まさかの商業ファンタジー、楽しみながら貨幣経済や商取引が学べてしまう恐るべき(?)ラノベ!
中世ヨーロッパ風の世界観というと様々な作品がありますが、本作はメインとなる要素がかなり異色。主人公は25歳の行商人ロレンス、武器とするのは商人としての知恵や経験、発想力や交渉術とバトル要素はまるで無し、剣も魔法も使いません。
商人なので勝負事は商売関連なのですが、これがまたどういう訳か物凄く熱い!
騙し騙され裏を読んで裏をかく……全霊を掛けた商売の駆け引きはバトルにも負けない緊張感があるんですねー。
ひょんなことから狼っ娘ホロと旅することになるロレンスですが、この狼っ娘が侮れない。
少女の姿ながら数百年を生きる賢狼で知恵も機転も凄まじく行く先々でロレンスはもちろん歴戦の商人達も唸らせます。しかし普段は飄々としつつ時折弱さや儚さを見せることもあり……二人の行く末にも注目です!
緻密なストーリー構成で推理モノや裁判モノに通じるハラハラ感とカタルシスがあり、それでいて文体はとても読みやすい本作。ラノベを敬遠する人にもぜひ読んでもらいたい一作です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2015年03月13日
行商人ロレンスと狼少女ホロの旅物語のその後
これまでほんのりと匂わされていた行き着く先の具体的な形が見られる…気がする
幸せすぎる様子に少し当てられてしまうかもしれない。が、ずっと見ていたくなるようなそんな話
これまでのヒロインキャラが集結し、お互いが交流する様子はエピローグならでは
とてもと...続きを読むてもラノベっぽいが、くどくなくて良い
Posted by ブクログ 2014年03月03日
他の3つの短編も好きだけど、やはりメインはエピローグ。
2人のその後だとか、今まで出会ってきたキャラクター同士の掛け合いが凄く楽しい。
ここまで読んできて本当に良かったと思える話だった。
Posted by ブクログ 2012年08月09日
狼と香辛料シリーズ読破ー!!!
行商人ロレンスと賢狼ホロの旅がついに完結!
最後の締めに、「狼と白い道」の話を持ってきたのがよかった
とても幸せな優しい気持ちで物語を締めくくることができました♪
これは単なるラノベという枠で収まるのがもったいない作品だとおもう
ぜひ、挿絵抜きでもかまわないのでラノ...続きを読むベに興味がない人でも読みやすいようにしてほしい!
「幸せであり続けること」への旅はまだまだ途中なんだなと、思いました。
Posted by ブクログ 2012年04月07日
狼と香辛料シリーズもついに完結。
後日譚と、過去の語られていなかったエピソードの短編集なのだが、エピローグがあると物語が完結したんだな。と個人的に思える。
エピローグでは今までの女性陣を集めるあたり狼と香辛料の成分の半分は占めるニヤニヤ分がたっぷり含まれてて面白かった。
欲を言えばもっともっとホ...続きを読むロとロレンスの物語を見ていたかったが、すっきりキレイに完結できたので満足の逸作です。
Posted by ブクログ 2012年02月14日
ホロとロレンスの二人の生活、相変わらずかと思いきや、夫婦となったためか、ロレンスの落ち着いた対応は、過程を知る者には、嬉しくもあり、淋しくもある。
終幕の前の幕間では、二人と色々あった懐かしい者達が、開店祝いに向かう光景が描かれる。
互いのことは知らないはずだが、二人との経験をつまみに、姦しく楽しん...続きを読むでいる様はとても羨ましい。
彼女らを招待したホロの真意には、いい意味で、裏切られたというか、思い通りというか。
最後の最後まで良い作品でした。
Posted by ブクログ 2011年12月06日
ロレンスとホロの後日談。
いやぁ、後日談は予想通りのハッピーエンド。
ホロが何故女性陣を呼び集めたのか、その理由を模索しているあたり、ロレンスのかわいらしさがうかがえる。
最初のほうの語り手がエネク目線で、それもまた新鮮だったな。
他の短編集もいい味出してて、お気に入りがコル目線のお話。
語り...続きを読む手がコルということもあって、どんな風に見えていたのかということが分かって面白かった。
やっぱり、最初から読みなおしたいな。
Posted by ブクログ 2011年11月21日
収まるところに収まった感じです。幕間の登場人物はとても懐かしくて面白かった。
終幕のあの挿し絵は、今までで一番感心した。行割とかも作戦のうちなのかな。
ファンはほっこりすること請け合いです。
Posted by ブクログ 2011年11月06日
狼と香辛料、エピローグながらもシリーズ通しての本当の完結編。
意外性はないものの、「これが読みたかったんだ!」という王道的なハッピーエンドで締めくくられた今作品は、数年間読み続けてきて本当に良かったと感じさせてくれます。
Posted by ブクログ 2017年09月25日
最後までニブすぎるロレンス、むちゃくちゃ幸せそうなホロ。予定調和の大団円。
ゲームで言うならエンディングのスタッフロールが流れた後の後日談でわざわざ1冊使うのはどうなの、とか、「Epilogue 終幕」の後に短編が3編入る構成はどうなの、とか、いろいろ不満はあるけれど、でもこの巻のホロの前には細か...続きを読むいことはどうでもよくなってしまいます。
名前は、どうするんです?
