あらすじ
一心の口から語られる驚くべき過去に、晴香は涙する──中学教師の高岸明美は、他人を寄せ付けず、寂しげな目で教室にたたずむ1人の少年のことが気になっていた。彼の名は斉藤八雲。“幽霊が見える”と噂され、クラスメートから疎まれる孤独な少年を、明美は必死に理解しようとするが……迫りくる恐るべき事件の影、その先に待ち受ける最大の悲劇、その時八雲は!? 謎に包まれた過去が明らかになる、衝撃の八雲少年時代編!
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それぞれの願い
ようやく明かされる奈緒の出生、一心の恋、八雲の絶望。明美先生がどれだけ八雲の今に影響を及ぼしたか。人は何かのスイッチで人生が良い方にも悪い方にも転がる。明美と出会ったことは八雲の中で大きなスイッチだった。そしてその6年後、八雲はもう1つのスイッチと出会うことになる。
亡霊の叫び
後藤刑事みたいな信念を僕も貫きたい。目の前の命を等しく救う。そこに理屈なんていらない。僕が敬愛する名探偵の信念を後藤刑事も持っている。そのまっすぐさがあるから八雲も心を動かされるのだろう。
負けヒロイン推しの気持ちが少しはわかった気がする。最初に読んだときに、佐知子はただのアホだと思った。上っ面しか見ていないダメダメな奴だと。綺麗って言えない晴香とは雲泥の差だと。添付ファイルを読んで、そんなダメダメな奴のことが少し好きになった。後悔っていうか、何て言うか、その、浅かった過去から佐知子も変化したんだなとわかるというか。ダメダメな奴がただダメダメな奴で終わったわけではなかったとわかったから、少し救われた。
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【あらすじ】
一心の口から語られる驚くべき過去に、晴香は涙する──中学教師の高岸明美は、他人を寄せ付けず、寂しげな目で教室にたたずむ1人の少年のことが気になっていた。彼の名は斉藤八雲。“幽霊が見える”と噂され、クラスメートから疎まれる孤独な少年を、明美は必死に理解しようとするが……迫りくる恐るべき事件の影、その先に待ち受ける最大の悲劇、その時八雲は!? 謎に包まれた過去が明らかになる、衝撃の八雲少年時代編!
【感想】
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八雲の過去話。数年前のことなのに、さらに一匹狼だった八雲が先生の優しさに気持ちが成長し、これからなのにちょっと悲しい最後。代わりに晴香ちゃんが来てくれてよかった、というわけで早く結婚して下さい。
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八雲の過去。人間ってやっぱり弱いから差別したり、強がったりしてしまう。傷つきたくないから自分の殻に閉じこもってしまう。しんどいからもう壊れてしまいたくて自虐行為に走りそうになる。でもやっぱり人間ってすごい。支えてくれる人が手を差し伸べれば強くなれる。八雲はたくさんの人に傷つけられながらも必死に生きたんだなって思いました。いいお話でした
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一心が語る八雲の驚くべき過去、その少年時代について描かれている作品「絆」。当時の八雲はずっと孤独を愛し、心を閉ざしていた少年だった。彼は幽霊が見えるということだけで周囲から煙たがれていたのだ。
主要人物は高岸明美、中学教師である。彼女は中学生の八雲に初めて心から接しようとした人物だろうと思う。おそらく彼女と出会わなければ八雲はシリーズ内の八雲とくらべ随分孤独で悲しくそして周りを憎む人物になっていたかもしれない。
中心は勿論八雲と明美だと思うけど、個人的には後藤刑事に強く引かれるものがあった。この時の八雲は自分の赤い瞳に悩んでいた。その苦しみを明美や一心が共に支えようとしていたが、後藤も「お前は特別なんかじゃねぇ。ただのがきだ。霊が見えるからどうした?そんなもんたいした問題じゃねねぇ。だから負けるな」と八雲の背中を見てつぶやいている。
おそらくその言葉は当人には聞こえてないだろうけど、後藤も一心や明美と同様に口は悪いが八雲を支えようとしているんだと思うと、八雲は決して不幸なんかじゃないと感じました。
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今作は中学生時代の八雲を、後藤と一心が回想する形で、話が進んでいく、閑話休題的なエピソード。これまでのエピソードを含めても、今作のストーリーは良かったです。これまでの巻を読んできて、この作品を読むといろんなことがつながってきて、またさらに次が読みたくなりました!
