神永学のレビュー一覧

  • ラザロの迷宮(新潮文庫)

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    ルッキズムが後半に行くにつれて濃くなっていき、急激に冷めた。

    玲という美しい女性が登場するんだけど、登場する男性のほとんどが彼女に気に入られたいとか、守ってやりたいとか、近づきたいなどの下心を持っていることが、物語の端々に描写されている。

    人が殺され、その犯人を探るため、現場検証し、情報を集めていく中で、玲が怪しい可能性が浮上するが、探偵として犯人を追い詰める月島をはじめ、ほとんどの男性陣が彼女を庇うように動くのが読んでいて解せなかった。

    外見の美しさはその人が持つ特徴に一つでしかない。

    足が速い、背が高い、筋肉質、声が低い、髭が濃い、目が青い。その並びに外見が美しいがあるだけ。

    魅力的に映ることがあっても、犯人の可能性があるのにそれを庇おうと動くのが気に食わない。

    例えば殺人現場に玲が持っていたロザリオのアクセサリーが落ちていた。それは玲が現場にいることを示唆するものなのに、他の男性がそのロザリオを自分のものだと言って彼女を庇った。

    他にも玲が「私は月島さんを信じます」と言うと、嫉妬に駆られたように「犯人は月島だ」と根拠も薄いのにくってかかるやつもいる。自分が狙ってる女性が好意を寄せてるのが気に食わないだけの八つ当たり。

    冷めるわー冷める冷める。

    そう思って読み進めて500ページを超えたあたりで様子がおかしくなった。

    なってこったい。

    おもろっ!!

    ここまで読むと、物語の序盤で僕が「冷めるわ」って言ったところが全部納得できる理由としてどんでん返してきた。

    そうだったのか。

    だから月島以外のほとんどの人が玲を守ろうと動いていたのか。

    600ページに及ぶ大ボリュームだけど、発生する2つの事件がそれぞれしっかりと濃く、濃密に計算して交わる瞬間は鳥肌たった。

    読みながらリアルに「マジかっ」って言ったのは久々だった。

    忘れた頃に読み返したい。 

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    2026年09月24日
  • 心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 裁きの塔

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    八雲シリーズはいつもおもしろいけど、特に今回は私の好みのストーリーだった。
    話が少し入り組んでいる感じも、あれこれ考えられておもしろい。

    後藤刑事みたいな勢いだけで生きている人って本当は苦手なんだけど、これだけ読み続けていると後藤刑事のいい所もいっぱい知ることになって、いつの間にか好きになっている。
    そんなところも、長いシリーズものの良さだよね。

    ただ、今作に限らず所々格助詞の使い方に違和感を感じることも度々。AIに質問したら、ストーリーの勢いを大切にしていたり、口語で書いているからとのことだったけど…
    それでいいのか?私が細かいのか??

    0
    2026年09月24日
  • 悪魔と呼ばれた男

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    ひさびさの神永学作品

    期待以上に面白かった

    陰鬱で残忍な描写がありながら美しいと感じてしまう文章

    散らばっている点と点が線になっていく快感

    魅力的な登場人物たち

    読んで!!面白いから(笑)

    物語が終わったあとにシリーズになっていることを知ってビックリΣ(゚Д゚)

    えっ、コレ、
    どーやって、つなげるの?
    いい終わり方だったから、ちょっと熟成させるように次を読むかは悩んでみようかな…

    2作品目
    読んだかたがいましたら、アドバイスいただければ…✨

    0
    2026年09月23日
  • 心霊探偵八雲7 魂の行方

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    今回は後藤刑事の親としての気持ちの芽生えや真人の再登場などやっぱり話を重ねるにつれて過去の登場人物の話を思い出しながらそこからの成長や気持ちの変化が見れてとても面白かった!
    石井刑事の成長がいちばん凄い気がする!!

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    2026年09月17日
  • 悪魔の審判

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    ネタバレ

    いくつかの事件を裏で操る黒幕を追うという今までと違った物語の進み方で、期待を裏切らず面白かった!
    この事件の黒幕側の人物、絶対この人だ!って予想がどんどん当たっていくから物語中盤までかなりスッキリ楽しく読んでいたものの、真壁の件は予想が当たった嬉しさはなく、読み手側にも絶望を与えてくるな…とダメージを食らった。
    悪魔である阿久津が憎めないし、なんなら天海や大黒さん、阿久津は共にいてほしかった。離れて黒幕と戦うと決意した彼らがどうなるのか、天海が特殊犯罪捜査室に復帰する次作が楽しみでもあり、かなり大好きになってしまったこの悪魔シリーズが完結するのが悲しい。
    図書本の予約待ちが長そうなので、先に次作だけ買ってしまおうか…

