あらすじ
大学内の時計塔で晴香が錯乱状態で発見された。「私が殺した」――晴香に殺人の容疑が降りかかるなか、八雲は彼女の無実を信じて独自の捜査を始めるが――。どこから読んでも楽しめる外伝シリーズ、待望の新作!
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色々な思惑の絡み合った事件だった。ややこしいのでまとめてみる。3年前、西澤、桜井、水原、瀬尾の4人が乗った車が恩田先生、そして花苗の親族を轢き殺してしまう。唯一記憶のない瀬尾はその交通事故の犯人にされ、水原は自殺してしまう。水原からの遺言を受け取った恩田先生は西澤、桜井に贖罪の意志がないことを確認した後に復讐を決意する。花苗は西澤に水原の幽霊を見せたが、西澤は水原の死の原因が桜井の盗作にあると誤信し桜井の殺人を決意し、止めに入った花苗を殺してしまう。これは、恩田先生、花苗、瀬尾が共謀して行った復讐の物語。
八雲はずっと人を信じることができていなかったけれど、今回は特に苦しむことになる。これまでは漠然と「人の善性」みたいなものを信じられるかみたいな話だったけど、今回は晴香個人を信じられるかという話に変わってくる。「信じる」とは何か?これから僕もこういう場面に直面するんだろうなぁ。
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今回は晴香が殺人を!? という内容でした。まあ犯人は別にいるだろうなってわかるんだけれど、「じゃあなんでわかるの?」と問われてしまう、そんな八雲の葛藤が見られます。信じるってなんなんでしょうね。八雲みたいな子もいれば、後藤さんや晴香ちゃんみたいな人もいる。八雲の思考ロジックもわからなくもないですし。読破後、晴香ちゃんはこのシリーズには欠かせない子だなって痛感しました。
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なかなか本編は進めてもらえませんが、今回の脇道も、おもいっきり謎を深めておいて、そういう感じで全部繋がるのぉ〜的なクライマックスで一気読みでした。
少々普通の学生の周りでこれだけ人が死ぬのはちょっと気の毒ですが、これはこれで面白いのです。
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今作の外伝も安定の内容。安定しすぎていて、何かこれと言って印象に残らないのが、残念なところです。後藤がまだ刑事時代なので本編よりも時間か遡っているので、そういった意味では、石井の相変わらずこけていて、成長度合いがまだまだだったりとか、本編とのギャップをやや感じてしまいます。次回の外伝は、できれば後藤が刑事を辞めて以降のものがいいなぁと思いました。
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再読。
後藤さんは桐野さんの件があってから、ちょっとマイルドになってきたようでヨカッタヨカッタ〜。あとは石井くんを癖みたい殴らなくてなればいいんだけど(笑)
晴香ちゃんが犯人?ってなって八雲くんとの距離がグッと縮まる回。
「信じてた」と言う晴香に、八雲が「分かってる」って言って晴香の頭にポンと手を置くシーンは、惚れてまうやろ〜〜!!!ってなった。
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事件が起こるのはいつものことなのだけれど、晴香が逮捕って! シリーズ(本編含め)最大の危機ともいえる状況かも。しかも「霊に取り憑かれてやった」だとしても罪状からは逃れられないのか……どうなっちゃうのよこれは。
事件に直面しての八雲の揺らぎがなんとも痛々しくて。しかしどちらかといえば後藤サイドに立って「何をぐじぐじ悩んでやがる!」と思ってしまいました。ま、もちろん杞憂だったのですが。
ミステリとしての謎解きがまさかこういう方向に行っちゃうとは。伏線はいろいろあったのに、気づけなかった自分に忸怩たる思いですが。真相が明かされた時の爽快感は素晴らしいです。
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八雲の気持ちの動きが嬉しい。
晴香の心が、少しずつ八雲を変えていく。
八雲のためにも、それは嬉しいこと。
でも、作品のファンとしては、八雲が
変わってしまったらシリーズ完結かも、
と残念な気持ちもある。
とはいうものの、本編はすでに完結間近で
あったりするので、ここで私がじたばた
しても始まらないのだけど(^^;
Posted by ブクログ
久しぶりに八雲シリーズを読みました。
亡くなった人の霊が関わっていることと、文芸サークルの部員と顧問、その縁者など狭い人間関係が複雑に絡んだ事件の真相は、驚きでした。一度読んだだけではピンとこなかったので再読が必要かなと思いました。
晴香ちゃんに容疑がかかった今回の事件で、八雲君が今まで以上に悩んだり、彼女のことを気にかけたりするような場面があったりして読み応えがありました。
今後の話も楽しみです。
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シリーズのスピンオフである「ANOTHER FILES」の三作目。
晴香に殺人の容疑がかけられる。そんなはずは無いのに目撃者もいて自白もした…との状況から、八雲や後藤たちが真実を明らかにし晴香を救う。
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学生の頃、流行っていたけどとうとう読む機会がなかったな、と急に思い立ったので古本で購入。キャラクターも会話の文体も、昔懐かしいライトノベル★って感じ。ああ、安心する(笑)
シリーズがたくさん出ているので、面白かったら揃えて読もうと思ったのですが、ヒロイン晴香のキャラが肌に合いませんでした。トリック?オチ?もやっぱり古くて。
でも、キャラクターも構成もシンプルなので、さらっと文字を読みたい欲求を解消するには良いと思います。
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大学構内にある、幽霊が出る時計塔。
その中の小部屋に置かれた鏡は
死者と再会できるという伝説の鏡…
って、ハリ○タか(^◇^;)
みたいな出だしですが
いつもどおり一気に読めました。
今回は、そのいわくつきの塔で
同級生を殺害した犯人として
晴香ちゃんが捕まってしまう!
