神永学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いろいろな本を読んで、神永さんの本を読むと、やっぱり神永さんの本が好きなんだなって思う。とにかく読みやすいし、物語の世界に没頭してしまう。
今回の八雲くんシリーズは相変わらず幽霊がらみの事件に巻き込まれる八雲くん。
あるマンションで幽霊が繰り返し屋上から飛び降りている。その幽霊は屋上から飛び降り自殺をした女性だが、死んで幽霊になってなお飛び降り続けている。その女性は自殺前にある事件に巻き込まれていた。
一方で、ジャーナリストの真琴は友人から幽霊の相談を受ける。自宅に幽霊が出るのだと言う。その友人から呪われると電話画が掛かってきて急いで向かうと、友人はいなくなっていた。マンションに着いた時に -
Posted by ブクログ
赤い瞳を持って生まれた八雲と大学生の晴香が、心霊に纏わる事件を解決していくミステリシリーズの第1作。
元々出版されていた文庫版は、15年くらい前に学校の図書室で読んだことがあったが、ストーリーはすっかり忘れていたため、新鮮な気持ちで読めた。図書室で読んでいたあの頃よりも、今の方が情景がすっと入ってくるのは大人になった証拠だろうか。
心霊を扱うので少々現実離れしている部分もあるが、エンターテインメント性があるミステリとして質が高い。完全版ということで大幅に編集が加えられたこともあってか、色褪せぬ面白さがある。
続編の完全版も次々と出版されていくようなので、読んでいきたい。
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Posted by ブクログ
ネタバレテーマに惹かれたのと、澤村作品目当てと、ホラー作家を発掘したくて手に取った。
イマイチなものもあったが、いくつか好きな話が読めたのでトータルでは良かった。
芦花公園先生の「終の棲家」がとても良かった。この人の作品は他にも読んでみようと思った。
①氷室
家のつくりはワクワクしたが、主人公の罪は余計だった気がする。地域活性化おばちゃん大暴走のサスペンス仕立てで最後に元住人に殺されるの方が良かった。途中からカラクリが見えてしまったし、おじいちゃんが普通に話し始めた時点でちょっと冷めちゃった(笑)
②倒福
軽い読み物としてはギリギリ許せるけど、詮の文字を小さくしてほしかった。読むのに邪魔過ぎた。