンズの仲間だという絵画商ユーグに北の地の地図が書けるという銀細工師のフランを紹介してもらう。
    地図を書いてくれるように頼むロレンスだがフランは金貨50枚かある村の天使が舞い降りたという伝説の真偽を証明できたらという条件をだしてくる。
    伝説の村タウシッグを訪れることになったロレンス一行はここでもまた騒動に巻き込まれることになる…。

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    2013年05月02日
  • 理想のヒモ生活 3

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    ネタバレ

    長男カルロス・善吉・カープアの子育てとエアコン取り付け、多少魔法が使えるようになった善次郎。塩の道の群竜騒動は今後の布石らしく中々本題に入らない感じがまだるっこしい。

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    2013年04月29日
  • 狼と香辛料XI Side Colors II

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    ロレンスとホロの旅の短編2編とエーブが商人になった時を描いた中編。
    初々しいエーブが可愛い。お目付役のオーラーとベルトラがいいキャラでエーブを見守っている。物語後半の事件がなければ今日のエーブはいなかったかもしれない。

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    2013年04月24日