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    2026年09月08日
  • 心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 祈りの柩

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    ネタバレ

    やっぱりanotherfileおもしろいな。

    後藤さんは毎回猪突猛進過ぎ 笑
    こんなにも変わらない人がいるだろうか…いるんだろうな。

    貴俊は開き直ってそうだなー。
    どうにかして痛い目に合わせたいけど、それが最後の「罪とはなんだ?」の問いなんだろうな。
    久美さんについては、人が話した人柄しかわからないからなんとも…なんか人間味がないんだよね(もう幽霊だからとかではなく)。
    実は久美さんが悪女だった、とかおもしろいのに。

    0
    2026年09月01日
  • 悪魔を殺した男

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    うわあああああああってなった。

    大黒さん貴方って人は…!!!

    最後の短編もありがとうございます。

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    2026年08月17日
  • 心霊探偵八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹

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    こういうのだよ!こういう話が読みたかったんだよー。

    本編は八雲父・七瀬美雪との対決みたいになって、それもそれでよかったんだけど、一つの心霊絡みの事件を解決するこういう話が読みたかった。
    アナザーファイルは全部こんな感じなのかな。

    今回は石井さんの過去ということで、傷は決して癒えないけれど向き合うことで新たな境地に進めたのではないだろうか。
    なんだか、最後きれいな話にまとめられていたのはちょっと納得がいかない。
    イジメは何かきっかけがあったとしても、100%加害者側が悪い。
    石井さんも「自業自得だな!」くらい言ってやればいいのに。

    アナザーファイルまだ一巻目。
    まだまだ楽しみが続く~!

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    2026年08月16日
  • 悪魔の追放

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    初めてでも充分!

    実写版では表現できない残忍すぎるシーンが度々ありましたが、ストーリーの展開はめちゃくちゃ面白かったです。

    誰が味方で、誰が裏切り者なのか、

    結末もキューンでした!

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    2026年08月15日
  • ●●にいたる病

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    どの作品も面白かった。叙述トリック作品がある意味約束される結末になるのはわかっていたのだが、よい意味で裏切られて全部楽しめた。

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    2026年08月02日
  • 心霊探偵八雲 Short Stories

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    ネタバレ

    short storiesというだけあって、本当に短い。
    本編を読み終えて、おまけ的に読むにはとても楽しかった。

    『半田くんの推理』が一番好き!
    確かに隣の部屋にいたらこんなふうに思うか~と、これまで他のサークルのことなんて考えてなかったからこそおもしろかった。

    『黒い表紙の本』は、まさかの「赤い隻眼」!
    このオチがよかった。

    『邂逅』はよく意味がわからないなと思ったら、別作品の登場人物たちみたいだね。
    八雲シリーズが終わったら他もいろいろ読んでみよう。

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    2026年07月28日
  • 悪魔の審判

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    このシリーズ久しぶりでして、どうだったっけ?って
    でも、不思議なもんで読み始めると、パーッと広がってくるんすよね光景が
    そういえば、そうだったなぁ〜って
    で、平和な生活を手に入れたはずだったのに・・・
    やっぱり、戻ってきちゃうんですね、それも軽く戻ってきて
    必殺仕事人みたいな感じで、悪魔が悪を成敗的な内容かな?と思っていたら
    裏社会の闇とどっぷり対決って流れになってきて
    あら、まだ序章だったのねって感じで本巻終了でした。
    さてさて、ホントの平和を手に入れられるのか?
    続きが気になります。

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    2026年07月04日
  • 心霊探偵八雲6 完全版 失意の果てに

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    ネタバレ

    悲しい事件だった。
    まさか、一心さんが亡くなるとは…
    途中まで。七瀬美雪(と両眼の赤い男)の思惑通りに
    騙された。
    その後読み進めていくうちに、移植が目的かとわかっていったけれど。真央先生が共犯じゃなくてよかった。
    一心は、奈緒ちゃんにとっては悲しいけれど、新しい家族もできたし安心してるかな。八雲にも晴香がいてるし。

    七瀬美雪は本当に死んだのか?本当に居眠り運転?

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    2026年06月18日
  • 心霊探偵八雲 FILE1 開かずの間

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    大まかな内容は変わっていなかったけれど、児童文庫になって言葉の言い回しが簡単になっていたり、説明があったり、省かれているところがあったりした。
    小学生が読むのにはとても読みやすい形に変わっていた。

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    2026年06月18日
  • 心霊探偵八雲6 完全版 失意の果てに

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    面白かったです

    このシリーズ(まだ途中だけど)一番いい話かな、と思った

    一心さんのような心を持って過ごしたい、と思った

    最後の花見の話も良かった
    ちょいとほろっときた

    0
    2026年05月17日
  • 悪魔の追放

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    神永学の悪魔シリーズ完結ですね(?)
    今回もハラハラドキドキの展開です
    帝桜会の正義は誰で、悪は誰なのか
    阿久津と天海はどこへ行くのか
    今回も一気読みでした!