Posted by ブクログ 2011年09月04日
番外編と後日談。
後日談のふたり、甘々らぶらぶでおなかいっぱいになりました(´∀`)
この幸せがずっとずっと続くならきっとホロは・・・。
いつかひとりになっても想い出は消えないものですよね。
Posted by ブクログ 2011年08月14日
狼と香辛料最終巻。前巻から五年後の話になる。エピローグとしては150ページいかない程度の内容であるが、充分すぎる内容である。作者も完全燃焼した様に、読者もお腹いっぱいなること間違いなしだ
Posted by ブクログ 2011年08月13日
エピローグなんてあっても仕方がない、どうやったって蛇足になるに決まってると思いながらも手にとった最終巻。読んでよかった!今まで関わったメンバーがロレンスとホロの結婚式に集まる展開は、まさにフィナーレに相応しく読んでいてこちらまで幸せな気分になってしまうほど。
次回作も期待して待とうと思わせるに十分で...続きを読むした。
Posted by ブクログ 2011年08月12日
最終巻で語る事は少ないですけど
思うことはたくさんあります
正直ここまで幸せな感じで終わると思ってなくて
すごく満足したし安心しました
ホロとロレンスの旅が終わり
二人の日常は続いていくわけですけど
もう終わっちゃったんだなぁって寂しい感じがしてしまいます
二人のやりとりはもう少し見てたいなって
...続きを読む
読み切って楽しかったんだなって実感しました
Posted by ブクログ 2011年08月10日
この作品に出合ったのは高校三年生の時であった。アニメを観て、行商人が主人公という斬新さに魅力を感じ、「剣も魔法もないファンタジー」という世界観に惹かれ、ホロの花魁言葉に心を奪われ、すぐさま原作であるこの『狼と香辛料』を求め書店に走った。あれから4年。ついに完結したことには感激している。16巻で作者も...続きを読むおっしゃっていたが、自分自身一つの作品が完結するまで追い続けるということはあまり経験がなかったので、この作品はその数少ない完結した作品の一つである。作者・支倉凍砂さんにはありがとうとお疲れ様の念を送りたい。
しかし、エピローグにはロレンスに対する祝福と嫉妬が入り混じった想いが湧き出でたのは自分だけではないはず(笑)
Posted by ブクログ 2011年08月10日
はじめに、支倉先生お疲れ様です。
『狼と香辛料』を読みはじめて3年目。長いようで短かったこのストーリー。
エピローグでノーラやディアナ。旅で関わった人物を出して、読者を回想の世界に引き込む。
さすが、支倉先生です。
でも、最後にホロ、ロレンスとかとの会話が欲しかった。傭兵団は前巻でで...続きを読むてたんでね。
でも、『狼と香辛料』この名前がハッピーエンドにしてくれる、最後で涙がでました。
Posted by ブクログ 2021年11月22日
第一部完。経済学の話と、恋愛的な駆け引き(会話のみ)の話の融合。経済学部分はよく練られていて、毎回こういう展開に持ってゆくのか、という感想。一方、恋愛の駆け引きの方は私はロレンス以下で、全然ついていけなかった。。。
Posted by ブクログ 2014年04月09日
ようやくシリーズ全部読めた。旅を通してロレンスの商人として男として成長していく過程に惹かれ続けた。ロレンスが自分が商人であることを誇りを持っているからこそこのお話は魅力的なのだろう。ホロとの胸焼けするような掛け合いもホントいちいち裏を読んだりグダグダするけど、ロレンスの商人としての性なのだろうと思え...続きを読むばほのぼのだった。
Posted by ブクログ 2013年05月26日
狼と香辛料ラストエピソード
幕間のかしまし娘がいいね~
できれば、終幕をホントの最後のストーリーにしていただきたかった・・・。
終わった後の短編はテンション下がる・・・。
Posted by ブクログ 2012年02月16日
個人的な好みで言えば、この後日譚はなくて良かった。
前巻の終わり方で十分だと思う。
だが、ベタベタの甘々のこの終わり方も無しじゃない。
なんとなく、RPGのドラゴンクエスト4を思い出した。
今まで関わった主要キャラクターが、主人公の故郷に集合して
祝福するという流れが。
それくらいオーソドックスな...続きを読む展開とも言える。
あまりだらだらと続けないでくれたことも、本当に評価できる点。
読んで損はない。
Posted by ブクログ 2011年10月04日
狼と香辛料の、最後の短編集。
いやあ幸せな物語だった。
内容ももちろんなんだけど、なんというか、この物語を取り巻く全てが幸せだったといえるんじゃないかな。
でもってその幸せのおすそ分けをいただけるというか、浸ることができた物語。
幸福というものは、個々によって違うものだ。
ロレンスの...続きを読む求める幸せと、ホロの求める幸せも、つきつめれば別のものなのだろう。が、互いがそこに接点を見出し、それをはぐくむと決めた。
二人で生きるということは、多分そういうことなのだ。
そして、物語を彩った人物たちのそれぞれの幸せ。
誰もが、自立していて、自分の足でしっかり立ってるっていうのがいいなと思うのである。
にしても、砦を守っていた老騎士の物語が素敵です。
格好いい大人が描けるのって、最高にいいなと思うのです。
Posted by ブクログ 2011年08月14日
てっきり別行動の間のホロとかを見せるのかと思ってたら、ふつうに未収録だった番外編+本編その後のエピローグ。とりあえずロレンス、さすがに気づけ。今までは私もいっしょに首を傾げてたこともあったけど今回はさすがにわかったぞオイ!
