石井光太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アジアの路上で物乞う人々のありのままがかかれています。
先進国である日本では考えられないような事も
まかり通るほんとに恐ろしい現状にただただ自分の無力感を
覚えました。
不発弾がごろごろと転がる村で力を合わせて
必死に生きている人々
シンナー中毒で路上を這いずり回るストリートチルドレン
物乞いをさせるため手足を切断されたり眼を潰されてしまう子供
臓器や眼球までも売買させられてしまう物乞い
こんな事が同じ地球上で生きるために繰り返されているのです。
こんな信じられないような現実が。
苛酷な環境で生きる人々の心に歩み寄り
問いかける事で現状の羅列でなくより真実に -
Posted by ブクログ
とにかく目が醒めました。
とにかく泣きました。
悲しくて泣くと言うより、新たな発見で泣く。
人はこういうとき、こう思うんだなって。
私にとっては心から大切な本になりました。
遠いアジアの現実は自ら端を発して知ろうとしなければ知ることができない。
ボランティアや福祉、ストリートチルドレンや発展途上国問題ににありがちな、施しを乞い悲しい現実だけを捉えた本とは違い、旅をしながらありのままの出来事、感じたことを偽りなく伝えてくれる。
それはときに葛藤であったり、恋心であったり、笑いであったり、嘆きであったりと過酷な旅で得たものは人生における大切な感情そのものたち。
健常者であってもそ -
Posted by ブクログ
『子供は生まれてくる親を選べない。』
これはよく言われる言葉ではあるが、いま一度痛烈に思ったなあ。
この本は14人の『ヤクザの子』…親が暴力団の家庭に生まれた子供たちの半生が綴られている…
DV、ドラッグ、差別、貧困、ネグレクト、暴力による支配…『普通の暮らし』を望むことはおろか、ひきこもることも許されない。
ドラマや小説では任侠に生きる人たちの潔さや不器用さが時には『いい人』として描かれているが、この本に登場する14人は誰一人幸せな人生ではない。(中には『自分の人生は幸せだ』とインタビューを受けて答えてる人もいたが、そうは思えない)
どんなにひどい環境でも、最後は本人の気持ちと生き方が人 -
Posted by ブクログ
「何で救えなかったんだろう」
この事件は衝撃で、
事件当時、同市内に住んでいたこともあり、
当時会ったこともない少年に対して
自責の念を感じたのを覚えている。
本書は事件までの経緯や家庭環境が丁寧に描かれており、惹き込まれるように読んでしまった。
やるせない、寂しく、恐ろしく、
残念無念で、重石で心が沈むように
心にズーンとくる本だったけど、
少年たちの心について、考えさせられた。
家庭での寂しさが、少年を夜の街へ
非行へと向かわせるのかな·····
学校が、家庭が、部活が、趣味が
どれか一つでも居場所があることの大切さよ
だけどその居場所は、悪事や不健康でなく
健全で安心安全な楽し