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    2026年05月16日
  • 青龍中学校 オカルト探偵部

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    よくある目立たず地味な女の子が人気の男の子と一緒に何かをする。すごく好きなストーリーで内容も面白く続きがあれば読みたいと思える。

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    2026年05月16日
  • ラザロの迷宮(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ラザロの迷宮

    ネタバレあり。

    館ミステリー×警察ミステリー×サスペンスとの謳い文句。正直、読み終えた率直な感想は、言葉わ悪いがこういったやり口もあるのかと。一つ一つの謎は既視感のあるものばかりだが、その組み合わせ方、応用が秀逸で更には読みやすさもありあっという間に読み終えてしまった。作者の作品ふ初めてだったがまた新しい作家に出会ってしまった。近いうちに有名作、もしくはシリーズ作品はよんでみようと思う。

    物語は洋館パートと警察パートで進んでいく。最初は全く意味不明な事件がそれぞれで起きるがその謎は中盤から終盤にかけて濃密に交わって行き、最後、衝撃的な結末が待ち受ける。探偵役は館側が作家である月島、警察側では女性刑事の美波が担当し、それぞれ登場人物も個性的で魅力に溢れている。
     警察パートは謎の女性の失踪事件、そして警察署に現れた全身血濡れでナイフを握った青年の謎。
     洋館パートは謎解きイベントに参加したはずが実際に殺人事件が起き・・・。と冒頭から目が離せない展開。

     正直、実は中盤のとある描写(被害者と失踪者のDNAが一致した事)から犯人はこの人だと推測する事ができ、結末がそうだった時は子供の様にはしゃいでしまったのだが(久しぶりにはしゃいだ笑)、そこに至るまでにも二重、三重のトリックが仕込まれており最後の1ページまで楽しめた(ちなみに永門の違和感から彼の存在についての推察は出来たのだが、その後の裏切りまでは想像出来ず)
    よく読書を驚かそうと詰め込みすぎる作品も多いが今作はギリギリ心地よいラインを保っており満足度が高かった。
     
     久賀という刑事が絶妙でどちらかといえばダークヒーローに見えたのだが終盤まで読むと人間的な部分を崩さずに描写されている。その一連も魅力的だったのだが、まさかの結末からのどんでん返しに繋がるわけだが、もう一方の結末であったら最後の最後でガッカリしていたかも知れない。

     一つだけ疑問が残り、作中、「M」の正体は当然後々発覚する訳だが、洋館にて第一の事件が起きた際、事件の設定について主催者がわに確認、アナウンスが流れてルールの確認がある訳だが、あのアナウンスの正体が誰であるのか謎が残る。この事件の性質上、もう一人登場人物がいなければ成り立たない様な気がしていてそこで実はナミが関わって来るのでは等考えてしまった次第だ。

     ミステリー読みは全てを疑わないといけないので、死んだ人間の死体が描写されない限り疑い続けるのが性だ(笑)。しかし、それを軽く飛び越えて驚きを得たのが今作だった。

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    2026年05月12日
  • 青の呪い 心霊探偵八雲

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    9巻で八雲の高校時代が出てきたから、番外編に寄り道。

    10代の無駄に直向きな感じが、すごくよかった。
    最後のハッピーエンドな感じも。
    それから久しぶりの一心さん!

    大抵番外編ってオマケな感じだけど、このシリーズは番外編までも最高にいい。

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    2026年05月03日
  • 悪魔と呼ばれた男

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    「悪魔」

    その言葉を頭に本書を読んでいると、最初は悪魔=殺人鬼だと思っていたが、その考えは間違いだと途中で気づいた。悪魔は殺人鬼だけでなく、誰の心に住み着いているもの。このことを嫌という程感じさせられるものだった。

    ただ、悪魔になるしかなかった人もいて、だからこそ悪魔はその人が持つ性格からな決まるとかではなく、その人が置かれている環境にも左右されてしまうのかなとも思った。

    うーん、やるせない。


    話の内容は、それぞれの点と点が徐々に結びついて1本の線になるように展開されていくので、飽きたりせずに、また、ここって結局どうなの?となることもなく最後までドキドキしながら読めた。
    続編があるとのことなので、迷わず購入します!

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    2026年05月01日