文倉十のレビュー一覧
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・旅の余白
ロレンスとホロがニョッヒラに湯屋を開いてから10年余りが過ぎ、ニョッヒラになじんて来た頃。
ニョッヒラに何か新しい祭りみたいなものをつくろうと考えたのは、仮初の葬儀?を行い、普段言えないことを言おうというもの。
・黄金色の記憶
ニョッヒラに逗留している気難しい老人の悩み事を解決する。
・狼と泥まみれの送り狼
村の用事を言いつかってロレンスとホロはスヴェルネルへと向かう。そこで亡者の祭りの手伝いをすることに。
そこで出会ったニョッヒラの近くに温泉村を開拓しようとする人ならざる者たち。
・羊皮紙と悪戯書き
ミューリとコルの、ニョッヒラでのひととき。 -
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前作『狼と香辛料』から十数年後の世界を舞台にした、ホロの娘ミューリと聖職者の卵コルの物語。舞台設定としては、教会の税金に対する不満が沸々としていたり、聖書の俗語訳について語られていたりするあたり、教皇の力が強いままに突入した宗教改革期といったところだろうか。
前作とは大きく異なる点としては、やはり主人公の職業(または志すもの)かと思う。ロレンスは行商人であり、対するコルは聖職者を目指している。前作から、これら二つの立場は時として対照的に表現されていた。脱俗と世俗、清貧と強欲、などなど。
どちらがどうというわけではないが、冒険の旅に向いているのは、行商人ではないかと思ってしまう。登場のし -
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5年振りの新刊。ニョッヒラに住んで十数年後の日常を描く短篇がいくつかと、新シリーズの主人公たちを描いた短編がひとつ。
17巻までにあった「幸せであり続ける物語は可能なのか」という問いのこたえにはなっていないかも知れない。でも、そんなものが存在するのでは?という気持ちにさせてくれるような、暖かなイメージの表紙の期待を決して裏切らない短篇集。
「あそこの湯屋は楽師の歌や踊り子の踊りより、主人夫婦(注:ロレンスとホロを指す)のやり取りを見ていたほうが面白い」(p.99)の台詞は、『狼と香辛料』シリーズの魅力を代弁しているかのよう。あとは、リアルで口にしたら赤面モノかもしれない、小洒落た会話。 -
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ネタバレオズの魔法使いに寄せて書かれた、復讐のおはなし。
三年以上前に読んだとき、絶賛失恋中だったために、ドロシーの出だしで挫折したのを覚えています。
今読めばすごくいいこと書いてる…。
今読んでもすごく「あぁ…あぁ…」てなる話でした。
ドロシーと一緒で、四秒に一回思い出す。が、半日に一回。そうやってだんだん傷って癒えて行くものだよな…なんて教えられました。
今でもこういう本を読んでると、過去の恋愛を思い出しちゃいます。
結婚する前にちゃんと復讐しとけばよかったなあ…(笑)
ドロシーの復讐は笑ってしまいました(笑)
失恋したドロシーは彼氏へのあてつけに自殺してやろうと屋上へ。
すると -
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原作8~9巻「対立の街(上下)」のエピソードの完結編。そして、10巻と12巻のエピソードはほぼ省略し、外伝の11巻と13巻も省略して原作14巻のさわりまで一気に話が進みました。
対立の街編はラストの一番緊迫するあたりが収められています。上下巻二冊をコミックス二冊半で描くのは、原作一冊をコミックス三冊で描いていた初期の頃に比べるとやっぱり辛く、説明的だったり、描いて欲しいシーンが抜けていたりして、残念です。ラノベのコミカライズを読むのは初めてなのですが、やはり刊行ペースが異なる以上仕方のないことなのでしょうか…。
でも、コミックならではと言うところももちろんあって、この巻にはロレンスの立ち回 -
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教会が異端を追い出そうとしている横で行われていた
そこ独特のお祭り。
それこそが、異端を祭ったもの。
気がついたら荷馬車内に見知らぬ娘。
しかも古風な言葉遣い。
しかも人、ではない。
突如言われたら、当然混乱して疑います。
ここで、はいそうですか、と適当に疑って信じたら
ご都合主義以外の何物でもないですが、そうはならず。
話がすごすぎる…というか、スケールが
でかいような中ぐらいのような…。
人の欲望ぐるんぐるん、という感じです。
このヒントだけで、よくここまで分かるものだ、とも。
それが商人になる、大事な事でしょうか?
すべてが揃って、動きだした時の
スピード感が半端ないです。
しかし