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八雲の番外編。八雲の少年時代、過去に触れた作品でした。
明美先生のお話し、泣きそうになりました、、。後藤刑事の出会いや一心さんも出てきて今まで読んだ八雲シリーズの中で一番好きかも(^^)
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シリーズの番外編。タイミングとしては6と7の間に出たものらしく、いつ読むか悩んだ。結論としては、本編を全部読んでから読むよりも、6と7の間で読んだ方が楽しめそう。
八雲の中学時代の出来事がまとまっているのが本作。
どうして後藤に協力するようになったのか、また奈緒の出生の秘密、一心との関係…など色々なことが明らかになった。
一心さんはやはり素晴らしすぎる人だなぁ。本編は9まで読んでしまって、この先どうなるかを知っているだけに悲しい。
Posted by ブクログ
再読。
一心さんったらお人好しすぎませんか…と思いつつ、だからこそ八雲は救われてたのかも。でもでも先生に結婚申し込むのは早すぎない?
奈緒ちゃんのためには良かったんだけど〜とモヤっとした。
中身はあんまり覚えてないんだけど、一心さんがこの後どうなるのかだけは何となく覚えてるので、ますますモヤッとするのだった…。
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八雲ん家って、彼をのぞいても
妙な家族構成やなと思ったら
一応それなりに事情があったのね。
という部分が解明される物語でした。
中学時代の八雲は、とっても人嫌いな子でしたわ…。
このシリーズを読み続けているのは
八雲のキャラもさることながら
ミステリの謎解き要素もすごく面白いからかな。
たしかに幽霊は出てくるけれど
八雲が言うように
直接手は出せない→幽霊に人は殺せない
なのに死体が出るってことは
やっぱり人間がからむわけさ。
ほんと、いちばん怖いのは
生きている人間の悪意よね〜。
Posted by ブクログ
もうね、表紙のイラストがね、中学生の顔じゃ無いよねほんとw
過去編なんてしんどいなぁーと思ってたけど、読んでみたらそnんなことなかったね。先生と晴香が大分かぶってるとこがとても気になったけど、全体的に納得の1冊でした。
Posted by ブクログ
霊を見ることのできる赤い左目を持つことから、警察の捜査にも協力する大学生、八雲。
本作では、幾つかの事件を解決に導いている八雲の過去、中学生時代の事件2つが、叔父一心と刑事後藤によって語られる。
5巻の次に出されたようだけども、僕は6巻<上><下>を読んだ後になってしまた(勘違いから)。
この過去があるから、現在の物語がより深みを増している・・・そんな内容。
主人公八雲を含め、お決まりのキャラクタの変化ぶりと変化しなさぶりが読み取れておもしろい。
善くも悪くも、心理描写と行動様式がワンパターンで、それが「心霊探偵八雲」の落ち着く所でもあるんだけど。
6巻(既読)は大転換だったので、7巻以降も楽しみだ。
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【内容(「BOOK」データベースより)】
一心の口から語られる驚くべき八雲の過去に、晴香は涙する―中学教師の高岸明美は、他人を寄せ付けず、寂しげな目で教室にたたずむ1人の少年のことが気になっていた。彼の名は斉藤八雲。“幽霊が見える”と噂され、クラスメートから疎まれる孤独な少年を、明美は必死に理解しようとするが…迫りくる恐るべき事件の影、その先に待ち受ける最大の悲劇、その時八雲は!?謎に包まれた過去が明らかになる、衝撃の八雲少年時代編。
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【目次】
それぞれの願い
亡霊の叫び
添付ファイル 憧れ
あとがき
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Posted by ブクログ
霊の姿を見ることができる、赤い瞳をもつ八雲。ある日、彼のクラスメイトのサチが、霊にとりつかれてしまう。担任教師の明美に、サチを助けてほしいと頼まれるのだが…。中学生にして、あまりにも重いものを背負ってきた八雲。初めて心を開きかけた彼が、守ろうとした「一番大切なもの」とは?
思わず泣いてしまった。こんなの、悲しすぎる!でも、明美は、八雲にであって、本当に救われたんだと知って、感動した。それにしても、すべての不幸の元凶である、八雲の父親「赤い瞳の男」、許せない!
