【感想・ネタバレ】狼と香辛料XVIII Spring Logのレビュー

まさかの商業ファンタジー、楽しみながら貨幣経済や商取引が学べてしまう恐るべき(?)ラノベ!
中世ヨーロッパ風の世界観というと様々な作品がありますが、本作はメインとなる要素がかなり異色。主人公は25歳の行商人ロレンス、武器とするのは商人としての知恵や経験、発想力や交渉術とバトル要素はまるで無し、剣も魔法も使いません。
商人なので勝負事は商売関連なのですが、これがまたどういう訳か物凄く熱い!
騙し騙され裏を読んで裏をかく……全霊を掛けた商売の駆け引きはバトルにも負けない緊張感があるんですねー。
ひょんなことから狼っ娘ホロと旅することになるロレンスですが、この狼っ娘が侮れない。
少女の姿ながら数百年を生きる賢狼で知恵も機転も凄まじく行く先々でロレンスはもちろん歴戦の商人達も唸らせます。しかし普段は飄々としつつ時折弱さや儚さを見せることもあり……二人の行く末にも注目です!
緻密なストーリー構成で推理モノや裁判モノに通じるハラハラ感とカタルシスがあり、それでいて文体はとても読みやすい本作。ラノベを敬遠する人にもぜひ読んでもらいたい一作です!

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購入済み

2017年09月22日

いいですね!この本に出逢って続巻が出るのがまちどうしくなったことを思い出しました。
まだ続くのですね。
ホロが何度読んでも色あせない物語、異なる動物の出会い、皆、必至に生きていく様、今後も期待します。

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Posted by ブクログ 2016年11月02日

旅を終えたホロとロレンスの新天地でのイチャイチャっぷりを見てるだけで幸せ。
良すぎじゃない?前回の終わり方を引き継ぎながらきっちり新しいストーリーを組み立てているのはさすがというところ。

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Posted by ブクログ 2016年09月24日

実に5年ぶりのホロとロレンスとの再会。
いやあ、愉しいわあ。

雑誌掲載の短編3つと書き下ろしの中編ひとつという構成の短編集。
時間軸的にはシリーズ最終巻から十数年後のお話。
同時刊行で、ホロの娘と青年になったコルを主人公にした一冊が出てるので、それに合わせて文庫未掲載のお話を載せたのだろうと推測。...続きを読む
後書きを読むと事情は少し違ったみたいだけど、まあ、似たようなもんだし、そんなことはどうでもいい(笑)
とにかくまた彼らのお話が読めるだけで幸せ。

最初の短編の冒頭、ホロの葬送の場面にドキッとしたけど、作者のことだからまあ大丈夫だろうとは思っていた。
それにしてもそのイベントは信心深い村人にはちょっとムリがあるんじゃないか?(笑)

5年ぶりに読んで思ったのは、とにかくホロが可愛い!
めちゃ可愛い!
嫉妬したり、心配したり、泣き出したり、甘えたり、ロレンスに対して昔よりも感情を素直に表していて、それがまあ可愛いこと可愛いこと。
うん、やっぱりホロは最高ですな。

ふたりの幸せそうな姿と、ロレンスの機転も久々に観ることが出来て、いや満足。

あと、二人の娘が、あのホロの旧い友であり、誇り高き傭兵団の名にも成ったその名を受け継ぐとは。
そりゃ、手におえないお転婆に育っても仕方ないでしょうとも。
コルも苦労するだろうなあ。

さて、そんなコルの苦労が果たしてどんな具合か、別作品『狼と羊皮紙』もさっそく読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2016年09月15日

ラノベを買うのは5年ぶり。つまり狼と香辛料の17巻が出て以来。まさか、またこの甘ったるい世界に浸れる日が来るなんて…願ってはいたけど、思ってもみなかった。
一旦閉じた物語を再開すると、付いて回るのが『蛇足』の声。けれど、この本に限ってはそんな声は生まれないんじゃないかな…
まるで桃の蜂蜜漬けのような...続きを読む甘ったるい夫婦生活を覗けただけで、胸が一杯になって、5年前ホロが愛おしくて仕方がなかったあの頃へ、時間が巻き戻ったようだった。ああ、やっぱり僕はホロが好きなんだな。そして、やっぱり僕は気持ち悪いオタクなんだな。そんな再確認をさせてくれた。
なにやら、あと1冊短編集が出るようなので気長に待とうと思う。

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Posted by ブクログ 2019年07月17日

【内容】
・ホロの葬儀?まさかね。何のイベント?
・ロレンスが死んだあともほぼ確実にホロの生は長く続く。そのときどうする?
・まだ湯屋にいたころのミューリとコル坊のお話も。
・ミューリ主人公のお話はシリーズとしてすでに4冊ほど出てるもよう。

【感想】
ずっと読んでた人のためのサービス的に、思い出し...続きを読むたように短編集を出してってくれるといいと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年09月18日

「狼と香辛料」の新しい物語を読める幸せ。
まさか続編が出ているとはこの2年間、全く気付かなかった。
しかし、嬉しい。わたしはこの物語が大好きだ。中世のファンタジー風ではるが、主人公は持つのは剣でも魔法でもなく、言葉である。戯言シリーズも言葉ではあるが、その言葉の指すベクトル化が違う。
なんというか、...続きを読む狼と香辛料の言葉の選択はとても美しい。戯れ言シリーズは、なんか何か意味ありそうなことを言葉遊びのように使い、読者を誘ってくる。
しかし、こちらは音楽を奏でるようなリズムがあり、それが気持ち良い。
「そこには、少しだけ苦みが含まれる。自分はホロと同じ時間を生きられない。自分が死んだ後、ホロがずっと自分のことで尾を引くのを望んでいない。
だが、それもまた麦酒と同じ。甘いだけでは、酒はうまくないのだ。」
言葉を紡ぐとは、この狼と香辛料に適した表現である、

