あらすじ
ミステリー界「無冠の帝王」が放つサイコサスペンス
闇を葬るために、闇になれ。我が身を顧みず人を守る男がここにいる。
カニバリズム、白骨化死体、議員自殺、カルト宗教団体・・・止まらぬ最悪事件の連鎖。自らを悪魔に貶める男と悪魔に縛られる者たち、最後の闘い。腐敗隠蔽止まぬ大組織と、孤立無縁の「特殊犯罪捜査室」。この「悪魔」は事件に引き寄せられるのか、自ら事件を呼ぶのか?
誰かの苦しみを共に苦しむことは、人間が人間であるからこそ生み出されてしまう悲劇であると同時に、希望にもなり得る。
これまでとこれから繋ぐシリーズ最大の転換点の作品。悲劇と希望と戦いはどのような決着を見せるのか?ーライター吉田大助
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった。
悪魔シリーズ3作目とのことですが、一作目と二作目は未読でも読めました。(でも絶対読んでた方が楽しめたに違いない)
警察の特殊犯罪捜査室の室長である永瀬を中心として、今作では三章に別れて三件の事件が描かれる。その事件を通して元警察官で、(過去作で描かれているようですが)殺人犯でもある阿久津が登場。阿久津は法で裁けない悪人を罰していた。その阿久津は人や物に触れるとその人の記憶を追体験することができる能力を持っている。この能力があれば、犯人がわかったりと便利だけど追体験だから死体に触れれば、殺された時の状況を追体験することになる。肉体的な痛みはなくても、そんなの心がやられてしまいそう…。
描かれているのは、どれも残虐で恐ろしい事件なんだけど、だからこそどうなるの?とページをめくる手を止められなくてあっという間に読み終えました。
第一章は警察を辞めて大学で教鞭を振るっている天海が永瀬から犯罪心理学の観点から事件に協力依頼をし、事件を解決していく。
歪んだ家族と幼い頃のトラウマによる事件。
第二章はグロテスクで苦手な人は苦手かもしれない。
第三章は過去に捕まった神部という男が周りを巻き込んで起こす事件。
どの事件も裏ではコンシェルジュと呼ばれる人物が事件を操っている。コンシェルジュとは何者なのか。、もう誰が悪で誰が味方なのかわからなくなりそう。まだ続きそうなので次も楽しみ。
Posted by ブクログ
シリーズものと知らずにいきなり最新刊から読んでしまった。それでも内容は理解できたけど、ちゃんとシリーズ通して読んだほうが絶対にいい!サイコメトラーな男の話。証拠が男が読んだ記憶だけだから、なかなか現実世界で逮捕するのは難しそう。必殺仕掛け人的な面白さがあり、他の話も読んでみたい。
正義と悪
正義が何か、悪とは何か。人の心は、いつの時にも正しい事を選べるとは限らない。悲しく、苦しい選択に迫られる心は冷静に考える事ができるのか。ハラハラ、ドキドキ、冷や汗も…。シリーズ3で切ない想い、また離れてしまった2人の次の物語はもう始まっている…のかも知れない。
Posted by ブクログ
((ネタバレ注意というか、グロ注意です))ああああ続いている!!!!!阿久津さん!!!!!幸せになれ!!!!!!
今回はかなりのグロ注意で、一体誰が犯人なのか最後までハラハラドキドキ、神経がすり減りまくりの展開でした。この作品シリーズ読んでいると誰が悪魔なんだと毎回考えてしまいます。。
唯一阿久津さんを人間に、現実につなぎとめていたのが天海なんだよなあと思いつつ、また離れてしまって「そうだけどそうじゃないんだよ」が半端ないです。阿久津さんには天海は必要だよ。。。。
本当に真相に辿り着くのかなって思っていたら、モヤる最後だったのでこれ続いてくれるんですよね?でも次が最後になるんですよね?きっと。阿久津さん、幸せになれー!!!!!
Posted by ブクログ
本作もまたけっこうグロい描写が多かったですね。
それでもグイグイ引き込まれて一気読みしました。
最後の大どんでん返しは『え、そんな展開になるような伏線とかあったっけ?』と思わせるものでしたが、それは読み込みが足りなかったせいかも知れません。
いずれにせよ、えげつなさがちょっと胃にもたれるような作品でした。
Posted by ブクログ
神永さん初読み。こちらは第3弾だったんですね。ここから読んでも話はつかめました。悪魔なだけに黒い部分も多々ですが転回的に読み進めるすごさ。人に触れるとその人の殺害方法や痛み、苦しみまでも分ってします阿久津そのなも悪魔。
Posted by ブクログ
※
悪魔と呼ばれた男、阿久津誠シリーズ続編。
死んだはずの阿久津が、再度、苦しみながらも
裁かれない巨悪に立ち向かう姿が痛々しいのに
清々しい。
警察内で刑事たちの牽制し合う様子や、
権力に抗う者や阿る者の葛藤も含めて、
伏線に次ぐ伏線で読み応えあり。
黒幕はいつ判明するのか気にって仕方ない。
Posted by ブクログ
前作が面白かったので期待大で読破。
内容としては何の捻りも無くすぐ犯人が分かってしまう能力を持つ主人公がいると謎解きでもミステリーでもない。
でも文章自体がとても読み易くいつもこの作家の作品はあっという間に読み終えてしまう。
決して嫌いではなく心地よく読み終えた作品。
Posted by ブクログ
死人に触れるとその人の経験したことを五感で追体験することのできる阿久津。前作で死んだことになっていた(全く覚えていない)が、バッチリ生きていて世の悪人たちに鉄槌をくだしていく。
女性に母親を求め、そうならなかった女性は殺してしまう男子学生とかなんかいろいろ出てきて最終的には命を落としていった。登場人物が多くて正直読み終えた今、悪い奴ら(←乱暴なまとめ)がどうなったかあまり覚えていない。
最終章で永瀬と真壁が互いに大切な人を守るため、非情な選択を迫られているところ、阿久津が容赦なく犯人を撃ち殺して終了。
話は面白いが、結果、阿久津の能力がモノを言う(つまり物的証拠はない)ため、無理やり感が強かった。黒幕の正体も分からず。次巻まで引っ張るのかぁ。
Posted by ブクログ
超能力にカニバリズム。簡単に殺害される警察官、刑事部長。正義とは何か、深いテーマは考えさせられるが、ストーリーはぶっ飛びすぎて、ちょっとついていけないかな。それでも、黒幕は気になる。
Posted by ブクログ
死体に触れてその人間の過去を知る男阿久津。
悪魔と呼ばれ身を隠していたが、心を許した天海の身に起こる危機に対しその能力を使う。
遺体損壊、カニバリズム、読んでいて不快な状況をこれでもか!と事件を表し、その解決法も後味悪く締め括る。
シリーズで一番読みたくない本だった。