しかも何故か自供までしたらしい。
最初はショックを受けた関係者一同だけど
もちろん彼女がそんなことをするわけがないと
真実の解明に乗り出す。
最初は斜にかまえてた八雲も
後藤の喝〜!で重い腰を上げる。
やっぱり怖いのは
幽霊より人の執念よねぇぇ〜。
そのころ、八雲のもとに
またしても晴香が「トラブル」を持ち込む。
級友が何かに取り憑かれたようになって
怯えているから助けてくれというのだ。
その現象は彼女がいつわりの樹の下で
待ち合わせをした日から起きているらしい。
事件現場で後藤刑事と鉢合わせした八雲は
そこで殺された被害者の霊を見て
ふたつの事件がつながっているのではと
疑いを抱くのだが…。
私のお気に入りの石井刑事
今回は被害者や関係者が知人だったこともあり
なんだかつらい巻でした。
でも、これで大きく成長するのかなぁ。
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06月-06。3.0点。
心霊探偵八雲、アナザーファイル。大学の時計塔に、死んだ人と会話できるという噂が。塔で会話した友人が変だと相談を受けた晴香。また事件に巻き込まれることに。。。
相変わらずのスピード感。まあまあ面白い。少しずつ近づいていくふたりの距離。
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面白かったー、全然わからなかった。
八雲がちょっと遥香ちゃん疑ってておいいいって思ったけど、ちゃんと最後は信じたからまぁ良しとする。
ってか思ったんだけど決定的な証拠が服のルミノール反応って言うけど普通犯行後に血のついた服とか燃やすなりして処分しない?洗って部屋においてある方がいかれてると思うんだけど。
もう少し物的証拠を詰めたほうがいいと思う。
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どう繋がるのかが見えない、貼り巡られた伏線が収斂して、意外な真相が明らかになるクライマックスは迫力がある。ただ流石にちょっと盛り込み過ぎかも知れない。
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友人が八雲にはまり始めて、自分も久しぶりに八雲シリーズに手を伸ばす。
久しぶりに読んだけど、テンポは変わってなくてサクッと読めた。
八雲の態度は相変わらずと思っていたけど、
晴香が容疑者として証拠まで出てしまったことにかなり無自覚にショックを受けてた。
晴香の事を語れるほど情報を持っていないことに気づいて、なんなら本を読んで逃避行動しちゃってる。
あいつはそんな人間じゃない、と人は自分の物差しでしか判断することは出来ないけど、関わりが多くなればなるほど、データではわからないその人の人となりってわかるものだよね。
でも、情報が多いほど確かにもっとその人の事を知れるから、八雲は晴香の事をきちんと知りたいと自覚出来たようで…(//∇//)
まだまだ恋愛色にはほど遠いけど(笑)八雲の成長にほっこりしちゃったよ。
あと真琴さん優秀すぎでしょ!
Posted by ブクログ
時系列が・・・??と思っていたら
外伝3作目だそうで。 ナルホド。
今までのやりとり、過去作品があるので八雲氏が晴香の為に奔走するのも、周りが心配するのも分かるが
今作品が初めてだと、八雲氏が貧乏くじを引かされるいい人どまりの人な印象が。。。
作者ももうシリーズ化して長いし、そこらの関係性ははしょったのだろうか。。
あまり絆感がなかったというか。。
それとも、絆が生まれるきっかけとなった事件 という時系列なのだろうか。
ちょっともやもやしたので、次回 本作の続きという事なので期待したい。
Posted by ブクログ
八雲シリーズ外伝第3弾。
今回は晴香が殺人容疑で拘束され、八雲たちがその真相を追う。
晴香の無実を無条件に信じる後藤。
信じたいと思いながらも心が揺れる石井。
何を信じればいいのか分からなくなってしまった八雲。
三者三様の心の動きが興味深い。
人を信じるのに根拠なんて必要ない。直情型の後藤ならではの理屈だけど、過酷な生い立ちから心を閉ざしていた八雲には理解できない感覚。こういう時、後藤刑事の単純さが救いとなる。
この事件を機に八雲と晴香の仲が深まった感じ。もうすぐ本編の新作も出るみたいだし、そちらも楽しみ。
Posted by ブクログ
キャンパスの中心にそびえ立つ時計塔。その最上部の小部屋にある鏡に祈りを捧げると、死者と再会できるという伝説がある。晴香は友人から心霊現象の相談を持ちかけられる。八雲とともに調査を始めた晴香だったが、殺人事件の容疑者として捕らえられてしまう。晴香の無実を信じる八雲たちだが、捜査班からは動かぬ証拠を突きつけられてしまい…。
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晴香の殺人容疑に、思ったより動揺してる八雲に好感が持てたけど、二人の関係性がもうちょっと進展してほしかったな。
一連の謎解きは登場人物全員、超重要参考人すぎて、さすがにお腹にいっぱい詰め込まれた感じ。
次回作に期待。
Posted by ブクログ
BOOKOFFの100円コーナーで買ったのがきっかけで、ここまで読み続けてきてしまったけど・・・。
この方の作品はなんだか、稚拙な印象がある。
面白くはあるけど、読み始めてすぐに展開が読めてしまう。
人物像も書き込まれているようでいて、心理描写が説明的。
まぁ、力をいれずに見られる2時間ドラマ、のようなものかな。
Posted by ブクログ
このお話、時系列でいうと、どのあたりなんだろう?
という疑問を頭の片隅に残しながらも、さくさくどんどん読み進められる。
でも、ちょっとマンネリな感じも。
ミステリーは当たり前だけれど、犯人が必ず本編内に登場していないといけないという制約があるから、
何回も名前が出てくる人は引っかかっちゃうよね。
単行本の最新作が出たのが2012年かー。
そろそろ本編の次が読みたいぞ−。