神永学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ルッキズムが後半に行くにつれて濃くなっていき、急激に冷めた。
玲という美しい女性が登場するんだけど、登場する男性のほとんどが彼女に気に入られたいとか、守ってやりたいとか、近づきたいなどの下心を持っていることが、物語の端々に描写されている。
人が殺され、その犯人を探るため、現場検証し、情報を集めていく中で、玲が怪しい可能性が浮上するが、探偵として犯人を追い詰める月島をはじめ、ほとんどの男性陣が彼女を庇うように動くのが読んでいて解せなかった。
外見の美しさはその人が持つ特徴に一つでしかない。
足が速い、背が高い、筋肉質、声が低い、髭が濃い、目が青い。その並びに外見が美しいがあるだけ。
魅力的に映ることがあっても、犯人の可能性があるのにそれを庇おうと動くのが気に食わない。
例えば殺人現場に玲が持っていたロザリオのアクセサリーが落ちていた。それは玲が現場にいることを示唆するものなのに、他の男性がそのロザリオを自分のものだと言って彼女を庇った。
他にも玲が「私は月島さんを信じます」と言うと、嫉妬に駆られたように「犯人は月島だ」と根拠も薄いのにくってかかるやつもいる。自分が狙ってる女性が好意を寄せてるのが気に食わないだけの八つ当たり。
冷めるわー冷める冷める。
そう思って読み進めて500ページを超えたあたりで様子がおかしくなった。
なってこったい。
おもろっ!!
ここまで読むと、物語の序盤で僕が「冷めるわ」って言ったところが全部納得できる理由としてどんでん返してきた。
そうだったのか。
だから月島以外のほとんどの人が玲を守ろうと動いていたのか。
600ページに及ぶ大ボリュームだけど、発生する2つの事件がそれぞれしっかりと濃く、濃密に計算して交わる瞬間は鳥肌たった。
読みながらリアルに「マジかっ」って言ったのは久々だった。
忘れた頃に読み返したい。 -
Posted by ブクログ
八雲シリーズはいつもおもしろいけど、特に今回は私の好みのストーリーだった。
話が少し入り組んでいる感じも、あれこれ考えられておもしろい。
後藤刑事みたいな勢いだけで生きている人って本当は苦手なんだけど、これだけ読み続けていると後藤刑事のいい所もいっぱい知ることになって、いつの間にか好きになっている。
そんなところも、長いシリーズものの良さだよね。
ただ、今作に限らず所々格助詞の使い方に違和感を感じることも度々。AIに質問したら、ストーリーの勢いを大切にしていたり、口語で書いているからとのことだったけど…
それでいいのか?私が細かいのか?? -
Posted by ブクログ
ネタバレいくつかの事件を裏で操る黒幕を追うという今までと違った物語の進み方で、期待を裏切らず面白かった!
この事件の黒幕側の人物、絶対この人だ!って予想がどんどん当たっていくから物語中盤までかなりスッキリ楽しく読んでいたものの、真壁の件は予想が当たった嬉しさはなく、読み手側にも絶望を与えてくるな…とダメージを食らった。
悪魔である阿久津が憎めないし、なんなら天海や大黒さん、阿久津は共にいてほしかった。離れて黒幕と戦うと決意した彼らがどうなるのか、天海が特殊犯罪捜査室に復帰する次作が楽しみでもあり、かなり大好きになってしまったこの悪魔シリーズが完結するのが悲しい。
図書本の予約待ちが長そうなので、先に次作だけ買ってしまおうか… -
Posted by ブクログ
こういうのだよ!こういう話が読みたかったんだよー。
本編は八雲父・七瀬美雪との対決みたいになって、それもそれでよかったんだけど、一つの心霊絡みの事件を解決するこういう話が読みたかった。
アナザーファイルは全部こんな感じなのかな。
今回は石井さんの過去ということで、傷は決して癒えないけれど向き合うことで新たな境地に進めたのではないだろうか。
なんだか、最後きれいな話にまとめられていたのはちょっと納得がいかない。
イジメは何かきっかけがあったとしても、100%加害者側が悪い。
石井さんも「自業自得だな!」くらい言ってやればいいのに。
アナザーファイルまだ一巻目。
まだまだ楽しみが続く~! -
Posted by ブクログ
ネタバレラザロの迷宮
ネタバレあり。
館ミステリー×警察ミステリー×サスペンスとの謳い文句。正直、読み終えた率直な感想は、言葉わ悪いがこういったやり口もあるのかと。一つ一つの謎は既視感のあるものばかりだが、その組み合わせ方、応用が秀逸で更には読みやすさもありあっという間に読み終えてしまった。作者の作品ふ初めてだったがまた新しい作家に出会ってしまった。近いうちに有名作、もしくはシリーズ作品はよんでみようと思う。
物語は洋館パートと警察パートで進んでいく。最初は全く意味不明な事件がそれぞれで起きるがその謎は中盤から終盤にかけて濃密に交わって行き、最後、衝撃的な結末が待ち受ける。探偵役は館側が作家である月島、警察側では女性刑事の美波が担当し、それぞれ登場人物も個性的で魅力に溢れている。
警察パートは謎の女性の失踪事件、そして警察署に現れた全身血濡れでナイフを握った青年の謎。
洋館パートは謎解きイベントに参加したはずが実際に殺人事件が起き・・・。と冒頭から目が離せない展開。
正直、実は中盤のとある描写(被害者と失踪者のDNAが一致した事)から犯人はこの人だと推測する事ができ、結末がそうだった時は子供の様にはしゃいでしまったのだが(久しぶりにはしゃいだ笑)、そこに至るまでにも二重、三重のトリックが仕込まれており最後の1ページまで楽しめた(ちなみに永門の違和感から彼の存在についての推察は出来たのだが、その後の裏切りまでは想像出来ず)
よく読書を驚かそうと詰め込みすぎる作品も多いが今作はギリギリ心地よいラインを保っており満足度が高かった。
久賀という刑事が絶妙でどちらかといえばダークヒーローに見えたのだが終盤まで読むと人間的な部分を崩さずに描写されている。その一連も魅力的だったのだが、まさかの結末からのどんでん返しに繋がるわけだが、もう一方の結末であったら最後の最後でガッカリしていたかも知れない。
一つだけ疑問が残り、作中、「M」の正体は当然後々発覚する訳だが、洋館にて第一の事件が起きた際、事件の設定について主催者がわに確認、アナウンスが流れてルールの確認がある訳だが、あのアナウンスの正体が誰であるのか謎が残る。この事件の性質上、もう一人登場人物がいなければ成り立たない様な気がしていてそこで実はナミが関わって来るのでは等考えてしまった次第だ。
ミステリー読みは全てを疑わないといけないので、死んだ人間の死体が描写されない限り疑い続けるのが性だ(笑)。しかし、それを軽く飛び越えて驚きを得たのが今作だった。
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Posted by ブクログ
「悪魔」
その言葉を頭に本書を読んでいると、最初は悪魔=殺人鬼だと思っていたが、その考えは間違いだと途中で気づいた。悪魔は殺人鬼だけでなく、誰の心に住み着いているもの。このことを嫌という程感じさせられるものだった。
ただ、悪魔になるしかなかった人もいて、だからこそ悪魔はその人が持つ性格からな決まるとかではなく、その人が置かれている環境にも左右されてしまうのかなとも思った。
うーん、やるせない。
話の内容は、それぞれの点と点が徐々に結びついて1本の線になるように展開されていくので、飽きたりせずに、また、ここって結局どうなの?となることもなく最後までドキドキしながら読めた。
続編があるとのことなので、迷わず購入します!