神永学のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ人の心とはかくも不思議なり。今回の事件は桐野の死の真相についてはかなり早い段階から予想がついていた。でもそっから先がわからない。久美の死とどう関わっているのか、賢人の隠し事は何なのか。そして、久美は何故歌い続けるのか。この謎は人の心の不思議さが生んだものだ。人を殺してはいけないと信じながらも自殺を決意する牧師、自分の過去を塗り替えて復讐心を燃やしながらそれを隠して屑と仲良くする弟、父を奪った相手と恋に落ち自分を殺した弟を許し目的を果たしても尚歌い続ける姉。霊とは心の表れ。人の心の不思議さが全面に出てもおかしくはない。
Anotherfilesではレギュラーキャラの深掘りが行われるようだ。願 -
Posted by ブクログ
ネタバレそれぞれの願い
ようやく明かされる奈緒の出生、一心の恋、八雲の絶望。明美先生がどれだけ八雲の今に影響を及ぼしたか。人は何かのスイッチで人生が良い方にも悪い方にも転がる。明美と出会ったことは八雲の中で大きなスイッチだった。そしてその6年後、八雲はもう1つのスイッチと出会うことになる。
亡霊の叫び
後藤刑事みたいな信念を僕も貫きたい。目の前の命を等しく救う。そこに理屈なんていらない。僕が敬愛する名探偵の信念を後藤刑事も持っている。そのまっすぐさがあるから八雲も心を動かされるのだろう。
負けヒロイン推しの気持ちが少しはわかった気がする。最初に読んだときに、佐知子はただのアホだと思った。上っ -
Posted by ブクログ
ネタバレ八雲、完結。僕が読み始めたときにシリーズが続いていて、かつ完結した数少ないシリーズの1つ。最初は父が録画していたアニメから入って、小説に進んでいった。最初はめちゃくちゃ怖いやんと思っていたシリーズだったが読んでいくうちにキャラクターがどんどん好きになっていった。絶望した人間が人の暖かさに触れるありふれた流れではあるんだけど、そこが良い。シリーズを一気読みすることでどのタイミングで晴香への態度が軟化していったのかとかがわかって嬉しくなる。10年近く読み続けてきたシリーズ。こうやって手元に全て残すことができてとても満足している。
八雲、闇落ち。今までもその危うさが幾度となく示唆されてきたことだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回は話が入り組んでいるから整理を。檜山を殺した犯人は教団の教祖。檜山は優花の実の父親であり父子ともに幽霊が見える能力があった。檜山を教団入りさせたかった教祖は優花の部屋で口論になり優花を突飛ばし檜山を殺して逃亡する。後に部屋に入った秀明は優花が殺したものと思い込み檜山の死体を遺棄し、優花は強盗にあったことにした。しかし、檜山の死体が見つかったため、自室志願者の井口を唆して自殺させ、井口を優花を襲った強盗犯にしたてあげた。檜山は優花が殺人犯ではないことを伝えるために霊となっていた。
八雲の家系以外にも幽霊が見える家系が登場。果たして凛と関わりがあるのか。その答えはもしかすると次回に。 -
-