神永学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
完全版第二弾
今回のお話は色々考えさせられることが多かった
一つ一つ違う事件のようで
繋がっているようで
やっぱり違うようで…
起こった事件に複雑に絡まった人の思い
見えない人を翻弄する見える人
大切な人と再び出会えることを信じて突き進む人
最後に残る少し複雑な気持ち
それは嫌な感じでも同情心でもなくて
正気ではいられないほどの喪失を抱えた人は時に普段では考えられない行動を起こすかもしれないという
複雑な思い
正気に戻った時の痛ましさ
心霊とミステリーが重なる面白さ
ページをめくる手が止まることを忘れてしまうほどには
面白い
いや、
心霊探偵八雲シリーズが
ただ単に好きと言うだけ -
Posted by ブクログ
『幽霊に交渉して事件解決なんてあるのか!?』と、事件解決のヒントの見つけ方が斬新すぎる作品。
殆どのミステリーは、事件が起こると被害者の周辺情報をもとに犯人を探っていくが、本作では現場に残る被害者の魂に問いかけて解決していく。
本作は、死者の魂を見ることができる不思議な赤い目をもつ大学生・斎藤八雲が解決する事件の数々が描かれている。
(ただし、見えるだけであり、除霊などをすることはできない)
八雲と同じ大学に通う小沢晴香と仲良く?ヒントを探り、鋭い洞察力と赤い眼で見た幽霊の姿から謎を紐解いていく。
個人的に本作の魅力だと感じるのは、切り抜かれた描写を描く順番である。
点々と事件に関連する -
Posted by ブクログ
我孫子武丸さんデビュー35周年記念のアンソロジーです。
作家陣も錚々たるメンバーで、私に割とトラウマを植え付けた『殺戮にいたる病』に因んだテーマ。
我孫子さんご本人がヘンテコなテーマで作家さん方に申し訳ないし、自身も書かれるとは思って無かったので苦労したと仰っていましたが、そこは流石の力量を持った作家さん方!見事にテーマに沿った短編集となっております。
それでいて、それぞれの作家さんの個性がキラリ。
ではでは、いつもの如くさらっと短編毎の感想をば。
(なるべく短く…)
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【切断にいたる病】我孫子武丸さ -
Posted by ブクログ
都市伝説で襤褸女の噂がある。ボロボロの服を着たびしょ濡れの女が木箱を抱えながら徘徊しているという。捕まったらバラバラにされるらしい。その噂と、実際に起こった木箱に入った河川敷のバラバラ殺人事件、噂と事実が混濁していき、また、登場人物やその家族が抱えた闇も繋がっていく。1巻で明かされなかった蘇芳の宗教団体との関わり、なぜ記憶を失っているのか、心音とはどんな風に昔関わっていたのかなども触れられていきます。でも、まだまだ、沢山謎を残して3巻へ。
石井が成長していく姿、八雲が特に蘇芳とちゃんと関わろうとしているところなど、前のシリーズとはだいぶ変わったなぁと思います。和心(後藤)が一番変わらないかも?