Posted by ブクログ
切ない。。たらればだけど、明美さんが生きていたらすごくほんわか幸せな家庭だっただろうな、と思うと悔しい。
八雲と後藤のつながりがはっきりして、石井さんもちょこっとでてきて、良かった。
Posted by ブクログ
晴香が聞き役となって、一心と後藤が八雲の中学時代を回想をする本編を補足するストーリー。
相変わらずこのシリーズは読みやすい。
ただこれはいろんな意味で6巻を読む前に読んでおきたかったなぁ
それと、結局後藤が守れなかった約束ってこれだけじゃなかったよね。。
この桜の木の話と6巻最後の夜桜の話がダブってしまうのも、かなり切ない
Posted by ブクログ
八雲は辛い過去を背負いながらも、本当に暖かい人たちに囲まれてきた。
一心や後藤さんや先生のおかげで芯が優しい八雲の今がある。
そしてこれを読んだ上で一巻の晴香が初めて八雲の赤い目を見た時のことを思い出す。
八雲にとっても晴香は心の支えなんだと改めて実感した。
Posted by ブクログ
晴香が八雲(主人公)の中学時代のことを一心住職と後藤刑事から
聞くという形となっているのが今作。
シリーズ本編の流れはちょっとお休みってことになるけれど、
晴香の視点からすると、『心霊探偵八雲5 つながる想い』の
次に読むべきものだろうね。
大学生となった今ですら偏屈でとっつきにくい八雲だけど、
中学時代の彼はさらにひどい。
自らの死すら望むほどに、自分にも周囲にも全く希望を持っておらず
死者の魂が見えてしまう赤い左瞳を邪魔なものだと思っている。
そんな彼を気にかける担任教師、同級生の女の子。一心住職。
この時の事件で初めてかかわり、その後も関わる事となる後藤刑事。
彼らが八雲のそばにいることで、少しずつ変わっていったんだなと
簡単に想像ができるくらいに、読後はあったかな気持ちになる。
死者の魂(幽霊)が見える、という変わった「個性」を扱ってるけど、
決してホラーではありません。そして、ただのミステリでもない。
Posted by ブクログ
本来の自分すら見失って、目の前の現実を見て、
その場で対処しようと動いてしまう。
そうすることがすべて悪いわけではない。
でも人は、環境、経験、人との関わりにより変わるのだと。
八雲の周りに集まる人の優しさ、温かさを
より感じることができました。
見守ることは、簡単なように見えて、
一番勇気のいる選択だと思う。
でも、人として成長していくための
大切な過程でもあると思えました。
Posted by ブクログ
先生自首するってなって「あ、いま刑務所入ってるだけなんだ。生きてるんだ。」って安心したのに…。
八雲視点のシーンがあったのにがっかりしました…。地の文に出てこなくて本人何考えてるのか明確に描写はされないけど、周りから見た八雲の描写で「そうなんだろうな」って思えるのが魅力だったのに。あの場面、一心さん視点じゃダメだったのかしら…。
Posted by ブクログ
01月-23。3.5点。
心霊探偵八雲、中学時代の話。第五弾直後、一心が晴香を呼び、八雲の過去を話すという物語。
中学時代の担任の、哀しい話他一編。
面白い。
Posted by ブクログ
私は6を読み終わった後にこれを読んだから
懐かしい気持ちが終始そばに浮かんでいた。
このシリーズは読みやすいし好きだけど、
晴香のようにすぐ泣く女がどうにも苦手なんで
いつもどこかスッキリしない、、汗
一心さん、好きです。笑
Posted by ブクログ
うわー、ちゃんと読んでおけば良かった。
出版された順番通りに読まなかったから、
ちょっと過去の懐かしい一時みたいな感じになってしまった。。
八雲の過去が今の彼にどんな影響を与えたのか、
それがわかる一冊。
大切な人達との出会いが少しずつ前を向いて歩くきっかけになってこと、
そしてみんながみんな、八雲を想っていることが実感できた一冊。
Posted by ブクログ
一心の口から語られる驚くべき八雲の過去に、晴香は涙する―中学教師の高岸明美は、他人を寄せ付けず、寂しげな目で教室にたたずむ1人の少年のことが気になっていた。彼の名は斉藤八雲。“幽霊が見える”と噂され、クラスメートから疎まれる孤独な少年を、明美は必死に理解しようとするが…迫りくる恐るべき事件の影、その先に待ち受ける最大の悲劇、その時八雲は!?謎に包まれた過去が明らかになる、衝撃の八雲少年時代編。
Posted by ブクログ
八雲が小学生の時の話。奈緒ちゃんの母親は、だれなんだろうと思っていたら、まさかの赤い目の被害者。
一心の姉、同級生(後に妻)。八雲、奈緒も壮絶な過去を持っていて、一心や他の関わろうとした一部の人たちによってかろうじて前を向いている。
晴香と出会う前の八雲の荒み具合が半端ない。
彼らが晴香と出会って、日常の幸せをつかみかけたときに赤目の男(とその崇拝者)によって一心が殺されてしまう。
後藤刑事頑張ってくれよと思う。
Posted by ブクログ
「幽霊が見えるだけの、ただのガキ」という後藤の言葉は、なかなか真髄をついている気がする。
確か、一巻あたりで、八雲自身も似たような事を言っていた気がするが……。
Posted by ブクログ
八雲の過去のお話。
今とは違う八雲や一心、後藤が見れて新鮮だった。
今回の事件二つはとても切なかった。
明美さんには、生きていて欲しかったなあ。