あらすじ
その赤い左眼で霊を見て、会話ができる不思議な力を持つ大学生・斉藤八雲。大学の学園祭が間近な季節、晴香は彼に心霊事件の依頼を持ち込む。劇場に現れる霊、背後につきまとう亡霊、呪いのビデオ。その真相とは!?
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劇場の亡霊
八雲の初の短編集。短いだけにそこまで幽霊が絡むことはないと思ってたから犯人の予想は立てやすかった。演出家ってのはつくづく難儀な生き物だなぁなんて思う。
背後霊の呪い
やはり短編集は話の筋が読みやすい。その分ぐいぐい読める。父親の愛情は時に呪いとなってしまう。人間の心はやっかいなものだ。八雲は時折人の気持ちの不思議さをわかったようなふうに語るときがある。今回で言えば父親の愛情がそうだ。普段は人の善性を信じてないくせに、どうしてこうもわかったような口をきけるのか。それは八雲が心の底では人の善性を信じているからなのだろう。
魂の願い
ナツキが共犯ってことまではわからなかった。八雲のツンデレっぷりにニマニマしてしまう。ふへへ。
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長編と思いきや、まさかの短編集。このシリーズで好きなところは、ストーリーの最初に出てくるキャラクターが経験する恐怖体験。なんてことはないんですが、ホラー好きには、この設定が楽しいんですよね。どんなストーリーになるのか興味をそそられます。それが短編集なので、いくつも堪能できました。ストーリーは、いつも通りの安定さでした!
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シリーズスピンオフであるANOTHER FILESの4作目で短編3つが収録されている。
晴香と八雲の大学の学園祭周辺で起きた心霊現象を解決していくストーリー。
晴香と八雲、後藤と石井、のそれぞれのやりとりが毎度おなじみすぎてよく飽きないな…と笑ってしまう。笑
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短編で読みやすかったです☆
当たり前のように、心霊事件を解決しているメンバーの日常が、刑事ドラマのような感じもしますが・・
本編に戻る前の平和な一時でしょうか?
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なんだか本編全然進みませんが、
いつもの、ちょいちょいお助け八雲さんが心地よいです
そろそろ、ディープでオドロオドロしい本筋の方も進めてもらえると緩急ついてなおいいんですけどねぇ~
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相変わらずのみんなの姿が嬉しい。
お約束のやりとりの安定感にほっとするというか。
事件は、切なくも温かい真相だったり、ヒトの身勝手さが際立つものだったりと、様々。
短編集ということもあってか、全体にあっさりした展開ではあるけど、こめられた思いは浅くはない。
1作目の「劇場の亡霊」の羽美が好き。
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八雲と晴香の通う学校でも学園祭の季節になった。
行事ごとに関心のない八雲は
いつもどおり部室でこもっているが
晴香はサークルのための練習に大忙しの日々。
そんななか、演劇部に所属する友人が
「講堂で幽霊を見た」と相談してくる。
このままでは学園祭まで
練習に参加できない…と訴える彼女を
八雲に引き合わせる晴香だったが。
という巻頭話に続きまして
晴香のサークル仲間の男子が
幽霊に取り憑かれたかもしれない件。
映画サークルが学祭用に撮影した
呪われたビデオの件。
やっぱ八雲〝呼んでる〟んちゃうん?
ってくらい短いスパンです。
(いや、晴香ちゃんが巻き込んでるねんけどね)
舞台が学園内限定でも
きっちり、おもしろかったです。
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短編集。
このシリーズって読むのむずくない?
本編で関係が進展したーと思ったらANOTHER FILESで時間巻き戻されてるからヤキモキする、私の読む順番間違ってるのかなぁ。
一行セリフ直してほしいことが未練でずっとさまよってる霊はすごいなと思った。
Posted by ブクログ
よく考えたら、こんなに大学内で怪事件が起きたらびっくりですね。それはともかく、推理物というより、死者が現世に残している気持ちに惹かれて読んでいます。この作品も、本当に嫌な死者がいなくて、ピュアだからなんだか癒されます。
短編も楽しい
短編ということもあってか、軽く読めました。晴香と八雲のいつものやりとり、刑事さんとの絡みなど本シリーズと同じ。でも本シリーズほどの暗さもなく、あっさりという感じで、楽しくもありますが、ちょっと物足りない感じもあります。
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晴香たちが通う大学の文化祭を舞台にした三篇の短編集。
劇場の亡霊
演劇サークルからまたまた相談を受けた晴香。
八雲は晴香が「やぁ」と呼び掛けるとき、大抵厄介ごとだと断言するけど、「やぁ」って話しかけることってあるかな…?「やっほー」とか「どうも」ならあるけど、、。
確かにめちゃ不自然だわ(笑)
そのシナリオを舞台でしようとすると、不可思議な事象が次々と起きて中止になるという、呪われたシナリオを演じることになった演劇サークル。
舞台の荷物を運搬中だった部員の羽美とその友人が倉庫で幽霊を見てしまい、舞台に立つのも怖いと晴香に相談する。(晴香が無理矢理聞き出した?)