まあ最初に女性陣の会話があったから気づけた、のかな。エーブさんにもノーラ...続きを読むさんにもディアナさんにもまたお会いしたかったから嬉しかったー!
すっかり馴染んでるコルは無事聖職者になれるのか、このままロレンスの弟子に収まるのか……お店の横か中に聖堂ができても美味しいなあ。
最後の最後に題名が明かされて、これにて完結。結局月を狩る熊がでなかったのは納得なような残念なような。まあ剣も魔法も出ないファンタジーだしね。
獣耳好みじゃないからってその一部分で食わず嫌いはよくないと教えてくれたよい経済ファンタジーでした。連載お疲れ様でした!
Posted by ブクログ 2022年09月11日
作者の趣味と愛が詰まった書き下ろしを収録した、短篇集。
今までの総決算ということだが、話自体は前巻で完結しているので、蛇足ととれなくもない。だが、こういう話は嫌いではない。
Posted by ブクログ 2021年12月26日
この巻で、本編ストーリーはひとまずの締めくくりとなります。
今回は短編集で、ロレンスとホロがニョッヒラで温泉宿を開くことになり、ホロはこれまで作品中に登場した女性キャラクターたちをお祝いの席に呼びます。他方、そんなホロの意図がわからないロレンスは、疑心暗鬼に駆られることになります。
そのほか、ロ...続きを読むレンスが長年にわたって砦を守る任務を遂行してきた老騎士と出会う話や、ロレンスとホロのケンカをコルの視点からえがいた話、そして旅の途中で立ち寄った村の人びとに、旅先のエピソードを語ることを求められる話などが収録されています。
Posted by ブクログ 2019年07月15日
【内容】
・大団円の後日談。
・短編集。
・ロレンスたちと縁のあった女たちが集う。
・ロレンスが開く湯屋の祝宴はどうなる?
・ホロの意図は?
・その他。
【感想】
「Epilogue」の2編は前の巻のラストにしてくれたらよかったかも?あとの作品は読者サービスかな。
Posted by ブクログ 2019年07月01日
エピローグと短編集。
短編集の後にエピローグが欲しかった。
ホロとともにであった5人の女性たちが合流して、会いに来るまでの話。
会話は色々盛り上がったのだろう。
女司祭のエルサさんは相棒を連れてこなくてよかったのかね。
ロレンスとホロ側は幸せであり続けられているようで何より。
コルの挿絵ははじ...続きを読むめの頃よりかは成長性ているけど、それでも線が細すぎて女の子のようじゃないかね。
続編も出ているようで、未読だけどそっちでも幸せであり続けているのだろうと思う。
その他の短編集も悪くはなかったけども、
Epilogueの後に読むのは少し蛇足な感じがしたかな。
続きは多分読まないかなー。
Posted by ブクログ 2016年01月20日
ついにシリーズ読み終わり!この巻はまさにepilogueという感じだったので、お話の面白さというよりはほっこりな感じでした。シリーズ自体は、ご本人もおっしゃってた気がしますが、ファンタジーなのに現実的でシビアというか……よく主人公たちが痛い思いをするというか、それが面白かったです。キャラの内面も、情...続きを読むに厚くて好きな相手のためならどんなことも躊躇わず簡単にやってしまう、わけではないからこそとても人間らしくて、でもだからこそ、躊躇ったり怖がったりしながらも勇気を振り絞って行動したときが尊いのだなあとぐっときました。
Posted by ブクログ 2013年11月24日
エピローグはきちんとハッピーエンドだった。
冒頭はやはり主人公であるロレンスやホロの立場ではなく、そこへ訊ねるエーブだったり、ノーラだったり。
よくあるパターンではある。その後の消息を脇役目線で描くと言う手法だ。
でも、後半はいつもどおり、ロレンスに移った。
しかし、まさかホロが仔をね・・・。驚いた...続きを読むけど、うん、良い終わりかたではなかったかと思う。
他の短編としては、行商人と鈍色の騎士が面白かった。
フリード・リッテンマイヤー、格好良かった。主なき城を守り続ける騎士。
そして、騎士としての終わりを受け入れた騎士。