司馬遼太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
物語は征韓論で紛糾する明治政府から始まる。
政韓派筆頭は西郷隆盛。対する政韓反対派は大久保利通や木戸孝允、岩倉具視…
江藤新平はというと政韓派に組みしていたようですが、具体的な動きはこれといってありません。彼の腹のうちには、政韓云々などよりも、政局から薩長閥を追い落とすことでいっぱいだったから!
この人、絶対逆恨みでしょ。維新の激動期をほとんど藩のうちで、しかも蟄居状態で内職しながら過ごしたんだから。早い段階から活躍していた薩長ウラヤマシスゆるすまじー!…みたいな;それを敏感に感じ取っていた大久保さんはほんとうにすごい方だと思います;
大久保 (江藤だけは、私怨と権謀だけで動いている。)←正解
江藤の友達の大木 喬任は、『江藤のヘンなところは、自分をまだ書生かなんかのよーに思ってるところだ!』みたいなことを仰っていましたが、江藤さんは自分が参議であることを忘れすぎ若しくは自覚しなさすぎ、なんですね。
それにしても大久保利通こわすぎ!!!!
江藤がお縄についてしょっぴかれたとき、東京で山田顕義とかと愉快にお花見してるし…酒宴もしてるし。絶対「江藤捕まえて嬉しいなvパーティー」ですよね(知らんがな)。
で、極めつけは…江藤さん処刑の日、大久保利通が自分の日記に書いた言葉
「江藤、醜躰(しゅうたい)、笑止なり」
……こわっっ!!!
しかも斬首だけじゃ飽き足らず梟首まで…(これって江藤さんが刑法改正したとき無くしたはずの刑だよねえ!!?)
あまりにも皮肉すぎる…ヽ(TдT)ノ
かわいそうすぎる人生を歩んだ江藤卿のご冥福をお祈りいたします。。 -
Posted by ブクログ
間を空けつつ読んだので、ちょっとおもしろさが削がれてしまったかもしれません。
才蔵は、大活躍というほどの活躍もなく、かといって何もしないでもなく、面白可笑しく立ち回って世を渡ってゆく感じです。
そもそも、才蔵という忍びは、大活躍するような心意気はなく、またそういう立場でもないのでしょう。
さりげなく役に立っている、という点で、確かにこの才蔵はリアリティがあるのかもしれません。
夏の陣における幸村の討死は、あっさりと語られ、苦しいと思うこともありませんでした。
でも、佐助はどこへ行ったのかな?
実は司馬遼太郎を読んだことがなかったのですが、柴錬くらいのがちがちの歴史文体だと思っていました。
それほどでもなく、読書をしない人でも読みやすい感じで、ちょっと拍子抜けというか、びっくりしました。 -
Posted by ブクログ
この本は、同シリーズの別の本と比べ、あんまり街道をゆかない。むろん、モンゴルに道がないせいであるが(360度、草原なのだ)、そのためかどうか、歴史をあれこれ述べる割合が少ない気がする。その代わり、ホテルの床板がどうだとか、水を貰いたがった奥さんの話とか、そういう司馬さん自身の、ツーリスト話が多い。
そう考えると、道、街道というのは、多弁に歴史を物語るものなのかもしれぬ。多くの人が通る、交わる、諍う…とにかく、関わる所為だ。モンゴルにも、時間的には他の場所と同じ密度の歴史が存在するはずだが、関わる人数の少なさが、寡黙にさせているのだろうな。
星や草は、うらやましい限り也。