引っ張り出された八雲は、今舞台に幽霊はいないと言うが、練習が始まると舞台装置が倒れて、主役が怪我をした。幽霊の仕業とざわつく中、八雲は晴香を主演の代打にさせる。
すると練習中に再び同じ事象が起こり、犯人は現行犯。犯人は羽美にストーカーばりに執着していて、主役に羽美が選ばれなかったことに納得できずに凶行に及んだ。
舞台裏に現れた幽霊はシナリオを書いた学生の霊で、シナリオを修正したくて、もう一人の友人に取りついていていた。
背後霊の呪い…
おとうさーん!娘に近づく男は皆許さん!って…!
除霊されかねないくらいの被害がでてるよ!
八雲とアキが話しているのを目撃してモヤモヤする晴香。自分の気持ちに目を背けてるようだけど、八雲を父親に紹介したらどうなるかを想像してる時点でダウト~!(笑)
幽霊に憑かれていると相談に来た晴香と同じサークルの渡辺くん。
自分は呪われていると八雲に相談に来て気のせいだと一蹴されたアキさん。
実はアキさんが小さい頃に亡くなった父親の霊が彼女のそばにいて、下心でもほのかな想いでも、とにかく近づく男をアキさんに近づけないようにしていた。結果アキさんは呪われていると思いこみ自ら孤独に。そしてアキさんをデートに誘った渡辺くんが父に取りつかれた。
八雲が霊に対して、娘の幸せを阻害していると説得して解決。
魂の願い
廃墟になった病院で撮影した映像を編集中、途中で踏切と女の映像に急に切り替わるビデオを見て、映画サークルの部長が行方不明に。
部員のあさみから呪いのビデオに違いないと相談された晴香はいつものごとく八雲の元に。
晴香があさみに電話をすると、なんとあさみも行方不明に。
ビデオを見た八雲はすぐに後藤と石井を呼び晴香を囮に廃病院へ。晴香を襲った犯人を捕らえると、半年前に映画サークルに入った男だった。
ビデオに映った女性は男の恋人で、サークルの飲み会で無理矢理飲まされて急性アルコール中毒で亡くなったのだ。
しかしビデオに入ってたカナというサブミリナルを読み解くって、その赤い目は霊が見える以外にもすごい力があるのでは…
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「心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 亡霊の願い」
3つの事件を解き明かす。
本流は、まだ最新巻に追いつけてない(気がする)中の外伝もの。長く続いているシリーズなのに、短編集は初とは意外でした。演劇の邪魔をする霊、背後につきまとう怒りに満ちた霊、観ると女の幽霊が現れる呪いのビデオの3つの事件が収められてます。
その前に注意点が1つ。それは、物語の時系列が本流の八雲シリーズより幾分前ということです。例えば、後藤パイセンがまだ刑事であること。8巻で八雲に殺人の容疑がかけられた時、逮捕しに来た私服警官達を妨害し、八雲を逃がした為、警察を懲戒免職処分となってしまいます。また、石田パイセンもまだ晴香にお熱だったし、晴香の八雲に対する思いももやもやレベル。
時系列に注意頂ければ、いつものやりとりが見れます。晴香がとりあえず案件を持ってくる⇨八雲、愚痴を言いながら引き受ける⇨晴香、すぐに「何か分かった?」と八雲に聞く⇨八雲、晴香を侮辱する⇨何だかんだ事件解決!てな感じです。殺人も無く、優しい短編に仕上がってます。
しかし、3つの事件ごとに八雲と晴香の馴れ初めや後藤と石井との関係性が毎回描かれているんですが、勿論初見の読者向けなのは理解できますが、短編集ではこういう振り返りを付けるのは珍しいかな?と思っちゃいました。シリーズを読んでる人はスキップ可能です。
Posted by ブクログ
学祭前の短期間に晴香が心霊現象の相談を次々持ちかけられる。八雲にしてもタイミングが合わなければ霊を見ることができないから、簡単に解決できそうで回り道が多い。にしても晴香を危険にさらしすぎ。さらりと読める連作短編。
Posted by ブクログ
短編連作。
久しぶりの八雲シリーズ、楽しみにしていたのだけど、八雲と晴香ちゃんのいつもの掛け合いが目につきすぎて、もういいよって感じ。
本編、進まないかな。