文倉十のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
南極の父親からクール便で送られてきた物体をお湯で戻したら、可愛いメイドさんに!
ショゴスのメイド・テケリさんと、平穏を信条とする主人公・新井沢トオルが送る、ハートフルコメディ。時にはバトル。
面白かった。
テケリさんとの生活を『日常』と認めるという事は、今回のようにそれに付随する厄介事も日常になるという事。
トオルの周りには更なる厄介事が巻き起こりそうです。
作中で"古のもの"をグレート・オールド・ワンと呼んでるのは、『狂気の山脈』準拠のようですね。
ちなみに、黒電話はコンセントを使わず利用出来るって書いてあるけど、実は他の電話もコンセント無しで使えるんですよ -
Posted by ブクログ
理想のヒモ生活第3作です。
善次郎とアウラの間に子供が生まれ、物語としては一段落しつつ新しい展開が準備されていきます。
今巻では善次郎が現代日本からもたらした様々な技術のその後がテーマになっています。日本では当たり前となっている技術を、近世レベルの技術でいかにして実現していくのか、著者が様々な方法を考えています。この世界では魔法が存在しますが、案外使い勝手が悪そうで現代の技術のほうが優位であるような力関係になっています。制約だらけの状態でガラスや石鹸の製造などを論理的に進めていくので、現実に実施しているかのようにイメージ出来て、「プロジェクトX」的な楽しみ方ができました。あと歴史好き的には実 -
Posted by ブクログ
ネタバレ海を渡った先の雪の王国ウィンフィールでの物語。
ケルーベ編に比べれば手に汗握るような場面もなく、終止穏やかな展開。
「故郷」というものにひとつの答えを提示している。それは、「新しく故郷をつくる」ということ。
「故郷」がなくなったとしても、新しく「故郷」を作ればいい。
この物語のひとつ終わり方。その伏線なのかとも思ったりした。
今回の登場人物では、羊飼いハスキンズがお気に入り。
仲間を救うために奮闘していたこと、「肉を食べた」ということ。必死さを感じた。
しかし、、、最近、ロレンスは商売を忘れていないかな?笑
組合に入っているから金銭面の融通は利くのかな? -
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