物語というのは原作者が書くのを辞めた瞬間から停止する。狼と香辛料も然り、好きな物語が止まってしまうのはとてもさみしい。
それが再開していたというのだから、こんなにうれしいことはない。しかも、過去の出来事の隙間の話や、スピンオフではなく、続編というのが嬉しい。例え、短編でも。

最後改めて、この物語にまた会えたことがとても嬉しい。ありがとう。支倉凍砂さん。

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Posted by ブクログ 2018年08月25日

続きが出ていたとは、しらんかった。このシリーズの1巻が出るまでラノベというジャンルはほぼ知らないといっていいほどだったが、確か新聞の書評でものすごく魅力的な紹介文だったので気になっていたところ、ちょうど日本に立ち寄る機会があって本屋で手にとってみて買って読み始めたんですねぇ、十数年前の話。で、以来新...続きを読む刊が出るたびに南米の河から輸入して読んでたんですが、2011年に完結。そのまま忘れてました。先日、ひょいと本屋で平積みになっているのが目に入って、続きが刊行されているのを発見。嬉しいですねぇ。ていうか、気がつかんかったねぇ(笑)。いっぱいでてますやん。ということで、スプリングログの1はホロとロレンスがニョッヒラで湯屋を開業して10年以上経ち、一人娘のミューリとコルが家を出てしまったところからストーリーが開始。王家の料理人ケレスの話、スヴェルネルの祭と新しく参入してきた村とそのゴタゴタの話に2匹の狼。

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Posted by ブクログ 2018年04月24日

ホロとロレンスの旅の続きの物語。
またこの二人に会えるのはうれしかった♪(出ていたのを知らなかったのは不覚!)
「狼と羊皮紙」も見たくなった。。。

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Posted by ブクログ 2016年09月17日

 5年振りの新刊。ニョッヒラに住んで十数年後の日常を描く短篇がいくつかと、新シリーズの主人公たちを描いた短編がひとつ。
 17巻までにあった「幸せであり続ける物語は可能なのか」という問いのこたえにはなっていないかも知れない。でも、そんなものが存在するのでは?という気持ちにさせてくれるような、暖かなイ...続きを読むメージの表紙の期待を決して裏切らない短篇集。

 「あそこの湯屋は楽師の歌や踊り子の踊りより、主人夫婦(注:ロレンスとホロを指す)のやり取りを見ていたほうが面白い」(p.99)の台詞は、『狼と香辛料』シリーズの魅力を代弁しているかのよう。あとは、リアルで口にしたら赤面モノかもしれない、小洒落た会話。難しいところは適当にすっ飛ばして読んでたことも思い出し(!)、非常に懐かしい気持ちになった。

 ところで、続編である『狼と羊皮紙』では、本作に収録される「羊皮紙と悪戯書き」に同じく、ロレンスたちの娘であるミューリとコルが主人公となる。
 新作が楽しみではあるのだが、主人公が交代する以上、上述の魅力は必ずしも望めるものではなく、幾分毛色の違うものになるのだろう。また、ミューリの容姿からすると、ホロと違って寿命も人間に近いものになるのだろうか?もしそうなら、ストーリーにどう絡んでくるのか・・・?なんにせよ、楽しみ。

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Posted by ブクログ 2016年09月16日

5年ぶりのその後の二人。

ニョッヒラで夫婦になって湯屋を営んでて、しかも子供まで居た!
そんな素敵な二人を書いてくれてありがとうございます!

ホロのホロ節も健全だけど、丸く甘くなったかな。ロレンスはヘタレなままなのが良いw
でも、ホロに対する態度をだいぶ間違えなくなったっぽい!学習してるらしいw...続きを読むww

人ならざる者との出会いがあって、彼らに最終的に手を貸すことになるのだけど、せっかくだから手を貸す下りやそれまでのやり取りはもっと詳しく広げて書いていただいて短編ではなく1冊いっぱいいっぱい使って読みたかったかな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年08月26日

読者が期待しているであろう、甘々な展開も、逆転劇的な展開もしっかり書かれているしで、本編と思って良いですね。(そもそもどこにも番外編とは書いてない)
やはりこの主人公たちの永遠の課題はずっと一緒にいられるわけではないことでしたが、そこも踏み込んでいて真面目に二人の今後が描かれているのだなと思いました...続きを読む

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Posted by ブクログ 2017年01月01日

幸せであり続けるための物語。

旅はもう少しだけ続く、というセリフからわかるように本編の続きが描かれる。愛も変わらずホロとロレンスのやりとりを楽しめた。4編すべて甲乙つけ難い。

しかし、ロレンスは人間でホロが狼である限り避けられない運命は変わらない。一応の希望は示されるものの、やはり「終わり」につ...続きを読むいてつい考えしまう。もう一つ短編集が出るそうなので、そちらを読んでからもう一度考えたい。

新説の方も期待して続きを待つ。

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Posted by ブクログ 2016年09月30日

5年2ヶ月ぶり、まさかまさかの復活はエピローグからさらなる後日談。いきなりの出オチから始まりましたが(笑)旅をしていた本編と異なり、一箇所に定住しての生活風景でしたが、そのお陰か、落ち着いた雰囲気が楽しめました。もちろん平和な中でも悶着はあるようですが。ホロ・ロレンスの掛け合いも健在でイチャイチャも...続きを読むしてて何より。娘のミューリの方はそこまで触れられてなかったのでこっちは同日発売の別の方ですね。ロレンスが親馬鹿になってて微笑ましい。まぁ文章の端々からこの母にしてこの子ありな感じなのは分かった(笑)

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